触地図・音声情報をもとに視覚障害者もまち遊び

Slides:



Advertisements
Similar presentations
モーリッツ・レットゲン 沖縄県の観光産業における課題と改善 策 琉球大学 インターンシップ・プログラム研 修生 デュッセルドルフ大 学.
Advertisements

メンバー: 坪田 美也子、北庄司 智美、中村 周平、河本 歩美、田中 佳子、 丹羽 恵理、宮川 俊彦、野村 美茄、中谷 慎一、田村 美里、 巽 敏郎、九矢 幸一、森川 哲巳 京(みやこ)楽ラクプロ ジェクト 全ての人が、京都のまちを楽しく、楽 して、 歩けるようにしたい 全ての人が、京都のまちを楽しく、楽.
資料3-7 NIEM等 海外調査報告 経済産業省 CIO補佐官 平本健二.
チームケッタ IT・Suica事業本部インターン生 大野・兼子・宮脇
合同会社IT政策調査研究所 All Rights Reserved.
ノーマライゼーションかしわプラン策定に向けた基礎調査について
宮っ子自転車おかたづけ大作戦 ~宇都宮市における駐輪政策~ 宇都宮大学 中村行政学研究室 まちづくり提案Aチーム
水利用者の行動変容に関する 調査・研究 熊本大学 地域公共政策研究室
生きがいのもてる高齢者が イキイキと暮らす上田市へ
情報処理 第11回の教材 プレゼンテーションソフト PowerPoint 高知大学 共通教育 理学部 対象 担当:塩田 ここはメモを書く欄。
地域資源管理科学 労働環境工学分野 細山田明佳
−東京の地下鉄の事例研究− 卒業研究 中間報告
      特別支援学校 高等部学習指導要領 聴覚障害教育について.
デマンド交通(予約型乗合交通)って どんなもの?
ork=life 仕事=生活 自治労千葉県本部 臨職・非常勤組織化用 07パンフ(試案) 臨時・非常勤職員の皆さんへ あいくみ宣言
ケータイ的関係 879 渋谷俊明 880 渋谷友里江.
ユニバーサルデザイン 17060310 白石暁央.
街コンに参加したいと思う広告に関する研究
情報学部のWebサイトを考える 2007年5月14日 石上隆達.
SMSを利用した コミュニケーションシステムの開発
H28.7.8社会福祉法人制度改革の施行に向けた全国担当者説明会
<研修資料>研修後の具体的な取組の事例紹介 <クラスの実態に合わせて個々の学級担任が取り組んだ例>
新感覚音声ゲーム「キキミミ:kikimimi」
第2次総合計画 【H22~H26】 ~本市の基本的な計画
現行の静岡市障がい者計画・障がい福祉計画の概要
よりよい通訳・介助をするために福祉制度を知ろう
情報へのアクセシビリティを 向上させるためのデザインと評価 日本電気㈱ 北風 晴司 日本ファジィ学会 第17回評価問題研究会
アンケート調査結果よりわかった主なポイント・協議会での委員の意見
警察施設の存在しない地域と犯罪発生の傾向に相関があるかを地図上で視覚的に確認できる!
黒石に来いへ – 駅とこみせをつなぐ – 尋木 良平 土信田浩之 平尾奈津弥 平川 勇登 古橋 佑太 工学院大学 東京大学 山口大学
ココシルこまえ バリアフリーナビ 防災 減災 少子 高齢 産業 創出 バリアフリーナビ 誕生の キッカケ
案1:グーグルマップスの観光地におけるGPS連動サービスと観光地域一体化サービスの提供
人口46,566人の“まち”の取り組み 社会福祉法人三浦市社会福祉協議会 地域福祉課主事 杉崎 悠子 平成25年7月17日
研究内容発表用資料 渡邉拓也 2018/11/8.
ワークシート 高校生向け Q1 Q2 Q3 Q4 Q5 自然・環境 サンゴは海の中でどんな役割を担っていますか?
東京都福祉のまちづくり推進計画改定の基本的考え方(意見具申の概要)
都道府県も国民健康保険制度を担うことになりました
室蘭市GIS情報の(一部)オープンデータ化事業
投稿: 投稿前に考えよう レッスン#2:投稿 - 投稿する前に考えよう!
さばえぶらり 防災 減災 少子 高齢 産業 創出 さばえぶらり 誕生の キッカケ さばえぶらり でこう 変わった!
目指せ 犯罪ゼロ! 住みやすい街 緑園都市 ―緑園の犯罪被害0を目指し、 市民の力で安心安全なまちづくりを目指すー
埼玉県情報サービス産業協会主催 プログラミングコンテスト2018 応募企画
ケアワーカー、放課後児童クラブ補助員、ケアマネジャー
現代社会と経営 (11月22日:商店街) 長岡技術科学大学 情報経営系教授 阿部俊明.
学校等欠席者・感染症情報 システムの概要について
産業労働局観光部におけるバリアフリー対策の取組状況について
観光案内標識アップグレード指針「中間案」 に対する市民意見
5374(ゴミナシ).jp 防災 減災 少子 高齢 産業 創出 5374.jp 誕生の キッカケ 5374.jp でこう 変わった!
働くママ応援し隊 防災 減災 少子 高齢 産業 創出 働くママ応援し隊 誕生の キッカケ 働くママ応援し隊 でこう 変わった!
地域住民・企業等によるまちづくり事業・活動への支援強化
ワークシート 中学生向け Q1 Q2 Q3 Q4 Q5 自然・環境 サンゴは海の中でどんな役割を担っていますか?
教科 学年 備考 3年生 総合 三山木小学校校区内にあるバリアフリー関連の設備を 校外学習で調べに行ったときのもの 指導の流れ
平成31年度 環境保全基金を活用して実施する事業(案) 府民がつくる暮らしやすい、環境・エネルギー先進都市
KYOTO Trip+ 防災 減災 少子 高齢 産業 創出 KYOTO Trip+ 誕生の キッカケ
ホップ!ステップ!ワーク!2017 一般社団法人 宇治青年会議所.
UD(ユニバーサルデザイン)        について             17060290 佐藤城誠.
浜松まちなかにぎわい協議会 平成22年度事業報告
探究科スライド 教材No.10.
Coaido119 防災 減災 少子 高齢 産業 創出 Coaido119誕生の キッカケ Coaido119でこう変わった!
Qld School Zones 防災 減災 少子 高齢 産業 創出 Qld School Zones 誕生の キッカケ
介護保険サービス基準設定の基本的考え方について
○第1回まちづくり企画グループ『平野区のイメージについて』 (H )
視覚補助のための物体検出 白井研究室 T 若松大仁
仕事と子育てにがんばる(?) 若い世代の立場から
Ⅳ.生活支援コーディネーターが行うべきアセスメントと支援の視点
情報処理 II 第11回の教材 プレゼンテーションソフト PowerPoint 高知大学 共通教育 理学部 対象 担当:塩田
あいサポート条例(愛称)素案の概要 1 制定の目的 2 条例案の内容
タウンモビリティを通じて.
電気のかわら版 11月 ~ 今月の トピックス ~ あなたの街のでんきこうじやさん ○○電気工事からのメッセージ
事業名 ふくちコン‘17 一般社団法人 福知山青年会議所.
Presentation transcript:

触地図・音声情報をもとに視覚障害者もまち遊び 共生のまちづくりが推進される中で、たとえば、IT技術によって情報バリアが小さくなれば、コミュニケーション手段の限定されていた高齢者・障害者等の経済活動も豊かになる。また、利便性の高い中心市街地のユニバーサルデザイン化が進めば、高齢者、障害者等が中心部の商店街を訪れるようになり、商店街の賑わいにも一役買うであろう。  総務省:共生のまちづくり懇談会最終報告書~『地域の福祉力』を高めよう!~  H.14.3 現在の視覚障害者への外出支援 安全の確保 移動そのものの補助 認知度・普及率-高 街中にどんな物があるか 目的地が何処にあるか 普及率・利用率-低 現行の触地図の問題点 ●複雑・・・理解しづらい、覚えきれない ●設置型・・・設置位置がわからない、ある事に気付かない         忘れてしまうと地図まで戻らなければならない ●情報量・・・細かくすると触知出来ない         触知しやすい大きさだと情報量が少ない ●設置数・・・そもそも数が少ない         限られた場所にしかない ●弱視への対応・・・点字のみの表記や字が小さい場合が多い             (視覚障害者の内、点字利用者は1割以下)    本研究で提案する視覚障害者外出支援 視覚障害者(高齢者)へむけて 外出時に役立つ地域情報を提供 オリエンテーション支援として 触地図と音声情報 様々な人がまちへアクセス 地域の賑わい 今は、この辺りにいるのか・・・ このお店はどんなお店なのかな? ○番は△△です。四川料理のお店で、お勧めは・・・ 携帯型触地図 地域の全体像を把握 歩きながらの利用可  音声情報(ICレコーダー) 触地図の不足情報を補い、より多くの情報を提供

触地図の詳細 ICレコーダによる音声情報の内容 触地図・音声情報の効果 今後の課題 黒い表記部は凸凹で(立体コピー) ●地域全体・最寄の駅からのアクセス情報  「中華街はJR石川町駅北口の改札を出て、左側に出ると西陽門があり・・・」 ●観光スポットの情報  「関帝廟とは、今から1800年ほど前の後漢から三国時代・・・」 ●地図上の記号、数字に対応  「マル22、横浜大飯店。上海料理。1980円で食べ放題があります。1階は・・・」 ●トイレ情報                  等 商店等を記号で表記 音声情報に対応した番号を点字・墨字で表記 大きくみやすい墨字 触地図・音声情報の効果 ①2次元的把握の補助および促し 『地域の全体像がわかる』『安心感がある』 『位置関係がわかることがうれしい』 →地域の2次元的把握を補助・喜びや安心感を提供 ②情報伝達ツールとしての役割 『地図をみながら他の人と行きたい場所の相談が出来る』 『「こういうのがあるんだ」とかコミュニケーションが出来る』 『私たちが行ったお店を友達に教えてあげることが出来る』 『迷ったときにも地図を使って説明してもらいやすい』 →視覚障害者同士、視覚障害者と晴眼者のコュニケーションツールとして  役立ち、情報を共有することで喜びを演出 ③自主的な行動へのきっかけ 『「こっちを先にまわった方が近いね」って言える事は大きい』 『視覚障害者同士でまた出掛けたい』 『自由に情報を手に入れることが出来るので楽しめる』 →主体的な歩行・積極的な外出の一助 ④介助される事による負担の軽減 『(介助の)晴眼者の人達に申し訳ないって思うけど、そういうことが軽減できる』 『今まではいわれる通りに…一緒にまわれる喜びって言うか』 →同伴者と対等な立場で歩行 『デートの時など、介助はあまり頼みたくない』 →視覚障害者の自由やプライバシーをある程度確保 今後の課題 ●より使いやすい形態へ改善-触地図の表記内容や表記方法・音声情報の内容・携帯性 ●運営主体-本システムを誰が運営していくのが好ましいのか?(自治体・商店街・企業・NPO・・・) ●普及方法