少子高齢化社会と年金 澤崎 下村 戸田 山川 中京大学総合政策学部 大森ゼミⅱ. 労働力の枯渇 生産年齢人口の減少 参照 平成 25 年度総務省「人口統計」 現状 高齢者を労働力として活躍させよう.

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少子高齢化社会と年金 澤崎 下村 戸田 山川 中京大学総合政策学部 大森ゼミⅱ

労働力の枯渇 生産年齢人口の減少 参照 平成 25 年度総務省「人口統計」 現状 高齢者を労働力として活躍させよう

参照 平成 25 年度国立社会保障・人口問題研究所調べ 現状 負担が大きくなっている

健康寿命 健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のこと 厚生労働省「平成 25 年簡易生命表」「平成 25 年人口動態統計」 「平成 25 年国民生活基礎調査」総務省「平成 25 年推計人口」より 算出 6年6年 9年9年 もっと働ける期間が日本の高齢者にはある 現状

高齢者は実際働きたいの? 参照 平成 24 年度総務省統計局「就業構造基本調査」 男 現状

高齢者は実際働きたいの? 参照 平成 24 年度総務省統計局「就業構造基本調査」 女 現状

定年 60 歳 65 歳 2025 年 2013 年 高年齢者雇用確保措置 継続雇用制度の導入 定年制の廃止 定年の引き上げ 移行の間の人への対応 参照 平成 26 年度厚生労働省「高年齢者の雇用状況」 現状

参照 平成 26 年度厚生労働省「高年齢者の雇用状況」 現状 98.1 % 雇用確保措置実施企業内訳 雇用確保措置実施済企業

参照 平成 26 年度厚生労働省「高年齢者の雇用状況」 現状

参照 平成 26 年度厚生労働省「高年齢者の雇用状況」 現状

参照 山田 篤裕( 2015 ) リサーチクエスチョン 雇用確保措置実施済企業が ほとんどであるのに なぜ働きたいのに働けない 高齢者が存在するのか? 本来働ける健康寿命の年齢まで 高齢者が働けていない

参照 山田 篤裕( 2015 ) Lazear モデル 賃金を全体的に下げる 差を年金で埋める 定年年齢延長継続雇用制度導入 先行事例

活用促進コース 労働移動支援コース 高齢者雇用安定助成金 環境整備にかかる費用を補助する 高齢者を雇用した企業に給付金付与 先行事例 48 / 945 件 1 / 2025 人 今年度からは支給額の上限の変更や 手続きの簡素化、対象の拡大などの改正

政策提案 健康寿命を基に 継続雇用延長を70歳までに義務化 企業はできなかった場合 10 万円 / 月を国に納付 国は 100% 達成した企業に 一人当たり 5 万円 / 月を 補助金として支給 アメ ムチ

65歳以上の高齢者に聞きました 70歳以上まで働きたいと思っている人は … 男性:55.5% 女性40.1% (H24 「高齢期における社会保障に関する意識等調査報告書」 厚生労働省政策統括官付政策評価官室 ) H27 年 10 月月報の人口統計によると、65 - 69の高齢者数は 男性469万人 女性502万人 よって働きたい高齢者数は 469万 × 55.5%+502万 × 40.1%=4,615, 970人 検証 働きたい高齢者の数

働きたい高齢者数は 469万 × 55.5%+502万 × 40.1%=4,615,970 人 2011年総務省労働力調査によると 歳の就業者数は 36.3% 歳の人口は 469 万+ 502 万= 971 万人 歳の働いている高齢者は 971 万 ×36.3%=3,524,730 人 よって働きたいけど働いていない高齢者は 4,615,970 - 3,524,730 = 1,091,240 人 検証 働きたいけど働いていない人は

GDP の寄与率 検証

年金の削減額 厚生労働省年金局「平成25年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」 の調査によると 年金の平均受給額は 20 万 140 円 新たに働いて、年金を受給しなくなる高齢者数は 109 万 1240 人 よって 200,140 円 ×1,091,240 円から年金削減できる額は 2184 億 77 万 3600 円となる 検証

参照 平成 22 年度厚生労働省「後期高齢者医療事業年報」 総務省「国勢調 査」 政策提案 健康診断受診割合が高いと 医療費は低い傾向にある

参照 平成 22 年度厚生労働省「後期高齢者医療事業年報」 総務省「国勢調 査」 高齢者が働いていると 医療費は低い傾向がある 政策提案

結論 アメとムチの政策により 企業は高齢者を雇用したいと思う インセンティブが働き 労働者不足が軽減される

参考文献 齊藤誠著「父が息子に語るマクロ経済学」 2014 年勁草書房 p , 山田篤裕 (2014) 「支給開始年齢引き上げ、繰り上げ支給、高年齢者雇用安定法改正、 在職老齢年金制度改革が「年金と雇用の接続」に与えた影響」年金と経済 Vol.32No.4p11-12