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コミュニケーション力向上 <児童生徒との信頼関係づくり> 【60分研修】

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Presentation on theme: "コミュニケーション力向上 <児童生徒との信頼関係づくり> 【60分研修】"— Presentation transcript:

1 コミュニケーション力向上 <児童生徒との信頼関係づくり> 【60分研修】
研修のねらい 『子供との信頼関係を深めるための教職員のコミュニケーション力の向上を図る。』          岡山県総合教育センター                 生徒指導部          監修 関西外国語大学               教授  新井 肇 ≪スライド1で1分≫  それでは、校内研修を始めます。  今日は、子供との信頼関係を深めるための教職員のコミュニケーション力の向上を図ることをねらいとして研修していきたいと思います。★

2 1 研修の進め方 信頼できる先生とは、どんな先生か話し合う ≪スライド2~4で6分≫
 信頼できる先生とは、どんな先生か話し合う ≪スライド2~4で6分≫  まず、「信頼できる先生とは、どんな先生か話し合う」から始めます。★

3 あなたが中学生の頃、困った時に 相談しようと思った先生はどんな先生でしたか?
《スライド2~4で6分》  先生方が中学生の頃、困った時に相談しようと思った先生は、どんな先生でしたか?配付資料の吹き出しに、いくつか書いてください。時間は1分です。始めてください。(「担任の先生」や「顧問の先生」のような先生の立場を記入するのではなく、先生の態度やふるまいを記入するようにしてください。) 【個人思考】(1分経過)  時間がきました。今、書かれたことを、グループ内で共有してください。司会の先生、全員が発言できるよう進行をお願いします。時間は2分です。始めてください。 【グループ協議】(2分経過)  ありがとうございました。どんな先生だったか、共有したことを教えてもらえますか? (1、2人の先生に尋ねる。適宜コメントを入れる。)  ありがとうございました。★ 例:優しい先生 個人で考えて、グループで共有しましょう。

4 = = 信頼感 上手な聴き方 上手な伝え方 子供の話を 誠実に聴いて いる先生 思いや気持ちが子供に届いている先生 ≪スライド2~4で6分≫
 先生方から出された意見は、大きく二つのことにまとめられると思います。  一つ目は★「子供の話を誠実に聴いている先生」、二つ目は「思いや気持ちが子供に届いている先生」です。例えば、先ほど先生方から出た意見も、○○は「子供の話を誠実に聴いている先生」、□□は「思いや気持ちが子供に届いている先生」と言えますね。(○○や□□は、グループ協議や発表で出された意見を紹介してください。)  この二つは、★「上手な聴き方」「上手な伝え方」ができる先生と言い替えることができます。  つまり、子供たちから信頼され、よりよい関係を築くことのできる教職員とは、「聴き方」や「伝え方」といった、コミュニケーションをとることが上手な先生ということではないでしょうか。★ ※配付資料の空欄に「上手な聴き方」「上手な伝え方」   と記入してもらってください。 ※○○の例  ・顔を見て、うなずきながら聴いてくれる先生  ・理由や気持ちを聴いてくれる先生  ・大人の理屈を押し付けない先生  ・最後まで話を聴いてくれる先生  □□の例  ・いつも励ましてくれる先生  ・やる気を起こさせてくれる先生  ・自分を信じてくれる先生  ・誰にでも公平に接する先生

5 1 2 3 4 5 研修の進め方 信頼できる先生とは、どんな先生か話し合う 上手な聴き方について 上手な伝え方について まとめ チャレンジ!
 信頼できる先生とは、どんな先生か話し合う  上手な聴き方について   上手な伝え方について   まとめ ≪スライド5~7で7分≫  こちらは、ここからの研修内容です。  それでは、★まず、「上手な聴き方」について考えていきましょう。★  チャレンジ!     子供にかける「前向きになれる言葉」

6 役割チェンジ! 先生、うちの親が勉強、勉強って うるさくて、嫌なんだよね。 <先生の状況①> (30秒) <先生の状況② > (30秒)
聴き方 演習① 先生、うちの親が勉強、勉強って うるさくて、嫌なんだよね。   <先生の状況①>         (30秒)     あと5分で提出物を点検しなければならないため、     子供の話を親身になって聴くことができない 相手を見ない/作業(仕事)を止めない/生返事をする/関心を示さない/質問しない/うなずかない/等 役割チェンジ! ≪スライド5~7で7分≫  演習を通して、「上手な聴き方」を考えていきます。お近くの先生と二人組になり、子供役と先生役を決めてください。 (ペアができたら、進め方を説明します。)  子供が「先生、うちの親が勉強、勉強ってうるさくて、嫌なんだよね。」と話しかけてきました。  まず、状況①を30秒行います。先生役は、「あと5分で提出物を点検しなければならないため、子供の話を親身になって聴くことができない」状況を想定して応答してください。例えば、相手を見ないとか、作業を止めずに聞くとか、生返事をするなど、アドリブで演じてください。(準備ができたら)それでは、どうぞ。 【状況①演習】(30秒経過)  時間がきました。ありがとうございました。  次は、先生役と子供役を交替して、状況②を30秒行います。先生役は、「反抗的な態度をとる子供の指導を済ませた直後で、気持ちが高ぶっている」状況を想定して応答してください。例えば、顔つきや声色が怒っているとか、足や腕を組むとか、偉そうな相づちを打つ等、アドリブで演じてください。(準備ができたら)それでは、どうぞ。 【状況②演習】(30秒経過)  時間がきました。ありがとうございました。★   <先生の状況② >           (30秒) 反抗的な態度をとる子供の指導を済ませた直後     で、気持ちが高ぶっている 顔つきや声色が怒っている/足や腕を組む/一方的な意見を言う/話を途中でさえぎる/偉そうな相づちを打つ/等

7 どんな聴き方をしてもらいたかったですか?
聴き方演習① シェアリング 子供役をして感じたこと どんな聴き方をしてもらいたかったですか? ≪スライド5~7で7分≫  いかがだったでしょうか。「子供役をして感じたこと」と、「どんな聴き方をしてもらいたかったか」を配付資料に書いてください。時間は1分です。始めてください。 【個人思考】(1分経過)  時間がきました。今、書いたことについて、先ほどのペアの方と共有してください。時間は1分です。始めてください。 【ペア協議】(1分経過)  時間がきました。ありがとうございました。★

8 ◎傾聴・・・丁寧かつ積極的に相手の話に耳を傾ける
資料① 上手に聴くコツ         安心できる関係をつくる ◎傾聴・・・丁寧かつ積極的に相手の話に耳を傾ける ・つながる言葉かけ(最初に心をほぐすような言葉かけをする)   例:「部活のあと、来てくれてありがとう」「待ってたよ」 ・受容(子供の気持ちを推し量りながら聴く)   例:「うん、うん」「そう」「大変だったね」 ・繰り返し(子供の言葉をそのまま繰り返す)   例:「みんながやっていたから」に対して、「みんながやっていたからなんだね」 ・言い換え・要約(子供が話した内容を言い換えたり、                 要約したりしてフィードバックする)   例:「だって、超むかつくんだけど」に対して、「なるほど、すごく腹を立てているんだね」 ・明確化(うまく言葉にできない感情を言語化する)   例:「~という気持ちなのかな」 ・支持(子供の前向きな思いや考えを、肯定したり、認めたりする)   例:「とってもいいと思うよ」 ≪スライド8~15で8分≫  もう、お気付きのことと思いますが、「聴く」とは、まず、相手に「私は聴いていますよ」ということが伝わることが大切です。そのように聴くことで、安心できる関係を築くことができます。つまり、「傾聴」の姿勢です。そこで、傾聴のコツをいくつか紹介します。  資料①を見てください。★

9 ◎傾聴・・・丁寧かつ積極的に相手の話に耳を傾ける
上手に聴くコツ         安心できる関係をつくる ◎傾聴・・・丁寧かつ積極的に相手の話に耳を傾ける ・つながる言葉かけ(最初に心をほぐすような言葉かけをする) ・受容(子供の気持ちを推し量りながら聴く) ・繰り返し(子供の言葉をそのまま繰り返す) ・言い換え・要約(子供が話した内容を言い換えたり、                 要約したりしてフィードバックする) ・明確化(子供がうまく言葉にできない感情を言語化する) ・支持(子供の考えや思いや考えを、肯定したり、認めたりする) 部活のあと、ご苦労さま ≪スライド8~15で8分≫  まず、「つながる言葉かけ」です。いきなり本題から始めるのではなく、相談に来た労をいたわったり、相談に来たことを歓迎する言葉かけ、心をほぐすような言葉かけを行います。★ 待ってたよ

10 ◎傾聴・・・丁寧かつ積極的に相手の話に耳を傾ける
上手に聴くコツ         安心できる関係をつくる ◎傾聴・・・丁寧かつ積極的に相手の話に耳を傾ける ・つながる言葉かけ(最初に心をほぐすような言葉かけをする) ・受容(子供の気持ちを推し量りながら聴く) ・繰り返し(子供の言葉をそのまま繰り返す) ・言い換え・要約(子供が話した内容を言い換えたり、                 要約したりしてフィードバックする) ・明確化(子供がうまく言葉にできない感情を言語化する) ・支持(子供の考えや思いや考えを、肯定したり、認めたりする) うん、うん…そう うなずき 相づち 大変だったね ≪スライド8~15で8分≫  次に、「受容」です。話を聴いていて、反論や批判をしたい気持ちになっても、そのことは脇に置いて、うなずいたり相づちをうったりして、子供の、そうならざるを得ない気持ちを推し量りながら聴きます。★

11 ◎傾聴・・・丁寧かつ積極的に相手の話に耳を傾ける
上手に聴くコツ         安心できる関係をつくる ◎傾聴・・・丁寧かつ積極的に相手の話に耳を傾ける ・つながる言葉かけ(最初に心をほぐすような言葉かけをする) ・受容(子供の気持ちを推し量りながら聴く) ・繰り返し(子供の言葉をそのまま繰り返す) ・言い換え・要約(子供が話した内容を言い換えたり、                 要約したりしてフィードバックする) ・明確化(子供がうまく言葉にできない感情を言語化する) ・支持(子供の考えや思いや考えを、肯定したり、認めたりする) みんながやって いたからなんだね みんなが やっていたから… ≪スライド8~15で8分≫  そして、「繰り返し」です。子供がかすかに言ったことでも、こちらが同じことを繰り返すと、自分の言葉が届いているという実感を得て、子供は自信をもって話せるようになります。★

12 ◎傾聴・・・丁寧かつ積極的に相手の話に耳を傾ける
上手に聴くコツ         安心できる関係をつくる ◎傾聴・・・丁寧かつ積極的に相手の話に耳を傾ける ・つながる言葉かけ(最初に心をほぐすような言葉かけをする) ・受容(子供の気持ちを推し量りながら聴く) ・繰り返し(子供の言葉をそのまま繰り返す) ・言い換え・要約(子供が話した内容を言い換えたり、                 要約したりしてフィードバックする) ・明確化(子供がうまく言葉にできない感情を言語化する) ・支持(子供の考えや思いや考えを、肯定したり、認めたりする) なるほど、すごく 腹を立ててるんだね だって、 超むかつくんだけど ≪スライド8~15で8分≫  さらに、会話の間に、「言い換え」や「要約」をしたり、「明確化」したりして、子供の緊張をほぐしたり、心の整理を手伝ったりします。★ ○○という気持ちなのかな

13 ◎傾聴・・・丁寧かつ積極的に相手の話に耳を傾ける
上手に聴くコツ         安心できる関係をつくる ◎傾聴・・・丁寧かつ積極的に相手の話に耳を傾ける ・つながる言葉かけ(最初に心をほぐすような言葉かけをする) ・受容(子供の気持ちを推し量りながら聴く) ・繰り返し(子供の言葉をそのまま繰り返す) ・言い換え・要約(子供が話した内容を言い換えたり、                 要約したりしてフィードバックする) ・明確化(子供がうまく言葉にできない感情を言語化する) ・支持(子供の前向きな思いや考えを、肯定したり、認めたりする) とってもいいと 思うよ 明日、友達に、こう言おうと思います ≪スライド8~15で8分≫  そして、最後は「支持」です。人は、自分を肯定されたり、認めてもらえたりすると、「これでよかったんだ」「やってみよう」というように、勇気付けられます。  では、「上手に聴くコツ」を、演習で確認してみましょう。★

14 A B ・つながる言葉かけ(最初に心をほぐすような言葉かけをする) ・受容(子供の気持ちを推し量りながら聴く)
聴き方 演習② 1回目 A「最近あった、ちょっと嬉しかったことを教えてください。」 ・つながる言葉かけ(最初に心をほぐすような言葉かけをする)   例:「部活のあと、来てくれてありがとう」「待ってたよ」 ・受容(子供の気持ちを推し量りながら聴く)   例:「うん、うん」「そう」「大変だったね」 ・繰り返し(子供の言葉をそのまま繰り返す)   例:「みんながやっていたから」に対して、「みんながやっていたからなんだね」 ・言い換え・要約(子供が話した内容を言い換えたり、                 要約したりしてフィードバックする)   例:「だって、超むかつくんだけど」に対して、「なるほど、すごく腹を立てているんだね」 ・明確化(子供がうまく言葉にできない               感情を言語化する)   例:「~という気持ちなのかな」 ・支持(子供の前向きな思いや考えを、           肯定したり、認めたりする)   例:「とってもいいと思うよ」 ≪スライド8~15で8分≫  聴き方演習②です。今回は、子供役、先生役というロールプレイではなく、ペアの先生の「最近あった、ちょっと嬉しかったこと」や「ちょっと困ったこと」を聴きながら、資料①にある「上手に聴くコツ」を使って応答してもらいます。スライドをご覧ください。  まず、ペアでAとBを決めます。(スライド右下の水色の枠を示しながら)1回目はAの先生が聴く役、Bの先生が話す役です。2回目は、入れ替わるのでどちらの方が先でも結構です。(三人組は、お一人の先生が、2回とも聴く役になってください。)では、ペアでA、Bを決めてください。 (決まったら)  それでは、A先生は資料①を用意して「最近あった、ちょっと嬉しかったことを教えてください。」の一言から始めて、B先生は自己開示できる範囲で嬉しかったことを話してください。あとは、1分30秒間アドリブで続けてください。では、どうぞ。 【演習】(1分30秒経過)  時間がきました。ありがとうございました。感想の交流は後ほど時間をとりますので、続けて演習をします。★ ①聴く ①話す

15 A B ・つながる言葉かけ(最初に心をほぐすような言葉かけをする) ・受容(子供の気持ちを推し量りながら聴く)
聴き方 演習② 2回目 B「最近あった、ちょっと困ったことを教えてください。」 ・つながる言葉かけ(最初に心をほぐすような言葉かけをする)   例:「部活のあと、来てくれてありがとう」「待ってたよ」 ・受容(子供の気持ちを推し量りながら聴く)   例:「うん、うん」「そう」「大変だったね」 ・繰り返し(子供の言葉をそのまま繰り返す)   例:「みんながやっていたから」に対して、「みんながやっていたからなんだね」 ・言い換え・要約(子供が話した内容を言い換えたり、                 要約したりしてフィードバックする)   例:「だって、超むかつくんだけど」に対して、「なるほど、すごく腹を立てているんだね」 ・明確化(子供がうまく言葉にできない               感情を言語化する)   例:「~という気持ちなのかな」 ・支持(子供の前向きな思いや考えを、           肯定したり、認めたりする)   例:「とってもいいと思うよ」 ≪スライド8~15で8分≫ 役割を交替して(スライド右下のピンク色の枠を示しながら)、2回目を行います。  B先生は資料①を用意して「最近あった、ちょっと困ったことを教えてください。」の一言から始めて、A先生は自己開示できる範囲で最近あった、ちょっと困ったことを話してください。あとは、1分30秒間アドリブで続けてください。では、どうぞ。 【演習】(1分30秒経過)  時間がきました。ありがとうございました。  さて、「上手に聴くコツ」を使って、「嬉しかったこと」「困ったこと」を聴いてもらう体験をしてもらいました。聴いてもらっている時、聴いている時に感じたことを、ペアの方と交流してください。時間は1分です。始めてください。 【ペア協議】(1分経過)  どんな感想が出たか、少し聞いてみたいと思います。 (1、2人の先生に尋ねる。適宜、肯定的なコメントを入れる。)  ありがとうございました。★ ②話す ②聴く

16 聞くから聴くへ 信頼感 子供の健やかな成長にとって、とても大切 意欲の向上 カタルシス 自己洞察 情緒の安定 自己受容
≪スライド16で2分≫  相手の聴き方によって、感じ方が大きく違うことが体感できましたか。では、丁寧に話を聴くと、子供にどのような影響があるのでしょう。 ①まず、★何より、子供が「この先生は信頼できる」と感じます。 ②さらに、★言いたいことを言えて「すっきりした!」という「カタルシス」効果が得られます。 ③★傾聴・受容されることにより、「受け入れられた」という実感がわき、「自分はこれでいいんだ」と「自己受容」ができます。これは「情緒の安定」につながり、自発的に問題解決に向かう「意欲の向上」につながります。 ④そして、★今まで気付いていなかった自分の気持ちに気付く、「自己洞察」が促されます。  ここまで、子供との信頼関係を築いたり、深めたりするコミュニケーションとして、「上手な聴き方」について考えてきました。★しっかり聴くということは、子供の健やかな成長にとって、とても大切なんですね。★ 子供の健やかな成長にとって、とても大切

17 1 2 3 4 5 研修の進め方 信頼できる先生とは、どんな先生か話し合う 上手な聴き方について 上手な伝え方について まとめ チャレンジ!
 信頼できる先生とは、どんな先生か話し合う  上手な聴き方について   上手な伝え方について   まとめ ≪スライド17、18で1分≫  では、次に、「上手な伝え方」について考えていきましょう。★  チャレンジ!     子供にかける「前向きになれる言葉」

18 上手な伝え方 ほめる 叱る 思いや気持ちが子供に届いて いる先生 ≪スライド17、18で1分≫
 思いや気持ちが子供に届くには、どのような伝え方がよいのでしょう。ここでは、特に学校生活の中で多く行われる「ほめる」「叱る」を取り上げて考えていきます。★

19 A子 ミニテストで100点! 子供に・・・ どのように声をかけますか? ≪スライド19~21で5分≫
 まずは、伝え方の「ほめる」についてです。具体的な例で考えてみましょう。  このような場面で、子供に、どのように声をかけてほめますか?吹き出しに書いてみてください。時間は1分です。始めてください。 【個人思考】(1分経過)  どのように書かれましたか?(1、2人の先生に尋ねる。適宜、肯定的なコメントを入れる。)  ありがとうございました。★

20 YOUメッセージ 他者からの評価 に価値 ・結果をほめる ・対象者をほめる 「ほめる」 ほめてもらえた! 人より優れた自分すごいでしょ!
 100点を取る     なんて! (君は)すごいね。 YOUメッセージ ≪スライド19~21で5分≫  では、このような伝え方はどうでしょうか。  先生は、「100点を取るなんて!(君は)すごいね。」と褒めています。  この褒め方の場合、まず、100点を取ったという結果や成果を褒めています。また、「君はすごいね」と対象者を褒めています。これを、「YOUメッセージ」と言い、「あなたは~だね。」というように「あなた(子供)」を主語にして伝える方法です。  このように褒める場合もありますが、これが続くと★子供は他者からの評価に価値を置くようになっていき、結果が出なければ褒められない、と思ってしまうようになりがちです。そして、褒められなければやらない、という態度につながっていくことがあります。★ 他者からの評価 に価値 ・結果をほめる ・対象者をほめる

21 Iメッセージ 行為そのもの に価値 ・行為をほめる ・過程をほめる 伝え方のポイント「ほめる」 自分にもできる あなたの頑張りを
  ことがある! 頑張ってよかった! あなたの頑張りを 見てると、私も励 まされるなあ。  毎日こつこつ   頑張ったね! (私は)感心したよ。 Iメッセージ ノートがきちんと まとまっているね。 先生も見習いたいよ。 ≪スライド19~21で5分≫  一方、こちらの先生は、「毎日こつこつ頑張ったね!(私は)感心したよ。」と褒めています。  この褒め方の場合、まず、行為や過程を褒めて、「私は感心したよ。」と気持ちを伝えています。これを「Iメッセージ」と言い、「私」を主語にして伝える方法です。★「あなたの頑張りを見ていると、私も励まされるなぁ。」「ノートがきちんとまとまっているね。先生も見習いたいよ。」など、「あくまで話し手の意見」として伝えることで、押しつけられた気がしないので、相手に気持ちが届きやすくなります。  このような伝え方を続けると、★子供は行為そのものに価値を置くようになっていき、失敗しても、また頑張ろうと思えたり、結果が出ないかもしれないことに対しても、頑張ることが大切だという気持ちをもつことにつながります★ 行為そのもの に価値 ・行為をほめる ・過程をほめる

22 先生は、毎朝通勤途中に、B子が苦手なマラソンの練習をしている姿を見かけていました。今日のマラソン大会でB子は見事完走することができました。
伝え方 演習① B子にどのように声をかけますか?  先生は、毎朝通勤途中に、B子が苦手なマラソンの練習をしている姿を見かけていました。今日のマラソン大会でB子は見事完走することができました。 ①体育の試走で、完走で  きず悔しかったから。 ②大会に家族が応援に来ることになっていたから。 ③友達が、「一緒に頑  張ろう」と励まして  くれたから。 【先生役】 【B子役】 【例】 ≪スライド22で7分≫  それでは、「伝え方」の演習①をしてみましょう。先ほどとは違う二人組でロールプレイングをしてもらいます。新たにペアを組んで、先生役とB子役を決めてください。 (決まったら)  状況はこうです。「先生は、毎朝通勤途中に、B子が苦手なマラソンの練習をしている姿を見かけていました。今日のマラソン大会でB子は見事完走することができました。」  さて、先生は、B子にどのように声をかけますか。  ロールプレイングを始める前に、少し考える時間をとります。  左の吹き出しに、先生役は、どのように声をかけるか、先ほどの『伝え方のポイント「ほめる」』を基に考えて書いてください。  B子役は、どのような理由で練習を頑張っていたのか、右の吹き出しの【例】を参考に考えて書いてください。  時間は1分です。お互いに見えないように書いてください。 【個人思考】(1分経過)  時間がきました。  では、ロールプレイを始めます。先生役の声かけから始めますが、B子役は、先ほど考えた「B子が練習を頑張っていた理由」に従って、アドリブで言葉を返し、会話を続けてください。(様子を見て)よろしいでしょうか。時間は1分です。先生役の声かけから始めてください。では、どうぞ。 【演習】(1分経過)  ありがとうございました。  さて、伝え方「ほめる」を体験をしてもらいました。ほめる役、ほめられる役、それぞれが感じたことを交流してください。時間は1分です。始めてください。 【ペア協議】(1分経過)  どんな感想が出たか、少し聞いてみたいと思います。 (1、2人の先生に尋ねる。適宜、肯定的なコメントを入れてください。)  「結果」をほめることも当然あると思いますが、これからは、更に、努力してきた「過程」も併せてほめるということを意識して、子供たちに関わっていきましょう。★

23 C子 授業のチャイムが鳴っても、 喋っている子供に・・・ どのように声をかけますか? ≪スライド23~25で5分≫
C子  授業のチャイムが鳴っても、 喋っている子供に・・・ ≪スライド23~25で5分≫  次は、伝え方の「叱る」についてです。これも、具体的な例で考えてみましょう。  このような場面で、子供に、どのように声をかけますか?吹き出しに書いてみてください。時間は1分です。始めてください。 【個人思考】(1分経過)  どのように書かれましたか?(1、2人の先生に尋ねる。適宜、肯定的なコメントを入れる。)  ありがとうございました。★

24 YOUメッセージ ・気持ちを否定する ・対象者を否定する 「叱る」 授業が始まるから「話 の続きは後にしよう」 って話してただけなの
に…私はダメな子 だと思われている。 なに喋ってるんだ! 授業が始まっていることが分からないのか。 (君は)ダメだな。 YOUメッセージ ・気持ちを否定する ・対象者を否定する ≪スライド23~25で5分≫  では、このような伝え方はどうでしょうか。  先生は、「なに喋ってるんだ!授業が始まっていることが分からないのか。(君は)ダメだな。」と言っています。  「YOUメッセージ」で「なに喋ってるんだ!」と、子供の気持ちをくみ取らず否定し、さらに、「分からないのか。君はダメだな。」と対象者も否定しています。  このように叱られると、★『授業が始まるから「話の続きは後にしょう」って話してただけなのに…。私はダメな子だと思われている。』と、自己肯定感を下げてしまい、「次はちゃんとしよう、頑張ろう」という気持ちにはなりにくくなりますね。★ 子供の自己肯定感を下げ、反省につながりにくい

25 Iメッセージ ・気持ちは認める ・行為を叱る 伝え方のポイント「叱る」 子供の反省を促進し、 行動修正につながりやすい
あ、みんなに迷惑かけちゃった! 一言でもやめと けばよかった。 何かあったの? 授業が始まったのに 喋ってると (先生は)困るなあ。 Iメッセージ ・気持ちは認める ・行為を叱る 子供の反省を促進し、 行動修正につながりやすい ≪スライド23~25で5分≫  一方、こちらの先生は、「何かあったの?授業が始まったのに喋ってると、(先生は)困るなあ。」と言っています。  「何かあったの?」と、まず、気持ちをくみ取ろうとしています。そして、「授業が始まったのに喋ってると」と、行為に焦点を当て、「Iメッセージ」で、「先生は困るなあ。」と伝えています。★すると、「みんなに迷惑かけちゃった!一言でもやめとけばよかった。」と、行動修正につながりやすくなります。  ポイントは、気持ちは否定せず受け止めて、だけど、行為は叱る、ということです。★

26 D男にどのように声をかけますか? イライラした様子のD男が教室の ゴミ箱を蹴飛ばしました。 伝え方 演習② ①朝寝坊したことを親に
  イライラした様子のD男が教室の  ゴミ箱を蹴飛ばしました。 ①朝寝坊したことを親に  厳しく叱られたから。 ②友達と口げんかしたから。 ③テスト勉強を頑張っ  たが、思っていたほ  ど点がとれなかった  から。 【先生役】 【D男役】 【例】 ≪スライド26で7分≫  それでは、「伝え方」の演習②をしてみましょう。先ほどの演習①の役割を入れ替わって行います。  状況はこうです。「イライラした様子のD男が教室のゴミ箱を蹴飛ばしました。」  さて、先生は、D男にどのように声をかけますか。  また、ロールプレイングを始める前に、少し考える時間をとります。  左の吹き出しに、先生は、どのように声をかけるか、先ほどの『伝え方のポイント「叱る」』を基に考えて書いてください。  D男役は、どのような理由でイライラしていたのか、右の吹き出しの【例】を参考に考えて書いてください。  時間は1分です。お互いに見えないように書いてください。 【個人思考】(1分経過)  時間がきました。  では、ロールプレイを始めます。先生役の声かけから始めますが、D男役は、先ほど考えた「D男がイライラしていた理由」に従って、アドリブで言葉を返し、会話を続けてください。(様子を見て)よろしいでしょうか。時間は1分です。先生役の声かけから始めてください。では、どうぞ。 【演習】(1分経過)  ありがとうございました。  さて、伝え方「叱る」を体験をしてもらいました。叱る役、叱られる役、それぞれが感じたことを交流してください。時間は1分です。始めてください。 【ペア協議】(1分経過)  どんな感想が出たか、少し聞いてみたいと思います。 (1、2人の先生に尋ねる。適宜、肯定的なコメントを入れてください。)  叱るときは、そうせざるを得なかった子供の気持ちを受けとめた上で、「行為」を叱るということを意識して、行動修正につなげるように関わっていきましょう。★

27 ありがとう 感謝・共感「ありがとう」 過程・達成を重視 失敗を受容 成長を重視 「前向きになれる」伝え方のポイント
≪スライド27~31で2分≫  ここまで「ほめ方」「叱り方」について考えてきましたが、大切なのは、子供が前向きになれるような伝え方をすることです。そのためには、「ほめる」「叱る」に関わらず、日頃から、次のようなポイントに気を付けましょう。★  日頃から感謝や共感を示すとき、「ありがとう」という言葉を、しっかり使っていきましょう。「人の役に立てた」ということを実感でき、自己存在感を高めることができます。★ 成長を重視

28 いいのができてるね。 感謝・共感「ありがとう」 過程・達成を重視 集中していてすごいね。 失敗を受容 最後までよく 成長を重視
「前向きになれる」伝え方のポイント いいのができてるね。 最後までよく あきらめなかったね! 集中していてすごいね。 感謝・共感「ありがとう」 過程・達成を重視 失敗を受容 ≪スライド27~31で2分≫  そして、活動等の途中で「いいのができてきているね。」「集中していてすごいね。」などの声をかけたり、「最後までよくあきらめなかったね!」と結果より過程を承認したりすることで、努力したことに価値を置き、達成感や成就感をもつことができます。★ 成長を重視

29 感謝・共感「ありがとう」 失敗は成功のもとだよ。 できることから始めようよ。 過程・達成を重視 失敗を受容 成長を重視
「前向きになれる」伝え方のポイント 失敗は成功のもとだよ。 できることから始めようよ。 感謝・共感「ありがとう」 過程・達成を重視 失敗を受容 ≪スライド27~31で2分≫  次に、「失敗は成功のもとだよ。次はできることから始めようよ。」などといった声かけにより、なぜ失敗をしたのかではなく、失敗をどう生かすかということに気付かせることができ、失敗を受容して、次、頑張ろうという意欲が生まれます。★ 成長を重視

30 あれ、前より字が 感謝・共感「ありがとう」 きれいになったなあ。 過程・達成を重視 昨日より一つ多く 問題が解けたね。 失敗を受容
「前向きになれる」伝え方のポイント あれ、前より字が   きれいになったなあ。 昨日より一つ多く   問題が解けたね。 感謝・共感「ありがとう」 過程・達成を重視 失敗を受容 ≪スライド27~31で2分≫  最後に、「あれ、前より字がきれいになったなあ。」「昨日より一つ多く問題が解けたね。」といった、少しでも成長が見られた部分は逃さず認めましょう。子供は、小さな成功でも認められることで、自信をもつことができます。★ 成長を重視

31 感謝・共感「ありがとう」 過程・達成を重視 失敗を受容 成長を重視 「前向きになれる」伝え方のポイント ≪スライド27~31で2分≫
 このような「前向きになれる」伝え方をすることにより、周りの評価に左右されて行動するのではなく、何かに取り組んでいること自体に価値を置き、何事にも、自分でできることから、少しずつ挑戦しようとする心が育っていきます。★ 成長を重視

32 1 2 3 4 5 研修の進め方 信頼できる先生とは、どんな先生か話し合う 上手な聴き方について 上手な伝え方について まとめ チャレンジ!
 信頼できる先生とは、どんな先生か話し合う  上手な聴き方について   上手な伝え方について   まとめ ≪スライド32、33で1分≫  今日のまとめです。★  チャレンジ!     子供にかける「前向きになれる言葉」

33 最後に・・・ 日頃から 信頼感 気持ちを敏感に 感じ取りましょう 一人一人の 思いに寄り添い ≪スライド32、33で1分≫
 ここまで、「教職員のコミュニケーション力」について考えてきました。今日の学びを生かすのは、子供を指導する場面や、相談等で子供の話を聴くという場面に限りません。子供との、ちょっとした会話の中で、また、授業中や部活動(クラブ)の指導中など、あらゆる場面に共通して大切なことです。  子供との信頼関係を築くために、まずは常日頃からの、よりよいコミュニケーションを大切にしていきましょう。★

34 1 2 3 4 5 研修の進め方 信頼できる先生とは、どんな先生か話し合う 上手な聴き方について 上手な伝え方について まとめ チャレンジ!
 信頼できる先生とは、どんな先生か話し合う  上手な聴き方について   上手な伝え方について   まとめ ≪スライド34~37で8分≫  今日の研修の最後です。★   チャレンジ!     子供にかける「前向きになれる言葉」

35 思い出してみましょう。 心に残る、前向きになれた言葉 <メモ> ≪スライド34~37で8分≫
 「前向きになれる言葉」は心に残ります。先生方も、今まで自分にかけられた前向きになれる言葉を、心の中に一つ、二つ、もっているのではないでしょうか。すぐに思い浮かばなければ、今日の研修の中でかけられた言葉や、心に残っている本や映画の言葉でも、格言でもOKです。心に残る、前向きになれた言葉を、上の四角に書いてみてください。時間は1分です。始めてください。 【個人思考】(1分経過)  時間がきました。では、グループの方と、言葉やエピソードを共有しましょう。司会の先生、進行をお願いします。時間は3分です。始めてください。 【グループ協議】(3分経過)  ありがとうございました。今、共有した言葉が学級(HR)にあふれるとよいですよね。★

36 チャレンジ! 気持ちが前向きになれるように、 という言葉をかけます。 資料② ≪スライド34~37で8分≫
© 岡山県「ももっち」 気持ちが前向きになれるように、 という言葉をかけます。 ≪スライド34~37で8分≫  配付している資料②を出してください。  最後に、子供たちに、気持ちが前向きになれるようにかけてみようと思う言葉を、四角の中に書いてください。先ほど、グループの先生に紹介した言葉でもよいし、グループの先生方から聞いた言葉を参考にして、新たに決めても構いません。時間は1分です。始めてください。 【個人思考】(1分経過) 何人かの先生に聞いてみましょう。 (2、3人の先生に尋ねる。適宜、肯定的なコメントを入れる。)  ありがとうございました。★ © 岡山県「うらっち」

37 本日は、ありがとうございました。 資料②を集めます。ご協力お願いします。 ≪スライド34~37で8分≫
© 岡山県「ももっち・うらっち」 ≪スライド34~37で8分≫  校内研修終了の前に、先ほど書いていただいた、資料②を回収します。 (回収ができたら)  皆さんの「チャレンジ!」を見える化し、改めてお示しします。今後に生かしていきましょう!  以上で、校内研修を終わります。ありがとうございました。 【研修後にすること】  集めた資料②を職員室に掲示したり、一覧にしたものを配付したりして、職員全員が共通理解できるようにしてください。 資料②を集めます。ご協力お願いします。


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