情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響

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情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 視点1情報技術による行動様式の変化 I.情報文化の枠組み II.情報技術 III.情報技術から生みだされた新しい行動様式 IV新しい行動様式が個人の情報行動に与える影響 V.情報技術から生みだされた新しい社会様式 VI.人間と情報技術の役割

視点1情報技術による様式の変化 II. 情報技術・情報通信技術 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 視点1情報技術による様式の変化 II. 情報技術・情報通信技術 情報技術 IT コンピュータは高速・大量の情報処理を可能にした 通信技術 ICT 通信技術は高速・大量の情報通信を可能にし、コンピュータを介した人と人のコミュニケーションを可能にした 情報技術を使ったコミュニケーション コンピュータを介したコミュニケーション 人-PC-通信回線-PC-人 双方向のコミュニケーション

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 製造技術と情報技術 製造技術により作られるもの Manufacturing T. 身体機能の延長・発達・強化 車、衣料、めがね 情報技術により作られるもの IT/ICT 脳機能の延長・発達・強化 コンピュータによる記憶、計算 言語・文字・数値を扱う 情報技術の基盤はデジタル技術 コンピュータで情報を扱えるようになる情報技術の基盤となる技術

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 製造技術 ガソリン車の総部品数 10万点 エンジン 1-3万点 情報技術(主に組み込みソフト) 電気自動の部品数 1万点 基盤を1とすると80-100点 モータ 30-40点 日本経済新聞2012/3/22 エンジン車の「破壊者」現る 電気自動車の正体1,2,3

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 デジタルとアナログ 2017/3/1 アナログ analog ← 似ている、相似である 自然界の長さ、重さなどの単位を持つ量は、 連続的に変化する量のある1点として表現できる 通常は複数の点で表現することはできない デジタル digital ←digit 手足の指 指折り数える 物質・システムなどの状態を,離散的な数字・文字などの信号によって表現すること。「大辞林」

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 デジタル情報とアナログ情報 時間 時間は連続してながれている 時間は不連続な点の集まりではない アナログ時計 連続した時を刻む 日時計 デジタル時計 時分秒の不連続な点で時刻を表示する 本来の時刻は連続したアナログ情報

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 CD とレコード 2017/3/1 レコード http://www.anenglishmanscastle.com/Record_Groove-Microscope_View-1000x-thumb.jpg CD http://www.optics.rochester.edu/workgroups/cml/opt307/spr05/chris/dvd.jpg

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 デジタル情報の特徴 コンピュータで処理できる コンピュータと同様の特徴を持つ 高速の情報処理が可能 迅速な計算や送受信 正確な繰返し計算/処理 同一のコピーが可能 膨大な記憶容量の確保 必要なとき迅速に取り出せる

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 デジタル情報は2進数 コンピュータ 半導体 電気をとおしたりとおさなかったりする 0と1に対応 2進数の計算が可能 コンピュータとデジタル情報 アナログ情報をデジタル情報に変換 デジタル情報を2進数に変換 アナログ情報をコンピュータで扱うことが可能

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 2進数 2進数 10進数 1 = 1 =1 10 = 21+0=2 11 = 21+1=3 100 =22+0 +0=4 111 =22+21+1=7 100,000 =25 =32 1,000,000 =2 6 =64 10,000,000 =27 =128 100,000,000 =28 = 256

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 デジタル化 アナログ信号の標本化 Sampling :一定区間ごとに代表値をとる 音楽CDは1秒に44100回 サンプリングした信号の量子化 有限桁数で信号の強さを表示する 近似値とする 量子化した値の符号化  量子化した値を2進数で表示する コンピュータによる処理が可能となる

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 CD 2017/3/1 直径12cm 5kmの中心から外へらせん状のピット列 アナログデータを1と0の信号に変換 引用1:ピット http://www.6moons.com/industryfeatures/eac/eac.html EFM(Eight to Fourteen Modulation) 8bitのデジタルデータを、1と次の1までの間に0が2以上(10個以下) 入るように14bitのデータに変換する。 デジタル信号の1から次の1までをT3からT11までのピットで表現。 2009/4/21

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 課題1 Q1.アナログ情報でないものを選択しなさい。 ①長さ ②重さ ③時間 ④CD ⑤温度 Q2.2進数の110を10進数に変換した数字を答えなさい。①5 ②6 ③8 ④10 ⑤11 Q3. 2進数の 101 に 011 を加えた2進数を答えなさい。 ①112 ②120 ③1000 ④8 ⑤101011 Q4. 情報通信技術が生み出した新しい生活様式に該当しないものを選択しなさい。 •①時空間の拡大 ②メディアの多様化 •③膨大な情報利用 ④管理・監視された社会様式 •⑤安全性を優先した生活様式

視点1情報技術による様式の変化 III.情報技術から生みだされた 新しい行動様式 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 視点1情報技術による様式の変化 III.情報技術から生みだされた 新しい行動様式 新しい行動様式 1.利便性の追求 2.時空間の拡大 3.情報の発信 4.膨大な情報利用 5.人間関係の希薄化 6.脳機能の拡大 7.生涯学習 8.考える時間の増加

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 1.利便性の追求 (1)情報通信 携帯電話 ← 固定電話 E-mail ← 郵便 メッセンジャ ← 固定電話 音楽配信 ← CD レンタル・購入 オンデマンド映像 ← ビデオレンタル、テレビ放送 (2) Web情報 Web閲覧 ← 個別の調査・問い合わせ 電車の時刻・経路 ← 時刻表の調査 飛行機の発着時間の確認 ← 空港への問い合わせ テーマパークのスケジュール ← 雑誌、問い合わせ

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 利便性 (続き) (3) 買い物 e-コマース B2C:アメリカにおける e-ビジネスの業種別売上順位 Forrester retail index 1.航空券 2.コンピュータ 3.ホテル 4.アパレル・ファッション 5.書籍 6.電子機器 7.レンタカー 8.ソフトウエア 9.音楽・CD 10.ヘルスビューティ

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 利便性の向上した生活様式 サービス向上のため社会やビジネスの仕組みが変わる 納税が銀行からコンビニへ 銀行業と流通業務の見直し 電子政府

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 2. 時空間の拡大 時間的制約のない行動様式 時間的制約から開放されたコミュニケーション様式の出現 コンピュータを介しているので何時でもアクセス可能 e-メール・掲示板・ニュースの閲覧・チケットの予約 空間的制約のない行動様式 空間的制約を越えた安価なコミュニケーション様式の出現 メッセンジャー, Skype, e-メール ネットワークを使って遠隔地間における、瞬時かつ大量の情報伝達により、国外も国内と同じ環境におかれる. 地球が小さくなる,情報の広域化 グローバル化を実現

3.忙しい毎日 忙しい生活様式 時間の有効利用 空いた時間をなにに使うかを考えないと忙しくなるだけ いつも時間に追われ続ける未来(WS) 3分刻みの世界がやってくる(注:副見出しとして理解すること)

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 4.情報の発信 容易に情報発信ができる行動様式 –印刷技術から情報通信技術へ 印刷技術 マスコミュニケーション 多数に対する1方向の情報伝達 出版物,印刷物,本, 雑誌, 新聞, TV 情報通信技術(インターネット) 双方向の情報伝達 個人-個人、個人-多、多-多 メディアの多様化 情報伝達メディアの多様化 容易な情報発信が実現

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 容易な情報発信を実現したメディア Web 電子メール メーリングリスト 掲示板 メッセンジャー ブログ,SNS,Twitter YouTube 個人や特定のグループによる情報発信が、普通の生活様式/行動様式となる

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 5.膨大な情報の利用 膨大な情報が利用可能な生活/行動様式 独創的な知の創造は困難? 情報を平等に使用できる社会が前提 情報を選択する行動様式 必用な情報を選択する情報行動 自ら考える行動様式の弱体化 情報を共有できる生活/行動様式 集合知(wisdom of crowd,collective genius) web2.0で注目

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 6.人間関係の希薄化 人間の存在の希薄化 著者ない情報が増大 情報技術による情報と人の分離 浅く広いコミュニケーション トラブルや意見の相違からの逃避 非対面コミュニケーション 少ない文字数コミュニケーション 携帯メール情報(10文字)

孤独にさいなまれる未来(WS) 人との繋がりが断ちきれるか 見出し表現として理解すること

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 7.脳機能の拡大 個人の脳機能が増幅した行動様式 旅行の手配 旅行情報の入手 航空券の手配 / 格安航空券 宿の手配/レンタカーの手配 買い物 商品情報の入手による商品の比較 不良品への対応 行政への意見 外付け脳・ライフログ

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 8.生涯学習 卒業後も継続して学習する行動様式 CAI (コンピュータ支援教育) Computer –assisted instruction 教育・訓練・教養・趣味 IT理解の重要性 ITは自己学習を可能にする手段 常に新しい知識を得る努力が必要 Time Consuming

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 9.考える時間の増加 考える時間の増加が増加する行動様式 大量の情報を短時間で正確に処理できることから定型・繰り返し作業の時間が減尐する 手順の決まった給与・会計などの事務処理時間が減尐 その結果,考える時間が増加する生活様式 例:翻訳技術の進歩により語学は学習目的から文化、歴史を理解する手段へ 知識基盤社会 現実が伴っていない 労働効率が上がらない 時間が余らない現実

情報技術から生みだされた新しい行動様式 前回のまとめ 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報技術から生みだされた新しい行動様式 前回のまとめ 2017/3/1 利便性の追求 忙しい生活様式 →コンビニ決済 時空間の拡大 時間的制約・空間的制約のない行動様式 →ネットショッピング 情報発信 容易な情報発信が実現 →Webページ/メーリングリストによるマーケティング →新しいビジネス様式/社会様式 →利便性を獲得したライフスタイルとは?

視点1情報技術による様式の変化 IV.新しい行動様式が個人の 情報行動に与える影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 視点1情報技術による様式の変化 IV.新しい行動様式が個人の 情報行動に与える影響 1.選択行動 2.画一化 3.思考・情報の断片化 4.皮相的な判断 5. ランキング情報の利用 6.外付け脳 7.他

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 1. 選択行動 膨大な情報・知識から必要な知識を引き出す インターネットから答えを得ることを期待する 自分で判断せず選択した情報をそのまま利用する 考える必要がない・考えなくても済む 意思決定は情報の選択 自己の存在を実感できない 思考より選択する行動様式 消極的自主性、受身の生活習慣 そのまま信じることの危険性が大きい 便利さと安易さ

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 2.画一化 パターン化・思考の停止・画一化 皆が同じものを見ている 同じ情報を使って行動する 類似レポートの作成 判断は自分で考え出す行動様式が必要 必要な情報に近いものを選択できる 判断は情報を基に自分で考える

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 3.思考・情報の断片化 情報の文字数 携帯メール 10文字 Twitter 140文字 Webページ100-1000文字 雑誌記事 7000-2000文字 図書情報7-10万文字 断片化した情報の利用 Webページが情報の単位 図書・雑誌・新聞情報の利用の減尐 総合的な判断能力の欠如、論理的思考が困難 体系的に理解する力も必要 2012/4/19 3回目

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 4. 皮相的な判断 基礎知識の不足からうわべだけにとらわれた判断 基礎知識が無くても使える情報を見出せる 判断の放棄,選択が判断 関心の高い情報のみを取捨選択する 社会全体の情報共有ができなくなる ランキング上位の情報に注目 多数であることが個人の判断基準 バンドワゴン効果の増幅 bandwagon: パレードの先頭を行く楽隊車 勝ち馬効果 予測報道で優位な政党が圧勝する 勝ち馬効果 予測報道で優位な政党が圧勝する 相場全体の流れに多くの投資家が乗る

5.ランキング情報を重視した ライフスタイル 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 5.ランキング情報を重視した ライフスタイル 上位の情報は信頼性があり価値が高いと判断 自らの価値規準による判断を停止 物品やサービスの購入に利用 多くの人が同一の行動をとる 画一化 レポート作成

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 6.外付け脳 外付け脳 必要な情報はWebから得ることができる ネットがあれば知識は最小限ですむ 知識を習得する必要がなくなる 思考の停止(自分で考えて判断することが不要) 情報を蓄積する生活様式 全て使いこなせないが必要なときに取り出す 取り出せなくなる ライフログ

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 記憶より記録 理解できないものは保存 処理できないものは保存 ビデオカメラ、デジカメ 撮影後に見る時間がない 保存情報を活用できない 5) 人間の存在の希薄化 著者ない情報が増大 情報と人の分離 7)言語の壁を越えられない 文化と一体の側面を持ち他言語の情報が利用しづらい 単一言語で情報が足りる

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 7. 他 広範なコミュニケーション バーチャルな活動 多様な労働形態

視点1情報技術による様式の変化 V.情報技術から生みだされた 新しい社会様式 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 視点1情報技術による様式の変化 V.情報技術から生みだされた 新しい社会様式 新らしい社会様式 1.効率化 2.管理社会 3.監視社会 4.バーチャルコミュニティ 5.グローバル社会 6.情報公開

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 1効率化を優先した社会 2017/3/1 効率化を優先した社会様式 移動手段の高速化 生産効率の向上 初期のコンピュータ利用 定常業務の電算化 ICTの活用による労働形態の変化 複数の場所に存在する組織全体の効率化 システム的な効率化 物流管理(ロジスティクス) 企業-企業  フォーマットの統一・標準化 企業-消費者  大規模店舗・レストランの調理

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 効率化の是認 効率的で忙しい社会が実現 情報の利用は経済的価値で測定 毎日が多忙 東京-大阪、東京-新潟日帰り出張があたりまえ 勤務形態の多様化 社会の24時間化に対応した行動様式 人の評価 短時間で多くの仕事ができる 決められた時間で多くの問題に答える 新しいことより多くのことに対応できる 無意識の是認 全て短時間で成し遂げることに価値がある 2回目2012/4./12

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 2管理された社会 管理された社会様式 IDとパスワード コンピュータ・センサー技術・ネットワーク技術の進歩 ネットワークで繋がったコンピュータによる情報の送受信 銀行の預金の管理 IDカード 入室制限 計算機技術・センサー技術・ネットワーク技術の進歩により管理・監視が多くなる生活様式 IDとパスワード コンピュータによる管理 銀行の預金の管理 監視が是認される生活様式 ネットワークで繋がったコンピュータによる情報の送受信 監視カメラによる犯罪の抑止 生産工程の監視により工程の最適な可動を実現 プライバシーとのバランスが重要になる 出席管理(目的外使用の禁止,保存期間・方法の明示)

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 3監視される社会 監視が是認される生活様式 生産工程の監視により工程の最適な可動を実現 監視カメラによる犯罪の抑止 企業内メールのチェック プライバシーとのバランスが重要 出席管理(目的外使用の禁止,保存期間・方法の明示)

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 4 バーチャルコミュニティ バーチャルコミュニティの出現 インターネットコミュニティ 地域コミュニティーの衰退 機能コミュニティの増加 新しいコミュニティを基盤とする新しい社会様式 場の多様化 現実の場の弱体化とネット上の場の増加 家庭内に複数のコミュニティー

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 5.グローバル社会 人や物や金や情報が国境を越えて自由に行き交う状況 瞬時・安価・自由な世界規模のコミュニケーション 国(物理的空間)の制約を越え自由な意見を聞ける 情報通信技術による時空間から解放 機会が均等に与えられる(実力主義) グローバル化を受け入れざるを得ない社会様式 非可逆的変化

分断と格差 デジタルディバイド  情報を持つものと持たない者との格差のこと。富裕層がデジタル機器を使用して情報を得て、さらに経済力を高めるため貧困層との経済格差が広がる (アメリカ商務省 1999)

情報文化 6,7回目 グローバル化の概念/経済のグローバル化 情報文化 6,7回目 グローバル化の概念/経済のグローバル化 2017/3/1 グローバル化と社会の分断 国・地域間の分断/国家間不平等 南北問題 国内・地域内の分断 同一国民間の不平等の拡大 年齢/職業などの階層による分断

不平等・格差の拡大 繁栄から締め出される社会 機能による社会の断片化と細分化 デジタルディバイドだけではなく、  個人の属する社会間の格差などの要因が交錯している 繁栄から締め出される社会 新しい貧困層が生まれる(WS) 見出し表現として理解すること

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 6. 情報の公開と利用 行政情報(電子情報) 国 都道府県 市町村 企業情報 不正競争防止法 SOX法 個人が情報を入手できる社会 企業や行政と個人が同じ土俵で対話できる

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 まとめ 新らしい社会様式 個人が利便性を獲得する反面、社会的な個人の管理・監視が進む バーチャルなコミュニティが出現する反面、実態社会ではグローバルが進む

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 VI. 人間と情報技術の役割 情報技術(コンピュータ)が人に優る点 演算:情報処理速度 演算:処理エラーが無い 記憶:大量の記憶 人間にしかできないこと 目的や意志を持つこと 判断すること 学習すること・考えること 創造すること コンピュータは処理手順を書けないと作業ができない

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 人間の能力 1)目的・意志を持つこと 目的を達成する自由意志を持つ 情報を利用する目的・意志は人しか持てない 人としての活動 2)自分で判断すること 情報を収集して自分で考え、判断し、目的達成のために判断し行動すること ミクロな情報収集とマクロな理解・把握 個別の参考情報と体系的な知識 アナログ的な判断 選択の判断ではなく、論理的・段階的に考えることのできる判断が重要

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 3)学習すること・考えること 知識を自分の知識に組み込み新しい知識に組み立てる 人工知能の試み 過去の経験を基に将来の行動を修正する 同じ間違いは起こさないように行動する 4)創造すること 学習した知識や経験から得られた知識を多面的に組み合わせて新しい知識を創造すること 新規な法則や理論を考え出すこと 新しい価値観を創造すること

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 5) 価値観を持つこと 文化に基づく価値観を持つ 情報技術が文化と一体の側面を持つ言語の壁を除くことは非常に困難 他言語の情報が利用しづらい 単一言語で情報が足りる 効率化とは異なる判断基準 6)コミュニケーションをとること ヒューマンネットワークをつくる 専門家に尋ねること

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 課題2 2017/3/1 Q1.情報技術から生みだされた行動様式に該当しないものを選択しなさい ①浅く広いコミュニケーション様式 ②効率化優先の生活習慣 ③論理的な思考習慣 ④人間関係の希薄化 ⑤選択的な行動様式 •Q2.情報技術から生み出された新しい行動&社会様式の弊害に該当しないものを選択しなさい ①パターン化・画一化した行動 ②選択する行動様式 ③効率的で忙しい社会 ④皮相的な判断 ⑤情報価値の希薄化

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 Q3.情報技術から生みだされた社会の様式に相当しないものを選択しなさい ①生産効率の向上 ②Web情報の利用 ③物流の利便性の向上 ④BtoC ⑤楽曲ファイルの複製

情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 情報文化2回目 情報通信技術の人間/社会への影響 2017/3/1 参考資料 大岩元,他:情報技術と社会、放送大学教材, 2005 中村維男,他:情報技術と社会、東北大学出版会, 2002 斉藤正男,他:ITで人はどうなる、東京電気大学出版局, 2003 遊橋裕泰:ハイブリッド・コミュニティ、日本経済評論社、2007 池田謙一、インターネット・コミュニティと日常生活、誠信書房、2005