ネットワークにかかわる諸問題 心理学情報処理法Ⅰ
ネットワーク犯罪 ←(11/5/27) SONY の情報漏洩事件 不正アクセスにより、氏名、 住所、メールアドレス、生年 月日などの個人情報、クレ ジットカードの番号などが流 出した可能性 ネットワーク上で、個人情報 をやりとりする現代では、そ れらの情報を求めて不正なア クセスを試みるケースが後を 絶たない。 ←(2006) 警察や自衛隊などからの情報 漏えい事件が相次いだ。
不正アクセスとは? あるコンピュータへの正規のアクセス権を 持たない人が、様々な手法でアクセス権を取 得し、不正にコンピュータを利用する、ある いは試みること。 代表的な不正アクセスには、ソフトウェアの保 安上の弱点 ( セキュリティホール ) を悪用して ファイルを盗み見たり削除・改変する行為や、 盗聴や総当たり攻撃によるパスワード窃取、 メールサーバを悪用した迷惑メールのばらまき などがある。 コンピュータ技術に精通し、常習的 に不正アクセスを行う人々のことを 「クラッカー」と呼ぶ。クラッカー はコンピュータへの侵入に成功する と、そのコンピュータを踏み台に他 のコンピュータへ侵入したり、アク セス妨害攻撃を企てたりすることが 多い。
コンピュータウィルスとは? 他人のコンピュータに勝手に入り込んで悪さ をするプログラム。画面表示をでたらめにし たり、無意味な単語を表示したり、ディスク に保存されているファイルを破壊したりする。 ウイルスはインターネットからダウン ロードしたファイルや、他人から借りた フロッピーディスクなどを通じて感染す る。最近では を介して感染するタ イプのウイルスもある。 ウイルスに感染したことに気づかずに コンピュータを使用し続けると、他のコ ンピュータにウイルスを移す危険性もあ る。 ウィルスへの感染は、現代では日常的にありえる事 ( 大学内でも ) 日頃ウィルスへ感染しないよう注意しておくことが大切である。
バックドア型ウイルス トロイの木馬 マクロウイルス 感染するとコンピュータを外部から操作できるような侵入口を用意す るようなウイルスプログラム。ウイルス作者や第三者がインターネット などを経由してユーザに気付かれずにコンピュータを操作し、別のコン ピュータへの侵入などを企てる恐れがある。 正体を偽ってコンピュータへ侵入し、データ消去やファイルの外部流 出、他のコンピュータの攻撃などの破壊活動を行う。ウイルスのように 他のファイルに寄生したりはせず、自分自身での増殖活動も行わない。 誤って実行してしまうとコンピュータに侵入し、実行したとたん破壊活 動を始めるものもあるが、システムの一部として潜伏し、時間が経って から「発症」するものや、他のユーザがそのコンピュータを乗っ取るた めの「窓口」として機能するものなどもある。 ワープロ文書などに埋め込まれて実行される「マクロ」と呼ばれる簡 易プログラムの仕組みを悪用したコンピュータウイルス。マクロは作成 した文書ファイルに格納されるようになっている。この仕組みを悪用し、 ユーザに気づかれないようにこっそりと文書ファイルに「感染」して、 自己増殖や破壊活動を行うよう設計されたマクロがマクロウイルスであ る。
アンチウィルスの利用 コンピュータウイルスを除去するソフトウェ ア。ウイルスに感染したファイルを修復し、コ ンピュータを感染前の状態に回復するアプリ ケーションソフトのこと。他のコンピュータと の通信状況を監視し、ウイルスの侵入を予防す る機能を備えるものもある。 アンチウィルスソフトは予め用意されたウイル ス検知パターンとファイルを比較してウイルスを 検出するため、検知パターンが登録されていない ウイルスを検出することはできない。検知パター ンはメーカーによって定期的に更新され、最新の パターンファイルがインターネット上で配布され る。無料で使用できるものもある。 感染しないためには システムのアップデート コンピュータには、セキュリティホールがつ きものである。 OS からアップデートの要求が あった場合は、面倒臭がらずアップデートを行 おう。セキュリティホールの放置は、感染の危 険を高める。
匿名性がもたらす問題 ブログや SNS 内の記事は、基本的に 誰でも メッ セージを残すことが出来る。執筆者の発言や行動に反 応して、多数の閲覧者が ( 主として否定的 ) コメントを 集中的に寄せる状態を炎上と表現する。問題の発言と は無関係な人格批判・中傷を含む場合も多く、社会問 題となっている。 ブログの炎上 言いた い放題 言っ ちゃえ ~ そそそ そんな事 言っちゃ 駄目だ よぅ・・ ・ インターネットのような匿 名性の高い場所では、天使の 声は相対的に小さくなりがち。 人間が本来もっている攻撃性 や残虐性が表にあらわれがち になる。 このような事実は、心理学 に置いても様々な実験 ( スタン フォード監獄実験など ) で確か められている。
ネットコミュニティが世界を変える時代へ ← インターネット投票が投票率を上げる可能性 若年層の投票率の低さが問題となっているが、 若者の多くはインターネットに親しみが深く、 このような選挙の導入が、若者の投票率を大き く左右する可能性が指摘されており、実際に導 入されると政治の形態を大きく変えてしまう可 能性をもっている。 ← ツイッターが革命を推進 反政府運動が、ツイッターを 介して大きく広がり、長年続い た独裁政権を転覆させ、民主化 が成された。このような動きは、 中東世界で次つぎに広がりつつ ある。 このような IT 機器を介した情 報の広がりは、時として武器よ りも大きな力を発揮し、国の様 相を大きく変えてしまう可能性 がある。 情報の共有は、 世界を変える力がある。