1 活動指針(第2期)添付資料 データ集
2 1 5年間の取組(抜粋)
3 平成15年10月 AED のモデル 設置 【名称】 健康おおさか21 「医師と歩こう ウォーキング」 【事業内容】 大阪城公園内及びその周辺を医療 関係者と共に 1 ~ 10km 歩く事業 【参加者】 中高年を中心とした一般府民 【主催者】 実行委員会(事務局 大阪府)
4 導入数講習会 受講人数 備 考 関西鉄道協会 136駅 約 3,888 人平成19年5月時点 大阪府外含む 阪神電気鉄道、阪急電鉄、京阪電気鉄道、 近畿日本鉄道、南海電気鉄道、泉北高速鉄 道、阪堺電気軌道、北大阪急行電鉄、大阪 高速鉄道、能勢電鉄、大阪市交通局 西日本旅客鉄道株 式会社 110駅 以上 2,577 名平成19年8月時点 大阪府外含む これまで乗降1日あたり10万人が対象で あったが、3万人以上の駅に拡大 平成20年度に新たに24駅に設置。 H20.12 月以降、全東海道・山陽新幹線にも 搭載 大阪府内の大型宿 泊施設 11施設 1,084 名 H19. 年度 大阪観光コンベンション協会加盟で 480 客室以上対象に調査 対象18か所 回答14か所 大阪百貨店協会18店舗 1,540 名導入数は平成20年3月、講習会受講者数 は平成21年3月現在 AEDの設置状況等について ■ 集客施設等における取り組み状況(平成 21 年 3 月とりまとめ時点)
5 大阪府におけるAEDの設置 ■ 健康医療部 ○ 府庁にモデル設置(平成 16 年度) ○ 大阪府保健所14か所に配備(平成17年度) ○ 子ども家庭センター等健康福祉部所属施設に18か所に配備 (平成18年度) ○ 民間社会福祉施設AED配備事業として 平成18年度 補助施設 250施設 平成19年度 申請施設 142施設 平成20年度 申請施設 109施設 合計 502施設 ■ 教育委員会 ○ 大阪府立学校全校に配備(平成19年9月) 高等学校 147校 支援学校 26校
6 AEDの設置台数の全国比較 平成 19 年 12 月現在平成 20 年 12 月現在 1位1位東京都 (台) 1位1位東京都 (台) 2位2位愛知県 57102位2位大阪府 位3位大阪府 位3位愛知県 8958 (厚生労働科学研究班 調べ)
7 AEDの普及状況(全国、累 積) 厚生労働科学研究班 調べ ※ AED 普及台数については、病院や消防以外の台数のみを計上
8 大阪府 AED マップ 登録件数 約 6,000 台(平成 22 年 4 月予 定)
9 AED マップの拡充 (平成 21 年度下半 期) 平成 22 年 2 月 15 日 朝日新聞夕刊 1 面掲載 【企画、予算】大阪府 【実施】 NPO 大阪ライフサポート協会
10 救急医療財団 AED 設置場所検索
11 阪南市: AED 搭載収集車 本市では高齢の人や障がいなどのあ る人で、ごみ出しが困難な人を対象に 「声掛け」を行いながら戸別収集する 「ふれあい収集」を実施しています。 ふれあい収集時やごみ収集時での緊 急事態に備え、6台のごみ収集車にA EDを搭載しています。AED搭載車 両には「AED搭載車」のステッカー を貼っています。なお、資源対策課職 員は、緊急時に迅速な対応ができるよ う、AEDを使用した救命講習を受け ています。 阪南市資源対策課ウェッブページより
12 AED 講習会受講者数(推計) 17 (2005) 18 (2006) 19 (2007) 20 (2008) 21 (2009) 計 消防機関 11,701118,802125,058169,545170,000595,106 赤十字 8,61711,14315,000 49,760 府講習会 1,7073,4593,5073,3984,27516,346 府講習会 (指導者) 大規模集客 施設等が実 施 1,0002,0003,0006,000 インストラクターが 属する各団 体が開催 18,00027,00054, ,000 合計 13,408149,208167,792243,970246, ,653 ※ 下線部 は実数。消防機関は年締め、それ以外は年度締め。 ※インストラクターが属する各団体が開催 : 大阪府講習会で養成した指導者、 学校の教員やスポーツクラブのインストラクターなどが開催する講習会による 受講者人数を想定した仮置き数。
13 短時間、胸骨圧迫のみの講習会
14 イベント~救急防災フェスタ 【日時】平成21年9月20日 【場所】南港 ATC 【主催】ライフサポート協会
15 関市の取組 平成20年5月1日 朝日新聞夕刊記事 見出し 「宿題 心肺蘇生 2人に教えるこ と」
16 泉佐野市の取組 ○ 市内全中学校において 45 分間の講習会を実施 ○ PUSH 講習会 ○ 人形については、地元 のライオンズクラブが支 援
17 救急条例(横浜市) H20 年 10 月 1 日施行 ○ 119 番通報時の重症度トリアー ジ ○ 施設管理者の責務 ○ 市民の責務 ・市民等は、応急手当に関する知識及び技術の習得に努める とともに、必要に応じて、傷病者に対し応急手当を実施する よう努めなければならない。 ・事業者は、従業員等に対して応急手当に関する知識及び技 術を習得させ、かつ、向上させるよう努めなければならない。 ・劇場、公会堂、飲食店、百貨店、ホテル、病院等の不特定 多数の者が出入りする防火対象物で、階数が 11 階以上、かつ、 延べ面積 10,000 平方メートル以上など大規模な防火対象物で の AED の設置を義務づけ(平成 21 年 4 月 1 日までの猶予期間)
18 2 5 年間の変化 1)救命率
19 歴 史 Apr 2003 Jul 2004 Apr 7月 ウツタイン大阪プロジェクト 救急救命士制度 1991 包括指示下での除細動 気管挿管救命士 アドレナリン 市民による除細 動 一般市民によるAEDの使用は 2004 年 7 月に 認められ、約 5 年間が経過した。 2008 救急救命士が実施可能な 処置の高度化
20 AED で救えるいのち
21 (%) 1カ月後の救命率 社会復帰率 目撃心原性 VF 症例における転帰の経年的推移 AED使用解禁 月 気管挿管救命士 Jul 2004 包括指示下での除細動 Apr 2003 エピネフリ ン Apr 2006
22 心原性でかつ心肺停止の時点が一般市民により目撃された初期心電図波形が VF 又は VT (脈なし) 症例の 1 か月後生存率及び 1 か月後社会復帰率( 2005 年~ 2007 年の三ヵ年分比較、都道府県別グラ フ) 22 大阪府は全国でも蘇生率はトップクラス 救命率 社会復帰率
23 それでも、まだまだ助かっていない人がい る ウツタイン大阪プロジェクト 2007年 データ 6,82 9人 394人( 5.8% ) 心停止事例 N=6,829 蘇生施行せず N=556 蘇生施行事例 N=6,154 救急隊到着時すでに 心拍再開 N=119 心原性心停止 N=3,824 非心原性心停止 N=2,330 心拍再開 1 ヵ月生存 N=394
24 心室細動以外の目撃症例を含める と、社会復帰は 5.9% ( H18 ) 98 年 99 年 00 年 01 年 02 年 03 年 04 年 05 年 06 年 1 か月 生存 脳機能 良好 な生存 ※ VF / VT はこのうちの20%程 度 (8.4) (6.1) (7.2) (3.3) ( ): 全国 (目撃あり、心原性症例)
25 目撃心原性 VF からの救命率(%) 救命率の世界比較
26 心原性院外心停止の発生場所 Iwami T, et al. Resuscitation 2006; 69: 自宅 不明 その他 職場 長期療養施設等の医療施設 公共スペース 自宅への AED 設置は心臓突然死の改善に寄与しなかった (NEJM ) New England Journal of Medicine (NEJM)⇒医学雑誌の一つ
27 2)救命の鎖
28 Chain of survival (救命の鎖) 一般の人ができること 一般の人しかできないこと
29 救急車を待っていては遅い 6分(救急車到着時間、大阪府)
30 電話までの時間は短縮 早期通報 (分)(分) 虚脱から 119 番の覚知に要した時間 p for trend = 0.02 Iwami T, et al. Circulation 2009;119;
31 9 分 → 7 分へ 早期心肺蘇生法 ■ 虚脱~心肺蘇生開始までの時間 Iwami T, et al. Circulation 2009;119;
32 (%) Bystander CPR 実施割合の経年変化 Proportion of OHCA victims with bystander CPR p for trend < 0.001
33 心肺蘇生法の種別による救命率 Circulation. 2007;116: オッズ比: 1.7 オッズ比: 1.6 心臓が原因の目撃された病院外心停止からの社会復帰率 (意識障害のない生存率) 胸骨圧迫のみの蘇 生法を行うと、何 もしていない場合 と比べて、約 2 倍助 かる人が増える しかも、その効果 は人工呼吸を行う 場合と同等! 2016/7/29
34 19 分 → 9 分 25 percentile 75 percentile median 包括指示下での除細動 Apr 2003 (分) 早期ショック ■ 虚脱 ~ 電気ショックまでの時間 Iwami T, et al. Circulation 2009;119;
35 AED の使用をためらう理由 (Jeffrey Lubin, et al. Resuscitation 2004(62);43-47) ○ アメリカ、 2001 年 57% AEDの使用方法をまちがうのではないか 38% 法的責任が生じるのはではないか 2% 患者に触れるのが嫌だ 9% 感染するのではないか 2% 他人のことに巻き込まれるのは嫌だ ○ 日本、金沢、 2006 年 ・高校教師の 68% は AED の使用を望まず、その理由の多くが 患者に危害が生ずることへの恐れであった。 ・高校生の 32 %は AED の名前は知っており、使用方法まで 知っているのは 15 %、実際に使うと回答したのは 12 %で あった。 N=359 (Takumi Taniguchi, et al. Resuscitation 2008(79); ) N=3,500( 生徒),350( 教師) 35
36 一般市民による除細動は年々増加 平成 21 年 1 月 22 日総務省消防庁 ウツタイン統計調 査 大阪府 3件 16 件 29 件