コンテンツ・クリエイティビティ・ビジネス 2010年5月17日 ひろせ さだひこ http://www.hirose-sadahiko.com/
なぜマクルーハンをとりあげるのか? ・ マーシャル マクルーハンはトロント大学教授 ・ マーシャル マクルーハンはトロント大学教授 (1911年ー1980年) 今年は生誕100周年。 ・ 英文学者としてスタート、世界で最初のメディア学者(?) マクルーハン以降、メディア学者らしき学者はきわめてすくない。あえて言うと、ニコラス・ネグロポンティ(ビーイング デジタル)。 ・ 学者としては感覚的発言、理論 賛否両論あり。 ・ 多くの学者は当時(1960年代)、彼の理論に実証性なし と批判。 ・ いま、その理論を見るとインタネットをメディアとしてうまく 言い当てていると思われる指摘が多い。
たとえば、‘メディアはメッセージである‘ あるメディアを利用することが、人がそのメディアを利用して なすことよりもはるかに影響が大きい。 ・ たとえば 我々が電話を利用し、ラジオを聞き、テレビを見、 インタネットを利用するたびにそこで見聞きしたこととは無関係に変化を受けてきている。 ・ つまり、コンテンツそのものの与える影響もさることながら そのコンテンツが利用しているメディアそのものから受ける 影響はコンテンツ以上に大きい。 ・ ただし、コンテンツは必要ないという意味ではない、 ・ コンテンツはそれを表現するのにメディアは欠かせない。
例:富士山を描く 鉛筆画 鉛筆、スケッチブック(紙) 水彩画 水彩絵の具、スケッチブック(紙) 油絵 油絵の具、キャンバス 写真 カメラ、フィルム、現像、プリント 写真 カメラ、メモリー、プリンター ビデオ ビデオカメラ、メモリー、モニター テレビ 質問 1. インタネット 質問 2
富士山の与える印象 同じ富士山を鉛筆、水彩、油彩、写真、ビデオそれぞれで 描いたとき(表現したとき)見る人とって得られる富士山の 描いたとき(表現したとき)見る人とって得られる富士山の 印象は異なる。 ・ メディアはその種類によって人間の心理に対する働きかけ が異なる。 映画 映画館で見る、テレビで見る、インタネットで見 る。 コンテンツは同じでメディアが異なる場合 ニュース 新聞で読む、ラジオで聞く、テレビで見る、イン タネットで見る。メディアの違いにあわせて コンテンツは異なる。しかし、伝えようとしている テーマは同じ。
メディアの違いとその与える影響 ・ 書籍、雑誌、新聞 ・ ラジオ、映画、テレビ ・ 電話 ・ インタネット ・ 書籍、雑誌、新聞 ・ ラジオ、映画、テレビ ・ 電話 ・ インタネット ・ 政治、ビジネス、娯楽、教育、生活一般
メディアの別な切り口 ・ 書籍 不定期 。 年鑑 年に一回 ・ 月間 毎月(雑誌の世界) ・ 新聞 毎日、朝、夕方 ・ 書籍 不定期 。 年鑑 年に一回 ・ 月間 毎月(雑誌の世界) ・ 新聞 毎日、朝、夕方 ・ ラジオ 365日、あらかじめ設定されたスケジュール ・ テレビ 365日、あらかじめ設定されたスケジュール ・ インタネット ?
コンテンツの無いメディア 何も描かれていない紙 何も染められていない布 スイッチの入っていない電球 何も描かれていない紙 何も染められていない布 スイッチの入っていない電球 スイッチの入っていないラジオ、あるいは放送番組の無いラジオ 同じく、テレビ 上映していない映画館 ネットにつながっていないパソコン
普段は気がつかないメディア 自転車、自動車、飛行機 これらがメディアとしてみたとき、コンテンツはなに?(質問 3)具体例を挙げよ。 これらがメディアとしてみたとき、コンテンツはなに?(質問 3)具体例を挙げよ。 ・ 外装、外箱、パッケージ ・ ボトル ・ 衣服、めがね