リモートセンシング工 学 2007 年 1 月 11 日 森広研 M1 本田慎也. 第 11 章 気象レーダーによる観 測 雲、雨、風など 気象災害 → 特に台風、集中豪雨、竜巻、 ウインドシアー 大気の激しい撹乱現象をレーダーで 観測し防災に役立てることが重要.

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①自分たちの地域の洪水履歴 ②洪水をもたらす天気要因 ③洪水とはん濫の種類 ④日本の河川の特徴と北海道特有の事情 ⑤洪水・はん濫から街や住民を守る施設の紹 介 ⑥洪水・はん濫の情報を確認する手段 ⑦洪水発生時の避難のポイント ⑧居住地域のハザードマップを見てみよう ⑨避難の際の心得 次の紹介内容は.
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電磁気学Ⅱ Electromagnetics Ⅱ 6/7講義分 電磁波の反射と透過 山田 博仁.
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リモートセンシング工 学 2007 年 1 月 11 日 森広研 M1 本田慎也

第 11 章 気象レーダーによる観 測 雲、雨、風など 気象災害 → 特に台風、集中豪雨、竜巻、 ウインドシアー 大気の激しい撹乱現象をレーダーで 観測し防災に役立てることが重要

気象レーダーによる観測 空中の水の分布・移動速度の推定 気象の推定 気象現象を分析し、対応関係を明確にする 気象の特徴をとらえ、観測の方法を検討する

降雨観測 観測されるのは、雨滴や雲中の水滴 ブライトバンドより上の高度では 表面の解けた大きな雪片が大きな散乱をする そのほかにも、気象現象とは関係ない要因によって 観測結果に影響がでる

ブライトバンド 拡大図 800mb 付近で特に強い反射が見られる 高度の単位が気圧 [mb] になっている 出展「 Answers.com 」 weather radar の項 “

観測結果に影響を与える要因 地形による電磁波の遮蔽 近傍の大きな雲により電磁波が吸収される 地表まで到達しない降雨 霧雨 空中の塵

観測結果に影響を与える要因 地表からの反射 都市部の建造物による反射 マルチパスエコー

降雨の観測 低気圧と前線の構造 1.温暖前線降雨帯 2.温域降雨帯 3.前駆寒冷前線降雨帯 4.寒冷前線降雨帯 5.後面降雨帯 出展「バイオウェザー・お天気豆知識」 “

降雨の観測 スコールライン 線上に並んだ降雨が その線に直角方向に 早く移動するもの 出展「 UW-Madison Satellite Meteorology 」 :Squall Line “

降雨の観測 スコールラインのレーダー観測 出展「 CASI 」 Post Storm Investigation 2/22/97 “

降雨の観測 積乱雲発生に伴うスコールラインの発生 出展「 Jet Stream 」 -An Online School for Weather: Thunderstorm Types- Squall Line- “

降雨の観測 竜巻 寒冷前線上の巨大 積乱雲から発生する 出展「 APOD 」 2005 June 13-Tornado and Rainbow Over Kansas- “

降雨の観測 竜巻 出展「 AccuWeather.com 」 Radar Plus “ /radarplusgallery/040529/okc-2052-bref.gif”

降雨の観測 台風 熱帯低気圧のうち 中心付近の風速が 17m/s 以上のもの 出展「 NOAA Environmental Cisualization Program 」 “ 気象衛星画像

降雨の観測 台風 特徴的な渦状の分布 出展「 Typhoon’s Room 」 “

ダウンバーストとウィンドシ アー ダウンバースト 積乱雲の中で落下中の水 滴が乾燥した層を通過す るときに、降水粒子が蒸 発することで周囲の温度 が低下し、その連鎖に よって急激な下降流が生 じることがある。このと き、その下降流が地表に 衝突し、強風を地上付近 にもたらすことになる。 乾燥した大気の層と湿潤 な層が重なり合っている と発生しやすい。 出展「衛星・観測の研究」 “

ダウンバーストとウィンドシ アー ウィンドシアー 大気中の垂直方向または水平方向の異なる 2 点で風向や 風速が劇的に異なること。 前線や低気圧の近くでダウ ンバーストによって発生する。 出展「 Aviation Hazard 」 Wind “

雪雲 β-γ スケールの 渦状エコー 5km-HNM シミュ レーションから 予想された地表 風 出展 “ /mrinpd/APPE/bea_0115/beta_0115.html”

リトリーバル法による解析 ドップラーレーダーでの観測結果と降水 粒子の分布の関係を、運動方程式・熱力 学方程式・大気と水物質の連続方程式を 用いて 解析すること