制度経済学Ⅰ ①
制度経済学とは何か 制度 institutions 最も根本的な制度は・・・・ 言語、法、貨幣 いずれも経済、そして経済学に関係する それらなしに、経済は成立しない
社会 → 経済 → 市場 市場と制度の関係? 第 1 の見方、市場の自動調節機能への信頼 極端になると、市場原理主義へ 第 2 の見方、市場が十分に機能するに は・・・ 制度が存在する必要がある ルール、法律、習慣、契約など・・・無 数
制度のネットワーク 歴史的な比較+国民ごとの比較 例えば、 19 世紀的資本主義は・・・ 制度の役割は弱い、自由競争中心主義 それに対して、 20 世紀資本主義は・・・ 大きな国家、政府の成立 → 制度が強い そのことが経済成長を促進
制度の経済学とは・・・ この講義「歴史と国際比較の経済学」を 意味 具体的に、制度と市場による経済制御 すなわち、レギュラシオン(仏語) 1970 年代半ば、オイルショックとともに、 欧米資本主義は 20 世紀末長期不況へ、 危機をどう分析する?レギュラシオンの 背景
Régulation とは・・・ なぜフランス語なのか? レギュラシオン理論は 1970 年代にフラン スで生まれた経済学の考え方 20 世紀の経済成長=大量生産・消費= フォード主義として定義する フォード主義とは? 労働生産性持続的上昇 → 実質賃金上昇
19 世紀資本主義との決定的なちがい 生産性上昇と賃金上昇が平行的に進行 19 世紀では、生産性上昇は賃金ダウンへ なぜか? 20 世紀のフォード主義の要件とは? 労資妥協の成立 賃金は市場だけでなく制度によって決ま る
② アベノミクス . 20 ク現代 Q1 アベノミクスの 3 本の矢? Q2 公共事業拡大は景気をよくするか? Q3 GDP に占める輸出の割合? Q 4 アベノミクス、とりあえずの効果? Q5 あなたはアベノミクスをどう判断す るか?
三位一体の経済政策 一時的な心理効果は大、 民主党政権との大きな違い だが、問題は、第1の矢に続いて、 第2、第3の矢が連続するか? 第2の矢=財政出動 巨額財政赤字をどうするのか、待ったな し
さらに、第3の矢=成長戦略とは? 新産業の出現によって成長を促進す る・・・ だが、これまで何度も繰り返されてきた 結果は、うまく行かなかった・・・な ぜ? 労働市場が固定的、ヒトが移動しない 制度の不足 → 将来の生長産業が人不足
結局、アベノミクスは経済の心理効果に 着目 この点に、意義がある だが、心理効果、アナウンス効果には限 界 意義と限界を理解すべき どの国も心理効果を狙うと、効果はマイ ナス 「円安 → 株高」戦略も普遍的にあらず どの国も自国通貨安を誘導する と・・・・
その結果、お互いに足の引っ張り合いに なる その行きつく先 → 通貨切り下げ競争 すでに、 2008 年リーマンショック以降、 景気刺激のために、欧米は通貨安政策へ 2012 年末まで、日本はまったく受身だっ た それが、安部政権で変わった 中長期的な展望は未知数