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Published byBenny Lesmana Modified 約 6 年前
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誘電性とは? 電場をかけても電気は流れず、 +電極側に負電荷粒子が、 -電極側には正電荷粒子が移動(分極)する現象 (荷電粒子は移動するだけであり、電気は流れない) 誘電性には 電場を取り去っても分極が保持される場合と、 電場を取り去ると分極が消滅する場合の 二通りがある 参考:導電性に関して物質を分類すると、 導体、半導体、絶縁体 に分けられる
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電子の位置が若干変位(正負の電荷位置がずれる)
誘電体 電場を掛ける前の電荷の状態 電場を取り去った誘電体の電荷の状態 + + - + - 電荷は移動するが、流れるのではない 電子の位置が若干変位(正負の電荷位置がずれる) 分極
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誘電体(電気を流さない性質は絶縁体と同じ)
誘電体:電場によって正の電荷、 および負の電荷をもつ粒子が位置を変える 絶縁体:電場によって電荷の位置は変わらず、移動もしない + - - + + - + - - + 導体の場合 + - + - + - 誘電体の場合 誘電体は電気を蓄えることができる (絶縁体は電気を蓄えることができない) 電荷担体のずれが保持されたまま(分極状態)
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(電気)分極 分極:電場によって正負の電荷位置がずれること (双極子モーメント) 電気双極子:位置が若干ずれた状態にある 正負電荷のペア
分極:電場によって正負の電荷位置がずれること (双極子モーメント) 電気双極子:位置が若干ずれた状態にある 正負電荷のペア 誘電性:分極が誘起される性質のこと 4種類の分極:電子分極 イオン分極 配向分極 空間電荷分極
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分極状態保存の有無 電場をかけたときの分極状態が保存されない場合 電場をなくすと、電場をかける前の状態に戻る
電場をなくすと、電場をかける前の状態に戻る 電場をかけたときの分極状態が保存される場合 電場を取り去っても 電場をかけた状態のまま(分極状態が保存されている) 電気を溜めていることになる + + -
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分極の種類 電子分極:電子と原子核が反対側に移動 イオン分極:陽イオン、陰イオンが反対側に移動 配向分極:後述 界面分極:後述 原子の場合
+ - + - イオンの場合
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誘電体材料の代表:BaTiO3 ペロブスカイト型化合物 Ba2+:0.135nm O2-:0.140nm Ti4+:0.086nm
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BaTiO3焼結体の分極 問 p.167図6.7を参考にして正方晶系BaTiO3の単位格子の分極方向を記しなさい。ただし、電荷の偏りと矢印の向きは下のとおりとする。 + -
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BaTiO3焼結体の分極 問1 前の正方晶単位格子を念頭におき、下図のBaTiO3焼 結体の二次元平面図に、各粒子の分極方向を記しなさい。
模式図 問2 上下に電極を付与し、上に+、下に-電圧を掛けた場 合の各粒子の様子の変化を図に記しなさい。 - +
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1[C] :1[A]の電流が1秒間流れた時の電荷
誘電率と容量 コンデンサ(キャパシタ)(誘電体の応用例)の基礎 印加電圧に比例した電荷を蓄える素子 電荷 Q = C V + 電気容量 - + - + - (単位:[C] [F] [V] ) 電圧 - クーロン ボルト ファラッド 1[C] :1[A]の電流が1秒間流れた時の電荷
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比誘電率 空気(真空)の誘電率:8.854×10-12[F/m]
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容量 C = ε×S/d ε ε 誘電率(ε)と比誘電率(ε ) = :真空の誘電率 (8.854×10-12[Fm-1])
C:静電容量「F」 S:電極面積「m2」 d:電極間距離[m] F:ファラッド C = ε×S/d 誘電率(ε)と比誘電率(ε ) εの単位:[F/m] S ε s 0 = ・ 0 ε :真空の誘電率 (8.854×10-12[Fm-1]) 問題:電極面積が1.0cm2、電極間距離が1mmである場合、容 量が8.854[nF] であるコンデンサの比誘電率を求めなさい。
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誘電率の計算 [問題] 比誘電率が100である酸化チタン、および比誘電率が10000であるチタン酸バリウムがある。これら2種類の材料を、電極面積1.0[cm2]の2枚の電極間(1.0[mm])に挟んでコンデンサを作製した。こうして得られた2種類のコンデンサの容量[F]を求めなさい。
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高容量の誘電体を得るための方法 [問題] 1 比誘電率が1000である材料を用い、面積が1.0×10-4 [m2]で厚さが1.0×10-3[m]の平板の両側に電極を設けてコンデンサを作った。このコンデンサの容量[F]を求めなさい。 2 1と同じで厚さが1.0×10-4[m]である場合の容量は? 3 2と同じで面積が1.0×10-3[m2]である場合の容量は?
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積層コンデンサ 積層コンデンサの断面図 単層コンデンサの断面図 電極面積:S 1層の厚さ:t 全体の厚さ:5t 電極面積:S 厚さ:5 t
単層の場合 電極面積:S 厚さ:5 t
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積層コンデンサ 同じサイズで大容量化が可能 構造の概要
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[問題] ある物質を用いてコンデンサ(容量B[F])を作った。 この時の物質の大きさは、1. 0cm角で厚さが1
[問題] ある物質を用いてコンデンサ(容量B[F])を作った。 この時の物質の大きさは、1.0cm角で厚さが1.0mmである。この材料の大きさを①~⑤のように変更した場合のコンデンサの容量を求めなさい。 厚さは変わらず、面積を2倍にしたもの 面積を2倍にし、厚さを2倍にしたもの 面積を2倍にして、厚さを1/2倍にしたもの 面積は1.0[cm2]に戻し、厚さを1/20倍にしたもの ④を20層重ねたもの
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積層コンデンサに関する問題1 [問題] ある物質を用いてコンデンサ(容量B[F])を作った。 この時の物質の大きさは、1.0cm角で厚さが1.0mmである。この材料の大きさを①~⑤のように変更した場合のコンデンサの容量を求めなさい。 厚さは変わらず、面積を2倍にしたもの 面積は2倍のままで、厚さを2倍にしたもの 面積は2倍のままで、厚さを1/2倍にしたもの 面積を変えずに、厚さを1/20倍にしたもの ④を20層重ねたもの 大容量化が可能に! 薄膜化物質を重ねると小型・軽量化が同時に達成される!
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誘電体の種類 常誘電体:電場によって分極するが、電場がない 場合には分極しない(線形型・非線形型) 強誘電体: 半強誘電体: フェリ誘電体:
常誘電体:電場によって分極するが、電場がない 場合には分極しない(線形型・非線形型) 強誘電体: 半強誘電体: フェリ誘電体: 問題 常誘電体、および強誘電体が示す誘電性のなかで、 最も特徴的な相違点を説明しなさい。
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セラミックコンデンサ用化合物 TiO2 CaTiO3 SrTiO3 BaTiO3 ・
・ 有機物や非晶質に比べて比誘電率が大きい。特に、BaTiO3 ! !
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強誘電体の履歴現象 分極処理(A→B→C) 分極処理後(C→D→F→G→H→I→C→{繰返し}) P (C/m):分極 E (V/m):電界
抗電場:残留分極が零になる電圧 H G
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自発分極が生じる理由 永久双極子の影響 双極子とは? 正方晶形単位格子を有する物質を考える 単位格子を分極した場合は、 右図のように分極:
正方晶形単位格子を有する物質を考える 単位格子を分極した場合は、 右図のように分極: 上記のような単位格子を含む焼結体中の粒子に方向性はなく、粒子内に存在する分極方向はバラバラのはず(物質は、様々な方向の分極域からなる) これに分極処理を施すことによって、電場方向と整合性のある分極域が増える(教科書p. 34図2-7)
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誘電体材料の代表:BaTiO3 ペロブスカイト型化合物 問題:立方晶BaTiO3型の単位胞を描きなさい。 Ba2+:0.135nm
O2-:0.140nm Ti4+:0.086nm
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誘電損失 誘電損失(熱として放出される) 電界の応答について行けない場合、 分極に遅れが生じる 誘電率は低下
電界の応答について行けない場合、 分極に遅れが生じる 誘電率は低下 誘電体に蓄積されなかった電気エネルギーは消失 誘電損失(熱として放出される)
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誘電率の計算 [問題] 空気の誘電率[F/m]を求めなさい。
[問題] 比誘電率が100である酸化チタン、および比誘電率が10000であるチタン酸バリウムがある。これら2種類の材料を、電極面積1.0[m2]の2枚の電極間(1.0[m])に設けた。こうして作製したコンデンサそれぞれの容量[nF]を求めなさい。
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積層コンデンサに関する問題2 問題 ある物質を用い、1.0×1.0[cm2]で厚さが1.0mm(S=10-4 [m2]、d= 10-3[m])のコンデンサを作った。また、同じ物質を用いて作製した10.0[μm]の厚膜に極薄(厚さを無視する)の電極を塗布し、これを重ねて上記コンデンサと同寸の積層コンデンサを作製した。内部電極の重なり部分の面積が90%であるとして、これらふたつのコンデンサの容量を比較しなさい。
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積層数を増やすことによって、 更なる小型軽量化が可能に!
積層コンデンサに関する問題3 問題 前頁と同様な積層構造において、比誘電率が1000で厚さが2[μm]の厚膜を積層して同寸法のコンデンサを作製した。こうして得られるコンデンサの容量[F(ファラッド)]を計算しなさい。ただし、電極の有効面積は厚膜面積の80%であるとする。 積層数を増やすことによって、 更なる小型軽量化が可能に!
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コンデンサ容量 コンデンサの容量(C)は電荷(Q) の蓄積と電極間の電圧 (V )で測定される。 C = Q / V
[編集] 容量 コンデンサの容量(C)は電荷(Q) の蓄積と電極間の電圧(V)で測定される。 コンデンサ容量 コンデンサの容量(C)は電荷(Q) の蓄積と電極間の電圧 (V )で測定される。 C = Q / V SI単位系では容量はファラッドを単位とする。通常は、マイクロファラッド(µF), ナノファラッド (nF), 或いはピコファラッド (pF)を用いる。 容量は電極の面積に比例、電極間の距離に反比例する。同様に誘電体の誘電率にも比例する。 平行に配置された電極板のコンデンサの容量は: C = e A/d ( ただし、 A 》d 2 ) [1]
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