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口腔機能の向上は、 活動的な高齢者であるために 大切なことです

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Presentation on theme: "口腔機能の向上は、 活動的な高齢者であるために 大切なことです"— Presentation transcript:

1 口腔機能の向上は、 活動的な高齢者であるために 大切なことです
健口から健康へ 口腔機能の向上は、 活動的な高齢者であるために 大切なことです 今回の出前講座は、健康(健口?)な高齢者が対象です。 ご本人だけでなく、ご家族やご友人のためにもぜひというスタンスでお願いいたします。 介護予防の特定高齢者向けとほぼ同様の内容なので、受けたことがある方もお出ででしょう。 先生方のオリジナルもどんどん差し込んで結構です。 岩手県歯科医師会 口腔保健センター 奥州市歯科医師会

2 この「健口から健康へ」のスライドは、香川県歯科医師会の協力を得て、岩手県歯科医師会と奥州市歯科医師会が作成したものです。
このスライドは、香川県歯科医師会の協力を得て、岩手県歯科医師会と奥州市歯科医師会により完成したものです。

3 NHK ためしてガッテン インフルエンザ 緊急対策 2009/2/4 放送
     2009/2/4 放送 NHK「ためしてガッテン」2009年2月4日放送「インフルエンザ緊急対策」より (当時は季節性インフルエンザについてでしたが、対策は生かせます。) 東京都府中市の介護保険施設では週1回、歯科衛生士が口腔ケアを実施しています。日頃からの丁寧な歯 磨きや舌磨きの指導を行ったところ、インフルエンザの発症率が10分の1に激減したのです。 なぜ口の中をきれいにしておくと、インフルエンザにかかりにくくなるのでしょうか? メカニズムは次 のように推定されています。鼻からのどにかけての粘膜はタンパク質の膜で覆われているため、ウイル スはなかなかくっつくことができません。ところが口の中の細菌が出す「プロテアーゼ」という酵素が 膜を破壊することで、ウイルスがくっつき、細胞内に侵入できるようになると考えられるのです。 口の中には、インフルエンザウイルスの感染を助けると考えられる細菌以外にも、唾液に混じって気道 に入り、重症の肺炎を引き起こす細菌なども多く住み着いています。そのため、日頃から口の中をきれ いに保ち、細菌を除去しておくことが、幅広く危険な感染症を予防する対策として有効なのです。 3

4 口腔機能って なあ~に 食べる 表情を表す 話す 脳の活性化 呼吸する 防御免疫 いろんな機能がありますが、まず食べる機能ですね。 話す機能
口腔機能って なあ~に 食べる 表情を表す 話す 脳の活性化 呼吸する 防御免疫 いろんな機能がありますが、まず食べる機能ですね。 話す機能 呼吸する機能 皆さん、口をすぼめてください。不満の顔ですね。口を横にひっぱって下さい。笑顔ができます。口元は表情を表します。 噛むことは、脳の血流を多くするばかりではなく、脳を活性化する信号を出しています。 食べ物を噛んで唾液と混ぜることで殺菌を行います。また、線維食物を咀嚼することで口の中のばい菌を胃に流し込み、口腔内に細菌が繁殖するのを防いでいます。

5 みなさん こんなことありませんか (自分でチェックしましょう)
みなさん こんなことありませんか      (自分でチェックしましょう) 食事中にむせることがある 食事中の声の変化 食後の咳 肺炎を繰り返す 摂食・嚥下障害を疑うポイントとして、 食事中にむせることがあるか、 食事中に声がかすれることがあるか、 食事後に咳が出るか、 肺炎を繰り返すことがあるか、などがあげられます。 せっしょく  えんげ 摂食・嚥下障害を疑うポイント

6 首の周囲の筋肉を鍛えなければならない 高齢者では解剖学的に喉頭が下がる 70歳代 20歳代 男 10mm 下がる 女 4mm
         せっしょく  えんげ 高齢者は摂食・嚥下障害が起こりやすいか 高齢者では解剖学的に喉頭が下がる 20歳代 70歳代 高齢者はどうして摂食・嚥下障害を起こしやすいかといいますと、解剖学的に喉頭が下がることによります。 20歳代と、70歳代とでは、男性で1cm、女性で4mm下がるといわれています。 食べるとき私たちはゴックンと飲み込みますが、そのとき喉頭が挙上しなければなりません。高齢者は挙上する距離が長いため、首周囲の筋肉を鍛えなければなりません。しかし、高齢になると退化するものなのです。 男 10mm 女  4mm 下がる 首の周囲の筋肉を鍛えなければならない

7 正常な嚥下 食べ物を口に取り込んで、砕いて、飲み込みやすい固まりにして(食塊)、飲み込む (ビデオ・スロー) えんげ
       えんげ 正常な嚥下 画面を開くとすぐ、3倍スローモーションでビデオが始まります。 食べ物を砕いて、唾液と混ぜて飲み込みやすい固まりにしてから、ゴックンと飲み込みます。そのとき喉頭が挙上されるのがお分かりでしょうか。 (ビデオ・スロー) 食べ物を口に取り込んで、砕いて、飲み込みやすい固まりにして(食塊)、飲み込む

8 家庭内で「気道閉塞を生じた食物の誤嚥」による死者数 (平成19年)
家庭内で「気道閉塞を生じた食物の誤嚥」による死者数 (平成19年) 総数 0歳 1~ 5~ 10~ 15~ 30~ 45~ 65~ 80~ 4 9 14 29 44 64 79 2518 11 7 1 40 213 835 1396 100 0.44 0.3 0.04 0.16 1.59 8.45 33.16 55.44 家庭内における主な不慮の事故の種類別にみた 年齢別死亡数・構成割合(平成19年:厚生労働省) 昭和大歯学部・向井美惠教授資料より なくなられる方は、圧倒的に高齢者が多いです。

9 食品による窒息事故(気道閉塞を 生じた食物の誤嚥) (平成19年)
食品による窒息事故(気道閉塞を 生じた食物の誤嚥) (平成19年) 救命救急センター75カ所 原因食品 603例(死亡378例、救命257例) 91例 年齢(歳) 人数 米飯 28例 0~14 26 4.3 パン 43例 15~64 84 13.3 すし 19例 65~79 196 31.7 11例 80~ 314 50.7 菓子類 62例 (あめ 6例 堀口逸子ら:平成19年度厚生労働研究報告書  食品による窒息の現状把握と原因分析 主任研究者:向井美恵 (団子 15例 (カップ入り  ゼリー 3例 昭和大歯学部・向井美惠教授資料より 餅に限らず、普段の食事で起きています。

10 嚥下障害によって起こる問題 窒息や誤嚥性肺炎を起こしやすくなる 誤嚥 喉に食べ物が残っている 痰がらみ (ビデオ) (ビデオ)
 えんげ 嚥下障害によって起こる問題 誤嚥 (ビデオ) 喉に食べ物が残っている (ビデオ) 痰がらみ (ビデオ) 嚥下障害によって起こる状態を嚥下造影で示します。 それぞれをクリックしてからビデオが始まります。 まず、大きな問題は誤嚥であります。一般的に誤嚥を起こしますと、咳をします。 食べ物を飲み込んだ後に、咽頭に食物が残ることがあります。 咽頭に淡が残っていて、息を吐くときにヒューヒューなることがあります。         ごえんせいはいえん 窒息や誤嚥性肺炎を起こしやすくなる

11 嚥下運動を一日に何回するでしょうか だいたい 一日に600回ほど 唾液は一日にどれほど出るでしょうか? 一日に500ml~600ml
  一日に600回ほど  唾液は一日にどれほど出るでしょうか? 嚥下運動回数 Lear(1965)によれば、健康成人が1日に行う嚥下運動は平均582回(203~1008) 食事中 :180±55回/時間 食事以外:23.5±11.5回/時間 睡眠中 :5.3±1.7回/時間 Manssonらによると、空嚥下(dry swallow)の誘発刺激は唾液であり、薬剤で唾液分泌を抑制すると空嚥下が出にくくなるという。 唾液の分泌量 安静時唾液分泌速度:0.3ml/分   16時間起きているので300ml 睡眠時最大分泌量 :0.1ml/分以下   7時間の睡眠時間として40ml以下 食事中の平均分泌速度:4ml/分   一日食事時間54分として200ml 一日の唾液分泌総量は500~600ml (多くの教科書に引用されている1500mlより少ない) 安静時の唾液分泌は耳下腺20%、顎下腺65%、舌下腺7~8%、小唾液腺7~8%、 分泌速度が速い場合耳下腺からが50%を占める。 アミラーゼは耳下腺により産生され、血液型物質は小唾液腺により産生される。 一日に500ml~600ml (大きい缶ビール1本以上)

12 唾液の機能とはなんでしょうか? 消化作用 唾液アミラーゼの消化酵素 円滑作用 口腔粘膜を湿らせ嚥下や発音を 円滑に行う作用
消化作用 唾液アミラーゼの消化酵素 円滑作用 口腔粘膜を湿らせ嚥下や発音を      円滑に行う作用 体液量の調節 発汗等の水分減少などを補う 溶解作用 食物中の味成分を溶解 洗浄・抗菌作用 食物の残渣を洗い流す等 高齢者はなぜ唾液が減少するのか? 加齢変化   内服薬の副作用

13 ダイナミックな口の動き しかし、麻痺したなら
ダイナミックな口の動き        しかし、麻痺したなら (ビデオ) (ビデオ) 口の中はダイナミックに動いています。「ぱ」、「た」、「か」、「ら」という言葉を発声したときの透視映像を見ましょう。 クリックしてからビデオが始まります。 「ぱ」、「た」、「か」、「ら」。もう一度、 「ぱ」、「た」、「か」、「ら」。 「ぱ」は、唇を閉じた発音ですが、唇を閉じないと、嚥下が困難になります。口輪筋が麻痺し「よだれが流れる」脳卒中患者がいらっしゃいます。 「た」は、舌先が上の前歯の歯ぐきのところに着く発音です。私たちは、嚥下するとき、ゴックンするときに必ず舌先が「た」の位置から始まります。 「か」は、奥舌を軟口蓋に着けます。嚥下の途中でこのような状態になって、口腔と鼻腔とを閉鎖し、食物を咽頭・食道に流す圧を高めます。また、高齢者が水物でむせることを防止する舌の運動にもなります。 (それでは、お配りしたクッキーを咀嚼して、飲み込むときに口唇を閉じないで飲み込んでください。・・・・・。 次にクッキーを咀嚼して、飲み込むときに舌先を上顎前歯の歯ぐきに着けずに飲み込んでください。いかがでしたでしょうか。話をすることは嚥下訓練になっているのです。訓練としても構音訓練があります。) 「ぱ」の唇や「た」の舌の機能を使わないでクッキーを食べてみましょう

14 食事前に準備体操で「ムセ」の治ったTさん
(ビデオ) それでは食前に嚥下体操をして「ムセ」の治ったTさんのインタビュー映像をお見せします。 クリックしてからビデオが始まります。少し長めです。 Tさんの場合、歯科衛生士さんが嚥下体操を教えてくれたのです。本人の「やる気」を家族がサポートしてくれ、毎日行えたのです。このような専門職、家族などの連携が大切なのです。

15 それでは「食前準備体操」をやってみましょう
後で、衛生士さんの実地指導がありますので、さらっと。

16 深呼吸と肩の運動 息を吸って 息を吐いて 肩を上げる 肩を下げる それでは、実際に嚥下体操をやってみましょう。
まず、深呼吸を行います。大きく意気を吸って肩を上げてください。 息をはきながら肩を下げてください。 それではもう一度・・・。 息を吸って    息を吐いて 肩を上げる    肩を下げる

17 首の運動 首の回転 首の横倒し 首の運動をします。 首を左回りに回転しましょう。 次に右回しに回転しましょう。
それでは首を左に倒しましょう。 次に右に倒してください。 首の回転    首の横倒し

18 頬を膨らます 口をすぼめる 口を大きくあける
口の運動 口の運動をしましょう。ほっぺを膨らまします。 口をすぼめます。 それでは口を大きく開けましょう。 もう一度やりましょう・・・。 頬を膨らます 口をすぼめる 口を大きくあける

19 舌の運動 舌の運動を行います。              ぐるっと回して 上がり舌   下がり舌   右(左)の舌

20 みなさんのお口の中は どうですか (自分でチェックしましょう)
みなさんのお口の中は どうですか (自分でチェックしましょう)

21 舌苔(ぜったい)は口の中の悪臭(口臭)の原因です。あまり口がくさいと孫さんが寄ってこなくなりますよ。
口腔乾燥は、舌苔を増殖させ、口臭の原因となります。私たちの口臭の原因の半分は舌苔といわれています。

22 口から食べず、水分制限もあるため口腔内がかなり乾燥しており、さらに舌に舌苔(ぜったい)が付着し、話をすることばかりか、唾液を嚥下することも困難な状態でした。
しかし、口腔清掃すると 口を使わないとこんな状態になります。この写真は口から食べず、水分制限もあるため口腔内がかなり乾燥しており、さらに舌苔が付着し口臭が強く、話ばかりか、嚥下することも困難な状態でした。 しかし、丁寧に口腔清掃をすることで、このように唾液が出てきて、つやつやした舌になりました。当然口臭もなくなりました。

23 こんな口の中ではありませんか

24 デンチャープラーク 自己流の方も多いようです。 義歯の清掃方法もお伝え願います。

25 高齢者の死亡原因で注目!     肺炎は老人の敵     誤嚥性肺炎

26 高齢者の肺炎 高齢者の肺炎の70%以上 が誤嚥と関係があるとされ ている 日本人の死因の第4位 肺炎で死亡する人の約95%は高齢者
 が誤嚥と関係があるとされ  ている 日本人の死因の第4位 肺炎で死亡する人の約95%は高齢者 高齢者の肺炎の致死率は成人の3倍

27 口腔清掃をきれいに行うと 肺炎は半分に減る 介護職員の日々の口腔清掃 介護職員の日々の口腔清掃 +専門的口腔清掃
* 介護職員の日々の口腔清掃 (英)ランセット誌にも掲載された論文より、米山武義先生ら 実際に、歯科衛生士が週1回口腔ケア介入した群と今までの介護職員の口腔ケア群を2年間にわたって比較すると、 白の折れ線グラフは、介護職員が日々の口腔清掃を行った群の肺炎発症割合を示しています。2年間で20%強の者が肺炎を発症しています。 黄色い折れ線グラフは、介護職員の日々の口腔清掃に加え、歯科衛生士が週1回介入した群の肺炎発症割合を示しています。2年間で10%強の者が肺炎を発症しています。歯科衛生士の介入で肺炎の発症が40%ほど減少することが実証されました。 介護職員の日々の口腔清掃 +専門的口腔清掃

28 口腔清掃の効果 誤嚥性肺炎の予防 口腔乾燥の改善 食欲増進 口臭の予防 脳への刺激

29 口の中が乾くとむし歯も増えます 脳卒中患者では歯科治療が長期に
2年半 上の方は2年半かかり、このように、歯科治療が完了しました。 また、下の方は誤嚥性肺炎を繰り返したりして、3年かかってこのように、歯科治療が完了しました。 3年

30 口の乾燥のある方への唾液腺マッサージ 耳下腺 顎下腺 舌下腺 口の乾燥のある方へは唾液腺のマッサージも効果的です。
食事のときによく出る唾液は耳下腺からですが、その周囲をマッサージする。 顎の下に顎下腺があります。顎の下からマッサージするとよいでしょう。 さらに、顎の正中の下に舌下腺があります。顎の前側を押すと唾液が出てきます。

31 高齢者でも元気に生活するため 食事のバランスを考えよう ご飯や麺類などの炭水化物だけでなく、 タンパク質もしっかりと摂りましょう
  ご飯や麺類などの炭水化物だけでなく、  タンパク質もしっかりと摂りましょう 噛みにくそうになっている場合は…   義歯を使えるようにしましょう むせるようになっている場合は…   水分でむせるようであればトロミを 水分補給を十分に行いましょう   高齢者はのどの渇きに気付きにくい   血栓予防の観点からも

32 仕上げは「エイ・エイ・オー」 最後に大きくゆっくり深呼吸! これで美味しく食事ができます       お疲れさまでした


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