教育の情報化ビジョン ~ 21世紀にふさわしい学びと 学校の創造を目指して ~ 平成23年4月28日 文部科学省 山梨県総合教育センター

Slides:



Advertisements
Similar presentations
1 課題の洗い出し. 2 1.本日の日程 ①開会の挨拶 日程説明 ( 5 分) ②自己点検 ( 10分) ③情報モラル指導の必要性(プレゼン) (20分 ) ④課題の洗い出し ( 10分) ⑤全体計画についての協議Ⅰ (15 分) ⑥全体計画についての協議Ⅱ (20 分) ⑦全体計画についての協議Ⅲ.
Advertisements

情報科指導法Ⅰ 第 15 回 模擬授業と総括. 自由利用マーク 文化庁 2003 年~ プライバシーマーク.
1.情報教育について 2 情報教育. 情報教育とは 児童生徒が自ら考え、 主体的に判断・表現・行動 児童生徒は主体的に学ぶ 「情報活用能力」を育成する教育.
情報科は、 高校のみの設置でよいか? 柏市立田中小学校 西田 光昭 URL 日本情報科教育学会記念フォーラム.
平成26年度栃高教研情報教育部会 中部支部会講演会資料 スマートフォン・タブレット端末を利 用した 教育実践の最新事情 宇都宮大学 川島芳昭.
平成 22 年度 情報教育担当者研修講座 研修1 「教育の情報化」 愛媛県総合教育センター 情報教育室 ○ 国、文科省の政策 ○ 教育の情報化 ○ 授業におけるICT活用.
教科のねらいに迫る ICT 機器の活用 柏市立柏第二小学校 西田 光昭
学習指導での ICT 活用 柏市立中原小学校 西田 光昭 教育の情報化に関する手引き【概要】
情報モラルと著作権 道徳・特別活動・総合的な学習の時間. 目次  情報モラル 情報モラル  著作権 著作権  関連する Web ページの紹介 関連する Web ページの紹介.
研修のめあて 授業記録、授業評価等に役立てるためのICT活用について理解し、ディジタルカメラ又はビデオカメラのデータ整理の方法について研修します。 福岡県教育センター 教員のICT授業活用力向上研修システム.
教育の情報化に関する手引のポイント 平成21年6月 平成21年度情報教育担当者研修
学力向上の課題と今後の具体的な取組 【 今後の具体的な取組 】 学力調査 【 課 題 】 ①授業での理解力の向上 ②家庭学習への意欲化
『教育の情報化に関する手引き』 目玉はここだ
5 情報モラル教育 4.道徳や各教科等における  情報モラル.
日本の英語教育 c 奥田波奈.
徳島の子どもの学力向上及び 生活習慣・学習習慣等の改善をめざして
情報モラル.
大分県教育庁佐伯教育事務所 学校改革担当指導主事 有田千香
富山大学教育学部 附属教育実践総合センター 助教授 小川 亮
新しい学習指導要領 特別支援学校学習指導要領改訂、 移行措置等について
      特別支援学校 高等部学習指導要領 聴覚障害教育について.
PT、OT、ST等の外部専門家を活用した指導方法等の改善に関する実践研究事業(新規) 平成20年度予算額(案) 42,790千円              
授業におけるタブレット端末の活用 兵庫県教育委員会 1.
学校薬剤師仕事(中教審/学校保健安全法)
第1回 英語教育推進委員会 資料 平成24年5月30日 福井県国際交流会館 1.
平成26年度 鶴ヶ島市立新町小学校グランドデザイン めざす学校像 一人ひとりが輝き、確かな学力が獲得できる学校
ICT活用指導力向上研修会 ~児童生徒の情報活用能力を高める指導方法~
ラーニング・ウェブ・プロジェクト(Learning Web Project) -自立・共愉的な学習ネットワークの形成に向けて-
平成21年度 特別支援学校新教育課程中央説明会 (病弱教育部会).
子どもたちが発達段階に応じて獲得することが望ましい事柄
ICT(情報通信技術)を 活用した体育教材の開発
大分県立宇佐支援学校 グランドデザイン (平成28年度版)
教育情報化 新たなスタートを迎えて 西田 光昭 千葉県柏市立土南部小学校 教諭
薩摩川内市小中一貫教育特区 (連携型) 平成18年4月~平成20年3月
肢体不自由のある子ども達 適切な支援機器の適用ときめ細かなフイッティングの努力が重要 病弱者である子ども達
情報科教育法第3回 普通教科「情報」の構成 理学部数学科 清 水 克 彦.
平成29年度 大阪の子どもを守るネット対策事業(文部科学省委託事業)
<校訓> つよく・あかるく・たくましく 【目指す宇佐支援学校の児童生徒像】
基礎看護の授業を通して思考力,判断力,表現力,技能を育成する指導方法の工夫改善についての研究
スライド資料 E1 教育校務の情報化 〈タイトル〉 ここでは、教育の情報化とICT活用について学びます。 兵庫県版研修プログラム.
新学習指導要領説明会 技術・家庭(技術分野) 内容の数が2から4へ  ・改善の基本方針  ・内容の解説  ・指導計画の作成.
ICT活用指導力チェックシート(小学校版)
スライド資料 B3 ICT機器の活用 ③タブレット端末 兵庫県版研修プログラム.
地域・社会貢献をするために人として必要な資質
ICT活用指導力向上のための ICT教育研修と校内研修
思考力・判断力・表現力等の育成に向けて 平成20年12月26日 徳島県立総合教育センター.
学校評価と事務職員の役割 学校評価に対する 事務職員の 視点を養おう! 平成26年7月29日 夏季学習会.
第60回 北海道小学校長会教育研究 宗谷・稚内大会
課題研究ルーブリック評価の 活用マニュアル 平成30年1月10日 愛媛大学高大接続推進委員会 「課題研究」評価ワーキンググループ
最先端ICT都市の実現に向け、「ICTの徹底活用」と「ICTの適正利用」を基本に取組をすすめます
平成15・16・17年度 田辺市教育委員会指定研究校 『情報化社会を生きる児童の育成』
デジタルアーカイブ専攻 コア・カリキュラム構成の設定と学習内容・行動目標 デジタル・アーキビスト の養成 育成する人物像 入学前課題
「新しい学習指導要領」実施にかかる留意点
バーチャル・エージェンシー 「教育の情報化プロジェクト」
地方公共団体オープンデータ推進ガイドラインの概要
平成30年度グランドデザイン 学校の教育目標 生きる力 佐伯市立宇目緑豊小学校 ふるさとを愛し、 豊かな心と自ら学ぶ意欲をもち、
IT活用のメリットと活用例 校内研修提示資料.
平成23年度 大阪府学力・学習状況調査の結果概要 大阪府教育委員会
自治体名を記入してください。 【自治体名】の 教育の情報化について 自治体名と部門名 を 記入してください。 ○○教育委員会 ○○
生きる力を育む国語教育 説明的文章の読解を通して 鹿沼市立南摩中学校                 坂井清貴.
●●市における教育ICT環境整備方針 (概要)
あいサポート条例(愛称)素案の概要 1 制定の目的 2 条例案の内容
図15-1 教師になる人が学ぶべき知識 子どもについての知識 教授方法についての知識 教材内容についての知識.
文脈 テクノロジに関する知識 教科内容に関する知識 教育学 的知識
スライド資料 D4-2 授業での教員によるICT活用 ②児童生徒一人一人に課題を明確につかませるための教員によるICT活用
現在対応 将来展望 変動的 操作スキル プログラミング 情報モラル 探究スキル 普遍的 図13−1 情報活用能力の構成要素 (p.176)
2019年度 すべての教職員のための授業改善研修 本研修の背景とねらい
学校における教育の情報化の推進と校内研修の企画運営
平成20・21年度 国立教育政策研究所・教育課程研究センター指定
学習指導要領の改訂 全国連合小学校長会 会長 大橋 明.
Presentation transcript:

教育の情報化ビジョン ~ 21世紀にふさわしい学びと 学校の創造を目指して ~ 平成23年4月28日 文部科学省 山梨県総合教育センター ~ 21世紀にふさわしい学びと   学校の創造を目指して ~ 平成23年4月28日 文部科学省 山梨県総合教育センター         情報教育部

●情報教育の重要性 ●ICT環境に関する条件整備の必要性 背景 教育の情報化の重要性が指摘される。 臨時教育審議会第1次答申(S60.6) 臨時教育審議会第2次答申(S61.4) 情報及び情報手段を主体的に選択し活用していくための個人の基礎的な資質が,読み,書き,算盤に並ぶ基礎・基本と位置付けられた。 中央教育審議会答申(H20.1) 「社会の変化への対応の観点から教科等を横断して改善すべき事項」として ●情報教育の重要性 ●ICT環境に関する条件整備の必要性 「e-Japan」「IT新改革戦略」「i-Japan戦略2015」など

現状 政府目標を十分達成していない。 他の先進国に比べ進んでいない。 国際競争力の低下 子どもたちの学力については,トップレベルに比べると成績下位層が多い。 読解力に関して必要な情報を見つけ出すことは得意だが,それらの情報の関係性を理解して解釈したり,自らの知識や経験を結びつけたりすることが苦手。

ⅰ)子ども同士が教え合い学び合うなど,双方向でわかりやすい授業の実現 「新たな情報通信技術戦略」     高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(H22.5) ⅰ)子ども同士が教え合い学び合うなど,双方向でわかりやすい授業の実現 ⅱ)教職員の負担の軽減 ⅲ)児童生徒の情報活用能力の向上 情報通信技術を活用して,上記のような21世紀にふさわしい学校教育を実現できる環境を整える。

2020年度 「教育の情報化ビジョン」公表へ 「新成長新戦略」(H22.6閣議決定) 東日本大震災(H23.3) 子ども同士が教え合い,学び合う「協働教育」の実現など,教育現場における情報通信技術の利活用によるサービスの質の改善や利便性の向上を全国民が享受できるようにするため,光などのブロードバンドサービスの利用を更に進める。 東日本大震災(H23.3) 情報を適切に収集・判断したり発信・伝達等することが求められた。 多くの学校が避難所等としての役割を果たしていることも踏まえ,災害時等に対応した安全・安心な学校の実現が求められている。 2020年度 「教育の情報化ビジョン」公表へ

第一章 21世紀にふさわしい学びと学校の創造 1. 21世紀を生きる子どもたちに求められる力 第一章 21世紀にふさわしい学びと学校の創造 1. 21世紀を生きる子どもたちに求められる力 知識基盤社会 幅広い知識と柔軟な思考力に基づく新しい知や価値を創造する能力が必要 社会構造のグローバル化 アイディアなどの知識そのものや人材をめぐる国際競争の加速化 異なる文化・文明との共存や国際協力の必要性の増大

新学習指導要領 調和 確かな学力,豊かな心,健やかな体  生きる力 基礎的・基本的な知識・技能の習得 これらを活用して課題を解決するための思考力・判断力・表現力等の育成 主体的に学習に取り組む態度の育成 思考力・判断力・表現力等を育むには・・・ 各教科において,基礎的・基本的な知識・技能をしっかり習得させる。 観察・実験やレポートの作成,論述といった知識・技能を活用して行う言語活動の充実させる。

必要な情報を主体的に収集・判断・処理・編集・創造・表現し,発信・伝達できる能力等を育む。 情報活用能力 必要な情報を主体的に収集・判断・処理・編集・創造・表現し,発信・伝達できる能力等を育む。 基礎的・基本的な知識・技能の確実な定着とともに,知識・技能を活用して行う言語活動の基盤となる。 生きる力 OECD 主要能力(キーコンピテンシー) 社会・文化的,技術的ツールを相互作用的に活用する能力 (知識や情報を活用する能力・テクノロジーを活用する能力を含む) 多様な社会グループにおける人間関係形成能力 自律的に行動する能力

情報教育 教科指導における情報通信技術の活用 子どもたちの情報活用能力の育成 情報通信技術を効果的に活用した,分かりやすく深まる授業の実現等 2.教育の情報化が果たす役割 情報教育 子どもたちの情報活用能力の育成 教科指導における情報通信技術の活用 情報通信技術を効果的に活用した,分かりやすく深まる授業の実現等 校務の情報化 教職員が情報通信技術を活用した情報共有によりきめ細かな指導を行うことや,校務の負担軽減等

教員と子どもたちが相互に情報伝達を図ったり,子どもたち同士が教え合い学び合うなど双方向性のある授業等を行ったりする場合 教科指導における情報通信技術の活用として 学習内容を分かりやすく説明 学習への興味関心を高める 任意箇所の拡大 動画 音声朗読 等 繰り返し学習によって子どもたちの知識の定着や技能の習熟を図ったり,子どもたちが情報を収集・選択・蓄積し,文書や図・表にまとめ,表現したりする場合 教員と子どもたちが相互に情報伝達を図ったり,子どもたち同士が教え合い学び合うなど双方向性のある授業等を行ったりする場合 教員が子どもたちの学習履歴を把握したり分析したりすること等にも資する

特別な支援を必要とする子どもたちにとって 障害の状態や特性等に応じて活用することにより,各教科や自立活動等の指導において,その効果を高める点で 極めて有用 特に,情報の収集・編集・表現・発信等コミュニケーション手段としての活用が期待される。 校務の情報化を進めることで 学級担任だけでなく全教職員が子どもたちのよいところを見付けて入力・共有して指導に生かす取組が行われる。 校務支援システム導入前後を比較すると,教員が直接的に子どもたちの指導を行う時間が1日当たり30分以上増加した。 情報通信技術を活用することにより,学校で学んだことについて,家庭や地域における学習支援も可能となり,子どもたちの学習機会の一層の充実に資する。

実体験や対面でのコミュニケーションの充実を図る。 【進める上で心にとどめる視点】 情報通信技術は重要な技術であるが,あくまでもツールであり,その活用に当たっては,学校種,発達の段階,教科,具体的な活用目的や場面等に十分留意しつつ,学びの充実に資するものでなければならない。 情報社会で適正に活動するための基となる考え方や態度を養う子どもたちへの情報モラル教育,教員や保護者への情報モラルの普及啓発,有害環境対策等を講じる必要がある。 実体験や対面でのコミュニケーションの充実を図る。

第二章 情報活用能力の育成 情報活用の実践力 情報の科学的な理解 情報社会に参画する態度 《新学習指導要領の円滑かつ確実な実施》 第二章 情報活用能力の育成 《新学習指導要領の円滑かつ確実な実施》 課題や目的に応じて情報手段を適切に活用することを含めて,必要な情報を主体的に収集・判断・処理・編集・創造・表現し,受け手の状況などを踏まえて発信・伝達できる能力 情報活用の実践力 情報活用の基礎となる情報手段の特性の理解と,情報を適切に扱い,自らの情報活用を評価・改善するための基礎的な理論や方法の理解 情報の科学的な理解 バランスよく 社会生活の中で情報や情報技術が果たしている役割や及ぼしている影響を理解し,情報モラルの必要性や情報に対する責任について考え,望ましい情報社会の創造に参画しようとする態度 情報社会に参画する態度

新学習指導要領 コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段について 小学校段階 基本的な操作や情報モラルを身に付け, 適切に活用できるようにするための学習活動を充実する。 中学校段階 情報モラルを身に付け, 情報手段を適切かつ主体的,積極的に活用できるようにするための学習活動を充実する。 高等学校段階 情報モラルを身に付け, 情報手段を適切かつ実践的,主体的に活用できるようにするための学習活動を充実する。

すべての教科等を通じて言語活動を充実することが打ち出されており,各教科等において例えば発表,記録,要約,報告等を行う際に,情報活用能力と関連させた学習指導の在り方を検討していく。 文科省が作成した「教育の情報化に関する手引」において示された,各学校段階において期待される情報活用能力やこれを身に付けさせるための指導事例等について学校現場に分かりやすい方法で一層の周知を図る。 学校現場で展開された好事例等の収集・提供に努める。 各教科等の数単元を抽出して情報活用能力を育成しやすい指導の場面,手順,ポイント等に関する事例を示した教員向けの資料の開発が期待される。 情報活用に関する基礎的・基本的な知識・技能等を分かりやすくまとめた子どもたち向けの教材の開発が期待される。

家庭,地域及び関係機関と連携しながら,情報化の光と影の両面を十分理解した上で,情報モラル教育に取り組む。 東日本大震災 大学入試で受験生による携帯電話を使用した不正行為 国民の安全や安心に資する有益な情報が伝達された。 国民の不安をあおる言葉が飛び交う。 道徳や各教科を通して 情報社会におけるコミュニケーションの基本的なルールやマナー,情報通信技術の安全で適切な活用など,情報を活用する場面での基本的な考え方や態度を育成することが重要になってきている。

子ども一人一人の情報端末やICT支援員が配備されるなど情報通信技術の環境や指導体制が充実した学校 《今後の教育課程に向けて》 研究開発学校制度の活用 教育課程上まとまった時間の確保の検討 基礎的教材としてのデジタル版「情報活用ノート」等の開発 子ども一人一人の情報端末やICT支援員が配備されるなど情報通信技術の環境や指導体制が充実した学校 教育課程の特例措置の検討 文科省,大学,教育委員会,学校関係等の情報・意見交換の場の設定 先進的な情報活用能力育成の推進国における教育課程,指導方法・評価の在り方についての調査研究

子どもを対象としたデジタルコンテンツの制作やプログラミング等に関するワークショップを開催する等の環境整備の充実 《将来の高度情報通信技術人材の育成に向けて》 授業における取組 クラブ活動 地域 子どもを対象としたデジタルコンテンツの制作やプログラミング等に関するワークショップを開催する等の環境整備の充実

第三章 学びの場における情報通信技術の活用

1.デジタル教科書・教材 デジタル教科書とは・・・ デジタル機器や情報端末向けの教材のうち,既存の教科書の内容と,それを閲覧するためのソフトウェアに加え,編集,移動,追加,削除などの基本機能を備えるもの 指導者用デジタル教科書 教科書発行者の開発を促進 学校設置者が容易に入手できるような支援方策についての検討 学習者用デジタル教科書 子どもたちが一人一人の学習ニーズに柔軟に対応でき,学習履歴の把握・共有等を可能とする学習者用デジタル教科書,情報端末についての実証研究を行うことが必要

デジタル教材 コンテンツの質の確保 国等におけるモデル的なデジタル教材の開発・提供 例:JST理科ねっとわーく等 データベースとして集積・共有化 教育センター等におけるデジタル教材の収集・提供 家庭や地域との連携 家庭や地域において活用 (著作権には留意) 家庭や地域における素材をデジタル化

2.情報端末・デジタル機器・ネットワーク環境等 子ども達が自分の調べた内容を他者のものと比較吟味しながら課題を解決したり,考えを他者に分かりやすく説明したりする中で自らの理解を深める。 教員が子ども達の日々の学習履歴を把握できる。 日々の学校生活のあらゆる場面において,子ども達が協力し合いながら活動するために情報通信技術を活用する。 子ども達に一人一台の情報端末環境を整備することが重要な鍵となる。

クラウド・コンピューティング技術の活用を模索 デジタル機器 電子黒板,プロジェクタ,実物投影機,地上デジタルTV等の掲示用のデジタル機器を全ての教室で活用できるようにする。 ネットワーク環境 一人一台の情報端末による学習を可能にするため,超高速の校内無線LAN環境の構築が必要となる。

災害時に備えた学校における情報通信技術に関する環境整備の在り方について 情報化に対応した学校施設 情報端末やデジタル機器の利用のしやすさ 教室の広さ・形状など 環境を総合的に整備 災害時に備えた学校における情報通信技術に関する環境整備の在り方について ※東日本大震災の教訓も踏まえ 災害時における避難所等になりうることも考慮し,学校には,例えば・・・ 光ファイバ回線,無線通信設備,自家発電設備等 の災害に強い情報基盤が備えられていることが求められている。

第四章 特別支援教育における情報通信技術の活用 第四章 特別支援教育における情報通信技術の活用 障害の状態,特性等に応じた留意点 発達障害のある子ども達 学習意欲を引き出したり注意集中を高めたりするために情報通信技術の活用する。 情報機器に強く関心・興味を示す者もいる。 学習障害のある子ども達 認知処理の偏りのために文字を読むことが困難な者がいる。 情報通信技術によりその偏りや苦手さを補ったり,得意な処理を伸ばしたりする。

視覚障害のある子ども達 読みにくい画面の情報を文字の拡大やレイアウトの変更,色調の調節等で補うとともに,視覚から得られない情報を聴覚や触覚などの代替手段を使って補うなどの工夫を行うことが重要。 聴覚障害のある子ども達 適切に聴覚活用を図りつつ,視覚等の他の感覚器官の情報に置き換えて情報を伝達するなどの工夫が重要。 知的障害のある子ども達 使いやすい支援機器や理解の程度に応じたコンテンツの選択を行うことが重要。