電子レシートに基づく 個人向け購買管理サービスの 実現と普及戦略 静岡大学 情報学部情報科学科 4 年 IS 冨田翔 1
目次 1. 研究の背景と目的 2. 既存システム 3. 普及戦略の立案方法 4. モデリング・ワークショップにおける普及戦 略 5. 学園祭における消費者ニーズ調査 6. 付加価値機能に関するアンケート調査 7. 結論 2
1.研究の背景 紙レシートの現状と課題 出展: “ そのレシート、本 当に不要ですか? 出展:電子レシー トサービススマー トレシート 3
1.研究の背景 レシートの必要性 返品・交換の為と金銭管理の為は約半数の人に支 持されている 出展: “ そのレシート、 本当に不要ですか? 4
1.研究の背景 電子レシートとは 紙レシートと同等の内容が電子媒体で確認できる 保管が容易で、紛失や財布が膨れる心配がない 電子レシートの現状と課題 既存システムはいくつか存在する 一部エリア限定など全国的な普及には至っていな い 魅力的な機能がないことが大きな要因 5
1.研究の目的 電子レシートを早期に普及させる方法の考案 候補となる機能を検討する リーンスタートアップ方式を用いて普及戦略 考案 開発から評価までのサイクルを繰り返す 6
2.既存システム スマートレシート 家計簿アプリと の連携 楽々 CP 応募 4 社 82 店舗で利 用可能 初期費用高い iReceipt クーポン 広告 共同運営会社の 連携 会員登録必要 レシートメール メール配信型 容量を取らない POS と連携 メール埋没 7
3.普及戦略の立案方法 リーンスタートアップの利用 8
3.普及戦略の立案方法 AISAS モデルの利用 A Attention( 認知 ) I Interest( 関心 ) S Search( 検索 ) A Action( 行動 ) S Share( 共有 ) 9
3.普及戦略の立案方法 リーンスタートアップ・サイクルの概要 授業 アンケート 学園祭 モデリン グ・ワー クショッ プ 10
3.普及戦略の立案方法 スター精密株式会社との共同研究 精密機器やモバイルプリンターを製造している。 レシートに付加価値をつけ、新しいサービスとし て電子レシートアプリの All Receipts を提供してい る。 All Receipts の普及戦略を考案中ということで共同 して、普及戦略を考えることとなり、共同研究に 至った 。 11
3.普及戦略の立案方法 All Receipts のビジネスモデル 12
4.モデリング・ワークショッ プ 毎年、湯浦研で 3 日間かけて開催される 4.5 人の学生グループで参加する 電子レシートの普及モデルで参加 13
4.モデリング・ワークショッ プ step1 リーンキャンバスによる サービス立案 評価 step2 クラス図作成 オブジェクト図作成 評価 step3 画面遷移のプロトタイピング 評価 14
4.モデリング・ワークショッ プ 結果・考察 顧客が小売店 の場合 顧客が消費者 の場合 15
4.モデリング・ワークショッ プ 結果・考察 システムの 見える化による 解決策考案 16
4.モデリング・ワークショッ プ まとめ 独自性がある機能が必要 家計簿機能やポイント機能が候補 ただし、どこでも使えるのが理想 他にも良い機能があるのでは … ? 17
5.消費者ニーズ調査 ニーズ調査の概要 対象は第 16 回静大祭 in 浜松の来場者 64 人 ポスター掲示、実機の展示、プレゼン 質問項目 電子レシートを知っているか 紙レシートと電子レシートはどちらがいいか レシートを普段どうしているか 買い物で困ったことがあるか どんな機能があったら嬉しいか 18
5.消費者ニーズ調査 結果・考察 普及していないためか あまり認知されていない 認知度に比べて 3 倍以上 の人が選んでいる 19
5.消費者ニーズ調査 結果・考察 活用できているのは わずか 2 割弱 20
5.消費者ニーズ調査 結果・考察 買い物で困ったことはあるか? 商品の在庫 があるか 気になる 荷物が重く て持ち帰る のが大変 所持金の 不足 在庫検索 クレジット 新サービス 21
5.消費者ニーズ調査 結果・考察 どんな機能があったら嬉しいか? ポイント機能も電子家計簿機能も やはり求められている 22
5.消費者ニーズ調査 まとめ 電子レシートはまだあまり認知されていないが期 待されている ポイントや電子家計簿は求められている しかしほかにも候補機能がある どの機能が必須か見極める必要がある! 23
6.アンケート調査 アンケート概要 対象:静岡大学情報学部情報科学科 1 年生 候補機能を提示し、順位をつけて選抜する 得点化し、必須機能の明確化をする 24
6.アンケート調査 AISAS モデルによる機能選抜 A 電子チラシ I 買い物リスト S 在庫検索 A クレジット S 電子家計簿 ポイント 25
6.アンケート調査 結果・考察 電子家計簿 だけずば抜け て高い ポイントは 2 位の割合が高 い 26
7.結論 普及の為に電子家計簿機能が必要である ポイント機能はどの小売店にも対応でき るので期待できる 他にも候補はるので見極めが大事である 27
7.結論 今後の課題 リーンスタートアップ・サイクルの回数を増やす 問題調査を正確にする 実装を進め、多くの意見を集める 28