6 年制実務実習に関する説明会 北海道病院薬剤師会からの依頼事項 北海道病院薬剤師会 病院実習委員会
SBO-1 SBO-2 SBO-3 SBO-4 SBO-6 SBO-5 SBO-10 SBO-8 SBO-9 SBO-7 GIO (一般目標) :実習全体を通しての総合的な目標 SBOs (到達目標) :個々の実習の中で達成すべき目標 LS (学習方略) :目標達成のための学習方法と順序 すべての SBOs が達成 できれば GIO に到達す ることになる GIO と SBOs との関係 モデル・コアカリキュラムの ポイント
実務実習モデル・コアカリキュラム 病院実習 11 週間 ユニット SBOs 1. 病院調剤を実践する 医薬品を動かす・確保する 情報を正しく使う ベッドサイドで学ぶ 薬剤を造る・調べる 4 6. 医療人としての薬剤師 6 SBO sの合計:108
SBOs GIO SBOs GIO (1)病院調剤を実践する 49の SBO s (2)医薬品を動かす・確保する 14の SBO s (3)情報を正しく使う 11の SBOs (4)ベットサイトで学ぶ 24の SBO s (5)薬剤を造る・調べる 4の SBO s (6)医療人としての 薬剤師 6の SBO s 病院実習 11週間で学生と指導者が協同で 108の SBO sを達成して、 病院実習の GIO を到達する。
薬学生の行為が適法といえるための条件 1 )患者の同意(インフォームド・コンセント) さらには、個人情報等の保護の徹底 2 )実務実習を行う 薬学生の資質の確保 一定水準以上の知識、技能、態度 3 )指導薬剤師の指導・監督下になされること 4 )患者等の身体への直接的・間接的リスクの程度に 応じた実習方法(実務実習の実施方法の類型化) 5 )実習に係わる患者、医療従事者、薬学生に対する 保障体制の確保 共用試験 (CBT 、 OSCE)
実務実習の実施方法に関する類型 A) 薬学生の行為の的確性について指導・監督す る薬剤師による事後的な確認が可能なもの (計数調剤、検収等) B) 薬学生の行為について薬剤師がその場で直接 的に指導・監督しなければ的確性の確認が困 難なもの (計量調剤、注射薬ミキシング、患者との会 話、コミュニケーション作り等) C) 上記 A 及び B の類型に該当しないため、薬剤師 が行う行為の見学に止めるもの (疑義照会の確定) (麻薬等) → 指導薬剤師の判断で実施可
実務実習モデル・コアカリキュラム 【病院実務実習のGIO】 病院薬剤師の業務と責任を理解し、チーム 医療に参画できるようになるために、調剤 及び製剤、服薬指導などの薬剤師業務に関 する基本的知識・技能・態度を修得する。 日頃の業務内容(SBOsに落 とし込む)を通して、学生に実 習させて下さい!
病院実習方略の全体像(1) ユ ニ ッ ト小見出し方 略 (1)病院調剤を実践する病院調剤業務の全体の流れH101、H102 計数・計量調剤H103 H104⊿~H113⊿ 服薬指導H114⊿~H117⊿ 注射剤調剤H118~H125 安全対策H126⊿、H127⊿ (2)医薬品を動かす・確保する医薬品の管理・供給・保存H201⊿、H202、 H203⊿、H204 特別な配慮を要する医薬品H205⊿ 医薬品の採用・使用中止H206 (3)情報を正しく使う病院での医薬品情報H301 情報の入手・評価・加工H302⊿、H303、 H304⊿ 情報提供H305~H307
病院実習方略の全体像(2) ユ ニ ッ ト小見出し方 略 (4)ベッドサイドで学ぶ病棟業務の概説H401 医療チームへの参加H402 薬剤管理指導業務H403~H40 7 処方支援への関与H408 (5)薬剤を造る・調べる院内で調製する製剤H501、H502 薬物モニタリングH503 中毒医療への貢献H504 (6)医療人としての薬剤師H601
H101H102 H 601 ( 1 )病院調剤を実践する 《病院調剤業務の全体の流れ》 1○ 2○ 3○ 4○ 5○ 6○ ( 6 )医療人としての薬剤師 1○ 2○ 3○ 4○○ 5○○ 6○○ LS SBOs SBOs と LS との関係( 1 ) H 101は説明・見学で 90 分 × 2 H 102は説明・見学で 90 分 × 2
LS 到達目標( SBOs )学習方法 場所人的資源 物的資源 (例示) 時間備考 薬剤部その他 指導 薬剤師 H101 ◎患者の診療過程に同 行し、その体験を通し て診療システムを概説 できる。◎病院内での 患者情報の流れを図式 化できる。◎病院に所 属する医療スタッフの 職種名を列挙し、・・ ・・ 説明 見学 ○ 病院 全体 1 プリント OHP など 90 分 ×2 ( 1 )病院調剤を実践する <病院調剤業務の全体の流れ> 必ずしも患者に同行する必要はなく、指導薬剤師等が説明しながら患者 が病院に来た際の流れに沿って実際に歩いてみる。 患者の設定は、何でも可。 【実習例】 【】 【ポイント】 ☆ 実習施設の診療システムや患者情報流れを理解させる。
ワンアルファ錠 0.5μg1T アクトネル錠 2.5mg1 T / 分 1 朝食後 14 日分 メチコバール錠 0.5mg3T グラケーカプセル 15mg3Cap パントシン散 20%3g 酸化マグネシウム 1g / 分 3 毎食後 14 日分 ハルシオン錠 0.125mg0.5T 10 回分 新レシカルボン坐薬 1 回 1 個 10 回分 一包化調剤 達成可能な到達目標に対応 する方略 H103H112 H104H113 H105H114 H106H115 H107H117 H108H126 H109H127 H110 処方せん1枚の調剤でどれくらいの到 達目標をクリアできるでしょうか 日本医療薬学会資料(一部改)より たくさんの到達目標 をクリアできる
ワンアルファ錠 0.5μg1T アクトネル錠 2.5mg1 T / 分 1 朝食後 14 日分 メチコバール錠 0.5mg3T グラケーカプセル 15mg3Cap パントシン散 20%3g 酸化マグネシウム 1g / 分 3 毎食後 14 日分 ハルシオン錠 0.125mg0.5T 10 回分 新レシカルボン坐薬 1 回 1 個 10 回分 一包化調剤 達成可能な到達目標に対応 する方略 H103H112 H104H113 H105H114 H106H115 H107H117 H108H126 H109H127 H110 処方せん1枚の調剤でどれくらいの 到達目標をクリアできるでしょうか 日本医療薬学会資料(一部改)より たくさんの到達目標 をクリアできる ハイリスク薬 毒薬・麻薬 抗がん剤、免疫抑制剤 吸入剤 インスリンなどの注射剤 血液製剤、治験薬など 処方内容を変えることで、さらに 多くの SBOs が達成できる。 ( H111 、 H116 )
北病薬よりの実務実習に関する情報提供について ※履修が困難と考えられるSBOsへの対応策を掲載
環境の整備 日常業務 新人・学生 教育 学生が来るからではなく 業務を行いやすい環境 学習・勉強のしやすい環境 ミニマム・スタンダード 誰にでも引き継げる状況 日常業務をモデル・コアカリキュラム に当てはめる(該当する部分の整理) 業務手順・業務マニュアルの整備 指導方法の再確認
日病薬の病院実習スケジュール案などを参考 受入れ施設毎に具体的な実習スケジュール表を作成 学生にわかり易い、参加型の実習 日々の実習がどの LS とSBOsに該当するかを明確にする 指導薬剤師・担当者にて具体的な指導方法の立案 日々、学生と指導薬剤師で実施したSOBsの確認 履修困難なSBOsについて どの様にすれば自施設にて対応が可能かの検討 北病薬(実習委員・地方連絡員)にご相談下さい。 大学との協議も検討 次年度以降、完結型の施設とのグループ化も検討 実習スケジュールの作成ついて 質の高い実務実習の実施
受入れ施設への依頼事項について 1)指導薬剤師の育成・申請 ※未申請の方は、早急に薬剤師研修センターへの申請をお願いします 2)学生受入れ体制の整備 業務手順や業務マニュアルの整備 日常業務をモデル・コアカリキュラムに当てはめる (該当する部分の整理) 自施設にて、具体的な11週間の実習スケジュールの作成 (学生にわかり易い、参加型実習、日々実習するSBOsを明確) 指導薬剤師・担当者にて指導方法の再確認 履修困難なモデル・コアカリキュラムへの対応 3)学生のマッチングと受入れに関する契約 完結型以外の施設は、次年度以降グループ化の調整予定 受入れ施設と大学の受入れに関する契約