Presentation is loading. Please wait.

Presentation is loading. Please wait.

トレーニングの際はスライド, ノートの両方を確認してください

Similar presentations


Presentation on theme: "トレーニングの際はスライド, ノートの両方を確認してください"— Presentation transcript:

1 トレーニングの際はスライド, ノートの両方を確認してください
検査業務に関する トレーニング 2015年5月作成

2 目次 検査科の役割 検査項目(例示) 臨床検査における主な留意点 1~4 画像診断における主な留意点 精度管理について 精度管理への取り組み
精度管理の記録(例示)

3 検査科の役割 検査の管理等に関する役割 精度管理に関する役割 治験責任医師、モニターと医療機関内での検査依頼、報告の流れについて協議する
検査、処理手順、評価方法、検体等の外部への提供手順等を治験依頼者と協議し、必要なトレーニングを受ける 検査、検体処理を行う 検査、検体処理等に使用する機器や資材の管理を行う データ、記録の保存、治験依頼者、中央判定機関など外部への提出 精度管理に関する役割 モニターと協議を行い、精度管理を行っている検査のうち、治験実施計画書に規定され、治験依頼者による精度管理の確認が必要な検査を特定する 精度管理に関する記録を作成する 【重要ポイント】 治験では各種検査の実施に際し、データの信頼性を保証するために、治験依頼者が設定した手順を遵守する必要があります。したがって、通常診療とは異なる手順で検査を実施し、記録を保存、提出する場合があります。 【なぜ一定の手順遵守が必要なのでしょうか?】 治験の場合、医療機関間の検査精度の差を出来るだけ小さくし、一定の品質を確保するための手順が定められています。それによって、あらかじめ設定された症例数で適切な結果を導き出すことができます。手順の逸脱があった場合、重要なデータほど採否要件が厳しく、データの不採用につながる恐れもあるため、データ構築に必要となる手順を適切に管理し、記録することが非常に重要になります。近年、「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令」のガイダンス(平成24 年12 月28 日付)の通知もあり、検査科の担う役割は大きくなってきています。 治験における検査科の役割として、「検査の管理等に関する役割」、「精度管理に関する役割」を大枠に挙げました。 <検査の管理等に関する役割> ・検査実施、管理する上での関係者との事前協議が非常に重要です。手順逸脱が起こらないように、治験責任医師、モニターと、医療機関内での検査依頼、報告の流れについてよく協議しましょう。ルーチンでよく実施している検査でも、治験では検査、処理手順、検査結果の評価方法、使用機器、資材、記録の保存方法等が通常と異なる場合があります。手順逸脱防止のため、治験ごとのフロー、チェックシートの活用も有効です。 ・トレーニングが義務付けられている場合があります。その場合は、必要なトレーニングを受けなければなりません。 ・検査実施以外にも、検査のための検体の採取、処理、検査結果の評価、提出等の各段階において、検体、データを適切に管理することが非常に重要になってきます。検査結果として採用され、治験依頼者や中央判定機関に提出されたデータの根拠となる記録の保存も重要です。 <精度管理に関する役割> 精度管理に関しては、「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令」のガイダンス(平成24 年12 月28 日付)にて規定されています(後述)。治験実施計画書等から、精度管理の確認が必要な検査を特定し、治験依頼者が必要とする精度管理に関する記録の作成を行います。記録はモニター等が閲覧できるように整備しましょう。 基本

4 検査項目(例示) 臨床検査 画像診断 心電図 特殊手順 「医療機関測定」、「中央一括測定」他 院内処理手順、保管手順、梱包、出荷手順
使用する機器の特定、制限 院内の検査予約状況 「医療機関判定」、「中央判定」他 心電図 特殊手順 PK(Pharmacokinetics,薬物動態)等の有無 主な検査項目としては、臨床検査、画像診断、心電図などがあり、PKなどの特殊手順がある場合もあります。 【重要ポイント】 検査データの位置づけ(主要評価項目であるかどうか等)に応じて中央一括測定や中央判定が採用される場合もあり、精度管理に関する規定、要件、遵守すべき手順、保存すべき記録が治験ごとに異なります。中央一括測定、中央判定の場合は、医療機関間の検査精度の差や、判定基準の差異を減らすことで、データの信頼性をより確保することが出来るというメリットがあります。 治験実施計画書で規定されたCT、MRI、PET、眼科等の検査項目について自施設で対応できないとき、外部の医療機関への当該検査の委託を検討することが可能な場合もあります。この場合、検査を委託する医療機関を適切に調査(機器の精度管理、検査者、時間的余裕 等)し、契約を締結する等の対応が必要です。治験依頼者によって見解が異なりますので、事前に相談してみましょう。 治験で遵守すべき事項は治験実施計画書、治験依頼者が提供する検査手順書等に規定されているので、治験ごとにモニターとよく確認する必要があります。次頁以降のスライドで、臨床検査、画像診断を例に主な留意点について説明します。 基本

5 臨床検査における主な留意点 1/4 中央一括測定 医療機関測定 採血 通常使用している検査キットを使用 治験専用の検査キットを使用
臨床検査における主な留意点 1/4 中央一括測定 医療機関測定 採血 通常使用している検査キットを使用 治験専用の検査キットを使用 通常の手順を変更する必要がないか、治験依頼者の手順を確認(必要に応じトレーニングを受ける) 治験依頼者が設定した手順を遵守(必要に応じトレーニングを受ける) 梱包、搬送手順の確認 検査機関での 機器の精度管理、記録保存 検査結果、統一された基準値 医療機関ごとの 機器等の精度管理 検査結果、基準値の作成 評価、記録保存 臨床検査における、医療機関測定と中央一括測定の違いによる主な留意点を以下に示します。 ・臨床検査は医療機関測定、中央一括測定の区別に注意が必要です。中央で測定すべき項目を医療機関のみで測定してしまった場合でも治験実施計画書からの逸脱となります。 ・中央一括測定の場合は、治験依頼者から提供されたその治験専用の検査キットを使用します。資材の使用期限について確認し、適切に管理します。国際共同治験では海外製資材が用いられることも多く、医療機関で普段使用しているキットと異なる場合が多いため、モニターやCRCと事前確認しましょう(臨床検査における主な留意点②参照)。 ・治験検体の処理は、医療機関で通常行われている処理手順と異なることがあります(遠心分離の回転数、処理時間、処理後の保管温度等)。検体の処理方法について、適切なトレーニングを受ける必要があります。国際共同治験では、検体の出納・温度管理記録を求められます(臨床検査における主な留意点③参照)。 ・中央一括測定では検査機関への出荷が必要です。海外へ出荷する場合、検査依頼書の記載手順、梱包方法、集荷依頼方法を事前にモニターや検査機関と確認しましょう(臨床検査における主な留意点②参照)。 ・医療機関測定では、医療機関ごとに機器等の精度管理を行う必要があり、医療機関ごとの基準値に従って評価する場合があります。機器等の精度管理、基準値等、必要な記録を整備しましょう。一方、中央一括測定では機器の精度管理は中央判定機関で行われ、統一された基準値を用いて臨床検査値を評価することとなります。 ・検査結果の評価については、評価対象となった検査結果、評価結果、評価者、評価時期が明確となるよう記録し、保存しましょう。 <参考資料> CRCテキストブック 第3版 P205 各種検査への対応  医療機関での 評価、記録保存 実践

6 臨床検査における主な留意点 2/4 -海外検査会社の検査キット使用- 資材搬入時、資材の確認と整理 ⇒海外から直送の場合
    ・到着予定確認、保管場所の確保     ・医療機関で数量、破損有無の確認、小分け・整理作業 採血管、分注管取扱い、ラベル貼付 ⇒取扱手順の違い、検体取り違え、ラベル貼付間違いに注意 検査依頼書の記載、梱包・発送作業 ⇒英語で記載、梱包手順方法、温度設定、海外発送書類 資材の管理 ⇒医療機関から海外の検査会社へ追加発注する場合有 【重要ポイント】 国際共同治験等では、多くの場合、中央一括測定は海外の検査会社を利用します。海外の検査会社から送付される臨床検査キットは、国内の検査会社が用意するキットのようにきめ細やかなサービスがなく、しばしば資材内容に不備があることがあります。 検体取扱いミス、検体取り違え、ラベル貼付ミス、発送ミス等は治験データに重大な悪影響を及ぼします。事前に資材内容の確認、準備を丁寧に実施し、手順を十分確認し、不明点はモニターへ確認して解消し、確実に検査を実施しましょう。 ・資材搬入時:海外の検査会社から医療機関へキットが直送される場合が少なくありません。海外から直送の場合は、到着期日/時間指定などが設定できない場合が少なくありません。大きな段ボール複数個で到着する場合も多く見られます。事前に大まかな到着予定を確認し、医療機関の保管の準備をしましょう。 ・資材の確認と整理:国内の検査会社はVisitごと小箱/小袋に分けて提供することが多いですが、海外検査会社の場合は、そのような小分け対応はまれで、まとめて梱包されている場合が多く、到着したのちは、医療機関で使用できるような整理の作業が必要となることが多いです。資材が不足している場合や輸送時に破損している場合もありますので、到着時には数量と、破損有無の確認するようにした方がよいでしょう。 ・採血管、分注管の取り扱い、ラベル貼付:慣れないキットで検体取扱いのミス/分注時のミス/がおこらないよう十分確認することが必要です。海外キットでの検体ラベルは、医療機関側で記入し貼付する形態が多く、ラベル貼付間違いも十分注意する必要あります。ラベルの貼付ミスは検体取り違えにつながる可能性があります。 ・検査依頼書は英語での記載となります。記載方法は検査手順書の見本や、モニターに事前に確認しておきましょう。 ・梱包は「室温、冷蔵、冷凍」等の輸送時温度を適切に確認して梱包します。輸送時の検体保護のためのクッション材などを使用する場合もあります。発送先は海外となることが多く、その場合、航空機に積載する必要があります。航空機に乗せるためにはIATA(国際航空輸送協会)の DGR(危険物規則書)の包装基準に従って適切な分類や、包装要件の作業をする必要があります。検体を海外に発送する場合の手順を事前に確認しておきましょう。 ・海外の検査会社の検査キットを使用する際は、医療機関にてキットの残数、使用期限管理を行い、必要あれば海外の検査会社に直接追加発注する場合があります。 (国内試験ではモニターを通じて多くの連絡が行われることが現在一般的ですが、海外では分業の文化があり、モニターを通さず直接問い合わせとなる場合があります) 検体取扱いミス、検体取り違え、ラベル貼付ミス、発送ミス等は、 治験データに重大な悪影響を及ぼします。 事前に資材内容の確認、準備を丁寧に実施し、手順を十分確認し、不明点はモニターへ確認して解消し、確実に検査を実施しましょう 実践

7 臨床検査における主な留意点 3/4 -検体の出納・温度管理記録-
医療機関で保管されている検体(特に冷凍検体)の出納管理表と検体保管時の温度記録が必要 医療機関での保存を適切に実施し、品質の確保を保証することが必要 記録がない場合、何か問題があったときに適切に管理されていたことが再現できず治験の品質を確保できない 特に国際共同治験では、検体の出納・温度管理記録が必要になります。 検体が分析に用いられるまで医療機関での保存を適切に実施し、品質の確保を保証することが必要です。 事後に懸念事項が生じた際に、管理状況や検体の動きを追えるよう記録が残されていないと、医療機関で適切に管理されていたことが再現できず、実際にはきちんと管理されていたとしても疑いの目を向けられてしまい、治験の品質を確保できなくなります。 実践

8 臨床検査における主な留意点 4/4 -検査に要する時間-
海外の検査機関での中央一括測定を実施する際、測定項目によって、検査機関が異なる場合があり、輸送時間によっても結果が得られるまでの時間が異なることがあります。 アメリカの 検査機関 日本の 医療機関 検査にかかる時間のみでなく、測定項目により検査機関が異なると、輸送時間がかわってきます。よって、項目ごとに検査結果がでるまでの時間も異なるので、事前に結果がでるまでの時間をよく確認しておくことが必要です。海外の検査機関でも、日本国内に検査施設を保有している会社もありますし、事前に確認が必要です。 例えば、アジア各国から送られる検体仕分けのハブ機能をもつシンガポールラボへ送付し、さらに必要な検体を選り分けてからアメリカのラボに送る・・・・というような場合もあります。 このため、以下のことを事前に確認しておくと、より正確なタイムライン予測ができます。 ・日本⇒シンガポール、シンガポール⇒アメリカへの輸送頻度(フライトが毎日あるのか、毎週火曜のみ・・等) ・輸送にかかる時間(日本⇒シンガポールは、成田発翌日到着。日本⇒シンガポール⇒アメリカは約5日を要する) シンガポールの 検査機関 実践

9 画像診断における主な留意点 医療機関判定 中央判定 撮像 トレーニング、認定 撮像条件等を確認 使用機器の特定 機器等の精度管理必要
撮像条件等を遵守 使用機器の統一 機器等の精度管理必要 通常の手順を変更する必要がないか、治験依頼者の手順を確認 撮像画像の保存 治験依頼者が設定した手順を遵守 マスキング、提出方法を確認 撮像、提出画像の保存 医療機関ごとの判定 判定方法の確認 判定記録保存 中央判定機関での判定 判定手順書、判定記録保存 画像診断における、医療機関判定と中央判定の違いによる主な留意点を以下に示します。 ・治験の検査に使用する機器の精度管理が必要となることがありますので、記録を整備しましょう。技師への事前のトレーニング、認証取得等が必要となる場合もあります。治験中は同一機器の使用や、認証済み機器の使用が規定されていることもありますので事前に確認しましょう。治験依頼者からの貸与が必要な場合は、必要な手続きについて確認し、設置に協力しましょう。また、撮像、測定方法として、通常とは異なる条件を設定されることがあります。治験毎の確認方法を事前によく協議しておきましょう。 ・画像診断に使用される検査について予約状況の確認が必要です。治験来院の予定を考慮して規定された許容範囲内に検査できるように事前調整しましょう。被験者に対して早期から検査スケジュールを調整することが必要になる場合もあります。許容範囲内に複数の画像が撮像された場合の画像の採用方法についても事前に確認しておきましょう。 ・画像診断について中央判定を行う場合は、画像データの提出が必要になります。提出方法はフィルム・CD等の郵送に加えて、速達性や利便性の観点から、インターネットを用いた電送も増加しています。電送時には医療機関のセキュリティが障害となり調整が必要な場合があります。そのような場合では医療機関のITシステム部署との連携も必要です。いずれの提出方法においても提出データについて被験者の個人情報をマスキングしたうえで提出することが必要です。電子的なマスキングが必要な場合は、検査機器専用のソフトでしかマスキング出来ない場合があり、検査科でしか実施できない場合があります。マスキング手順と院内分担を事前に確認する必要があります。中央判定機関では、事前に設定した判定手順に従い、医療機関とは独立して画像判定を行います。患者、検査時期情報等による判定者の先入観を排除するために、中央判定機関にて、複数の画像をランダマイズ・読影番号を付番し判定する場合もあります。 ・医療機関で評価や判定を行う場合も、一定の手順に従って判定を行う必要があります。治験実施計画書、治験依頼者が提供する検査手順書等に判定方法が定められている場合は、判定者、手順等について事前に確認しましょう。医療機関の手順に従う場合にも、判定者ごとの判定方法が変わらないように事前協議する必要があります。どのような手順で判定対象となる画像を採用し、だれが、いつ、どのような判定したのかが明確になるような記録の保存が必要となります。治験依頼者に保存対象となる画像や判定者の記録方法を確認しましょう。 ・画像ファイル等、電子的な保存が必要な場合もあります。総保存容量、保存期間等により、自動的に消去されてしまうリスクはないでしょうか?原資料消去のリスクがないように、保存期間を考慮し、適切に管理できる方法を検討しましょう。 臨床検査、画像診断の留意点について述べましたが、いずれの方法にせよ、治験実施計画書等の記載をよく確認した上で、治験依頼者と具体的な方法についてよく協議し合意しておく必要があります。治験に関する全ての情報はALCOAに従い、正確に記録され、かつ、検証できることが重要となります。 <参考資料> CRCテキストブック 第3版 P205 各種検査への対応   実践

10 精度管理について GCP第4条ガイダンス第1項4
治験依頼者は、治験に係る検体等の検査機関(実施医療機関の検査室等を含む。)において、検査が適切に実施されて治験に係るデータが信頼できることを保証するため、当該検査機関における精度管理等を保証する記録等を確認すること。 なお、確認すべき検査の範囲や具体的な確認方法は、各検査データの当該治験における位置づけ(主要評価項目であるかどうか等)を考慮し、治験依頼者と実施医療機関との間で取り決めること <参考資料> 1. ICH-GCP8.2.12/8.3.7 2. 「治験における臨床検査等の精度管理に関する基本的考え方について」、   厚生労働省医薬食品局、平成25年7月1日事務連絡 【なぜ精度管理が必要でしょうか?】 治験の実施に当たって、治験データの信頼性及び被験者の安全性確保のために、検査データの信頼性を確保することは重要なことです。 検査データの信頼性が確保されていない場合には、治験に協力いただいた被験者さんのデータを使用できない事例も生じかねないので、倫理的にも問題です。 「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令」のガイダンス(平成24 年12 月28 日付薬食審査発1228 第7 号厚生労働省医薬食品局審査管理課長通知。)において、治験依頼者は、治験に係るデータが信頼できることを保証するため、検査機関における精度管理等を保証する記録等を確認することとされています。また、医療機関は、確認すべき検査の範囲や具体的な確認方法について、治験依頼者との間で取り決めることとされています。 医療機関は治験実施計画書に規定されている検査データの位置づけ(主要評価項目であるかどうか等)を治験依頼者に確認し、当該治験で精度管理が必要となる検査を特定し、その検査データの信頼性を保証する記録を残す必要があります。 なお、医療機関における精度管理等の保証については、「【治験119番】 検査機関における精度管理等を保証する記録」に製薬協の見解が記載されています。 <関連する治験119> 質問番号: 検査機関における精度管理等を保証する記録 質問番号: 検査機関における精度管理等を保証する記録 一方で、ICH-GCPにおいては、必要な検査設備の適格性と検査成績の信頼性を裏付けるために、治験依頼者に提供又は閲覧等に供すべき必須文書として、医学的検査、臨床検査等に関する証明書、合格証、確立された品質管理及び(又は)外部機関による品質評価、その他の検証(必要な場合)を治験開始前に保存することが規定されており(8.2.12)、治験実施中にも最新版を保存することが規定されています(8.3.7)。 <参考資料> 1. ICH-GCP8.2.12/8.3.7 2. 平成25 年7 月1 日事務連絡 「治験における臨床検査等の精度管理に関する基本的考え方について」 基本

11 精度管理への取り組み 「内部精度管理」: 「外部精度管理」: 医療機関自身が定める品質管理システムに基づく管理
医療機関自身が定める品質管理システムに基づく管理をISO15189 、米国病理学会(CAP)といった外部機関の認証を得る 米国では、1988 年に臨床検査室改善法「検査機関の検査における品質システム要求事項及び規制」( CLIA : Clinical Laboratory Improvement Amendments)が制定され、ヒト検体を扱う全ての検査室は検査精度を確保するため国家基準に基づく認証を取得することが必要とされています。 一方、日本においては、臨床検査等の精度管理に関して法制化はされておらず、外部認証の取得も義務づけられていないが、検査機関では、臨床検査における検査データの信頼性を確保するため、精度管理体制を導入し、検査精度の向上を図っています。具体的な対応の一つとして、検体の搬送から検査の実施、結果の報告等の検査サービス全体を網羅する品質保証システムを構築及び運用し(内部精度管理)、また、国際規格であるISO15189 や米国病理学会(CAP:College of American Pathologists)による臨床検査室の外部認証を取得及び維持すること(外部精度管理)で、検査精度の信頼性を確保することです。医療機関にも、自身で品質管理システムを構築し、ISO15189、CAPの認証を取得しようとする動きが出ています。 <参考資料> 平成25 年7 月1 日に事務連絡 「治験における臨床検査等の精度管理に関する基本的考え方について」 基本

12 精度管理の記録(例示) 測定に関する分析法と機器に関するバリデーションの記録
機器の定期的な保守点検が実施されていることを示す記録(院内スタッフおよび/または外部メーカーによる点検) キャリブレーションが実施されている記録 標準操作手順書および/またはユーザーマニュアルが適切に整備されている 医療機関基準値の作成 治験を開始する前に、治験実施計画書に規定されている検査データの位置づけ(主要評価項目であるかどうか等)を治験依頼者に確認し、精度管理の記録が必要となる検査を特定し、その検査データの信頼性を保証する記録として以下の記録を残す必要があります。 ・当該測定に関する分析法と機器に関するバリデーションの記録 ・機器の定期的な保守点検が実施されていることを示す記録(院内スタッフおよび/または外部メーカーによる点検) ・キャリブレーションが実施されている記録 ・標準操作手順書および/またはユーザーマニュアルが適切に整備されている ・医療機関基準値の作成 <参考資料> 平成25 年7 月1 日に事務連絡 「治験における臨床検査等の精度管理に関する基本的考え方について」 基本

13 End of Slide


Download ppt "トレーニングの際はスライド, ノートの両方を確認してください"

Similar presentations


Ads by Google