機関リポジトリの学内整備について 1 JARIOCloud説明会 名古屋会場 平成25年11月27日 金城学院大学 担当:林 和宏(名古屋工業大学附属図書館)

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機関リポジトリの学内整備について 1 JARIOCloud説明会 名古屋会場 平成25年11月27日 金城学院大学 担当:林 和宏(名古屋工業大学附属図書館)

本日のお話 2 「機関リポジトリをはじめよう!」  計画  準備  起動  運用

リポジトリをはじめよう:計画 3  事業計画の策定 長期的な事業展望 ミッション:目標・行動・理念 自大学や自機関にそって計画をたてる ロードマップを描く

リポジトリをはじめよう:計画 4 ミッション:目標・行動・理念  機関・図書館のポリシーや目標は?  大きなベクトルの方向を把握  機関の特徴  トップの言葉  図書館の将来像  リポジトリのミッション

リポジトリをはじめよう:計画 5 IR ロードマップ例 1年目2年目3年目4年目 目標 IR の構築・機関の 事業化の承認 全学での IR の認知他システムとの連 携による利便性の 向上 継続的な活動の基 礎固め 機関内での 事業化 理事会での事業化 承認 大学の将来計画へ の記載。事業内容 の明文化 大学統合 DB の 1 シ ステムとして IR を 位置づけ 継続的な学内予算 獲得 予算獲得 学内経費(システ ム構築) 外部資金(コンテ ンツ収集) 学内経費(システ ム連携) 外部資金(コンテ ンツ収集) 学内経費(コンテ ンツ収集) 体制整備 アルバイト+図書 館内 WG 専任の担当+ アルバイト 研究者による委員 会の設置 大学統合 DB 検討 WG への参加 専任の担当+ アルバイト+ 図書館内 WG 委員 会 H21 学術ポータル担当者研修「リポジトリ概 論」より

リポジトリをはじめよう:計画 6 H21 学術ポータル担当者研修「リポジトリ概 論」より

リポジトリをはじめよう:計画 7 H21 学術ポータル担当者研修「リポジトリ概 論」より

リポジトリをはじめよう:準備 8 機関内合意・オーソライズ 方針・規定類の策定 経費確保

リポジトリをはじめよう:準備 9 機関内合意・オーソライズ  目的  機関リポジトリの機関内での位置づけを明確にする  必要な予算・人員を確保する  機関内での幅広い認知活動をおこなう  キーパーソン  機関上層部(学長・研究所長・理事など)  部署の長(学部長・研究科長など)  予算担当/情報政策担当

リポジトリをはじめよう:準備 10 機関内合意・オーソライズ  機関リポジトリは大学の事業として実施する  図書館は、リポジトリの運営に主導的な役割を果た す  「学術情報基盤の今後の在り方について(報告)」  「第 4 期科学技術基本計画」  「学術情報の国際発信・流通力強化に向けた基盤整備の 充実について」  「学位規則の一部を改正する省令」

学術情報基盤の今後の在り方について (報告) 11 大学は我が国の多くの研究資源を有する機関であり、その研究成果 等を積極的に発信することは学内の教育研究活動を活性化させるだ けでなく、我が国の学術情報の円滑な流通や社会貢献の観点からも 重要である。 (中略) 各大学は、学協会との連携を図りつつ、機関リポジトリに積極的に 取組む必要がある。その場合、大学図書館は機関リポジトリの構 築・運用に中心的な役割を果たすことが期待される。 ( 「Ⅱ. 学術情報基盤としての大学図書館等の今後の整備の在り方について 」より ) 平成 18 年 3 月 科学技術・学術審議会学術分科会

第 4 期科学技術基本計画 12 国は、大学や公的研究機関における機関リポジトリの構築を推進し、 論文、観測、実験データ等の教育研究成果の電子化による体系的収 集、保存やオープンアクセスを促進する。また、学協会が刊行する 論文誌の電子化、国立国会図書館や大学図書館が保有する人文社会 科学も含めた文献、資料の電子化及びオープンアクセスを推進する。 ( 「Ⅳ. 基礎研究および人材育成の強化」より ) 平成 23 年 8 月 閣議決定

学術情報の国際発信・流通力強化に向 けた基盤整備の充実について 13 大学等の生み出す多様な知的生産物は、第4期科学技術基本計画において形 成が謳われている「知識インフラ」を構築するための中核的要素であり、我 が国の貴重な財産として、社会に共有され、活用されることが、今後の発展 のために必要である。 研究成果のオープンアクセス化への対応を含め、こうした知的情報の蓄積・ 発信は、社会への貢献が求められる大学等の責務であり、そのための重要な 手段として機関リポジトリを位置づけ、整備・充実を図ることが望まれる。 このことは、文部科学省が策定した「大学改革実行プラン(平成24年6 月)」における「大学ポートレート(仮称)」と同様に、大学の教育研究に 関する積極的な情報発信を促すことを目的とするものでもある。 ( 「4.機関リポジトリの活用による情報発信機能の強化について」より ) 平成 24 年 7 月 科学技術・学術審議会 学術分科会 研究環境基盤部会 学術情報基盤作業 部会

学位規則の一部を改正する省令 14 学位規則(昭和二十八年文部省令第九号)の一部を次のように改正 する。 第八条中「公表」を「インターネットの利用により公表」に改める。 第九条第一項中「当該学位」を「当該博士の学位」に、「その論 文」を「当該博士の学位の授与に係る論文の全文」に、「印刷公 表」を「公表」に改め、同条第二項中「当該論文」を「当該博士の 学位の授与に係る論文」に、「印刷公表」を「公表」に、「この場 合」を「この場合において」に改め、同条に次の一項を加える。 3 博士の学位を授与された者が行う前二項の規定による公表は、当 該博士の学位を授与した大学又は独立行政法人大学評価・学位授与 機構の協力を得て、インターネットの利用により行うものとする。 平成 25 年 3 月 11 日公布 文部科学省令第五号

リポジトリをはじめよう:準備 15  学内合意・オーソライズ  名古屋工業大学事例 平成 18 年度 機関リポジトリ WG (教員含む)を設置し、検 討開始 図書館委員会にて運用指針を決定 運営会議へ運用指針の報告、 平成 19 年度 CSI 委託事業提案書(領域1)採択参加 平成 19 年度 名古屋工業大学学術機関リポジトリ運用開始 平成 20 年度 運営会議・教育研究評議会・教授会にて リポジトリの運営方針を報告・協力依頼 平成 24 年度 運営会議にて発表論文の原則公開を全学的に 推進すること決定

リポジトリをはじめよう:準備 16 方針・規定類の策定  運用方針を作る  管理・運営主体  コンテンツ提供者  登録可能なコンテンツの種類  著作権処理  コンテンツの利用条件/削除条件  免責事項  他大学・機関の指針を参考に  DRF ホームページ 「各機関運用指針一覧」

リポジトリをはじめよう:準備 17  方針・規定類の策定  名古屋工業大学事例 名古屋工業大学学術機関リポジトリ運用指針  平成 19 年 3 月 9 日から実施  平成 24 年 6 月 6 日改訂(原則公開)

リポジトリをはじめよう:準備 18 経費確保  初期経費と運営経費の展望  学内経費や外部資金の検討  タイミングも重要  システム更新時や、大きなプロジェクトの一環としても …

(参考)システム検討 19  JAIRO Cloud 以外の選択肢  自前 IR 計画から実行まで自分次第  共同 IR 地域コミュニティの力  オープンソースシステム Dspace, EPrints, XooNips, WEKO  商用システム E-Repository(CMS), Earmas(ENUTechnologies), 図書館システムの機能の一つ

リポジトリをはじめよう:起動 20 広報 メタデータ設計 自大学・自機関にあったものを 他システムとの連携にはこれ! 初期コンテンツの収集 著作権処理・メタデータ入力・ PDF 作成 運用マニュアルの整備

リポジトリをはじめよう:運用 21 コンテンツ収集 著作権処理/メタデータ入力 データのバックアップ 運用体制の整備 各機関それぞれの状況にあわせて 機関の事業として安定・継続していくために

リポジトリをはじめよう:運用 22 運用体制  名古屋工業大学事例  機関リポジトリに関する事項を審議 附属図書館委員会 (図書館長 + 学術情報課長 + 各教育類およびセンターから 選出された教員1名)  運用 学術情報課(図書館:常勤 1 、非常勤 1 いずれも兼任)

最後に 23 「機関リポジトリをはじめよう!」  ひとりではない!  連携の力、コミュニティの力 その中のひとりになること  さまざまなリポジトリの HP  DRF の HP  ぜひ訪れてみてください  メーリングリストでたずねてみてください

参考 24 過去記事のアーカイブ メーリングリスト登録・変 更