少子高齢・人口減少社 会への対応策としての 大学修業年数短縮 小 田 利 勝 神戸大学大学院人間発達環境学研究科 第49回日本老年社会科学会大会(2007年6月22日 札幌)

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平成18年度税制改正の概 要. 交際費にかかわる改正点 ① 1人当たり5,000円以下の飲食費が交際費から除 外 1人当たり5,000円以下の飲食費が、交際費から除外され、損金に 算入でき るようになりました。ここでいう飲食費とは、得意先等社外の関係者の 接待に際 しての飲食等に要する費用をいいます。
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日本人の平均余命 (60歳) 男性・・・22.70 年 女性・・・28.12 年 〈厚生労働省「平成 23 年簡易生命 表」〉
第7章 高齢者がいきいきと安心して 暮らせる社会の実現 前田唯衣. 介護保険制度運用 介護保険制度の創設( 2000 年 4 月) 介護保険制度の創設( 2000 年 4 月)  持続可能な制度の構築  認知症高齢者や一人暮らし高齢者への 対応  2005 年介護保険法改正.
年金制度は、老後に安定した収入を得るために 重要な制度であるが、 65 歳以上の高齢者に占め る割合は 2030 年には 30% を超えると予想されて いる。こうした人口の急激な高齢化は、これま でと同じような形で年金制度を維持することを 難しくしており、日本の年金制度はさらなる改 革が必要とされている。
年度版. 日本で最も多くの留学生 を支援している民間団体 年間 800 人 累計 121 ヶ国 17,028 人 ( N=17,028 )
社会学部 模擬授業 社会調査から見る日本社会 グラフからよみとれること 社会学科准教授 村瀬洋一  41 歳 東北大学大学院出身(行動科学専攻分野)  1997 年 10 月 立教大学社会学部に着任  専門分野 政治社会学、計量社会学、社会階層と社会意識  趣味 ドライブ、スキー、水泳、パソコンいじり.
3 雇用調整 雇用調整・・・企業の労働サービス需要の量と質の変化に対応できるよ うに サービス供給量とその質的な構成を変更する施策のこ と。 数量調整賃金調整 労働者数と労働時間を削減する賃金などを削減する 新規採用削減 退職者不補充 出向・転籍 希望退職者募集 解雇 残業抑制 など 賞与の削減 ベースアップの水準削減.
● ● 中 学 校 広島主税くん ちから 広島国税局キャラクター. ●● 中学校に来る途中で 1 億円入りのスーツケース を拾いました。 落とし主不明でその後警察からこの1億円をもらっ たとき、税金はかかるでしょうか。 税金がかかる (所得税)
1 財政-第 22 講 6. 社会保障財政 (3) 2008 年 6 月 24 日 第 2 限. 2 公的年金③  今後の課題-公的年金制度全般に関して-  将来の給付水準見通し  厚生年金と共済年金の一元化  社会保険方式から税方式への移行  制度上の問題点  未納・未加入問題.
1 経済学-第 13 回 年金② 2008 年 7 月 4 日. 2 日本の公的年金制度 ( 続 )  今後の課題-公的年金制度全般に関して-  将来の給付水準見通し  社会保険方式から税方式への移行  制度上の問題点  国民年金保険料未納問題.
少子高齢化社会と年金 澤崎 下村 戸田 山川 中京大学総合政策学部 大森ゼミⅱ. 労働力の枯渇 生産年齢人口の減少 参照 平成 25 年度総務省「人口統計」 現状 高齢者を労働力として活躍させよう.
指導要録は、児童、生徒の学習及び健康の状況 を記録した書類の原本であり、学校内部での指導 及び外部に対する証明等に、役立たせるための原 簿として利用される。 学校外には持ち出し禁止で、耐火書庫で厳重に 保管するべきである。
日本の就職、失業問題 湯澤 脩平. 高卒就職の厳しさ 大学進学率の急上昇 (2011 年には 54.4 % ) とも相 まって、同世代の中での高卒就職者は、現在で は少数派( 15.9 %)に属している。 しかし、逆に言えば、高卒の就職難という状況 こそが、大学進学率を押し上げる要因となって.
1 経済学-第 14 回 年金③ 2008 年 7 月 11 日. 2 日本の公的年金制度 ( 続 )  制度上の問題点 ( 続 )  国民年金第 3 号被保険者問題  離婚のリスクと年金分割.
1 保険料の軽減措置① 【所得の低い方への軽減措置】 所得の低い方は、保険料の均等割額が、所得の水準にあ わせて、 7 割・ 5 割・ 2 割のいずれかで軽減されます。 その軽減割合は、同一世帯内の被保険者及び世帯主の総所得金額等を 基に、以下の基準で判定します(①公的年金控除= 120 万円、②高齢者.
ゆとりある生活を送る ためには. 老後生活に対する不安 80 %以上の人々が老後生活に不安を感じています 出所:生命保険文化センター平成 16 年.
住宅バウチャー(家賃補助)制度の提案について 平成24年3月 大 阪 府 住宅セーフティネットの再構築のための提案.
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佐賀市中期財政計画 総務部財政課 平成26年12 月 平成27年度 ~ 平成33年度 1. 佐賀市を取り巻く状況 ○ 生産年齢人口(15~64歳)の減少 ⇒ 税収等の減少 ○ 高齢者人口(65歳以上)の増加 ⇒ 扶助費や医療費等の増加 ○ 合併特例措置 ⇒ 普通交付税の段階的縮減 (27年度から32年度まで)
三万円支給の是非 肯定派. 三万円支給と は?? 年金生活者等支援臨時福祉給付金 一億総活躍社会の実現に向けた、賃金引上 げの恩恵が及びにくい低年金受給者への支 援であり、給付による景気活性化の効果を 期待するもの 65歳以上の低所得者や65歳未満の障害 者基礎年金と遺族基礎年金の受給者合計1 250万人に3万円を給付する.
制 度 設 計 の 変 更 案 平成18年 2 月 建設コンサルタンツ厚生年金基金.
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医学部受験情報の説明をします。  .
高齢化社会における介護                         2016年7月12日                                          経営学部経営学科                         2FG4398イシイ.
目標工賃達成加算の算定要件の緩和 「工賃倍増5か年計画」を積極的に推進するため、目標工賃達成加算が、工賃水準の引上げにより一層有効なものとなるよう、新たに「目標工賃達成加算(Ⅱ)」を設ける。  1.対象事業所  就労継続支援B型事業所  2.算定要件   ①前年度に、当該事業所の利用者に対して支払った工賃の平均額が、次のいずれにも該当すること。
これからの司書養成カリキュラム 帝塚山大学  柴田正美.
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普通免許状の授与(検定)の申請を行うための申請パターン(教育職員免許法等の根拠規定)についての案内
厚生白書 人口減少社会の到来と少子化への対応 971221 波多野宏美.
横浜市立大学 アドミッションズセンター 出 光 直 樹
Kinjo-Gakuin Univ. © 2007 Motohiro HASEGAWA
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少子高齢・人口減少社 会への対応策としての 大学修業年数短縮 小 田 利 勝 神戸大学大学院人間発達環境学研究科 第49回日本老年社会科学会大会(2007年6月22日 札幌)

問題の所在 少子高齢・人口減少社会の到来 → 年金財源問題-老後生活費 → 労働力問題-労働力の減少 高年齢者雇用安定法改正( 07 年4 月) → 老後生活費の確保と労働力の確保

人口高齢化と人口減少への対応策としての 移民受け入れのシナリオ(国連, 2000 年)

研究の目的 少子高齢・人口減少社会が抱える問題への 対策における もう一つの選択肢 として、 大学修学年数を現行の4年から3年に1年 短縮した場合に期待される効果を測定する

期待される効果  労働人口と納税人口を早期に補充できる  学生生活費の親の負担分が軽減される  老後生活費を準備する時期を早くすること ができ、貯蓄額が増加する  奨学金をより多くの学生に貸与できる  教育費の負担が減少することによって出生 率が上昇する  消費が拡大する

分析モデルの骨格

方法  卒業生数、学生生活費、老後生活費等の 基礎データの収集と分析  教育水準を落とすことなく(単位数を減 らすことなく)修学年数を1年間短縮す ることを可能にするカリキュラムと教育 体制の工夫  システム・ダイナミックスによるシミュ レーション・モデルの開発

学校教育法第五十五条の三に定められた 3年卒業の特例 大学は、文部科学大臣の定めるところにより、当該大学 の学生(第五十五条第二項に規定する課程に在学するも のを除く。)で当該大学に三年(同条第一項ただし書の 規定により修業年限を四年を超えるものとする学部の学 生にあっては、三年以上で文部科学大臣の定める期間) 以上在学したもの(これに準ずるものとして文部科学大 臣の定める者を含む。)が、卒業の要件として当該大学 の定める単位を優秀な成績で修得したと認める場合には、 同項の規定にかかわらず、その卒業を認めることができ る。

学校教育法施行規則第六十八条の三に定められ た 3年卒業認定の要件 学校教育法第五十五条の三に規定する卒業の認定は、次の各号に掲 げる要件のすべてに該当する場合(学生が授業科目の構成等の特別 の事情を考慮して文部科学大臣が別に定める課程に在学する場合を 除く。)に限り行うことができる。 一 大学が、学修の成果に係る評価の基準その他の学校教育法第五十 五条の三に規定する卒業の認定の基準を定め、それを公表してい ること。 二 大学が、大学設置基準第二十七条の二に規定する履修科目として 登録することができる単位数の上限を定め、適切に運用している こと。 三 学校教育法第五十五条第一項に定める学部の課程を履修する学生 が、卒業の要件として修得すべき単位を修得し、かつ、当該単位 を優秀な成績をもつて修得したと認められること。 四 学生が、学校教育法第五十五条の三に規定する卒業を希望してい ること。

カリキュラムの工夫による3年制の可能 性  学部教育が3年制の国-イギリス、デン マーク、ノルウェー、フランス、インドな ど。  2006 年 EU 共通の新制度(学士3年、修士 2年、博士3年)  卒業に必要な最低単位数(124単位:大 学設置基準)を3年で取得可能なように工 夫することは、それほど困難ではない  3年で何単位まで取得可能かを検討

大学 ( 学部 ) 卒業者数と就職者数( 1965 年~ 2006 年) 「学校基本調査」から作成

大学 ( 学部 ) 卒業者数の就職率( 1990 年~ 2006 年) 「学校基本調査」から作成

18歳人口の推移( 2005 年~ 2055 年) 「日本の将来推計人口(平成 18 年 12 月推計)」から作成

大学 ( 学部 ) 進学率( 1954 年~ 2006 年) 「学校基本調査」から作成

大学進学率の推計モデル(ロジスティック回帰曲 線)

修学年数を3年にしたときの各年の労働 人口増加分の推計に際しての仮定  労働人口増加分 =卒業者数 -(大学院進学者数+臨床研修医+その他 の者+死亡・不詳) =就職者 + 一時的就労者  卒業者数= 3年前の18歳人口 × 進学率 ×0.95  進学率上限は60%(推計モデルの R2 乗が最 大)  18歳人口は「日本の将来推計人口」に基 づく

修学年数を3年にしたときの各年の労働人口増 加分の推計( 2008 年~ 2058 年)

学生生活費と親の負担

老後の準備を考えた年齢と実際に始めた年齢 ( 小田利勝「「いまの高齢者は老後の準備を何歳頃に始めたか」『神戸大学 発達科学部研究紀要』 11-1 、 、 2003 ) 漠然 と考 えた 年齢 真剣 に考 えた 年齢 実際 に始 めた 年齢 回答数 2,32 7 2,28 1 2,14 9 平均値 (歳) 標準偏差 (歳) 中央値 (歳) 最頻値 (歳) 60 最小値 (歳) 2125 最大値 (歳) 90

生命保険文化センター 平成16年度「生活保障に関する調査」 (平成 17 年 1 月発行)

日本学生支援機構の大学奨学生 ( JASSO 年報、平成 17 年度)  平成17年度大学奨学生新規採用数(4年貸与) 第一種 7万 4,524 人 ×5 万円 ×4 年 =149 億 480 万円 第二種 16 万 1,814 人 ×5 万円 ×4 年 =323 億 6,280 万円 計 23 万 6,338 人 472 億 6,760 万円  3年間貸与にした場合 第一種 9万 9,365 人 ×5 万円 ×3 年 =149 億 480 万円 第二種 21 万 5,752 人 ×5 万円 ×3 年 =323 億 6,280 万円 計 31 万 5,117 人 472 億 6,760 万円  4年制から3年制にした場合の増加分 78,779 人

税収の見込額(初任給を 195,000 円、年収を 14.5 か 月、税率を10%とした場合の各年の収税額増加 分)

結び  18 歳人口は減少し続けるが、進学率が上昇して いけば、大学の修学年数を1年短縮することに よって、 2025 年頃までは年間 35 万人、 2050 年 頃までは 25 万人から 30 万人の労働人口を1年早 く補充できる  そのことによって、家計への負担が大学生1人に つき 150 万円程度軽減される  奨学生を8万人程度増加させることができる  各年の収税額を 2025 年頃までは約千億円増加させ ることができる