土木構造物の点検の流れ 平成24年11月28日 大阪府都市整備部 事業管理室 平成24年11月28日(水) 09:30 ~ 第1回南海トラフ巨大地震土木構造物耐震対策検討部 会 資料-3 1.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
2004 年新潟県中越地震と スマトラ沖巨大地震の 震源で何が起こったのか? 八木勇治 (建築研究所・国際地震工学セン ター)
Advertisements

BCP (事業継続計画) 行政は業務継続計画 議員研修 大規模な災害・事故・システム障害が発生した場合に、 企業や行政組織が基幹事業を継続したり、早期に事業を 再開するために策定する行動計画 事前に業務の優先度を確定し、バックアップシステムの 整備や要員確保などの対応策を立てておくこと.
防災部会 平成23年度前期総会. The table of contents 1 東日本大震災概要(寺林) 2 被災地現状(下山 SV) 3 トンガでの影響(工藤)
Web-GIS の開発と地盤情報の 高度利用に関する共同研究について -具体的な共同研究テーマ ( 案 ) - 「地質・地盤情報協議会」・ 「 Web-GIS コンソーシアム」説明会資料 全国地質調査業会連合会・情報化委員会.
山崎栄一研究室 EIICHI YAMASAKI LABORATORY 学校における防災教育 (DIG :災害図上訓練 ) の実践 大分大学 教育福祉科学部 山崎 栄一.
各構造物の詳細点検結果 (揺れ・液状化) 平成26年7月17日 平成26年7月17日(木)15:30~ 第8回南海トラフ巨大地震土木構造物耐震対策検討部会 資料- 2.
南海トラフ巨大地震対策に関する提案 1.津波浸水対策 (防潮堤の液状化対策等) 2.密集市街地整備と建築物耐震化 平成 25 年 9 月 大阪府・大阪市 【参考資料】
木造住宅の耐震補強への取り組み 名古屋工業大学社会開発工学科建築系 助教授 井戸田 秀樹 ■ 名古屋工業大学「東海・東南海地震防災合同プロジェクト」
第1回南海トラフ巨大地震 災害対策等検討部会 (関連項目の結果概要) 平成24年11月28日 大阪府都市整備部 事業管理室 平成24年11月28日(水) 09:30 ~ 第1回南海トラフ巨大地震土木構造物耐震対策検討部 会 資料-1 1.
大阪府都市基盤施設長寿命化計画の策定に向けての答申(案) 港湾・海岸施設長寿命化計画 土木構造物編 概要版
4-1 河川構造物(堤防) 耐震点検の進め方(案) 地盤高概念図 総点検対象河川 L型擁壁 堂島川  タイロッド式鋼矢板護岸 木津川.
防潮堤の粘り強い構造に係る検討 (前回報告)
関東TEC-FORCE 活動通信 平成28年熊本地震の対応 NO.13【平成28年4月29日(金)】
関東TEC-FORCE 活動通信 国土交通省関東地方整備局では、4月16日よりTEC-FORCEを被災地に派遣し、災害対応にあたっています。
1 地震の起こる場所 2 地震とは 3 プレートの運動の様子 4 断層の大きさとマグニチュード 5 揺れの長さ 6 マグニチュードと震度
+ 延焼遮断帯整備促進事業の制度創設について (密集市街地区域内の都市計画道路の重点的な整備) 新たな制度 「延焼遮断帯整備促進事業」
大地震に備えて ~木造建物が密集した地域で取り組んでいただきたいこと~
大阪府都市基盤施設維持管理技術審議会 平成26年度 第4回下水等設備部会 大阪府都市基盤施設維持管理技術審議会 平成26年度 第4回下水等設備部会 日 時:平成26年12月25日(木)15時00分から17時30分 場 所:大阪府西大阪治水事務所 1階 会議室 議 事 次 第 1.あいさつ 2.平成26年度第3回全体検討部会の報告.
大阪市における防災対策について 平成23年7月28日 公明党大阪市会議員団
平成18年度長周期地震動対策に関する調査    建築構造物編   北村春幸(東京理科大学).
石油コンビナート等特別防災区域の現状について
海岸構造物の耐震点検 2-3 海岸構造物の詳細耐震点検について ≪南海トラフ巨大地震による影響≫ ■入力地震動.
第3回「槇尾川ダム建設事業」等に関する有識者会議
首都直下地震では 何が起こるか?.
土木って何? コンクリート工学研究室 岩城 一郎
各構造物の詳細点検結果 (津波) 平成25年10月31日 資料-2 平成25年10月31日(木)14:00~
大阪府都市基盤施設維持管理技術審議会 第1回 下水等設備部会 ~戦略的な維持管理の推進について~
地震ハザードマップ.
半地下水処理施設基礎への適応事例 マルフジエンジニアリング(株)       渡邉 哲也.
大阪府都市整備部の組織 大阪府都市整備部と事務所 都市整備部 都市整備総務課 事業管理室 交通道路室 河 川 室 下 水 道 室 用 地 室
大阪府石油コンビナート等地域 地震・津波被害想定調査業務
西大阪地域 高潮対策 (株)ニュージェック 齋藤 憲.
2-4.道路施設の詳細耐震点検について (第2回報告事項)
平成18年度長周期地震動対策に関する調査 土木構造物編
■都市整備部のH25予算要求について ◆要求方針 H24当初予算(一般財源ベース)の範囲内で必要額を要求
人と環境にやさしい交通を目指す全国大会 in 京都
関東TEC-FORCE 活動通信 国土交通省関東地方整備局では、4月16日よりTEC-FORCEを被災地に
環境再生・資源循環局 災害廃棄物対策室 災害廃棄物処理計画の策定状況 平成30年3月13日 資料3-1
パソコンを使って、防災情報を調べてみよう。
高知広域都市計画区域マスタープラン(概要版)
関東地震 02T3601D 荒木太郎.
レスキューWeb MAP 防災 減災 少子 高齢 産業 創出 レスキューWeb MAP誕生の キッカケ
大阪市防災アプリについて 大阪市危機管理室.
日本学術会議主催 学術フォーラム 巨大災害から生命と国土を護る 災害に強い農業生産基盤の整備と国土保全 公益社団法人農業農村工学会 塩沢 昌.
津波浸水想定に用いる 堤防・防潮堤の沈下量ついて
ハザードの理解の防災への活用 ~リスクの理解と防災への活用~
新・大阪府地震防災アクションプラン(概要)
工学的基盤面の設定について 平成25年3月27日 大阪府都市整備部 事業管理室 資料-2 平成25年3月27日(水)09:30~
防災・減災対策を重点的に推進するため池:839箇所 進捗管理(PDCAサイクルに基づく施策の推進)
防災力の強化 38 〇 災害救助物資の備蓄 〇 同報系防災行政無線デジタル化
会場 国際ファッションセンター KFCホール(東京都墨田区)
東京女子大学 現代社会学部 コミュニケーション特論C(社会) 災害情報論 第5回 東海地震・首都圏直下型地震と避難行動
大阪府都市基盤施設 維持管理データベースシステムの概要
防潮堤における沈下量の 精査結果 平成25年7月26日 資料-1 平成25年7月26日(金)18:00~
平成29年7月12日(水) 防災管理者研修会・コンビナート事業所保安対策推進連絡会 神奈川県 安全防災局 安全防災部 工業保安課
DR-Info 防災 減災 少子 高齢 産業 創出 DR-Info 誕生の キッカケ DR-Info でこう 変わった!
一人ひとりの避難計画(前編) 資料4 それでは、一人ひとりの避難計画をつくっていきます。
各構造物の詳細点検結果 (揺れ・液状化) 平成25年12月25日 資料1 平成25年12月25日(水)13:30~
宅地の液状化対策 国土交通省 都市局 都市安全課 平成31年3月更新.
首都直下地震の姿と防災対策 日本地震学会 東京大学地震研究所 平田直 Workshop 14:40~16:30(110分間)
内陸直下地震動と南海トラフ巨大地震動との比較について
都市防災総合推進事業の活用事例 国土交通省 都市局 都市安全課 平成31年3月更新.
復興まちづくりのための事前準備ガイドライン
C08011:大澤直弥 C08012:太田邦亨 C08013:大場友和 C08014:大矢英雅 C08015:岡井成樹
平成30年12月25日(火) 第5回 大阪モノレール技術審議会 資料1 <追加説明資料> RC支柱構造について 大阪府.
防災に関する情報と標識を学ぼう 高等学校用.
土砂災害特別警戒区域内の家屋移転・補強に対する補助制度について
資料-2 設計津波の設定について 大阪府危機管理室.
防潮堤における各地震動の比較検証(PSI値など)
1月府・市町村合同地震・津波災害対策訓練の考え方
Presentation transcript:

土木構造物の点検の流れ 平成24年11月28日 大阪府都市整備部 事業管理室 平成24年11月28日(水) 09:30 ~ 第1回南海トラフ巨大地震土木構造物耐震対策検討部 会 資料-3 1

◆土木構造物の耐震点検について 平成24年11月28日(水) 09:30 ~ 第1回南海トラフ巨大地震土木構造物耐震対策検討部 会 1.これまでの耐震対策 阪神・淡路大震災を契機に、学識経験者による「大阪府土木構造物耐震対策検討 委員会( H8 年度)」を設置。 大阪府で影響が大きいと予想される、上町断層帯などの内陸直下型地震と南海ト ラフで発生する海溝型地震を対象として、地震動の大きさを府下全域で予測。 大阪府下の各土木施設が有すべき耐震性能などの目標を設定。 なお大阪府では、この検討結果などを踏まえ、具体的な実施計画「地震防災アク ションプログラム(以降、地震防災 AP )」を策定し、橋梁や防潮堤などの土木構 造物の耐震化や、防災公園の整備、徒歩帰宅支援など、ハード・ソフトの両面か ら「災害に強いまちづくり」を進めてきた。 2.点検の目的 この 8 月 29 日に内閣府が公表した被害想定は、これまで大阪府が想定していた海 溝型地震の震度分布や津波高を上回っていたことから、府域における土木構造物 の影響について点検を実施。 府民の安全・安心(減災のまちづくり、二次災害の防止)に向けて、これまで整 備してきた既存の土木構造物が、南海トラフ巨大地震で想定される地震動に対し て、安全かどうかの確認を行うとともに、必要な対策について取りまとめること を目的とする。 2

◆土木構造物の耐震点検について 平成24年11月28日(水) 09:30 ~ 第1回南海トラフ巨大地震土木構造物耐震対策検討部 会 3.津波浸水想定に必要な防潮堤などの沈下量の算定 南海トラフ巨大地震による大阪府域での津波浸水想定(陸域への遡上)を行う上 で必要となる防潮堤等の被災状況(沈下等)の把握のために実施。 大阪府では、チャート式耐震診断システムを用いて算定。 最大浸水域(最悪のシナリオ)を想定するため、沈下量の算定には、内閣府から 提供されるメッシュ毎の地震動データ( 5km メッシュ)を採用。 3

≫国土交通省港湾局が開発した簡易的手法。 「チャート式耐震診断システム」を使用するにより、下図のイメージ で地震に対 する危険性が高い施設を迅速に判定することができる。 ■ チャート式耐震診断システムとは ◆土木構造物の耐震点検について 平成24年11月28日(水) 09:30 ~ 第1回南海トラフ巨大地震土木構造物耐震対策検討部 会 4

◆土木構造物の耐震点検について 平成24年11月28日(水) 09:30 ~ 第1回南海トラフ巨大地震土木構造物耐震対策検討部 会 5

◆土木構造物の耐震点検について ◇チャート式耐震診断システムの結果は、変形量が大きい値 (安全サイド)値を示す。 ◇変形量が大きくなったり、標準的な形状と異なると誤差が大 きく なるが、スクリーニング手法としては十分な精度を有して いる。 平成24年11月28日(水) 09:30 ~ 第1回南海トラフ巨大地震土木構造物耐震対策検討部 会 6

◆土木構造物の耐震点検について 平成24年11月28日(水) 09:30 ~ 第1回南海トラフ巨大地震土木構造物耐震対策検討部 会 4.耐震点検の基本的な考え方 内閣府から提供される南海トラフ巨大地震の地震動波形を基に、大阪府版の地 震動を整理。 この大阪府版の南海トラフ巨大地震の海溝型地震動と、直下型地震動等(各土 木構造物が有すべき耐震性能、道路橋示方書など)を比較し、南海トラフ巨大地 震の海溝型地震動が、直下型地震動等を上回る地域の土木構造物を主な点検対象 とする。 7

◆土木構造物の点検の流れ 平成24年11月28日(水) 09:30 ~ 第1回南海トラフ巨大地震土木構造物耐震対策検討部 会 ■ 点検(地震・津波)の流れ(案) 内閣府提供の地震動波形 大阪府版の地震動波形に整理 防潮堤・堤防の沈下量の算定 ・提供データの内容確認 ・内閣府提供データの変換(工学的基盤面【 Vs=300m/s ( N 値 60 相当)に変換】) 府域の土木構造物の点検(地震動) ◆地震動に対する耐震点検 地震防災APの見直し(必要に応じ て) 点検結果及び必要な対策の取りまと め 津波シミュレーションの実施 津波浸水区域の想定 被害想定等の見直し ◆耐震補強、粘り強い構造 など ◆チャート式耐震診断などによる算定 ◆内閣府から提供されるメッシュ毎の地震動を 採用( 5km メッシュ) 地域防災計画の見直し 斜字体:主に危機管理室にて実施 太字体:主に都市整備部にて実施 府域の土木構造物の津波対策 ◆津波波力、河川遡上、浸水対策など 津波浸水(陸域への遡上)の想定 既設の各土木施設の耐力等の確認 第1回部会での審議対象 シミュレーション結果を フィードバック 8