チェンバース 『参加型開発』 チェンバースの論 その背景 1.概念的な枠組: 開発への疑問

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チェンバース 『参加型開発』 チェンバースの論 その背景 1.概念的な枠組: 開発への疑問 チェンバース 『参加型開発』  チェンバースの論  その背景   1.概念的な枠組: 開発への疑問 近代化に伴った経済開発による、人間開発による豊かさを    「持っている人」と「持っていない人」の格差の「両極化」 その原因を探し出すには、どの疑問、視野が必要なのか?

チェンバース 1.概念的な枠組: 開発への疑問 つづき 「科学的」、「専門的」なデータや成果の「過ち」の例と原因 1.概念的な枠組: 開発への疑問 つづき 「科学的」、「専門的」なデータや成果の「過ち」の例と原因 「過ち」の証明があるにも関わらず、続いていたことはどのように説明するか?

チェンバース 2.「過ち」の例 第1部 世界銀行のIRDP(農村総合開発プロジェクト~アフリカ) 「飢饉」についての3つの「思い込み」 チェンバース  2.「過ち」の例 第1部 世界銀行のIRDP(農村総合開発プロジェクト~アフリカ) 「飢饉」についての3つの「思い込み」  (+ アルファー: 必要なカロリー量又はたんぱく質の量                     についての不一致) 食糧の不足 飢えは死の原因 食糧供給の対策が必要 ※この文脈では、「思い込み」は「嘘」、「誤解」という意味を持つのではなく、正しい問題発見を阻む一般論を指摘する。

チェンバース 2.「過ち」の例 第2部 食糧の損失: 「収穫後の食糧」についての思い込みと「データ」の不一致 チェンバース    2.「過ち」の例 第2部 食糧の損失: 「収穫後の食糧」についての思い込みと「データ」の不一致 畜力 「ツールキャリア」機械の「改善」や「不用」性 環境や森林についての「過ち」

チェンバース チェンバースが用いている先行研究 アマルティア・センの「エンタイトルメント」とそれの  欠陥がある地域の「飢饉」(セン著『貧困と飢饉』より) 「エンタイトルメント」: 「潜在能力」を発展させるために必要となる 「財を機能させる権限」、「財の管理」。

開発事業  メコン河流域 IRN Mekong

(中国・ミャンマー・ラオス・ タイ・ベトナム・カンボジア 雲南省 水力発電事業 メコン河流域 (中国・ミャンマー・ラオス・  タイ・ベトナム・カンボジア 澜沧河 越南 湄公河 缅甸 寮国 泰 高棉 He Daming, AIR Center

開発事業で失われる可能性が高いメコン河流域の天然資源

前近代になっかた新たに発生した問題 4: 森林伐採 前近代になっかた新たに発生した問題 4: 森林伐採 1970年 東南アジアにおける森林面積 1990年 東南アジアにおける森林面積

ミャンマーのサルウィーン河沿い 開発事業による 住民の居住の失い ミャンマーのサルウィーン河沿い 開発事業による     住民の居住の失い Shan州 Shan州 Loikaw Karen 州 泰 泰 Karen 州 1996年以前(事業計画以前) 1996年以後(事業実施以後) 

ベトナム・カンボジアにおける 生活、航海の失い ベトナム・カンボジアにおける 生活、航海の失い 越南 中部山岳 湄公河 ヤリー ダム 洪水による森林や耕作地の 失い カンボジア 使えなくなった井戸

環境への影響・ 住民への影響 強制的な立ち退き ミャンマー・タイ境界線

水俣病~水銀毒性 工業廃棄物であるメチル水銀 人間、動物の自律神経への毒性 → 重度の高い障害 水俣病の歴史的な前例 水俣病~水銀毒性 工業廃棄物であるメチル水銀 人間、動物の自律神経への毒性 → 重度の高い障害  

例: 中央アジアのアラル湖 Nasa, 2006

タイ北部     褐炭鉱山や洗練所・ 電力発電所

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