C G M 集合知 メディアコミュニケーション論Ⅲ 第9回
C G M
CGMとは Consumer Generated Media 消費者生成メディア 従来,商品の情報は売り手が発信 受け手である消費者から発信 口コミ ブログ SNS
マーケッティングに利用(1) Amazonのカスタマレビュー 口コミサイト 価格コム 商品購入時にブログやクチコミサイトを重視する割合が増加 http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/06/03/19796.html
マーケッティングに利用(2) やり過ぎることもある ブロガーを買収 多様化するCGMマーケティング http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20071108/286805/
ソーシャルブックマーク(1) social bookmark 自分のブックマーク インターネットからアクセスできると便利 一般に公開 他人がどのようなものに興味があるのか 話題になっていることは何か はてなブックマーク 情報の共有
ソーシャルブックマーク(2) CGMのひとつとみなされることがある 何についてのブックマークであるか,分かると便利 キーワード それにより ブックマークを分類 ソーシャルタギング タグ(tag) 荷札・値札 (目印)
ソーシャルタギング(1) social tagging あるコンテンツに勝手にタグをつける 人により付けるタグが異なる そのコンテンツの意味(意義)が増える 検索したときに,ヒットする確率が高くなる
ソーシャルタギング(2) タグによる分類 フォークソノミー folksonomy folks(民衆)とtaxonomy(分類学)の合成語 検索エンジンのお仕着せではない
ソーシャルタギング(3) 問題点? 利用者が勝手に付けるから 記述が統一されていない あいまい,いい加減,相反する ノイズが含まれる 登録制度?
CGMの問題のひとつ 消費者が“勝手”に用意する コンテンツ作成者は関与しない(できない) から,良い面があるのだが… 「店舗情報勝手に載せないで」 佐賀県の飲食店が「食べログ」提訴 http://www.j-cast.com/2010/09/10075536.html 和解し,削除された
集 合 知 広辞苑には未収録
民 主 主 義 選挙で多数を占めた政党が政権 “多数意見が正しい”という前提? 少数意見の尊重
集 合 知(1) 文献1の例 スペースシャトル チャレンジャー号の事故原因 関係した4社のその日の株価下落率が最も大きかった会社の製品に原因があったと半年後に公表された 市場関係者という(多数)の意見が“株価”に反映した
集 合 知(2) 次のような属性 多様性 独立性 分散性 集約性 をもつ集団は,正確な判断をしやすい “絶対に”というわけではない
集 合 知(3) 落とし穴 同じ見方しかしない(多様性) 他人の意見の影響(独立性) 同じ情報源(分散性) 集団として誤った判断を下す 選挙は?
集 合 知(4) Wikipedia オープンソースソフトウェア Linux 個々の知識を互いに補い合う “集約”することがうまくできること 個々の知識を“越えた”ものとなる Linuxの場合は,Linus Torvaldsの存在
集 合 知(5) 日本IBMが企業向け統合ソーシャルソフトを発売、社員の知識を「集合知」として活用 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110406/359144/
集 合 知(6) 単独(個人)の知恵・知識と比較 一人の天才と多数の普通の人 優れている・劣っている 優劣をつけられるものかどうか 評価基準 集合知というものは存在するのか? 確かに存在するだろうが,条件を満たすことが困難?
C G M と 集 合 知
CGMと集合知 CGMって,集合知? CGMは4条件を満たすか? マーケッティングというバイアス CGMと集合知は…