子育て支援だより <おもちゃは上手に選んで上手に与えよう> 嫩幼稚園 平成28年9月6日 一年の間に子どもがプレゼントをもらうのは、誕生日にクリスマスと大きくはこの2回だそうです。子どもがプレゼントにもらうのは、ほとんどがおもちゃです。でも、このおもちゃはなぜか、ごほうびにすり替わってしまっているのが現状です。子どもにとってのおもちゃは、実は発達を支えるものであり、実体験ができる子どもの成長にはなくてはならないものです。では、ごほうびという目的だけでなく、子どもの発達を支えるおもちゃはどうやって選び、与えていくとよいのでしょうか? 《おもちゃ選びの条件》 ・発達にあった物を選びましょう。箱に書いてある対象年齢を確認しましょう。 実際の年齢よりも少し上の対象年齢のおもちゃを選びましょう。 ・なめても安全な材質や塗料を使っているかどうか確認しましょう。 (残念ながら日本はこの基準がまだありません。ドイツ、スウェーデン製のものは安心です) 《0~1歳児》 成長がとても著しい時期です。運動能力も五感も育ちます。このうち最初に育つのは「聞く」力 です。耳の感覚は、刺激の強い音ばかりだと育ちません。小さな音や静かな音は子ども達の環 境にとても大切です。オルゴールや風鈴、虫や鳥の声が良いですね。 ・音の出るものや動くもの、なめても良い物を選びましょう。 ・寝ている間は、電動のメリーゴーランドも良いですが、風で動くモビールが良いですね。 ・積み木も1~2個でもう遊べます。赤ちゃんでも与えましょう。 《1~2歳児》 ・こわす、崩すことが遊びの始まりです。大人が積んで、子どもがこわすことを何度も楽しみます。 ・型はめパズルが楽しくなってきます。3歳になっても楽しめます。 《2~3歳児》 ・ごっこ遊び(ままごと・お店屋さん・お医者さん)が楽しくなってきます。 ・ままごとのおもちゃは、子どもが実際に持って料理の感覚が楽しめる大きさのものにしましょ う。例えば、フライパンなら小さすぎないこと、また、本物のように重くては遊べません。 18~20cmのしっかりした材質のものがいいですね。 《積木の与え方》 最初は崩していた積木を積めるようになったら、 少しずつ量を増やしてあげましょう。積木は木製 で、白木でも色がつていてもどちらでも良いです が、絵や文字のついているものは避けましょう。 積木の量の目安は3歳児で100ピースです。 積木の量は構想力の広がり、集中力の増加の 表れです。追加するなら同じ基尺(サイズ)のもの にしましょう。積木はいろいろな遊び方があります。 お店で遊び方を聞いてみてもいいですね。 参考資料 「おもちゃと絵本」 藤田 篤著 (社団法人 遊び教育研究所理事長) (おもちゃの店 刈谷市「カルテット」代表取締役社長)