Outlook メール文字化けの原因と対策 Exchange Server 環境編

目次はじめに文字化けのよくある原因と回避策 1. A：半角英数字、ヨーロッパ言語などが混在した 文字化け B : 送信済みメールの宛先や CC の文字化け 2. 返信、転送時の、ユーザー名や件名の文字化け 3. 日本語が半角英数字に文字化け 4. メッセージの途中から始まる文字化け

はじめに 文字化けとは？ 文字化けとは？本来表示されるべき文字とは異なる文字が表示 (例)あ ⇒ (例)あ ⇒ 縺 この Web キャストの目的 この Web キャストの目的 Exchange Server に接続した環境での Outlook で よく起こる文字化けの原因と対処方法 この Web キャストの前編 インターネット メール (POP3/IMAP4) 環境の Outlook における文字化け（2010年12月公開） この Web キャストの前編 インターネット メール (POP3/IMAP4) 環境の Outlook における文字化け（2010年12月公開） URL : jp/outlook_5mins19.aspx jp/outlook_5mins19.aspxhttp://technet.microsoft.com/ja- jp/outlook_5mins19.aspx

1-A：半角英数字、ヨーロッパ言語などが 混在した文字化け

文字化けしたメールの例

1-A：半角英数字、ヨーロッパ言語などが 混在した文字化け 文字化けしたメールの例

傾向 傾向 半角英数字は正常に表示される 半角英数字は正常に表示される Outlook 2007 の場合には西ヨーロッパの 特殊な文字が含まれる Outlook 2007 の場合には西ヨーロッパの 特殊な文字が含まれる Outlook 2010 の場合にはひし形に？ の記号が含まれる Outlook 2010 の場合にはひし形に？ の記号が含まれる 1-A：半角英数字、ヨーロッパ言語などが 混在した文字化け

1-B : 送信済みメールの宛先や CC の文字化け

B : 送信済みメールの宛先や CC の文字化け 文字化けしたメールの例

傾向 傾向 送信済みメールが文字化けする 送信済みメールが文字化けする 宛先や CC の表示名が半角英数字や記号に 化ける 宛先や CC の表示名が半角英数字や記号に 化ける 本文は文字化けしない 本文は文字化けしない B : 送信済みメールの宛先や CC の文字化け

原因 原因  メールボックスのモードが非 Unicode モード の場合[Unicode(UTF-8)]のメッセ－ジを受信 1-A：半角英数字、ヨーロッパ言語などが混在した文字化け 1-B : 送信済みメールの宛先や CC の文字化け

原因 原因  メールボックスのモードが非 Unicode モード の場合[Unicode(UTF-8)]のメッセ－ジを受信 回避策 回避策  メールボックスのモードを Unicode モードに 変更 1-A：半角英数字、ヨーロッパ言語などが混在した文字化け 1-B : 送信済みメールの宛先や CC の文字化け

回避策 回避策 グループポリシーの設定で +[管理用テンプレート] + [Microsoft Outlook 2010] + [Exchange] ・ Exchange Unicode モード - OST 形式を無視する [有効] – [形式とモードが一致しない場合、新しいOST を作成する] ・ Exchange Unicode モード - ユーザーに確認せずに OST 形式を変更する [有効] 1-A：半角英数字、ヨーロッパ言語などが混在した文字化け 1-B : 送信済みメールの宛先や CC の文字化け

２. 返信、転送時の、ユーザー名や件名の 文字化け

２. 返信、転送時の ユーザー名や件名の文字化け 文字化けしたメールの例

傾向 傾向 受信したメールは文字化けしていない 受信したメールは文字化けしていない 受信したメールの差出人などの表示名や、 添付ファイル名に半角カタカナを含む 受信したメールの差出人などの表示名や、 添付ファイル名に半角カタカナを含む Γ恐 Γ彊 といった文字が本文中に表示 Γ恐 Γ彊 といった文字が本文中に表示 Outlook のバージョンに依存しない Outlook のバージョンに依存しない Exchange Server 2007 SP1 以降 Exchange Server 2007 SP1 以降 ２. 返信、転送時の ユーザー名や件名の文字化け

原因 原因  半角カタカナが含まれる場合、Exchange Server が自動文字コード選択で設定する コードページ(50222) をOutlook が サポートしていないため ２. 返信、転送時の ユーザー名や件名の文字化け

予防策 予防策  Exchange Server 2007 SP1 Rollup 5 を適用後、 ハブ トランスポート サーバーで EdgeTransport.exe.config を以下のように変更する  PreferredInternetCodePageForShiftJIS を に - 参考資料 - タイトル : - タイトル : Exchange Server 2007 SP1 環境でメッ セージに応答したり、メッセージを転送したりすると、 日本語の DBCS 文字が壊れる ２. 返信、転送時の ユーザー名や件名の文字化け

３. 日本語が半角英数字に文字化け

文字化けしたメールの例

３. 日本語が半角英数字に文字化け 傾向 傾向 本文全体が文字化け 本文全体が文字化け プログラムから送信されたメールに多い プログラムから送信されたメールに多い Outlook のバージョンには依存しない Outlook のバージョンには依存しない Exchange Server 2007 SP1 以降 Exchange Server 2007 SP1 以降

原因 原因  ISO-2022-JP のメールに ISO-2022-JP 以外の文字(シフトJIS など)が含まれる 回避策 回避策  文字コードを [日本語(自動選択)] に選び なおす 予防策 予防策  システムを見直す ３. 日本語が半角英数字に文字化け

4. メッセージの途中から文字化けが発生、 あるいは取り消し線が引かれる

取り消し線が引かれた例

傾向 傾向 メッセージの先頭部分は文字化けしない メッセージの先頭部分は文字化けしない 受信側で HTML 形式になるメッセージ で発生しやすい 受信側で HTML 形式になるメッセージ で発生しやすい 送信側が Outlook 2007、2010 の 場合に発生しやすい 送信側が Outlook 2007、2010 の 場合に発生しやすい 4. メッセージの途中から文字化けが発生、 あるいは取り消し線が引かれる

原因 原因  1 行が 998 バイト以内であるという RFC の規約に 違反したメッセージを Exchange Server 2003 が 送信するため発生する  Exchange Server 2003 からの送信後に、経路上 の SMTP サーバーにより改行コードが強制的に 挿入され、その直後の部分が文字化けする  HTML メールの場合、改行コードが挿入される 位置によっては span タグが s タグになるため “取り消し線” がひかれた状態になる 4. メッセージの途中から文字化けが発生、 あるいは取り消し線が引かれる

予防策 予防策 Exchange 2003 SP2 適用後、レジストリを変更する (Front-end/Back-end 構成の場合には Backend で) 推奨 : TransferEncodingFor7bit を 13 に - 参考資料 Exchange Server 2003 からメールを送信した場合 メッセージのフォーマットが正しく表示されない Exchange Server 2007、2010 の既定の設定では 発生しない 4. メッセージの途中から文字化けが発生、 あるいは取り消し線が引かれる