大東文化大学4班 伊藤 平 須田卓也 関谷光修 高橋一敏 プリウスの人気の秘密 大東文化大学4班 伊藤 平 須田卓也 関谷光修 高橋一敏 これから大東文化大学4班の報告を始めます。 発表者は左から… 宜しくお願いします。(全員で礼) 私たちは「プリウスの人気の秘密」について研究しました。★ 1
目次 1、はじめに 2、ハイブリッドカーとは? 3、プリウスについて 4、プリウス誕生までのプロセス 5、人気の要因 ・①product ②price ③place ④promotion ・エコカー減税+補助金 6、まとめ 7、展望 8、参考文献 目次です。 はじめに、ハイブリットカーやプリウスについて紹介させて頂きます。 次に、本題である「プリウスの人気の秘密」を5の人気の要因にて様々な点に焦点を絞り説明します。 最後に本題をまとめ、プリウスをはじめとするハイブリッドカーの今後の展望を述べさせて頂きます。★
1、はじめに 私たちはTVや新聞で話題になっているプリウスについて興味がありました。 こちらのグラフをご覧ください。(少し間をあける)このグラフはハイブリッドカーといえば何であるかというイメージ調査をしたものです。グラフを見て頂くとわかる通り多くの方がハイブリッドカーと言えば、プリウスであるというイメージを持っていることがわかります。 そこで、私たちはトヨタ自動車のハイブリッドカーはなぜここまで話題になっているのか、人気があるのか、その秘密を調べてみたいと思い、このテーマに決定しました。★ 3
エンジンと電気モーターで走る車 ①モーターによるスムーズな発進 ②エンジンによる力強い加速 ③燃費の良さ ハイブリッドカーとは… 特徴 ハイブリッドカーとはどのような車のことを言うのでしょうか。 ハイブリッドとは「違うものが混じ合い、できたもの」という意味です。『ハイブリッドカー』は、ガソリン・エンジンやディーゼル・エンジン、電気など、種類の違う動力を組み合わせて走るクルマのことですが、★今のところハイブリッドカーといえば『エンジンと電気モーターで走るクルマ』のことを指します。 ハイブリッドカーの特徴は、★(1)スイッチを入れるとすぐにパワーを発揮できるモーターによるスムーズな発進と、(2)ガソリン・エンジンの得意な力強い加速、という2つのメリットを生かした走りにあります。 そして電気モーターとエンジン出力の組み合わせによる、(3)燃費の良さが最大の特徴です。★
3、プリウスについて 世界初の量産型ハイブリッドカー 世界44カ国で販売 次にプリウスについて説明します。 プリウスは1997年にトヨタ自動車により製造・販売された、世界初の量産型ハイブリッドカーです。発売されてから現在に至るまで、ハイブリッドカーの最先端を進んできました。現在世界44カ国にて販売されています。★
2009年5月 3代目発売 6月末現在受注数 18万台達成 プリウスの販売台数 単位:千台 消費者の環境意識の向上とガソリン価格の高騰により販売台数を伸ばした 二代目発売 初代発売 こちらは日本におけるプリウスの販売台数を表したものです。 ★1997年に初代プリウスが発売されました。★2003年にフルモデルチェンジした2代目プリウスを発売後、★消費者の環境に対する意識が上がったこととガソリン価格が高騰したことによって販売台数は年々伸び続け、★2009年に新型となる3代目が発売されました。★今年6月末までに、3代目のプリウスは18万台もの受注を達成し、今年の販売台数は昨年を上回るのは確実です。★ 年 6
「新しい車」の形を求め続けた 4、プリウス誕生までのプロセス 環境や社会問題に対応できる トヨタ トヨタ以外の自動車会社 新しいエネルギー車 開発 トヨタ以外の自動車会社 新しいエネルギー車 開発 プリウスはどのようなプロセスを経て発売されたのでしょうか。 1991年1月、湾岸戦争によりガソリンの値段があがったことに目を付けた、自動車会社はガソリン以外の新しいエネルギー車の開発を始めました。 しかし、湾岸戦争が終わったことで、ガソリンの値段が下がり、★トヨタ自動車以外の会社はガソリン以外のエネルギー車の開発を中止しましたが、★トヨタは環境や社会問題に対応できる「新しいクルマ」の形を求め続けました。研究の範囲を広げ、「まったく新しい手法でつくる、まったく新しいクルマ」の形を固めていきました。そしてたどり着いたのが、★エンジンとモーターを共存させるハイブリットシステムを搭載した「プリウス」だったのです。 1995年10月に、プリウスのコンセプトモデルを東京モーターショーに出展しました。ここで「プリウス」の性能を世間に披露したことで、消費者からの注目を浴びることになりました。 1997年12月に、京都議定書が発行され、消費者の環境意識の絶頂期を狙い、「プリウス」を発売しました。★ 環境や社会問題に対応できる 「新しい車」の形を求め続けた 7
price product place promotion 5、人気の要因 price product (価格) (製品) 次に、現在のプリウス人気の要因を説明します。 はじめにこちらのマーケティングの4p、product、price、place、promotionに焦点を絞って紹介したいと思います。★ place promotion (場所) (販促活動)
5、①product 環境技術 ・ハイブリッドシステム ・リサイクルへの取り組み まず、productについてです。ここでは、プリウスという製品が持つ技術について紹介したいと思います。 はじめに環境技術についてです。環境技術として、こちらの「ハイブリッドシステム」と「リサイクルへの取り組み」の2点が挙げられます。★ ・リサイクルへの取り組み
ハイブリッドシステム モーター のみで 発進 モーター・ エンジンを効率よく使う スタート時 通常走行時 ハイブッドシステムについて説明します。(スライドに車の停止時からスタート時、通常走行時、加速時、減速時でのそれぞれの場合にエンジン、モーター、充電がどのように働いているかを表したグラフになっております。)まず、スタート時ですが、★スタート時には、モーターだけの力を使い俊敏に発進します。★通常走行時ですが、できるだけモーターの力だけで走れるように、モーター・エンジンを効率よく使って走ります。少しエンジンを使っているので、バッテリーの充電が行われます。★ 通常走行時 10
ハイブリッドシステム モーター・エンジンの力を最大に使う バッテリーで エネルギーを充電 加速時 減速時 加速時ですが、★モーター・エンジンの力を最大に使い力強い走りをします。★減速時ですが、エンジンが完全停止し、かつ発電能力の大きいモーターとバッテリーで多くのエネルギーを回収し次の走行時に備えます。★
リサイクルへの取り組み バンパー類、フロント、を回収し直し再利用する。 リサイクルしやすい材料を使用している。 リサイクルへの取り組みについてですが、リサイクル性に優れた熱可塑性樹資材(ねつかそせいじゅしざい)をバンパーやピラーガニッシュなど内外装部品に積極的に採用しました。 また、植物資源を原料とする「エコプラスチック」を開発し、カウルサイドトリム、フィニッシュプレート、スカッフプレートなどに採用しています。さらにバッテリーに関しても全品回収体制を備えています。加えて、リサイクル部品の解体作業の効率化を目指して、解体性向上のマークを大型部品に表示しました。★ 12
・3つの走行モード(EVモード・エコモード・パワーモード) 5、①product 先進技術 ・THS Ⅱ ・3つの走行モード(EVモード・エコモード・パワーモード) 続きまして、プリウスの先進技術について述べさせていただきます。プリウスの先進技術は「THSⅡ」、「3つの走行モード」、「エコドライブモニター」、「ソーラーシステム」の4点です。★ ・エコドライブモニター ・ソーラーシステム
THSⅡ (TOYOTA Hybrid System Ⅱ) 新開発の1.8ℓガソリンエンジンとモーター、 リダクションギヤを組み合わせた、 ハイブリッドシステムTHSⅡ。 10・15モード走行燃費38.0km/ℓ 2.4ℓ車並の動力性能を実現。 THS2とは、1.8ℓガソリンエンジンとモーター、リダクションギヤを組み合わせた、ハイブリッドシステムのことです。テン・フィフティーンモードと呼ばれる1ℓの燃費で何㎞走行できるか自動車の使用状況を配慮して決定する燃費測定方法を行った結果、プリウスは世界トップ走行燃費を実現しました。加えて2.4ℓ車並の動力性能を実現しました。(エスティマなど) THSは1代目搭載されており、新たにTHS2と改良され2代目、3代目に搭載されています。THSとTHS2の違いですが、一つにリダクションギヤの採用があります。これにより大きな駆動力と加速、軽量化に成功しました。また、エンジンを1.5ℓから1.8ℓに格上げしました。★ 車名(メーカー名) 10・15モード プリウス(トヨタ) 38.0km/L インサイト(ホンダ) 30.0km/L ワゴンR(スズキ) 23.0km/L ティーダ(日産) 20.0km/L 14
3つの走行モード EVモード・エコモード・パワーモード エコモード EVドライブモード パワーモード ここでは3つの走行モードについて説明致します。 ★まず、エコモードですが、エアコンの風の量や車の力の出かたなどを抑えて、燃費や排出ガスを抑え環境に優しい走行ができます。 ★次にEVドライブモードですが、これはエンジンの始動が制限されモーターのみを使用します。このことによって圧倒的に静かな発進・走行を実現します。深夜や早朝など、エンジン音が気になる時や排出ガスを抑えたい時などに便利な装備です。車速55㎞以下で、数百メートルから2キロ程度の走行が可能です。 ★そしてパワーモードですが、名前通りパワフルな走行をすることができます。このスイッチを押すことで、アクセルワーク(走行中にペダルを踏みスピードをコントロールすること)に対する俊敏性が向上し、より俊敏な走行ができます。急な坂道や山道など、通常より力強い加速感が欲しい時に効果的です。★ パワーモード 15
エコドライブモニター エネルギーモニター ハイブリッドシステムインジケーター 1分間・5分間燃費・燃費履歴 ハンドルを握ってまず初めに気づくのが、「エコドライブモニター」です。先代プリウスにもあった機能ですが、先代ではカーナビが取り付けられる位置にモニターがありましたが、新型プリウスからは、視認性から中央へ表示されるようになりました。 エコドライブモニターの表示は「エネルギーモニター」「ハイブリッドシステムインジケーター」「1分間・5分間燃費・燃費履歴」の3種類があります。「エネルギーモニター」は動力をエンジンから使用しているのか、モーターを使用しているのか、また充電中なのか、が一目で分かるようになっています。「ハイブリッドシステムインジケーター」はエコ運転が出来ている場合、中央より左側のグラフに色がつき、できてない場合は右側に色が付きます。「1分間・5分間燃費・燃費履歴」は名前の通り1分間または5分間ごとの燃費が表示されます。★ 16
ソーラーシステム システム装着車 (作動イメージ) ①ソラーパネル で発電 ②電力でファンを作動し 室内を換気 ソーラーベンチレーションシステム システム装着車 (作動イメージ) ソーラーベンチレーションシステムとは、車の屋根の上に取り付けたソーラーパネルで発電し、その電力を利用して室内の換気を行います。 このことにより、駐車中でもハイブリッドバッテリー電力を消費することなく室温の上昇を抑えます。同時に、リモートエアコンによる冷房効率にも大きく貢献しています。 リモートエアコンシステムとは、スマートキーのリモートエアコンスイッチを押すことでハイブリッドバッテリーの電力によりエアコンが作動し、乗車前にエアコン操作できることで、駐車中に作動しているソーラーベンチレーションとの相乗効果により、暑さ、不快感を低減することができます。★ ①ソラーパネル で発電 ②電力でファンを作動し 室内を換気 ③乗車前にリモコンでエアコン作動 ④乗車する時の暑さを軽減 17
5、②price 2代目 233万円 3代目 205万円 3代目発売後 2代目は・・・ 法人向けに 190万円に 値下げ 3代目と併売 2代目 233万円 次にpriceについてです。 新型プリウスの予想販売価格は250万円程度になるとみられていました。しかしこの価格設定では、最低価格が189万円のホンダのインサイトと比べると約60万円も高くなってしまい、この価格差が消費者にどう受け止められるかが、新型プリウスの懸念材料にもなっていました。ですが最低価格を2代目プリウスの233万円から★205万円に引き下げることで、インサイトの最低価格189万との価格差が15万円程度に縮まり、技術面においてプリウスの方がインサイトより勝っているので、15万円の差があってもプリウスを選ぶ人が多く、売上を伸ばすことができました。 ★それに加え、★タクシー会社や営業マンをターゲットにし、現在も2代目プリウスは以前の233万円から190万円程度まで大幅に値下げして販売し続けています。★ 3代目 205万円 18
5、③Place プリウス取扱い店 トヨタ全店舗(全国のトヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店) トヨタ店 ネッツ店 カローラ店 販売経路拡大の理由は、プリウスを多くのお店で扱うことでプリウスがどこでも購入でき、また故障などの問題が発生した場合に早急に対応ができます 。★ カローラ店 トヨペット店
スーパー・ハイブリッドカー体感キャンペーン 5、④promotion スーパー・ハイブリッドカー体感キャンペーン ・お客様へのアドバイス ・機械の定期点検 ・修理などの 最後にpromotionについてです。トヨタ自動車では、5月に発売した新型「プリウス」を中心としてハイブリッド車の拡販を図る「スーパー・ハイブリッドカー体感キャンペーン」を展開し、実際に試乗してもらいプリウスの良さをお客様に知ってもらいます。プリウスの良さをより良く知ってもらうためにホンダ自動車のハイブリッドカー「インサイト」との乗り比べを行っているディーラーもあるようです。★ また、各店舗にハイブリッドマスターと呼ばれるハイブリッド車専門のスタッフを配置し、購入前のお客様の不安を取り除くサービスを始め、購入後の機械の定期点検、修理などのアフターケアを行っています。★ アフターサービス ハイブリッドマスター
エコカー減税&補助金 エコカー減税とは・・・・ 環境性能に優れた車に対する自動車税、 自動車重量税、自動車取得税の優遇制度 ハイブリッド車 排ガス規制75% 燃費基準25% 100%減税 乗用車 75%減税 燃費基準20% 燃費基準15% 50%減税 次に、エコカー減税と補助金についてです。 はじめにエコカー減税について説明します。 エコカー減税は★ハイブリッド車や電気自動車など環境性能に優れた車に対する自動車税、自動車重量税、自動車取得税の優遇制度です。これにより対象となる自動車を購入するときに課税される自動車取得税と、購入時や車検ごとに支払う自動車重量税が基準に応じて50%75%100%減税となります。★
エコカー減税&補助金 エコカー補助金とは・・・・ 環境性能に優れた新車の購入を促進するために、国から補助金が支給される制度 基準 普通車 軽自動車 13年を経過した車を廃車の場合 25万円 12.5万円 上記以外で新車の場合 10万円 5万円 次にエコカー補助金についてです。 エコカー補助金とは、★環境性能に優れた新車の購入を促進し、環境ならびに景気促進を目的に、一定条件を満たした新車の購入に対して、国から補助金が支給される制度です。環境対応車(低排出ガス車/燃費基準達成車)を購入すると、 普通車なら10万円、軽自動車なら5万円が支給されます。 さらに、13年経過した車を廃車にする場合は、 普通車なら25万円、軽自動車なら12.5万円が補助金として支給されます。★
エコカー減税&補助金 減税 補助金 合計 自動車重量税 56,700円減税 自動車取得税 87,800円減税 合計144,500円減税 250,000円 新車登録から13年以上経つ車を廃車して購入した場合 100,000円 新車で購入した場合 補助金 ここでは、エコカー減税と補助金によってプリウスがどれだけ安くなるかを説明したいと思います。 ハイブリッドカーは重量税と取得税が100%免除されるため、★Lグレード場合、新型プリウスは、14万4500円の減税になります。 さらに補助金もつき、★新車登録から13年以上経つ車を廃車にした場合、39万4500円優遇され、新車で購入した場合は24万4500円優遇されます。★ 合計 394,500円優遇 244,500円優遇
人気となり、発売1ヶ月で 18万台の受注台数を獲得 その結果・・・ 6、まとめ ・エコカー減税と低価格設定により 購入しやすくなった。 ・プリウスのブランド力、ハイブリッドシス テムの技術により信頼を獲得。 人気となり、発売1ヶ月で 18万台の受注台数を獲得 4pとエコカー減税などを踏まえたうえで、プリウスの人気の要因をまとめたいと思います。 消費者の環境への関心が高まり、低燃費車を選ぶ人が増えました。また、今年4月からエコカー減税をはじめとする景気対策が始まりました。このことによって今年5月に発売された3代目プリウスは消費者にとってより購入しやすくなったのに加え、プリウスのハイブリッドシステムの技術とブランド力により消費者の信頼を得て、さらに205万円という低価格もあり消費者の購入意欲を高めたのだと思います。★その結果、人気を集め、発売開始から1ヶ月で約18万台もの受注台数を獲得出来たのだと思います。★
7、展望 ・現在は、トヨタ自動車においてハイブリッドカーはプリウスを含めた8車種だけなのが現状。 ・これからは、プリウスを含めた8車種だけでなく他車種にもハイブリッドシステムを搭載し、最終的には電気自動車が市場に出回るであろう。 最後に展望です。現在、トヨタ自動車においてハイブリッド車はプリウスを含めた8車種(乗用タイプはプリウス、クラウン、アルファード、エスティマ、ハリアーの5車種で、トラックはダイナ、トヨエース、クイックデリバリーの3車種の合計8車種)だけなのが現状です。8車種だけでなく他車種にもハイブリット車として製品化されることによって環境への取り組みが確立し、「トヨタ=エコ」といったブランドが確立するのではないでしょうか。これからは、TOYOTA車のほとんどがハイブリッド車というものが主流となると思いますが、最終的には電気自動車が市場に出回ることになるのではないだろうかと考えられます。★
8、参考文献 ・TOYOTAホームページ (http://toyota.jp/) ・CACHSホームページ (http://toyota.jp/) ・CACHSホームページ (http://www.carchs.com/special/sp004_1.html#a) ・日本経済新聞 参考文献はこちらになります。 以上で、大東文化大学4班の報告を終わります。 ご清聴有難う御座いました。(全員で礼)