ヒートポンプによる冷暖房の原理 物理化学III http://tethys.shinshu-u.ac.jp/?pc3
高温源から熱を取り出して仕事として使う (カルノーサイクル) A→B 等温膨張 熱|qh|を吸収 B→C 断熱膨張 温度が下がる C→D 等温圧縮 熱|qc|を放出 D→A 断熱圧縮 温度が上がる T A B D C S 東京化学同人 アトキンス「物理化学」上
仕事を加えて熱を低温部から高温部へ移す (逆カルノーサイクル) A→D 断熱膨張 温度が下がる D→C 等温膨張 熱|qc|を吸収 C→B 断熱圧縮 温度が上がる B→A 等温圧縮 熱|qh|を放出 T A B D C S 東京化学同人 アトキンス「物理化学」上
ヒートポンプによる冷暖房 <冷房時> 実際には凝縮も利用 <暖房時> 熱を吸収: 断熱膨張+気化熱 熱交換器 実際には凝縮も利用 熱を吸収: 断熱膨張+気化熱 熱を発生: 断熱圧縮+液化熱 <暖房時> 図は(株)ヤンマー HPより http://www.yanmar.co.jp/products/energy/GHP/
冷媒(循環ガス)について 冷媒に求められる性質 化学的に安定で、目的の温度(通常は室温)に近い温度で 状態変化(液体⇔気体)する かつてはフロンが用いられた(1995全廃) CCl2F2(CFC-12) b.p.-29.8℃ C2F3Cl3(CFC-113) b.p.47.6℃ 用途 … 冷媒、半導体の洗浄、発泡剤、噴射剤 代替フロンが代わって用いられているが C2F4H2(HFC-134a) b.p.-26.5℃ 炭化水素系冷媒 (CH3)3CH (イソブタン) b.p.-11.7℃ 水や吸着現象の利用など オゾン層破壊の原因に 温室効果あり 引火、爆発性