ZooLogic社 訪問日:平成14年4月10日 所在地:104FIFITHAVENUE.18THFLOOR NEWYORK・NY10011-6901 Tel/Fax: 212-367-4751/212-367-4747 対応者: Davidj.Samuels/President&CEO JohannaL.Klein/MarketingSpecialst OlegArsky/chiefLearningOfficer http//ZOOLOGIC.COM レポート担当者:前田信太郎、佐藤良三
訪問先概要 企業名:ZooLogic社 事業概要: 10年間ファイナンスのコンテンツベンダーを行なっている。 1992年に開業バックアストラスト投資銀行からスタートした。河原かずこsanが 教育関係者として日本へ展開するために同社が設立された。 金融関係を中心に事業展開をしており、45カ国に600クライアントがあり、100万人以上が利用している。 日本向けには、9年前から教育コンテンツ事業を展開しており、TAK・野村証券の関連会社などが利用している。
訪問先のeラーニング活用状況 E-ラーニングでの教授法に工夫を図っている。 この会社の指導方法はe-Learningでの教授法開発に視点を合わせている。同様な考え方をしている金融関係教育会社としては、この数年で4社程度設立されている。 基本的には 1.言葉を少なくする。 2.意味のあるアニメーションを入れる 3.インターアクションについては、学習者が参加できることに注意している。
1.先方の発表内容 他の会社が教科書等を教材化(e-Learningコンテンツ)としているが当社ではe-ラーニングならではの学習経験ができるように注意している。 学習者は一人ひとりの学習方法が異なるため、その人に合った教育方法を提示することが大切だと考えている。 種々の学習スタイルのニーズに答えるためにインターアクション・アニメに工夫し、多くのレディネスの学習者がフレキシブルに使えるようにした。 米国でも初期からBlendingを取入れている。如何に効率的に行なうかとしてBlending化に注意している。
日本では、現在あるものをe-Learningするのでは無く、e-Learningに適したものをe-Learning化し導入することが必要である。 SmartForceのコンテンツを多数導入して失敗している企業、事例がある。 e-Learningに適しているものとしては、ビジュアル化でき、アニメができ、インターラクティブにできるものが適している。 金融関係としては、計算式とグラフを活用した教育ができる。 ZooLogicではBlendingを推進する方法として、金融関係のスペシャリストと充分に協議してe-Learning化している。 ZooLogicでは2分野のコンテンツを制作している。 1つは、資格取得のコンテンツであり、他1つは生涯学習的なものである。 フォーカスしている部分は資格取得からキャリアアップに繋がる方向に変えている。 資格取得のコンテンツ制作は簡単であった。
ZooLogicでは非同期型のコンセプトを大切にしている。同期型は集合研修である。 コンテンツとしては文字数を少なくする。 定義付けが必要なものはリンクを付け対応する。 グラフ・アニメを多く使っている。 音声はデータが重いのでデータ化していない。 金融の場合、業務遂行に対して資格取得が必要なため必須科目と選択科目を準備している。 新人研修は全員が利用している。 資格試験については、汎用化しているものと比べると1/5程度費用で利用できる。 ZooLogicの制作しているコンテンツは広範囲をカバーしているでためカスタマイズ化することは考えていない。
ZooLogicでは集合教育も実施している。 Blendingとして、この会社の1部であり、e-learningと研修を1パッケージとしてソリューションとしている。 顧客へは集合研修からe-Learning化への提案を徐々に行なっている。 顧客へ提案する際にはe-Learningを前面に行なうと、顧客のリストラに結び付くため顧客の協力が得られない。 現在、顧客の教育機関だけで実施するのでは無く、ZooLogicの存在を有意義に感じている顧客が多く、アウトソーシングすることに価値を持って頂いていると評価されている。 ZooLogicへ顧客満足度の確認として使用状況や利用していることの意義などをアンケートしている。
教育費の低減としてはBlending化として提案している。 通常5日間の研修であれば2日間が基本研修となる。3日目には基本から上位の研修を行なうが、この3日をe-Learning化に当て、2日間は集合研修としてケーススタディやシナリオに基付く研修をインストラクターが実施する。 学習者の効率化・効果の評価が難しい。 学習内容の選択、時間のコントロールをして効率化をはかっている。 集合教育の場合、各位のレベルを合わせるなど行なっている。 学習者には、1つのコンテンツ(コースも含む)では無く、ビジュアル化したものテキストベースのものから二つから選択できるようにしている。 LMSも使用している。 LMSの重要な部分を独自でシステム化している。AICCなどは入れインターフェスとしては合うようにしている。 e-Learningは80%のユーザにASPとして提供している。