名古屋市南区の水害 防止対策について 8班8班 C08036 寺町 文宏 C08037 富田 哲平 C08038 野村 漠 C08039 服部 壮良 C08040 花井 一樹
調査目的 伊勢湾台風や東海集中豪雨など、過去、 名古屋に甚大な被害を与えた水害があっ たが、そのような経験をしている名古屋 では現在どのような対策がとられている のかを調査し、問題点、今後の課題を明 らかにする。 今回は、いくつかある水害の中でも今 後、名古屋市南区で起きる可能性が高い であろう高潮水害に絞って調査する。
調査内容 名古屋市南区について 高潮の現象、仕組み、要因 高潮の防止対策 アメリカの災害避難時の問題について 、改善策 問題点、今後の課題 、改善策
調査方法 インターネットでの情報収集(水害、高潮、ハリケー ン・カトリーナなど) アドバイザ教員(鷲見先生)に相談 現地調査で名古屋港管理組合の人からの話や資料 作業分担 名古屋市南区について・・・服部 高潮の現象、仕組み、要因・・・富田、野村 水害の防止対策、今後の課題・・・花井、寺 町
名古屋市港区・南区名古屋市港区・南区名古屋市港区・南区名古屋市港区・南区 堀川の水門 高潮堤防 南区 大学 文 伊勢湾台風想定の潮位は,4.5m+ T.P.
高潮発生のメカニズム 高潮とは台風や発達した低気圧に伴って海岸で海面が以上に高くなる 現象です。 高潮の主な発生原因には以下の2つのものがある。 気圧低下による海面の吸い上げ 風による吹き寄せ 台風や低気圧の中心気圧は周辺よ り低いため、周囲の空気は海面を おしつけ、中心付近の空気が海面 を吸い上げるように作用する結果、 海面が上昇します。 気圧が1ヘク トパスカル(h Pa) 低くなると、海 面は約1センチメートル上昇しま す。 台風に伴う強い風が沖から海岸 に向かって吹くと、海水は海岸 に吹き寄せられ、海岸付近の海 面が異常に上昇します。 水深が 浅いほど、風の吹き寄せ作用が よく働き、高潮が発達しやすく なります。
水害(高潮・津波)の防止対策 津波・高潮の対策には、ハード対策とソフト対策がある。 水害(高潮・津波)の防止対策 津波・高潮の対策には、ハード対策とソフト対策がある。 災害発生前に構造物によって被 害抑制等を行う、いわゆる防護 水準の向上策を指している。 <例>水門・胸壁 ・堤防・護 岸 ・防波堤 などの設備。 災害発生の事前、直前、直後、 事後の情報提供、あるいは避難 場所等の整備、被害軽減のため の仕組みや設備の整備などを指 します。 <例>ハザードマップ などの活用。 ハード対策とは? ソフト対策とは? 堀川の防潮水門による潮 位対策<ハード対策>
ハザードマップとは ? 大雨などにより河川が 氾濫した場合に備えて、 住民の皆さまが迅速に避 難できるようにし被害範 囲を地図化したものであ る 。 ハザードマップには、次 の内容が示されています。 ① ①洪水時に危険な場所(浸 水の予想される区域) ②危険の程度(想定される 浸水深) ③避難場所、避難経路等の 災害対応のための情報
今後の課題 ・ ・南区には低地に人 口が多く、高齢者 も同様なため、ハ ザードマップを 使っても実際の避 難は難しい。 ・住民の避難意識 を向上させる具体 的な対策や安全な まちづくりについ ては定められてい ない。 65 歳以上 の 人口密度 ( 人 /km 2 ) 南区の高齢者の人口分布
アメリカの災害避難時の問題 ① 1.避難勧告に従わず避難しない人が多い。 避難しない理由 ・家財の盗難を恐れたため ・ハリケーンに慣れていたため無 視 ・ペットの世話のため ・過去に避難勧告にしたがって避 難したが、ハリケーンが空振りに 終わったため 10 日間電気も水も無い環境で過ごした後、避 難所にペットを連れて行くことを許可された 女性 2.避難所の問題 避難所に避難者が殺到しすぎて、収容人数を超えてしまった り、停電や断水によりトイレやエアコンが使えなかったりす ると、暑さと悪臭で避難所がすさまじく劣悪な環境になって しまい、中に居られなくなって再避難が必要になってしまう ことがあります。
アメリカの災害避難時の問題② ハリケーン・カトリーナのと き、事前の避難計画では個人 の自家用車によるものであっ たが、車を所有していない人 が 10 万人いました。そのため、 車を持っていない人達にス クールバスなどを利用し人員 輸送する予定であったが、先 に運転手が避難してしまいハ リケーン上陸前に 20 台ほどし か確保できませんでした。 バスに押し寄せる避難者 運転手が確保出来ずに、稼動せずに 水没したバス 3.避難できなかった人達
まとめ 名古屋市南区の水害対策はしっかりと 取られています。しかし、それは伊勢 湾台風と同じ程度の高潮が来た時の対 策であり、伊勢湾台風を超える水害が 来た場合被害を受けてしまいます。な ので、海外で起きた災害の事例等も参 考にして、ハード面、ソフト面両方合 わせた水害対策を今後とも強化して、 より安全にしていくことが必要である と思います。