Waste management system in Higashi-Hiroshima City 2008.11.3 第2回スバラゴイクラブセミナー 東広島市のごみ処理システム Waste management system in Higashi-Hiroshima City 東広島市 環境政策課 主事 林 政輝 Higashi-Hiroshima City Environmental Policy Division Masaki Hayashi
環境政策課の紹介 ~Introduce to Environmental Policy Div.~ 市内から発生する一般廃棄物の 収集・処理計画等に関する業務を担当 環境調整監、環境政策課長以下、 環境計画係 (固形状一般廃棄物) 6人 廃棄物対策係 (液状一般廃棄物) 3人 施設整備係 (次期施設建設) 3人 計14人で業務を行っています。
関連する法律 環境基本法(環境保全に係る基本理念) 循環型社会形成推進基本法 廃棄物処理法 1.排出抑制及び適正処理 2.処理施設の設置規則 3.処理業者に対する規制 4.廃棄物処理基準の設定等 資源有効利用促進法 1.再生資源のリサイクル 2.リサイクル容易な構造,材質等の工夫 3.分別回収のための表示 4.副産物の有効利用の促進 容器包装リサイクル法 容器包装の収集,再資源化等 家電リサイクル法 消費者がリサイクル料負担,再商品化等 建設リサイクル法 工事受注者が分別解体,再資源化等 食品リサイクル法 食品製造・加工業者等が再生利用 自動車リサイクル法 使用済自動車の再資源化等
ごみとは? ~Definition of waste~ 廃棄物(ごみ)とは(法第2条、抜粋) 「廃棄物」とは汚物又は不要物であって、固形状又は液状のもの。 都道府県が所管 Prefecture’s Control 産業廃棄物 Industrial Waste 廃棄物Waste ※事業活動に伴って発生する廃棄物 一般廃棄物 市町村が所管 City’s Control 家庭系ごみ Household Waste 事業系ごみ (産廃に該当しないもの) ※産業廃棄物 以外の廃棄物
ごみの量 ~Amounts of waste in Higashi-Hiroshima~ (人) (t) 1073g/日・人 (g/day・person) Gradually increasing ごみ処理費用の増大 最終処分場の 残余容量の逼迫 図.年度別排出量と人口の推移 ※人口の増加に伴い、ごみ排出量も増加(微増)している。
ごみ処理施策のポイント ~Point of waste treatment policy~ 1.排出量(処理量)の削減(Reducing amounts) ・環境負荷の低減 ・処理費用の削減 ・1人1日当たり排出量、1,000g以下が目標 2.適正処理(Appropriateness) ・環境汚染の防止 【大気(ダイオキシン)、地下水等】 ・循環型社会の構築(3R促進)
ごみ処理について ~Waste treatment system~ 鏡山地区 11月のごみ収集日程 Waste collection schedule 【Kagamiyama area】 Nov. 2008 燃やせるごみ Burnable waste ペットボトル PET bottles ビン・缶 Bottles/Cans リサイクルプラ Recyclable Plastics 新聞 Newspapers 雑誌・ダンボール Magazines/Cardboards 有害ごみ Hazardous waste 埋立ごみ Landfilled waste Sun. Mon. Tue. Wed. Thu. Fri. Sat. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 ごみの分別収集 Collection by type ごみの分別排出 Discharge by type 市民 Citizen ※ごみ収集場所は約2,500ヵ所
ごみ処理について ~Waste treatment system~ 賀茂環境衛生センターへ to Kamo Environmental Sanitation Center 燃やせるごみ Burnable waste ペットボトル PET bottles ビン・缶 Bottles/Cans リサイクルプラ Recyclable Plastics 新聞 Newspapers 雑誌・ダンボール Magazines/Cardboards 有害ごみ Hazardous waste 埋立ごみ Landfilled waste リサイクルできるもの Recyclable wastes ※資源化可能なものはリサイクルし、焼却量・埋立量を削減する。Reducing incineration/landfill amounts ※売却益は、市の歳入になる。 古紙回収業者へ(西条町内) to Used paper dealer 賀茂環境センターへ to Kamo Environmental Center ※有害ごみは、賀茂環境センター から専門処理業者へ送る
賀茂環境衛生センター Kamo Environmental Sanitation Center 焼却施設 Incineration し尿処理施設 Human waste treatment Hiroshima Univ. City Hall ・ごみ処理能力:300t/day し尿処理能力:210kl/day ・昭和60年供用開始(1985~) ・総事業費約165億円 Construction cost=\16.5billion
To Kamo Environmental Center 【Burnable Waste/Burnable Large Waste】 ※焼却によって、 1.無害化 Detoxification 2.減容化 Reduce the volume を図る。 約900℃の高温 ※H14~H16:ダイオキシン対策の施設改良を実施 (総工費約26憶円) 賀茂環境センターへ・・・ To Kamo Environmental Center 灰 (Ash)
賀茂環境センター Kamo Environmental Center 選別・圧縮施設 Sorting / Compress 最終処分場(埋立地) Landfill 浸出水処理施設 Discharge water treatment Sports Park (Aqua Park) ・埋立容積:計412,000m3 ・昭和63年供用開始(1988~) ・総事業費約66億円 Construction cost=\6.6billion ※屋根付きの最終処分場(被覆型) としては、日本最大規模
アルミ選別機 (Aluminum Sorting Machine) ※渦電流を利用してアルミをはじく 【Unburnable Large Waste】 破砕機(Crusher) ※燃やせない粗大ごみ (金属・プラスチック等)は破砕後 資源化可能な鉄・アルミを回収し、 残さを埋め立て処分する。 磁力選別機 (Magnetic Force Sorting Machine) アルミ選別機 (Aluminum Sorting Machine) ※渦電流を利用してアルミをはじく 【Bottles/Cans】 ※ビン・缶は選別後、再資源化する。
【PET Bottles】 ※ペットボトル・リサイクルプラは (PET Bottles/Recyclable Plastics) 袋の展開後、手選別工程を経て、 再資源化工場へ搬出する。 ペットボトル⇒尾道市の工場 to recycle plant (Onomichi City) リサイクルプラ⇒山口県宇部市の工場 to recycle plant (Ube City, Yamaguchi Pref.) 【Recyclable Plastics】 ※人の手による選別 Sorting by handwork
リサイクルプラ手選別の様子 Scene of hand sorting このように、手選別で最終的に異物を取り除いてはいますが、 全てをとることは不可能です。
出荷時のリサイクルプラ
容器包装ごみのリサイクル Containers and Packaging Waste Recycle 平成17年度環境白書 容器包装ごみ Containers and Packaging 計60.79% 家庭ごみ(を中心とした一般廃棄物)のリサイクル率は、わずか16%程度(H14年時点)、まだ資源としての利用状況は純分ではありません。 ごみのなかでも、60%と飛びぬけて多いのが容器ごみと包装ごみです。(容積で見た場合) これをなんとか減らさないと大変です。また、ごみの処分場(埋め立て場所)は足りなくなってくるし、何よりも容器や包装の原材料になる石油や木材などがどんどん使われています。特に石油の99%以上、木材の50%以上を輸入にたよっている日本では、とても深刻な問題です。
容器包装ごみのリサイクル Containers and Packaging Recycle 「容器包装」 とは、商品を入れる「容器」および商品を包む「包装」であり、商品を消費したり商品と分離した場合に不要となるもの。 容器包装リサイクル法(平成7年制定) 家庭ごみの多くを占める、容器包装ごみの削減・リサイクルを推進し、ごみ排出量の削減・リサイクル率の向上を目指す。 本市では、リサイクルプラ・ペットボトルについてこの制度を利用中。
容器包装リサイクルの流れ Flowchart of Containers and Packaging Recycle system 指定事業者 (食品製造メーカー) Food maker 容器購入 指定事業者 (容器製造メーカー) Containers and Packaging maker 消費者 Consumer 商品提供 分別排出 Discharge by type ¥ 再商品化費用 Recycle cost ¥ 再商品化費用 Recycle cost 指定法人 (財)日本容器包装リサイクル協会 The Japan Containers and Packaging Recycle Association 分別収集 Collection by type ¥ 競争入札 引取契約 Contract 委託費用 Pay 容器リサイクル法による、リサイクルの流れを図で説明すると… 特定事業者 「容器」「包装」を利用して中身を販売する事業者 「容器」を製造する事業者 「容器」および「容器」「包装」が付いた商品を輸入して販売する事業者 ※これらの事業者は「特定事業者」と呼ばれ、リサイクルの義務があります。 (小規模事業者は適用除外) 消費者<分別排出> リサイクルは、消費者一人ひとりのマナーと思いやりからスタートします。 市町村ごとに定めている「排出ルール」を遵守してください。また、マイバッ クを 持参してレジ袋をもらわない、簡易包装の商品を選択する、リターナブル容器を 積極的に使うなど、皆さんのご理解と協力によって、容器包装廃棄物の排出を抑制することができるのです。 市町村<分別収集> 市町村の役割は、①容器包装の収集・分別・洗浄などを行い、法律に定められた 「分別基準」に適合させること、②適切な保管施設に保管すること、です。①②を クリアーした廃棄物を「分別基準適合物」と呼びます。 指定法人と引取契約を結んだ市町村の分別基準適合物は、指定法人によって 引き取られ、さらに次のステップへ。 再商品化事業者 分別基準適合物を運搬・再生加工し、新たな 「資源」へと生まれ変わらせるリサイクル事業者。 指定法人 主務五省(財務・厚生労働・農林水産・経済産業・環境)が定めた指定法人、 (財)日本容器包装リサイクル協会。分別基準適合物のリサイクル(再商品化) をスムーズかつ的確に進めます。 出展:「容器包装リサイクル法 活かそう資源に」より(経済産業省) 市町村 City 再商品化事業者 (リサイクル事業者) Recycle plant 再商品化 Recycle
リサイクルプラの課題 Problems of Containers and Packaging Recycle system 有機物(汚れ) Organic matter 容器包装以外のプラスチック Plastics except Containers and Packaging 分別がわかりにくい・・・ ⇒分別状況の悪さ(選別前、約45%が異物)
まとめ ~当面の課題~ 廃棄物処理に関する業務では、 処理施設等の整備 (ハード面の整備) 周知や意識啓発 (ソフト面の対策) まとめ ~当面の課題~ 廃棄物処理に関する業務では、 処理施設等の整備 (ハード面の整備) 周知や意識啓発 (ソフト面の対策) 双方とも重要です。 当面は、課題となっているリサイクルプラの質の改善に向け、広報での周知や、地域での説明会を実施し、市民の意識啓発に努めています。 以上です、ありがとうございました。