調査計画の概要 調査目的 調査対象 調査方法 調査内容 実施期間 調査機関 PC/携帯電話などの“デジタルデータ”を巡る利用の実態、脆弱性などの意識と、これらデジタルデータの喪失経験、バックアップの実情などについての統計資料の構築。 調査機関の保有する男女パネルより、下記の割付に従いスクリーニングした。 全国・18歳以上 (年齢による割付なし) Windows と Macintosh 併用者は Macintosh ユーザーに区分。 インターネット・リサーチ(メールにて実施告知→専用Web画面上で回答) (調査画面参照) 2006年10月13日 12:38 配信 ~ 10月14日 22:47 画面締切 [予備調査~本調査・一体実施] 株式会社インフォプラント http://www.info-plant.com/
Mac ユーザーは長期使用者が多い。 OS使用経験 OS使用経験 (n=600) Q.あなたはそのOSを何年くらい使っていますか。【SA】 OSの使用経験年数は右図にみる通りである。5年以上の合計割合は、Windows ユーザーが計25.7%に対して、Macintosh ユーザーは同51.0%にも及び、長期使用者の割合がかなり高い。 OS使用経験 (n=600) 【属性別結果】 [1] Windows ユーザーは、女性の29歳以下・30代で「1年未満」のビギナーが特に多い。 [2] 一方、Macintosh ユーザーは、30代以上の男性の3割前後が「10年以上」の長期ユーザーであり、これが利用年数を押し上げているものとみられる。 [1] [2] 表中 ■ 全体結果より+10パーセント以上 ■ 同 +5~10パーセント未満 ■ 同 -5~10パーセント未満 ■ 同 -10パーセント以下(30サンプル以下では非着色)
PC/携帯電話喪失で4割が「重大な支障」。 デジタル機器依存度 Q.仮に、以下のそれぞれの機器が故障や紛失で使えなくなったとしたら、日常生活の上でどのくらいお困りになりますか。お使いでない 方は「それは使っていない」を選んでください。【SAマトリクス】 PC/携帯電話喪失で4割が「重大な支障」。 「日常生活に重大な支障が生じる」の割合は、『パソコン』‘(42.5%)と『携帯電話・PHS』(39.5%)ではいずれも4割前後に及んでいる。また、この2項目は「日常生活が大幅に不便になる」の割合も大きく、生活上きわめて重要なツールとして位置づいていることが示される。 その他のツールについては、「重大な支障」の割合は僅少にとどまっている。 加重平均値による比較では、Macintosh ユーザーは Windows ユーザーよりも『コンピュータ』の影響が大きい他、『音楽プレーヤー』の影響度も Windows ユーザーより大きい。 デジタル機器依存度 (n=600) [加重平均値] 影響大 Win Mac *加重平均値:「日常生活に重大な支障が生じる=+4点」~「それは使っていない=0点」の得点を与えて算出した値。 値が+4に近いほど支障度が重大=その機器への依存度が高いことを意味する。
文書/バンキング記録/アドレス帳が重要。 デジタルファイル依存度(PC) Q.仮に、以下のそれぞれの「パソコン内のデジタルデータ」が消去または破損してアクセスできなくなったとしたら、日常生活の上でどの くらいお困りになりますか。お使いでない方は「それは使っていない」を選んでください。【SAマトリクス】 文書/バンキング記録/アドレス帳が重要。 「日常生活に重大な支障が生じる」の割合が高いのは、『文書(仕事関係)』(35.8%)、『オンラインバンキングの記録』(28.3%)、『デジタル化されたアドレス帳』(25.5%)、『写真や画像データ』(22.7%)、『メール履歴』(19.5%)などである。 一方、その割合が僅少なのは、『電子書籍』(1.7%)、『ゲーム』(2.2%)、『動画(映画など)』(3.7%)などである。 加重平均値での比較では、Macintosh ユーザーは全般に各ファイルの影響度が大きいが、電子書籍・動画・ゲームの3領域のみでは Windows ユーザーの方が影響度が強くなっている。 デジタルファイル依存度 (n=600) [加重平均値] 影響大 Mac Win *加重平均値:「日常生活に重大な支障が生じる=+4点」~「それは使っていない=0点」の得点を与えて算出した値。 値が+4に近いほど支障度が重大=その機器への依存度が高いことを意味する。
■ 全てデジタル ■デジタル多い ■同じくらい ■既存媒体多い ■全て既存媒体 ■使っていない デジタルデータの利用実態 Q.以下のうち、あなたがパソコンでお使いになっているパターンを全て選んでください。【SAマトリクス】 カメラは半数が「全てデジタル」を使用。 デジタルデータと既存媒体のバランスを見た結果が右図である。デジタル媒体の利用率が高いほど「全てデジタル」の割合も大きくなる構図になっている。 利用率が最大となるカメラの分野では、「全てデジタル」(55.7%)が半数を超えている。一方、音楽や動画では依然として既存媒体優位、書籍についてはデジタル利用自体がかなり少ないとみられる。 デジタル⇔既存媒体の構成 (n=600) % ■ 全てデジタル ■デジタル多い ■同じくらい ■既存媒体多い ■全て既存媒体 ■使っていない
[デジカメ] 8割が内臓HDDでデータを保存。 データの保存方法 Q.デジタルカメラでお撮りになったデータを、どのように保存していますか。あてはまるものを全て選んでください。【MA】 [デジカメ] 8割が内臓HDDでデータを保存。 8割が「パソコン内臓のハードディスク」(80.7%)を保存先として挙げている。 「CD-RやDVD-R、MOなどの記録媒体に保存」(53.9%)しているのは半数ほどである。 なお、Macintosh ユーザーの特徴としては、「パソコン外付けのハードディスク」(28.6%)の利用率が Windows より高くなる一方で、「カメラ付属の記録媒体」(39.6%)での保存が少ないことが指摘できる。 デジタルカメラのデータ保存方法 (n=546)
デジタル音楽ファイルのデータ保存方法 (n=439) データの保存方法 Q.インターネットから取り込んだデジタル音楽ファイルを、どのように保存していますか。あてはまるものを全て選んでください。【MA】 [音楽] 約半数がメモリープレーヤーに保存。 「パソコン内臓のHDD」(74.5%)での保存をしている者が3/4みられる。 また、「iPODなどのメモリー音楽プレーヤー」(47.4%)で保存するとした者も半数近くに及んでいる。 「CD-RやDVD-R、MOなどのデータ用記録媒体」(43.7%)への保存者は4割ほどであった。 Macintosh のユーザーでは、「iPODなど」(50.4%)や「パソコン外付けのHDD」(24.4%)での保存者割合が、Windows ユーザーより高くなっている。 デジタル音楽ファイルのデータ保存方法 (n=439)
動画/動画ファイルのデータ保存方法 (n=600) データの保存方法 Q.あなたが自分で撮ったり、編集した動画(ビデオなど)は、どのように保存していますか。【MA】 [動画] 内臓HDDが半数、テープも1/4。 動画に関しては、ほぼ半数が「パソコン内臓のHDD」(49.0%)での保存を行っている。これに続くのは「CD-RやDVD-R、MOなど」(38.7%)で、こちらは4割弱の利用となっている。 また、従来からの「VHSやminiDVなどのビデオテープ」(26.7%)も、4人に1人程度が利用している。 「外付けHDD」(16.2%)は、他のファイルの場合と同様に、Macintosh ユーザー(19.7%)で利用が多い。 動画/動画ファイルのデータ保存方法 (n=600)
約7割がトラブルを経験。Macは特に多い。 ファイル喪失・破損経験(PC) Q.あなたは、パソコンなどに取り込んで保存をしていた「デジタルデータ」について、以下のような経験をしたことがありますか。【MA】 約7割がトラブルを経験。Macは特に多い。 何らかのファイルトラブルの経験者は69.7%(どれもない=30.3%以外の者)に及んでいる。 その内容は、「データが壊れて再び開いたり実行できなくなった=破損」(42.7%)、「データがどこにあるかわからなくなってしまった=紛失」(38.2%)、「データを誤って削除してしまった=誤削除」(35.2%)などとなっている。 なお、Macintosh ユーザーは Windows ユーザーよりもトラブル経験割合が高く(74.3%がいずれかを経験)、特にファイルの破損は47.3%と半数近くに及んでいる。 ファイル喪失・破損経験 (n=600)
予めバックアップされていたのは1/3。 ファイル喪失・破損後の対応(PC) バックアップの有無 (n=256) Q.そのようなデータについて、予めバックアップをとっていましたか。【SA】 予めバックアップされていたのは1/3。 バックアップを「とっていた」(36.7%)割合は1/3程度にとどまる。この割合は Windows と Macintosh で特に大きな差はない。 バックアップの有無 (n=256) 【属性別結果】 [1] Windows / Macintosh のいずれも、女性ユーザーでは「とっていなかった」が多数を占めている。 [1] 表中 ■ 全体結果より+10パーセント以上 ■ 同 +5~10パーセント未満 ■ 同 -5~10パーセント未満 ■ 同 -10パーセント以下(30サンプル以下では非着色)
トラブル後も半数近くがバックアップを怠る。 ファイル喪失・破損後の対応(PC) Q.そのようなトラブルの後、あなたは、データのバックアップをとるようになりましたか。【SA】 トラブル後も半数近くがバックアップを怠る。 トラブル後には過半数が「その後はバックアップをとっている」(56.3%)とした。しかし、「一時はバックアップをとるようにしたが、今はとっていない」(33.2%)も3割台に及ぶ。 「その後もとっていない」(10.5%)は1割ほどにとどまった。 Macintosh ユーザーは「その後はバックアップをとっている」(59.2%)が6割近くに及び、Windows ユーザー(同 52.6%)と比べて実施率が高い。 バックアップの実施 (n=256) 【属性別結果】 [1] 「その後はとっている」の割合は、Macintosh ユーザーの29歳以下男女、Windows ユーザーの29歳以下女性である。 [1] 表中 ■ 全体結果より+10パーセント以上 ■ 同 +5~10パーセント未満 ■ 同 -5~10パーセント未満 ■ 同 -10パーセント以下(30サンプル以下では非着色)
半数近くが再入手を断念! 喪失ファイルの再取得(PC) 喪失ファイルの 再取得 (n=415) Q.復元できなかったファイルについて、どのように対応したか、あてはまるものを全てお知らせください。【MA】 半数近くが再入手を断念! 復元できないファイルについて、「もう入手/撮影できないのであきらめた」(46.7%)とする者は半数近くに及んだ。 「既にとってあったバックアップコピーを使った」(28.0%)のは3割弱である。 その他の再取得方法では、「再度インターネットから無料でダウンロード」(21.7%)や「知人や友人からファイルを送ってもらった」(16.1%)などがやや目立った程度である。 Macintosh ユーザーは、「既にとってあったバックアップコピー」(31.2%)からのリカバリーと「あきらめた」の割合がともに Windows ユーザーより高く、再入手の困難さからの自衛が多いと思われる。 喪失ファイルの 再取得 (n=415) 【属性別結果】 [1] 30代以上男性の Macintosh ユーザーでは、「既にとってあったバックアップ」を使用した復元が目立った。 [1] 表中 ■ 全体結果より+10パーセント以上 ■ 同 +5~10パーセント未満 ■ 同 -5~10パーセント未満 ■ 同 -10パーセント以下(30サンプル以下では非着色)
バックアップ実施経験ない者が2割も。 バックアップの実施状況(PC) バックアップ実施状況 (n=600) Q.あなたは、ご自分のパソコンのデータの「バックアップ」を行っていますか。【SA】 バックアップ実施経験ない者が2割も。 「頻繁にバックアップしている」(21.0%)のは2割ほどで、大半は「行ったことはある」(58.3%)との回答であった。 また、2割ほどは「行ったことはない」(20.7%)としている。 Macintosh ユーザーは、Windows と比べて、「頻繁に行っている」(23.7%)、「行ったことはある」(59.7%)ともに割合が高い。 バックアップ実施状況 (n=600) 【属性別結果】 [1] Windows の女性ユーザーでは「行ったことがない」が3割台で、非実施者が多いようだ。 [2] Macintosh ユーザーは実施経験率が全般に高いが、男性29歳以下については非実施者(18.2%)が2割近い。 [1] [2] 表中 ■ 全体結果より+10パーセント以上 ■ 同 +5~10パーセント未満 ■ 同 -5~10パーセント未満 ■ 同 -10パーセント以下(30サンプル以下では非着色)
若年層中心にほとんどがデータを蓄積。 携帯電話内のデジタルデータ 携帯電話内のデジタルデータ (n=600) Q.あなたが携帯電話・PHSに入れているデータを、全て選んでください。【MA】 若年層中心にほとんどがデータを蓄積。 「電話帳・アドレス帳」などを始め、大半の者が携帯電話内にさまざまなデータを蓄積している。(データ未使用+携帯電話非保有=計7.2%) 携帯電話内のデジタルデータ (n=600) 【属性別結果】 [1] 29歳以下層は男女とも各種データの蓄積割合が特に高い。 [2] また、携帯電話依存度の高い層=携帯電話にデータを取り込んでいるという傾向も明確に描かれる。 [1] [2] 表中 ■ 全体結果より+10パーセント以上 ■ 同 +5~10パーセント未満 ■ 同 -5~10パーセント未満 ■ 同 -10パーセント以下(30サンプル以下では非着色)
重要度は「電話帳」が突出! デジタルファイル依存度(携帯電話) 携帯電話デジタルファイル依存度 (n=600) [加重平均値] Q.仮に、以下のそれぞれの「携帯電話内のデジタルデータ」が消去または破損してアクセスできなくなったとしたら、日常生活の上で どのくらいお困りになりますか。お使いでない方は「それは使っていない」を選んでください。【SAマトリクス】 重要度は「電話帳」が突出! 各種のデータを携帯電話に蓄積してはいるものの、個々への依存度は必ずしも高いものではなく、図にみる通り『電話帳・アドレス帳』(加重平均値 3.29)のみが突出して高くなっているのがわかる。 他では『携帯電話メールの履歴』・『携帯電話のカメラで撮影した写真』(ともに同 1.87)、『発着信履歴』(同 1.67)などがやや目立つ程度である。 携帯電話デジタルファイル依存度 (n=600) [加重平均値] 影響大 *加重平均値:「日常生活に重大な支障が生じる=+4点」~「それは使っていない=0点」の得点を与えて算出した値。 値が+4に近いほど支障度が重大=その機器への依存度が高いことを意味する。
携帯電話内のファイル喪失・破損経験 (n=600) ファイル喪失・破損経験(携帯電話) Q.では、実際に携帯電話内のデータが消去または破損したことはありますか。(携帯電話そのものを紛失、破損した場合も含む)。 【SA】 3割が携帯電話ファイルの喪失経験あり。 ファイル喪失の経験は、「何度もある」(3.4%)、「1~2度ある」(27.6%)の計31.1%である。 携帯電話内のファイル喪失・破損経験 (n=600) 【属性別結果】 [1] 男女とも29歳以下では明らかに喪失・破損経験率が高い。 [2] 携帯電話依存度の低い層では、「何度もある」は皆無である。 [1] [2]