設置者・管理者の責務② ~職員の育成指導等~ 平成 26 年度 青森県障害者虐待防止・権利擁護研修 公益社団法人 日本社会福祉士会 平成 26 年度障害者虐待防止・権利擁護指導者養成研修から
2 講義のねらい 職員の指導方法やメンタルヘルスのサポート 体制について理解する。 職員が何でも相談できる風通しの良い施設風 土づくりについて理解する。 2
人権意識、知識や技術向上のための研修 虐待は、どの施設・事業所でも起こりう る構造的な要因がある。 人権意識の欠如 障害特性への無理解 専門的知識の不足や技術の不足 スーパーバイザーの不在 人材育成の研修を計画的に実施していく ことが必要。 3
① 管理職を含めた職員全体を対象にした人 権意識を高めるための研修 (例) 基本的な職業倫理 倫理綱領、行動指針、掲示物の周知(虐待 防止 のための委員会で検討された内容を含め て) 障害者虐待防止法など関係法律や通知、指 定基 準などの理解 利用者や家族の思いを聞くための講演会 過去の虐待事件の事例を知る 4
② 障害特性を理解し適切に支援が出来るような 知識と技術を習得するための研修 (例) 障害や精神的な疾患等の正しい理解 行動障害の背景、理由を理解するアセスメン ト の 技法 自閉症の支援手法(視覚化、構造化など) 身体拘束、行動制限の廃止 服薬調整 他の施設・事業所の見学や経験交流 5
③ 事例検討などによりスーパーバイザーの 助言を得て行う、個別支援計画を充実強化 するための研修 利用者のニーズを汲み取るための視点 個別のニーズを実現するための社会資源など の 知識の習得 個別支援計画というツールを活用しての一貫 し た支援及び支援者の役割分担など 6
効果的な研修 ①職員のニーズと業務遂行状況を把握し、 研修計画を立てる ②職場内研修( OJT )と職場外研修 ( OffJT) を 組み合わせる ③虐待防止委員会での研修計画の見直し 7
人材育成についての 設置者・管理者の責務 ①日常的な支援場面の把握 職員とのコミュニケーション ②風通しの良い職場づくり オープンな意見交換 職員のストレスへの配慮 ⇒職員への支援の視点での関わりが重要 8