第 5 章 総合的会計情報システムにおける 管理会計 １． ERP パッケージとは何か ２． ERP パッケージと管理会計 ３． ERP パッケージ導入の効果
総合データベースの実現 リアルタイムへの対応 システム開発のアウトソーシング化 多くの導入事例とそのモデル化（ベスト・ プラクティス） 多言語対応 最新の情報技術の採用 １． ERP パッケージとは何 か ERP の機能と特徴
ERP パッケージにおける管理会計システム ２． ERP パッケージと管理会 計 ERP パッケージは、経営職能の上流（購 買）から下流（物流・販売）までをカ バーする システムである。 総合原価・組別管理システム
製造計画 管理 （ MRP ） 製品データベース 管理 （技術部門） 販売管理 （営業部門） 製造工程 管理 （製造部門） 購買管理 （購買部門） 業務管理 （製品在庫 管理部門） 外注管理 （外注部門） 総合原価管理 個別原価管理 活動 管理 人事給与 管理 一般会計 会計管理（経営分析） 図 5 －１ ERP パッケージにおけるシステム関連図 経費 指示 計画 業務指図書 （受注報 告） 受注 見積 庫出 依頼 庫出 外注依頼 外注品 製品庫入 （製品） 製品 請求書 部品 材料 外注 加工 人件費 工数
意思決定の迅速化 情報の共有化 管理会計担当者の役割 DSS としての ERP ３． ERP パッケージ導入の 効果 管理会計の機能の変化 情報の共有化の事例としては、オムロン社における、 ABC/ABM の適用がある。ここでは、方針管理の古いシステム では、方針が直接部門では、活用されたが、間接部門では、 方針そのものがあいまいであり、客観的な方針が主観的な方 針とリンクされていないで、利用されてきたこと。その結果、 事後のレビューが、曖昧で片付けられた。しかし、 ERP の採 用により、業績が、客観的なものと主観的なものが、統合的 に管理者・現場に提供されることで、業績管理の 課題を情報の共有化を通じて発揮されることになった。
従来は、法的な開示要求や税務との関係から財務 会計を取り扱う情報システムが中心であった。 → 管理会計のための情報システムは財務会計に依存 する。 ERP 導入により、財務会計と管理会計の二本立て のシステムを持てる。 → 管理会計系と財務会計系のシステムを併存し、目 的別にシステムの利用が可能になる。 管理会計と財務会計との関係 ERP ソフトは多言語・多通貨に対応している。 → グローバルな最適調達・最適生産の意思決定を支 援することが可能になる。 企業の国際化と ERP
ベスト・プラクティスとカスタマイズの問 題 ベスト・プラクティスの問題 BPR の手段としての ERP ERP の類似例ー花王における情報システム 改革 まとめｰ ERP の現状と課題
５章で学んだキーワー ド ERP CIM SIS クライア ント・サーバ リレーショナルデータベース ドリル・ダウ ン