FLOSS活用で 高度IT技術のスペシャリストへ 活躍の基盤を目指して

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FLOSS活用で 高度IT技術のスペシャリストへ 活躍の基盤を目指して 平成21年6月17日 株式会社 NTTデータ 基盤システム事業本部 日本OSS推進フォーラム 人材育成部会長 三浦 広志

ITのトレンドは「サービス」へ大きく変化 クラウドコンピューティングなどでもOSSが活躍 OSSのメリット Abstract ITのトレンドは「サービス」へ大きく変化 クラウドコンピューティングなどでもOSSが活躍 OSSのメリット 知恵の集積が出来る仕組みとしてのOSS クラウドソーシングとしてのOSS OSSをうまく使える人財のニーズはまだまだある ITインフラ、ITサービスを支える高度OSS技術人財 IT技術者間の競争はグローバルへ 外部のイノベーションを取り込む人財ニーズの顕在 化 OSSを活用した育成プログラムの開発が急ピッチ OSS開発人財を育成するプログラムを研究中

OSSの市場動向 基盤ソフトウェアとしては、使うのが当たり前の時代に 業務アプリケーションへと領域を拡大 たとえば、Linux、Apache、Tomcat、JBoss、PostgreSQL、MySQL システム構築への適用実績は充分、機能的にも商用ソフトウェア製品に迫りつつあ る 「商用ソフトウェア vs. OSS」 ではなく、適材適所へ 仮想化 (Xen) や 運用管理 (Hinemos) の分野でもOSSの採用が進む 携帯電話プラットフォーム (Android) も出現 業務アプリケーションへと領域を拡大 ERP ・・・ Compiere, ERP5, Openbravo, Postbooks, TinyERP など CRM ・・・ SugarCRM, Concursive, CentraView, openCRX など BI ・・・ JasperIntelligence, Pentaho, BIRT など Yahoo! は Google と対抗するために、Hadoopを利用

OSSをコアとして、企業相互の協調領 域を、「オープンな活動スタイル」で推 進する場 日本OSS推進フォーラム OSSをコアとして、企業相互の協調領 域を、「オープンな活動スタイル」で推 進する場 代表幹事 矢野 薫:日本電気(株) 代表取締役 執行役員社 長 日本の競争力の強化を図る OSSという新しいソフトウェアパラダイムを活用し3点を 実現 「独占の弊害の排除と選択肢の拡大」 「技術革新の促進」 「人材育成」 企業間の競争と協調のあり方シフト →Open Innovation 企業のコミュニティ参加を促進 中国・韓国の民間企業・研究教育機関と連携 中国OSS推進連盟、韓国OSS推進フォーラムと共に、 北東アジアOSS推進フォーラムを構成

コストは、自前の要因に使われて、 システムやソフトウェアが作られていく オープンソースのメリット 競争と協調の バランスが変革 開かれたイノベーション ~他人の努力の上に、イノベーション を生む 作る楽しさ、やりがい ~模倣による学習 グローバルコラボレーション 共同のWorkBench 社外イノベーションの活用 その結果 として コストは、自前の要因に使われて、 システムやソフトウェアが作られていく

オープンソースによる新しい“コスト構造”の実現プロセス オープンソースのメリット オープンソースによる新しい“コスト構造”の実現プロセス ① ネットワークでつながることにより、 世界中どこででも、誰とでも (開かれたイノベーション) 個々が作る楽しさ、やりがいを感じ、 (作る楽しさ、やりがい) 世界中のプログラマ、アーキテクトの知恵が“蓄積”され、 (グローバルコラボレーション) ソースコードという共有知財が成長し、 (共有WorkBench)‏ OSSプロジェクトという土台や新たなPlatformが生み出される。 (社外イノベーションの活用) ② ③ ④ ⑤

最も普及しているLinuxでも48.5%が不足 OSS技術者の不足 最も普及しているLinuxでも48.5%が不足 出典: OSS iPedia 2008年度オープンソフトウェア利用促進事業 第2回オープンソースソフトウェア活用ビジネス実態調査 調査報告書 http://ossipedia.ipa.go.jp/doc/186/

OSSに総合的に精通した上級技術者を圧倒的に求め ている = スペシャリスト 見極め人材=アーキテクト マネジメント人材=プロジェクトマネージャ 出典: OSS iPedia 2008年度オープンソフトウェア利用促進事業 第2回オープンソースソフトウェア活用ビジネス実態調査 調査報告書 http://ossipedia.ipa.go.jp/doc/186/

スキルレベルとギャップ 新人に期待してないが、ギャップもでかい ギャップ大 期待に応え、ギャップも縮小 この辺を強化 したいところ 期待大 期待するOSSスキルレベルとギャップの経年変化 ギャップ大 期待に応え、ギャップも縮小 この辺を強化 したいところ 期待大

OSS人材育成の課題 OSS利用において、人材育成の課題 教材が少ない 技術者のレベル評価のノウハウがない 出典: OSS iPedia 2008年度オープンソフトウェア利用促進事業 第2回オープンソースソフトウェア活用ビジネス実態調査 調査報告書 http://ossipedia.ipa.go.jp/doc/186/

モデルカリキュラムとシラバスの提言 今後一層のOSS利用普及を図るため、OSS技術者の加速的な育成が不可欠。OSS技術教育の効果はOSSスキルを習得させるだけでなく、産業界から求められている「高度IT人材の育成」に適す ITの基礎技術・基礎理論の習得 応用力を養い、イノベーションに能動的に挑戦できる技術力の獲得

OSSカリキュラムの整備状況 OSSによるイノベーションを取り込む人材が理解すべきスキルの整理が不十分 OSS開発者のコース整備は不十分

IT知識体系とOSSモデルの関連性

情報サービス事業者のスキルニーズとギャップ

リブートして復旧するのではなく、ソースを追いかけ て原因をつぶすことが 再発防止の安心感につながる。 トラブル解決能力とOSS ITサービス時代には、SLAを維持する能力が必要 ソースコードがオープンだからこそ可能となることがある システム故障の原因を迷宮入りさせない リブートして復旧するのではなく、ソースを追いかけ て原因をつぶすことが  再発防止の安心感につながる。 システムのライフサイクルに応じた長期サポートの実現 ソースコードを武器にするには確かな技術力が不可欠 原因切り分けのための情報取得を定型化 故障解析に必要不可欠な情報をもれなく収集 故障解析ガイドラインの整備など企業ノウハウが重要 過去の事例を収集・整理し、切り分け後の原因解析手 法を整理 原因解析にかかる時間を大幅に短縮

IPAが定めるITスキル標準(ITSS)バージョン3 初級の人材は、情報処理試験合格がエントリ条件に対応する 高度人材の認定 … 知識だけではなく、技量、経験が必要 NTTデータのプロフェッショナルCDP 社員一人ひとりの能力(知識・経験・技量)を 過去の業務資料や面接内容などから審査・認定する 社員一人ひとりがお客様や社会からも評価される高度 な専門性を身につけることを支援 ITアーキテクト、ITスペシャリストについては、 ITSSも参考にして策定。 Web情報:  アニュアルレポート2008 成長の源泉:0  http://www.nttdata.co.jp/corporate/ir/liberary/ar/index/pdf/ar08_ J18.pdf

若者を高度IT技術者に育てるには OSS利用者、OSS利用開発者としての知識・スキルを 身につけた技術者が、高度IT技術人財になるには? OJT: スキルにあった骨のある仕事 コミュニティによる教育力: 勉強会、事例共有、 フィロソフィー グローバル開発への参加 阻害要因 長時間労働で勉強会にも行けない 予算削減で、開発段階から教育しながら作らせら れない トラブルシューティングに投入できない 何人必要というのを言った方がいい 必要なIT技術者:100万人くらい? コンスタントにキープする(職種xレベルx人 数のプラン) 5万人くらいがコア?  数字をあげた方がい い。