レーザーとは 応用プロジェクト I レーザ誘起化学反応の直接追跡 (担当:勝村庸介、工藤久明、石川顕一) 石川顕一.

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22章以降 化学反応の速度 本章 ◎ 反応速度の定義とその測定方法の概観 ◎ 測定結果 ⇒ 反応速度は速度式という微分方程式で表現
プラズマ発光分光による銅スパッタプロセス中の原子密度評価
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レーザについて レーザについて チョット 学習しましょう!.
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遠赤外分光 (遠赤外域コヒーレント光発生と 分子回転スペクトルの精密周波数測定)
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外部共振器型半導体レーザー装置の製作 物理工学専攻 小菅 洋介 (M1) 〔指導教員: 熊倉 光孝〕
生体分子解析学 機器分析 分光学 X線結晶構造解析 質量分析 熱分析 その他機器分析.
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T-型量子細線レーザーにおける発振および発光の温度特性
60Co線源を用いたγ線分光 ―角相関と偏光の測定―
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レーザーとは 応用プロジェクト I レーザ誘起化学反応の直接追跡 (担当:勝村庸介、工藤久明、石川顕一) 石川顕一

レーザーとは レーザー:「 20 世紀最大の発明」 テクノロジー・産業応用 ナノテク – 超微細加工(半導体回路作成等) – レーザートラップ(分子、 DNA 等) 情報 –CD, DVD, 複写機 – 光通信、光コンピューティング 生体(医療) – 手術、がん治療 – 視力矯正 (LASIK) 、あざ治療、脱毛、しみ取り – 子供の生み分け(性別) ← アメリカ、ベルギー

レーザーとは レーザー:「 20 世紀最大の発明」 基礎研究 レーザー関連のノーベル賞 タウンズ、バソフ、プロホロフ (1964 年物理学賞 ) :レーザーの開発 ガボール (1971 年物理学賞 ) :ホログラフィーの発明と開発 ブルームバーゲン、ショーロー (1981 年物理学賞 ) :レーザー分光 クロート、カール、スモーリー (1996 年化学賞 ) :フラーレンの合成 チュー、コーエンタノージュ、フィリップス (1997 年物理学賞 ) :レー ザー光を用いた原子の冷却とトラップ スベイル (1999 年化学賞 ) :フェムト秒分光を用いた化学反応の遷移状 態の研究 → 「分子内の原子の動きを見る」 ワイマン、ケトレ、コーネル (2001 年物理学賞 ) :アルカリ元素のボー ズアインシュタイン凝縮 田中耕一 (2002 年化学賞 ) :生体分子の質量分析のためのイオン化法 最近の話題 クラウス(ウィーン工科大学):数サイクルレーザーパルスやアト秒 パルスを用いて、原子内の電子の動きを見る。 レーザーの応用は基礎研究から日常生活までのすみずみにまで 行き渡っている。

レーザーとは レーザー Laser Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation = 誘導放出による光の増幅 他の光源(電球、蛍光灯など) 自然放出を利用 光の波長・位相・方向・偏光がそろっている。 光の波長・位相・方向・偏光はばらばら。

レーザーとは アインシュタインの A,B 係数の理論 自然放出誘導放出吸収 入射光 占位数 N 1, N 2 の時間変化 熱平衡状態(温度 T ) ボルツマン分布 プランクの黒体放射の法則

レーザーとは レーザーの動作原理 図:レーザーの構造 反転分布 増幅 発振

レーザーとは 反転分布 自然放出誘導放出吸収 入射光 誘導放出>吸収 一方、熱平衡では 『負の温度』を実現するために 励起エネルギー源が必要 フラッシュランプ 発光ダイオード ガス放電 電流 化学反応 レーザー

レーザーとは 増幅 誘導放出>自然放出 固体・液体・気体 プラズマ 自由電子 自然放出誘導放出吸収 入射光 光強度 I は活性媒質の長さ L に 関して指数関数的に増加 利得(ゲイン): s :作用断面積 散乱等による減衰を考慮すれば

レーザーとは 発振 定常的なレーザー光を発生するため に、一般に活性媒質は一組の向かい 合ったミラーからなる共振器の中に 置かれる。レーザー発振が定常的に なるためには、 この式と から 定常的なレーザー発振に必要な反転分布は

レーザーとは レーザー光の波長領域 電磁波は、波長によって次の表のようなスペクトル領域に分類できる。 名前波長(ナノメートル) 硬エックス線 < 1 軟エックス線 1 〜 30 極紫外(XUV) 30 〜 100 真空紫外(VUV) 100 〜 200 紫外(UV) 200 〜 400 可視光 400 〜 780 近赤外 780 〜 3000 中赤外 3000 〜 6000 遠赤外 6000 〜 極赤外 〜 代表的なレーザー の波長領域

レーザーとは 代表的なレーザーシステム 連続波 (CW) レーザー パルスレーザー 短パルスレーザー エキシマレ ーザー

レーザーとは チタンサファイアレーザー

レーザーとは エキシマレーザー 活性媒質 –KrF, ArF, XeF, XeCl 励起エネルギー源 – ガス放電、電子ビーム –Kr 原子は励起されると反応性 が高まり、 Kr 2, KrF 分子を形成 応用 – 半導体チップに回路を焼き付 けるリソグラフィー → KrF – 視力矯正 (LASIK) → ArF

レーザーとは レーザー光のエネルギー・出力・強度 名前定義単位 パルスエネルギー パルス中に含まれる電磁波のエ ネルギー J (ジュール) 出力(パワー) ( パルスエネルギー ) ÷( パルス幅 ) W (ワット) 強度 ( 出力 )÷( ビーム断面積 ) W/cm 2 or W/m 2

レーザーとは コヒーレンス レーザー Laser の特徴 波長・位相・方向・偏光がよくそろっている。 時間的・空間的な干渉性が高い(干渉実験で干渉縞がよく見える)。 コヒーレンス(可干渉性) 「レーザー光はコヒーレントである。」 偏光 方向 位相 振動数( → 波長) 古典的電磁波 レーザーは理想的な古典的電磁波!