第8回 Word を使ったレポートの作成 担当: 遠藤 美純 yendo@soka.ac.jp
問題とは何か? 問題の解決方法ではなく、問題の把握の仕方、問題の定義こそが重要 問題は何なのか? それは誰の問題なのか?
コンピュータは道具として 本当に役に立っているのか コンピュータの普及と論文・レポートの品質向上との関係 コンピュータの利用で作業時間が減っても、その時間は論文・レポート作成には費やされない? そもそも、コンピュータによって、作業時間は減っているのか、それとも増えているのか
テーマ (問題の定義) を考える 今回のレポートのテーマはコンピュータに関連するものならば何でも可 その枠内で自分にしか書けないテーマを取り上げる 「これをやらなければ生きていけない」そういうテーマ
前回の授業より ~スペルチェック、文章校正~ スペルや文書のおかしなところを、Wordが自動的にチェックしてくれる
前回の授業より ~こまめに保存する~ Word が編集途中でフリーズして、編集していた内容が消えてしまうことがある。 早めに、名前をつけて保存を行い、こまめに上書き保存をすること 上書き保存のショートカット: Ctrl + S
今回学ぶこと レジメ、レポート、論文の書き方 論文などを書く際に便利な Word の機能 表示 文字スタイル ページ番号 注
レジメ、レポート、論文とは? レジメ レポート (学術)論文 口頭で学術的な発表する際に、補助的に用いる発表内容の要約 授業の課題のような、簡単な調査報告 (学術)論文 新たな知識や、見解を論理的に著述した一定量の報告
必要な項目 必ず必要な項目 題名 氏名 (文責とは書かないこと) 参考文献 発表形態によっては必要なもの 注 発表の場所や日時 科目名
レジメ、レポート、論文を 作成する 資料の収集 アウトライン(目次)を作る 本文を書く
資料の収集 書籍 ウェブ ある程度高品質で、情報は一定のまとまり 対照的な意見・批判を探すのは少し面倒 情報は断片的、書籍に比べると品質にバラツキ 高速な検索、情報の照らし合わせが比較的容易
検索とメモ 本ならAmazon.com、ウェブならGoogle で検索 本は単に読むだけではなく、ポストイットを利用したり、メモを取ること 重要な情報はメモ用ファイルに記入 ウェブページにある資料ならカット&ペーストでメモ メモ専用のファイルを新規作成しておく
目次(アウトライン)の作成
レポートの論理構造と作成過程 章や節といった単位でまとめられた、複数の文章のまとまりから構成 トップダウンによる作成 ボトムアップによる作成 必ず「見出し」をつけること トップダウンによる作成 タイトル⇒見出し⇒本文 ボトムアップによる作成 本文⇒見出し⇒タイトル タイトル 章 章 章 節 節 節 節 節 節
文章を書く 作成した目次にしたがって、本文を書き進める。 書けるところから書いていく。 各章、各節の分量は、 なるべく同程度となるようにする。 構成がアンバランスになった場合は、 目次を見直す。
注、参考文献について 利用した文献は必ず参考文献一覧に書く 本文を丸ごと引用する場合は、その出典を明らかにする
引用の際の注意 誰の情報なのかが区別できるように書く 一般的な情報 自分の意見 他人の意見 パクリは絶対にしない 成績云々以前に犯罪
論文などを作成する際に 便利なWordの機能 表示について 見出しの設定 ページ番号 注
表示について 下書き Webレイアウト 印刷レイアウト アウトライン
見出しの設定 本文は「標準」スタイルで、見出しには、「見出し1」や「見出し2」を使う。
見出しを設定すると… 目次を簡単に作成できる 章番号などを自動的につけることができる アウトライン機能が利用できる 章や節の変更、入れ替え、移動などが簡単にできる。
目次の挿入 メニュー「挿入」→「参照」→「索引と目次」
章番号を自動的につける メニュー「書式」→「箇条書きと段落番号」
ヘッダーとフッター 用紙の上下余白に、文書名や日付、ページ番号などを挿入することができる。 メニューから「表示」→「ヘッダーとフッター」 紙の上部余白に書き込まれるもの フッター 紙の下部余白に書き込まれるもの
ページ番号 メニューから「挿入」→「ページ番号」
注を書く メニューから「挿入」→「脚注」
レポート課題 提示されたテーマのいずれか、あるいは関心のあるコンピューター関連のことがらについて 書籍やウェブを利用して情報を収集し その内容を Word でレポートにまとめ レポートボックスに提出すること
提出レポートの規定 書式: 40 文字、35 行 締め切り: 7月1日 (金) 21:00 枚数: A4 で二枚以上
今日の実習 レポート作成例の入力 レポートの作成
復習 ~ファイルの整理~ マイドキュメントに散乱するファイルを整理しよう コンピュータリテラシーの授業に関連するファイルは専用のフォルダに入れる 移動したいファイルやフォルダを、ドラッグ&ドロップする
一度にたくさんの ファイルを移動する 前もって複数のファイルを選択することによって、一度に複数のファイルやフォルダを移動したりコピーできる 個々のファイルを一つづつ選択する [Ctrl] キーを押しながらファイルをクリックしていく。 並んだファイルを一度に選択する [Shift] キーを押してファイルをクリックする
何の言葉で話しているの? コンピュータ・ゲームと「切れる」子供との関係への意見 感情的な観点 宗教的な観点 政治的な観点 科学的な言明 例: コンピュータゲームをやるのはオタクである 宗教的な観点 例: コンピュータゲームはそもそも人間らしいものではない 政治的な観点 例: 私の支持基盤は伝統的な玩具産業である 科学的な言明 裏づけとなるデータをもとに、相関関係の蓋然性を明らかにする ⇒ 予測可能性