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* 兵庫県 企画県民部統計課 兵庫県立大学政策科学研究所 芦 谷 恒 憲
07/16/96 アンケート調査の基礎と要点 兵庫県 企画県民部統計課 兵庫県立大学政策科学研究所 芦 谷 恒 憲 *
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報告のあらまし 1 統計調査の方法 2 アンケート調査表の設計 3 アンケート調査の事例 (地域経済観光見える化事業) 4 調査に関する例題
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1 統計調査の方法 1 調査員調査 調査対象に統計調査員が訪問して調査する方法 2 郵送調査
1 統計調査の方法 1 調査員調査 調査対象に統計調査員が訪問して調査する方法 2 郵送調査 調査票を調査対象に郵送し、調査対象自身に記入・返送してもらう方法 3 オンライン調査 調査対象ごとにIDとパスワードを付与し自宅のパソコン等からインターネットを通じて回答してもらう方法
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調査票の配布・回収 調査員調査:(長所)回収率が高い (短所)経費がかかる 郵送調査:(長所)広域調査が可能 (短所)回収率が低い
(短所)経費がかかる 郵送調査:(長所)広域調査が可能 (短所)回収率が低い オンライン調査(長所)24時間回答可能 (短所)利用環境が未整備の調査対象がある
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調査票等の審査 実査:調査員が調査対象と面接し調査票による調査活動を行うこと 過小申告:所得額、売上高等
過大申告:教育程度、従業上の地位、職業等 虚偽申告:配偶関係等
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データ審査の方法 1 個別審査(オフコードチェック):調査項目に定められた規定コード(符号・マーク)以外のものを除去
2 関連審査(クロスチェック):調査項目間の関連性に着目し、記入内容の矛盾や不合理を除去 3 その他 他の資料・方法でチェック シーケンス・チャック(番号の昇順・降順、欠番) レンジ・チェック(例:通常の値幅、許容範囲)
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調査票の集計 全部集計:調査対象の全てを集計対象とする 一部集計:抽出集計(例:1%速報詳細集計) 部分集計
部分集計 (例:従業者規模30人以上の速報集計)
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データ訂正の方法 ・審査の結果、訂正が必要なデータの訂正 ・機械処理による訂正 一定符号を代入、頻度の最も高いものを代入
一定符号を代入、頻度の最も高いものを代入 特定の符号を交互に与える 確率比例配分する 集計から除外する
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2 アンケート調査票の設計 フェイス項目 性別、年齢など属性に関する質問 クロス集計、仮説にかかわる項目 質問項目:選択、自由記入 質問文
2 アンケート調査票の設計 フェイス項目 性別、年齢など属性に関する質問 クロス集計、仮説にかかわる項目 質問項目:選択、自由記入 質問文 意識を問う:評価、意見、興味、意思など 事実を問う:現在の状況、過去の経験、知識など 9
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アンケート調査票のポイント ・記入漏れのチェック 無回答か、記入漏れか、非該当か ・記入のチェック 回答形式との整合性があるか
無回答か、記入漏れか、非該当か ・記入のチェック 回答形式との整合性があるか ・有効票のチェック 分析に使える調査票はどれか 10
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アンケート調査票例1 フェイス項目
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アンケート調査票例2 消費額調査
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アンケート調査票例3 満足度調査
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アンケート調査票例4 自由回答
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アンケート調査票のコーディング 1 択一式の問い:選択肢番号 2 無回答と非該当の処理 例)無回答:9、非該当:8
1 択一式の問い:選択肢番号 2 無回答と非該当の処理 例)無回答:9、非該当:8 3 無期限連記式の問い:あり=1、なし=0 4 その他 選択肢の数:10個程度、事前のコード付与:プリコード、細かい単位で統一 15
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神戸マラソン経済効果調査
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母集団と標本 標本数の確保(300~400程度) サンプル偏り確認(男女比、年齢構成等)
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標本抽出の方法 ・ 有意抽出法:調査実施者の主観により抽出 ・ 無作為抽出法:抽出確率を等しくするように抽出
・ 系統抽出法:出発点から一定間隔ごとに抽出 ・ 集落抽出法:抽出単位が集落 ・ 層化抽出法:抽出単位を一定基準(市町、男女等)により抽出
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層化抽出法 フレームの抽出単位を一定の基準で層別に分け、層ごとに標本を抽出する方法 例)個人:男女別、職業別、年齢別など
都市:人口規模、産業特性など メリット:精度が比較的高く層間の比較分析に適している デメリット:層作成に必要な情報が得られるとは限らない
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系統抽出法 抽出の出発点から一定間隔ごとに標本を抽出する方法 メリット:抽出方法が簡単で実用的
抽出の出発点と間隔の選択により隔たりの縮小、精度向上が期待できる
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標本調査 1標本の偏り(誤差) 標本誤差:標本数で精度が決まる 非標本誤差:調査票の不備、実施時の不正、集計ミス 2標準誤差率
1標本の偏り(誤差) 標本誤差:標本数で精度が決まる 非標本誤差:調査票の不備、実施時の不正、集計ミス 2標準誤差率 全数調査をすれば得られる真の値の存在の目安
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標準誤差率 標本誤差: 抽出が任意であるために生じる真の値からの乖離 (例)推定値10万、標準誤差率0.015
抽出が任意であるために生じる真の値からの乖離 (例)推定値10万、標準誤差率0.015 真の値(X)=10万±10万×0.015×2 ※97,000~103,000であることが確率95% (=19/20)で期待される
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正規分布(平均μ、標準偏差σ)
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調査に必要な標本数 標本誤差をどの程度に抑えるかを決め、標本数を求める。 実務上での許容される統計上の誤差:通常「3%以内」
誤差3%(=0.03)を代入すると、 標本数n=λ2×p×q=(1.96)2×0.5×0.5≒ 1 d2 (0.03)2 (0.03)2 標本数(n)= =1111 ≒ 1000~1200 p(期待値)、λ(信頼水準により決まる値)、d(標本誤差) ※推計結果を誤差3%以内に収める場合、1111(5%の場合約400) 郵送調査・回収率を20%と想定した場合の標本数は = 5,555
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標本の大きさの推定 統計上の誤差3%の場合 1100サンプル 5%の場合 400サンプル 母集団が小さいとき修正係数で補正
統計上の誤差3%の場合 1100サンプル 5%の場合 400サンプル 母集団が小さいとき修正係数で補正 サンプル2000 誤差5%以内400×0.643=257
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異常値の検出とデータの補修 1異常値の検出:統計量でチェック(一定誤差範囲からはずれた値を集計等から除外)
平均(μ)±2σ の間の曲線下の面積約95.4%→はずれ値チェック 2データの補修: 類似項目平均値の代用(内訳値の推計) 中立値の代用(前年同月値、前年固定値、県・国平均値による推計値)
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欠測値補完例 1欠測値(未回収個票)の補完 横置き補完:前回結果を利用 2伸び率補完 前回調査結果×前回調査からの変化率 3平均値補完
欠測値補完例 1欠測値(未回収個票)の補完 横置き補完:前回結果を利用 2伸び率補完 前回調査結果×前回調査からの変化率 3平均値補完 調査票を回収した標本の平均値代入 4その他 層別チェック:産業分類×従業者規模
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2 地域経済観光見える化事業の概要 観光指標作成のためのデータ収集
2 地域経済観光見える化事業の概要 観光指標作成のためのデータ収集 ・経済的観点からデータ 観光客入り込み客数(日帰り、宿泊別) 1人当たり観光消費金額(交通費、宿泊費等) 部門別付加価値率(飲食・宿泊業等) 経済効果(販売先、仕入先地域別割合等) ・社会的観点からデータ 観光地満足度(印象、おもてなし、景観等)
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需要側(観光客)の現状・課題把握 ・調査地点:観光施設、集客施設(道の駅等)、地域イベント等 観光需要の季節変動を考慮
需要側(観光客)の現状・課題把握 ・調査地点:観光施設、集客施設(道の駅等)、地域イベント等 観光需要の季節変動を考慮 平日(月~金)、休日(土日祝祭日)別 ・観光地シーズン別・客層変化(夏・秋季)を考慮 ・調査サンプル(目標数約300) フェイス項目(住所、性別、年齢) 調査対象情報を比較、標本の偏り程度確認
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観光動態調査概要 需要側調査(夏季・秋季・一部冬季)
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需要側(観光客)調査のポイント ・アンケート回答者に偏りの程度の確認 対面調査:回答が得られやすい者が偏る傾向 回答者属性(年齢、性別等)と比較し偏りの程度を確認 ・調査方法の統一が必要(統一的調査基準、Q&Aの作成) ・アンケート項目の設定:有効数字の設定 回答者が回答しやすく、分析を考慮すると、百円単位) 交通費の計算方法(自家用車:1km当たり10円で設定) ・一定数の標本の確保が必要 ・標本数300が目安(統計的有意な標本数250~400程度)
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供給側(ホテル、観光施設等事業者)事業所向け調査の概要
・売上・仕入状況把握 事業所向け・消費者向け比率、販売先比率、金額変化、販売先・仕入先変化 ・地元産の取扱やサービス提供状況把握 ・詳細情報把握:土産種類(農水産物、菓子類、衣料品、玩具等)把握、販売比率・オリジナルグッズ(衣料、雑貨等)の有無等把握
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供給側(事業者)調査のポイント ・地域内観光事業売上総額の80%程度のカバーが重要 回答事業者数ではなく、地域内カバー率が重要 ・複数回調査、近隣地域での結果、行政統計調査との比 較によりアンケートの精度が評価可能 ・アンケート項目設計では、事業者への配慮が必要 仕入先、人件費等集計作業を伴うデータ収集は難しい 経験豊富な担当者から割合による回答など工夫が必要 ・公的機関、団体の協力が有効(調査実施主体へ参加) 回収率アップや未回答者への協力が期待できる
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4 調査に関する例題 Q1 統計調査実施の方法 Q2 アンケート調査質問の作成方法 Q3 全数調査と標本調査 Q4 人手審査と電算審査
4 調査に関する例題 Q1 統計調査実施の方法 Q2 アンケート調査質問の作成方法 Q3 全数調査と標本調査 Q4 人手審査と電算審査 Q5 世帯調査 Q6 消費者調査 費用、期間、その他の制約等により最も合理的な方法を選択。
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Q1 統計調査を実施する場合の方法は 地域の住民のスポーツ(イベント)実施状況を把握するため、統計調査を実施するとき、調査の対象、調査の時期、調査事項、調査の方法をどのように決めるか
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Q1 統計調査を実施する場合の方法は 調査対象:属性、地域、時間 調査時期例:10月1日現在、実施状況(9月1日~9月30日)
調査事項:属性(男女、年齢等)に関する事項、実施状況に関する事項 調査の方法例:標本調査、留置法
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Q1回答例1-1 ・調査の対象:属性,地域,時間の三つの面から決める。属性:高校を卒業する18歳以上の住民,20歳以上の住民など
地域:その地域全体 時間:調査の時期参照、調査の単位は世帯 ・調査の時期:特定の1日又は数日間のスポーツイベントの実施状況を聞く質問の場合、その日又は期間が平日か日曜祭日かで調査結果が異なる、天候にも左右される 39
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Q1回答例1-2 調査対象を規定する時期は10月1日現在。スポーツイベントの実施状況に関する事項は9月1日~9月30日までとする
・調査事項:調査対象の属性に関する事項(男女,年齢,世帯構成等)、スポーツイベントの実施状況に関する事項(行ったスポーツの種類,頻度,相手,場所など)になる。スポーツとは何か,その定義を明確にする ・調査の方法:標本調査で留置法。その地域の住民の数によって標本の大きさが異なる 40
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Q2 アンケート調査質問の作成方法は アンケート調査質問文:「音楽番組がよく放送されるが,あなたはこういった傾向に賛成しますか」においてどのような問題があるか。
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Q2アンケート調査質問の作成方法は 質問項目:音楽番組がよく放送されるが、あなたはこの傾向に賛成ですか
問題点:音楽番組の定義があいまいであるため、人により受け取り方が異なる (例)クラシック:賛成、歌謡曲:反対 ・解決法:音楽番組の種類を指定する
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Q2回答例 「音楽番組」という言葉を,どのような意味にとるかによって答えが異なる。
この質問に続いて,「あなたは今の問に答えるに際して,音楽番組としてどのようなものを考えましたか。自由に述べて下さい。」と質問する。 この質問の結果との関連をみると,音楽番組をクラシックやジャズ,ポピュラー音楽の意味にとっている人は,質問に賛成する人が多いが,歌謡曲と理解した人は反対する傾向があることが明らかになってくる。したがって,この質問は,単に「音楽番組」とせずに,どのような種類の音楽番組であるかを指定することが必要である。 43
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Q3全数調査と標本調査の違いは 標本調査は全数調査に比べ調査を厳密に行う必要がある。
→選ばれたものについて調査が不正確であれば不正確さが拡大 (例)抽出率 1000分の1→1世帯についての誤りは、ほぼ1000倍の歪む
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Q3回答例 労働力調査(総務省)は標本調査であり,全国の世帯のうちからほぼ1000分の1の割合で選んだ世帯が,全国の全世帯を代表するような仕組みになっているので,1世帯についての誤りも結果としてほぼ1000倍のゆがみとなってあらわれることになる。すなわち,標本調査は全数調査に比べ,調査を厳密に行う必要がある。なぜならば,標本として選ばれたものについての調査が不正確であれば,これを母集団全体に拡大推計する際,その不正確さも拡大され,推計値に大きい誤差を伴う結果となるからである。 45
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Q4人手審査と電算審査の違いは 審査結果:調査の企画設計、実査の方法の良否を評価する資料
人手審査:総合的な判断と他の関連資料の活用ができる→氏名、男女の別 電算審査:他の項目との論理的な組み合わせの良否のみ判断される
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Q4回答例 人手による審査は,総合的な判断と他の関連資料の活用ができるが,コンピュータによるチェックは,個々の項目について,他の項目との論理的な組合せによる良否でしかない。例えば,氏名と男女の別は,人手によるものはその氏名が男に多いものか,女に多いものかの判断により男女の別を容易に区別できるが,コンピュータは,たとえば男に付けられた符号を1とすると,1であれば男として処理するに過ぎない。審査の結果は,調査の企画設計,実査の方法の良否を評価する資料となるものであり,次回の調査に対する改善の手掛かりや,調査員の選任,指導の反省材料として,貴重な資料となる。 47
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Q5 世帯調査の方法(家族構成調査) ある町で世帯の家族構成を調べたいと思う。その町の高等学校の生徒の世帯からくじ引きで標本を選んでよいか ただし学校の生徒は全部この町の居住者であるもと仮定する
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Q5 世帯調査の方法(家族構成調査) 調査対象:高校の生徒世帯は,世帯主が概ね40歳代以上
偏りのある家族構成:子供の年齢の小さい世帯、子供のいない世帯、老人だけの世帯は調査対象外となる →調査に偏りがある
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Q5回答例 高等学校の生徒の世帯は、世帯主の年齢が概ね40歳以上の世帯であって子供の年齢の小さい世帯や子供のいない世帯、老人だけの世帯などは含まれないからこのような標本では家族構成の正確な姿を調べることはできない。 50
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Q6 消費者調査の方法(郵送調査) 家庭用電気器具について消費者の意見調整を行うため、公平な標本世帯を選んで調査票を郵送した。そのうち3分の1が回答を寄せてきたが、この回答を消費者の一般的な意見を代表するものと考えてよいか また、販売した製品の中に入れてあった質問はがきの回答されてきたものについてはどうか
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Q6 消費者調査の方法(郵送調査) 郵送調査の問題点:その問題に関心を寄せる人が回答→消費者一般の意見を代表してしるとは言えない
製品購入者の回答 →製品について意見を持つ場合がある 使用上の欠陥や改良を要する点の発見に役立つ 消費者の一般的評価を知ることに役立たない
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Q6回答例 郵送調査の場合、回答を寄せる人はその問題に強い関心を持つ人に偏る危険が大きい。したがってこの場合の回答は、電気製品に関心を持っている人の意見であって、消費者一般の意見であるとは言えない。 また、製品の購入者からの回答は、製品について特に意見を持つ人の場合が多く、したがって使用上の欠陥や改良を要する点を発見するのに役立つが製品に対する消費者の一般的な評価を知るのには必ずしも適当な方法とはいえない。 53
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アンケート調査まとめ 1 調査方法 郵送、手渡し 2 サンプル数の確保 母集団のサイズ、必要サンプル数 3 フェイス項目・設問項目
郵送、手渡し 2 サンプル数の確保 母集団のサイズ、必要サンプル数 3 フェイス項目・設問項目 フェイス項目集計による母集団との確認 仮説の設定、分析項目 4 審査・集計・分析
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