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平成24年5月28日 労働衛生コンサルタント 三廻部肇

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1 平成24年5月28日 労働衛生コンサルタント 三廻部肇
熱中症予防セミナー 平成24年5月28日 労働衛生コンサルタント 三廻部肇

2 本日のお話 ①熱中症とは ②熱中症発生のメカニズムおよび熱中症の症状 ③職場における熱中症の予防 ④熱中症の救急処置
暑い日に作業やスポーツの最中に熱中症で倒れた、というニュースを夏になると良く聞くと思います。 昔に比べ、職場の作業や作業環境は改善され熱中症は減りつつありますが、作業者を熱中症からまもることは今でも重要な課題です。 今回は、夏を控え、皆さんの職場における熱中症対策を適切に行っていただくため、まずは熱中症に対する理解を深めていただくために、このような内容でお話させていただきます。

3 本日のお話 ①熱中症とは ②熱中症発生のメカニズムおよび熱中症の症状 ③職場における熱中症の予防 ④熱中症の救急処置
暑い日に作業やスポーツの最中に熱中症で倒れた、というニュースを夏になると良く聞くと思います。 昔に比べ、職場の作業や作業環境は改善され熱中症は減りつつありますが、作業者を熱中症からまもることは今でも重要な課題です。 今回は、夏を控え、皆さんの職場における熱中症対策を適切に行っていただくため、まずは熱中症に対する理解を深めていただくために、このような内容でお話させていただきます。

4 死ぬ病気です 熱中症は 平成22年 記録的猛暑 5/31~9/26救急搬送数56,064人 うち171人死亡 熱中症は 死ぬ病気です。
熱中症による死亡者は年間平均で約300人です。平成18年には414人の人が熱中症により死亡しています。 私も去年まで、福岡県の救急病院で勤務をしていました。熱中症は本当に多いです。そして残念ながら命を落としてしまう方もやはり少なくありません。 まずはそんな統計から紹介します。 平成22年 記録的猛暑  5/31~9/26救急搬送数56,064人  うち171人死亡

5 労働災害における熱中症による 死亡者数の推移
まずこれは「労働中」に発症した熱中症での死亡者数です。 毎年20人前後の労働者が熱中症により命を落とされていることがわかります。 厚生労働省労働基準局資料

6 熱中症月別死亡者数 厚生労働省労働基準局資料 次に熱中症患者さんが何月にでやすいかという統計です。
ご覧になってわかりますように,やはり夏の暑い時期,7,8月に多いことが分かるかと思います。 しかし,もう一点重要なことは,6月や9月にも死亡につながる重大な熱中症がおきているということに注意しましょう。 厚生労働省労働基準局資料

7 熱中症の年齢別死亡災害件数 厚生労働省労働基準局資料 熱中症の方の年齢分布です。
熱中症の年齢別死亡災害件数  熱中症の方の年齢分布です。 30歳代の方でも命を落としているというところに注意が必要です。現役バリバリで最前線にいる年代だと思います。 若くて、元気だから大丈夫というわけではありません。 熱中症は体の弱い人だけがなるような病気ではありません。 厚生労働省労働基準局資料

8 熱中症による死亡災害の時間帯別発生状況 厚生労働省労働基準局資料

9 本日のお話 ①熱中症とは ②熱中症発生のメカニズムおよび熱中症の症状 ③職場における熱中症の予防 ④熱中症の救急処置

10 → [1]高温環境、[2]教育不十分、[3]応急処置不十分 事例2 02年7月22日 香川 港湾工事業 32.1℃ 27歳
事例1 02年7月4日 東京  清掃・と畜業 32.2℃ 42歳 清掃センターで、焼却灰から金属類を除く作業に従事。午後2時頃、近くの日陰で休憩していたが痙攣を起こして意識不明となり、病院に搬送。7月31日に死亡した。 → [1]高温環境、[2]教育不十分、[3]応急処置不十分 事例2 02年7月22日 香川  港湾工事業 32.1℃ 27歳 海中の鋼製杭のかき落とし作業を行った。午後4時30分頃、作業終了し片付け後、午後5時20分頃、ウエットスーツを脱いで着替えていたが体調不良を訴え座り込み意識不明となった。病院に搬送されたが7月28日に死亡した。 →  [1]炎天下作業、[2]不適切な作業着、[3]作業環境管理が不適切(水分・休憩所の距離的不具合) 厚生労働省労働基準局資料

11 → [1]炎天下屋外作業、[2]健康状態未把握、[3]健康管理不十分(吸水、塩分補給指導されず)、[4]教育不十分
事例3 02年8月14日 沖縄 駐車場整備業 30.4℃ 18歳 駐車場工事で午前8時半頃よりブロック敷き作業。作業直後の午後5時30分頃、足がもつれて転倒。舌がもつれて意識を消失。病院に搬送したが10月1日に死亡。 → [1]炎天下屋外作業、[2]健康状態未把握、[3]健康管理不十分(吸水、塩分補給指導されず)、[4]教育不十分 事例4 02年8月29日 福島 建築工事業 % 24歳 住宅工事現場でモルタル練り作業。午後3時の休憩時に体調不良を訴えて現場から出た。心配した同僚が追跡。急に100メートル走り転倒し、意識消失。9月2日に死亡。 → [1]作業環境管理不適切(休憩場所・飲料水備え不十分)、[2]健康診断未実施 厚生労働省労働基準局資料

12 →[1]塩分備えなし、[2]教育不十分、[3]応急処置不十分 事例6 03年9月 林業 34℃ 57% 40歳代
事例5 03年8月 建設業 32℃ 70% 40歳代 午前7時半からゴルフ練習場のネット用の鉄塔塗装作業。午前10時半頃、鉄塔の高さ21mの横梁の上で倒れて痙攣。救助隊に救出され、病院に搬送されたが同日死亡。 →[1]塩分備えなし、[2]教育不十分、[3]応急処置不十分 事例6 03年9月 林業 34℃ 57% 40歳代 午前9時頃より刈払機で下刈作業を開始。休憩後、作業を再開。午後3時頃よろよろとその場に倒れ、全身痙攣、意識消失。救急車で病院に搬送されたが同日死亡。 →[1]水分・塩分不十分、連続作業、休憩不足、[2]教育不十分、[3]応急措置不十分 厚生労働省労働基準局資料

13 厚生労働省労働基準局通達  熱中症の発生については、高温環境下での作業の危険性について認識のないまま、炎天下等での長時間作業が行われていることにその原因がある。  水分補給用に水やお茶、清涼飲料水が準備されている例もあるが、それらにより水分補給を行っていても塩分補給がない場合に被災している例があることから、塩あるいは塩分を含んだ飲料等により、水分補給とともに塩分の補給を必ず行うことが必要である。

14 暑熱環境 気温、湿度、風速、輻射熱(日光、炉) 原図:中災防

15 あなたの最高体温は? 外界の環境が変化しても 生体内の環境が変わらない ↓ ホメオスタシス (生体の恒常性) 42℃以上:生命を維持できない
34℃以下:細胞における化学反応↓↓↓ 「これまで、熱を出したことがない」というヒトはいないと思いますが、これまで最高何度まで熱が出たことがありますか? 人間は体の機能を正常に保つために、体温が一定範囲に保たれています。そのため、周囲の環境が変化しても、皆さんの体温は、測定値でおよそ36度前後でキープされています。

16 深部体温が37℃以上になると… 体温調節中枢から皮膚への指令 ① 皮下の静脈血流を上昇させよ! ② 汗を出せ! ・体表面の血流増加
① 皮下の静脈血流を上昇させよ! ・体表面の血流増加 ・皮膚からの放熱促進 ② 汗を出せ! 蒸発する際の気化熱=0.58kcal/ml 汗100cc全ての蒸発 ⇒体重58Kg の人の体温が1℃↓ 汗腺の発達は個人差がある

17 暑熱環境では・・・ ① 発汗 ② 産熱量>>放熱量 水分と電解質 熱中症 (塩分など)が失われる。 体温上昇 高温多湿な環境は
① 発汗 水分と電解質 (塩分など)が失われる。 熱中症 ② 産熱量>>放熱量   体温上昇 高温多湿な環境は 汗が蒸発しにくい 汗の放熱作用↓↓

18 汗の成分  99%が水 + 主に塩 最も激しく発汗するとき  2L/時間の汗  ⇒1日10~12リットル発汗 もし1日6リットル発汗したら  25g前後の塩が身体から喪失

19 熱中症の重症度 めまい・失神(たちくらみ) こむら返り,大量の汗 Ⅰ軽 症 頭痛・力が入らない・吐き気 倦怠感・集中力や判断力の低下
Ⅰ軽 症 頭痛・力が入らない・吐き気 倦怠感・集中力や判断力の低下 Ⅱ中等症 熱中症は症状によって軽症から重症にわけられます。 初期の症状としては立ちくらみや,こむらがえりなどがあります。こむらがえりについては後ほど説明します。 症状が進行すると,頭痛や気分不良,吐き気などの明らかな体調の変化が生じます。ここまでくると休憩しない人はいないと思います。ここで放っておくと, 重症の症状となると,意識が低下し,呼びかけへの反応が鈍くなったり,反応がなくなったりします。また,気を失って全身が痙攣を起こします。体温も40度を越してしまい,命に直接関わる状態となります。 意識低下,けいれん,運動障害 高体温,死の危険 Ⅲ重 症 

20 筋肉がけいれん!! 「こむらがえり」とは 汗には塩が含まれている 汗をかいて水だけを飲む 血液のナトリウム濃度↓↓
こむらがえりってわかりますか? ふくらはぎや腕がひきつって痛みを伴う痙攣を起こすことです。 ところで,汗をなめた事ありませんか。 汗ってしょっぱいんですよ。 もし1日6リットル発汗したら塩25g前後が身体から失われます。これは1日に必要な塩分量の倍異常です。 たくさん汗をかくと、塩分が不足しますよね。 汗が出て、水分だけを飲んでいると,塩分が欠乏します。 こうして「こむらがえり」が起こるのです。 足(ふくらはぎ)、腕、腹部の筋肉 痛みを伴う強い痙攣(けいれん)

21 本日のお話 ①熱中症とは ②熱中症発生のメカニズムおよび熱中症の症状 ③職場における熱中症の予防 ④熱中症の救急処置

22 熱中症が発生する環境要因 急に暑くなった日からの数日間 湿度が高い、風がない (気温が25℃以下でも発生) 狭くて閉鎖された空間での作業
湿度が高い、風がない (気温が25℃以下でも発生) 狭くて閉鎖された空間での作業 直射日光があたる場所 熱帯夜が多い年 まずは,熱中症をおこす原因について例を挙げていきます。 環境的な要因では 暑さに慣れていない時期、蒸し暑いところ、風のないところ。 閉鎖空間は蒸し風呂です。 直射日光があたるところは、反射光もあたります。周りの温度が非常に上がりやすい環境です。 また熱帯夜が多いと、午前中の気温が上がるので猛暑となります。

23 熱中症が発生する作業要因 休憩時間の不足 水分・塩分の補給不足 過度な作業 作業の要因としては
日中の最も暑い時間帯はお昼過ぎです。その時間に重作業を行ったり、休憩や水分補給を定期的に取らず作業を続けたりすると発祥の危険性が一段と高くなります。

24 熱中症が発生する作業者要因 二日酔い 疲労 寝不足 体調不良(下痢など) 朝食抜き 作業者の要因として
前日からの無理な飲酒や寝不足、慢性的な疲労、偏った食事、下痢、などが熱中症発生の1つの大きな要因になります。 特に脱水気味の時(二日酔い時を含む)に熱中症にかかりやすいので注意が必要です。 そしてなにより,午前のパワーの源は朝食です。かならずちょう

25 熱中症は予防できる! 管理者が“熱中症は死亡災害に繋がる”と いう危機意識を持つ。 管理者が、夏場の工程管理(作業管理)を 充分気をつける。
 いう危機意識を持つ。 管理者が、夏場の工程管理(作業管理)を  充分気をつける。 作業環境の改善を工夫する。 作業者が熱中症に関する知識を持つ。 作業者自身が健康管理に気を配る。

26 熱中症は予防できる! 管理者が“熱中症は死亡災害に繋がる”と いう危機意識を持つ。 管理者が、夏場の工程管理(作業管理)を 充分気をつける。
 いう危機意識を持つ。 管理者が、夏場の工程管理(作業管理)を  充分気をつける。 作業環境の改善を工夫する。 作業者が熱中症に関する知識を持つ。 作業者自身が健康管理に気を配る。

27 始業時の確認事項 朝食を食べたか? 脱水状態ではないか? 寝不足ではないか? 風邪や体調不良はないか?

28 熱中症は予防できる! 管理者が“熱中症は死亡災害に繋がる”と いう危機意識を持つ。 管理者が、夏場の工程管理(作業管理)を 充分気をつける。
 いう危機意識を持つ。 管理者が、夏場の工程管理(作業管理)を  充分気をつける。 管理者が作業環境の改善を工夫する。 作業者が熱中症に関する知識を持つ。 作業者が自分の健康管理に気を配る。

29 管理者が、夏場の工程管理 (作業のさせかた)を充分気をつける。
管理者が、夏場の工程管理      (作業のさせかた)を充分気をつける。 一番暑い時間帯の作業内容を考える。 連続作業時間を短くする。 休憩をこまめに取らせる。 暑熱条件が劣悪な場合には作業中断も。 直射日光があたっていない場所の              作業をする。 (日光の方向を考えて作業手順を考える。)

30 休憩中のワンポイントアドバイス 作業着や靴下を脱いで休憩 ときどき、体温測定 鼓膜温・舌下温が38.5℃以上
 鼓膜温・舌下温が38.5℃以上  (腋下温が38.0℃以上 ) なら  暑熱作業中止を検討する           身体を冷やすための水かぶり   頭部・手・足に水をかける 作業の初日・体調不良が疑われる者  始業前に体温と心拍数を測定し、腋下温で37.5℃を  超える場合、1分間の心拍数が数分間連続して180から  年齢を引いた値を超える場合⇒暑熱な職場での作業は中止

31 体表で気化させる水は、汗でなくてもよい 原図:中災防

32 管理者が作業環境の改善を工夫する。 日よけの使用(サンネットを活用) スポットクーラーの使用 送風機の使用 休憩室の空調設置
特定の人だけ、身体の一部だけにあたらないように風向き注意 休憩室の空調設置    温度設定:(外気温)-(5~7℃)   室温は28℃を超えないようにする。 屋外の場合、打ち水等の散水を行う  湿度の上昇を避けるため、打ち水は朝のうち 水分・塩分の摂取が確実に出来る工夫

33 白紗 黒紗 空隙率 68% 68% 遮光率 22% 51% 資料:井奈波良一(岐阜大) 白紗(しろさ) 黒紗(くろさ)
      白紗  黒紗 空隙率 68% 68% 遮光率 22% 51% 白紗(しろさ)  黒紗(くろさ) 注:紗(「さ」または「しゃ」、元来は絹織物のこと、ガーゼに相当、撮影現場などで照明の明るさを調節するのに使用) 資料:井奈波良一(岐阜大)

34 熱中症は予防できる! 管理者が“熱中症は死亡災害に繋がる”と いう危機意識を持つ。 管理者が、夏場の工程管理(作業管理)を 充分気をつける。
 いう危機意識を持つ。 管理者が、夏場の工程管理(作業管理)を  充分気をつける。 管理者が作業環境の改善を工夫する。 作業者が熱中症に関する知識を持つ。 作業者が自分の健康管理に気を配る。

35 アルコールは、抗利尿ホルモンを阻害し尿量を増やす 不足分の水分と塩分の補給が必要
原図:中災防

36 〇体重を毎日量ろう!! ○尿の色・回数チェック 作業者が自分の健康管理に気を配る。 ・水分、塩分の取り方 ・規則正しい生活が最も重要!
  ・水分、塩分の取り方   ・規則正しい生活が最も重要! ・食事を3食食べること   ・夜更かしをしないこと ・土日のレジャーで張り切り過ぎない   ・飲みすぎ注意、二日酔い厳禁 ・毎日の体重測定を行う! ・基礎心拍数・・5拍↑で200mlの脱水 ・体温を図る 〇体重を毎日量ろう!! ○尿の色・回数チェック

37 要確認!尿の色! 危険領域 注意領域 安全領域 ~熱中症を予防しよう~ 強い脱水あり すぐに250cc以上の水分を
脱水あり・通常より多めに水分を 安全領域

38 *作業○○ から飲む まえ *○○○ に飲む *○○ も飲む こまめ しお 熱中症予防のための水分補給術
*作業○○ から飲む *○○○ に飲む *○○ も飲む 水だけではダメ、塩分も一緒にとる!! スポーツドリンクを活用しましょう。 作業前に250~500mlの水分をとる 作業中は、15分~30分に1回         コップ1杯程度ずつ “のどが渇いたなあ”と思う前にのむ! 麦茶+梅干の場合    麦茶500~1000ml+梅干1個        (塩分1.6g~2g) まえ こまめ しお

39 栄養補給・飲料水のポイント 塩分を含むこと 胃にもたれない、吸収速度が速いもの 炭酸飲料、缶コーヒーは不適
小腸ではナトリウムとブドウ糖がともに吸収される ⇒5%位の糖分が含まれると良い。 炭酸飲料、缶コーヒーは不適

40 具体的には <水分と塩分を含んだ飲み物> スポーツドリンク (例:ポカリスウェット) 50kcal/200ml 経口補水液 (例:OS-1)

41 塩分を補給する ○水やお茶は 20分~30分おきに150~250mlずつ ○梅干の場合 水・お茶500ml~1000mlに対し1粒
  20分~30分おきに150~250mlずつ ○梅干の場合  水・お茶500ml~1000mlに対し1粒 ○塩タブの場合(0kcal)  水・お茶200ml~250mlに対し1粒  →毎回の水分補給で1粒

42 最近では… 塩飴(熱中飴・男梅)   (17~18kcal/粒) 水・お茶200mlに対し1粒  →毎回の給水に1粒

43 輻射熱遮断 通風確保 煙突効果 (熱気は上昇する)
原図:中災防

44 熱中症予防5原則 体調管理はすべてに優先する 無理や我慢はしないさせない のどが渇く前に水分の先取り 水分は1時間に500ccを守る
朝食は抜かず、自ら努力する 暑い日に作業やスポーツの最中に熱中症で倒れた、というニュースを夏になると良く聞くと思います。 昔に比べ、職場の作業や作業環境は改善され熱中症は減りつつありますが、作業者を熱中症からまもることは今でも重要な課題です。 今回は、夏を控え、皆さんの職場における熱中症対策を適切に行っていただくため、まずは熱中症に対する理解を深めていただくために、このような内容でお話させていただきます。 IHI産業医 新見先生 教育資料より

45 本日のお話 ①熱中症とは ②熱中症発生のメカニズムおよび熱中症の症状 ③職場における熱中症の予防 ④熱中症の救急処置
暑い日に作業やスポーツの最中に熱中症で倒れた、というニュースを夏になると良く聞くと思います。 昔に比べ、職場の作業や作業環境は改善され熱中症は減りつつありますが、作業者を熱中症からまもることは今でも重要な課題です。 今回は、夏を控え、皆さんの職場における熱中症対策を適切に行っていただくため、まずは熱中症に対する理解を深めていただくために、このような内容でお話させていただきます。

46 熱中症の重症度 通常は入院不要 安静、水分と塩分の補給 めまい・失神(たちくらみ) Ⅰ軽 症 こむら返り,大量の汗
Ⅰ軽 症 熱中症は症状によって軽症から重症にわけられます。 初期の症状としては立ちくらみや,こむらがえりなどがあります。こむらがえりについては後ほど説明します。 症状が進行すると,頭痛や気分不良,吐き気などの明らかな体調の変化が生じます。ここまでくると休憩しない人はいないと思います。ここで放っておくと, 重症の症状となると,意識が低下し,呼びかけへの反応が鈍くなったり,反応がなくなったりします。また,気を失って全身が痙攣を起こします。体温も40度を越してしまい,命に直接関わる状態となります。 通常は入院不要 安静、水分と塩分の補給

47 熱中症の重症度 体温管理、安静 水分・塩分の補給 場合によっては点滴で 頭痛・力が入らない・吐き気 倦怠感・集中力や判断力の低下 Ⅱ中等症
 場合によっては点滴で 熱中症は症状によって軽症から重症にわけられます。 初期の症状としては立ちくらみや,こむらがえりなどがあります。こむらがえりについては後ほど説明します。 症状が進行すると,頭痛や気分不良,吐き気などの明らかな体調の変化が生じます。ここまでくると休憩しない人はいないと思います。ここで放っておくと, 重症の症状となると,意識が低下し,呼びかけへの反応が鈍くなったり,反応がなくなったりします。また,気を失って全身が痙攣を起こします。体温も40度を越してしまい,命に直接関わる状態となります。

48 死亡率が高く大変危険 直ちに救急車を呼ぶ! 熱中症の重症度 集中治療が必要 体温管理 呼吸・循環管理 人工透析など
意識低下,けいれん,運動障害 高体温,死の危険 Ⅲ重 症  死亡率が高く大変危険 直ちに救急車を呼ぶ! 集中治療が必要 体温管理 呼吸・循環管理 人工透析など 熱中症は症状によって軽症から重症にわけられます。 初期の症状としては立ちくらみや,こむらがえりなどがあります。こむらがえりについては後ほど説明します。 症状が進行すると,頭痛や気分不良,吐き気などの明らかな体調の変化が生じます。ここまでくると休憩しない人はいないと思います。ここで放っておくと, 重症の症状となると,意識が低下し,呼びかけへの反応が鈍くなったり,反応がなくなったりします。また,気を失って全身が痙攣を起こします。体温も40度を越してしまい,命に直接関わる状態となります。

49 重症!! 水を上手く飲めなければ 直ちに救急車を呼ぶ! 熱中症の応急措置 ・水分補給 ・日陰や冷所で安静 ・扇風機やスポットクーラーでの送風
・氷嚢や保冷剤を当てる ・服を脱がせる ・体を濡らす 熱中症がおきてしまったときの対応について説明します。 軽症も重症も基本的には同じ対応をします。 まず,水分補給。 そして体温を下げる処置として,日陰など涼しいところに異動させて休ませる。 状態がわるければ,さらに扇風機やスポットクーラーなどで冷やす 氷の入った袋や,保冷剤なんかを首,脇,足の付け根にあてる。 服を脱がせたり,体を濡らすことでも体温を下げることが出来ます。 もし,水がうまく飲めなかったり,自力での移動が出来ない場合は 重症と判断してください。すぐに救急車を手配するとともに,体をひやす処置を行ってください。 決して氷水をかけるなど,体に負担がかかるような極端な措置はしないで下さい。

50 熱中症を 疑う症状の有無 意識の確認 意識がおかしい 救急隊要請 呼びかけに対し 返事がおかしい 意識あり ①涼しい環境への避難 ①涼しい環境への避難 ②脱衣と冷却 ②脱衣と冷却 水分を自力で 摂取できるか できない 医療機関へ搬送・救急隊要請 できる ③水分・塩分の補給 症状が回復しない、倦怠感・力が入らない

51

52 本日のまとめ 熱中症は・・・・ 死ぬ病気です。 水分と塩分の喪失で生じます。 予防が可能です。
様子がおかしいと感じたら、すぐ対応しましょう。


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