13章 場面
消費者場面の特徴 Belk,R.W.(1975) Journal of Consumer Research, 2.p157-164. p199 表13-2 1. 物理的環境 2. 社会的環境 3. 時間 4. 課題 5. 先行状態
1.物理的環境 消費者場面を構成している有形の特性。 地理的場所、室内装飾、音、香り、明かり、天候、商品の視覚的形状、刺激事物を取り囲む他の材料を含む。
2.社会的環境 その場面に他の人がいるかいないか。
3.時間 行動が起こったときの特定の瞬間としての場面の時間的特性(時刻、曜日、月、季節)。 時間は、その場面の参加者にとってのある過去またはある未来の出来事との関係で測定されることもある(最後の購入からの時間、給料日までの時間)。
4.課題 ある場面で消費者がもっている特定の目標や目的。 例えば、友人の結婚プレゼントの買物をしに来た人は自分自身の個人的使用のために買物に来た場合とは違った場面にいる。
5.先行状態 消費者がその場面に持ち込んだ、その時の気分(例.不安、楽しい、興奮状態)または条件(例.現金を持っている、疲労)。 先行状態はある場面内におこった一時的状態やヨリ永続的な個人の特性(例.人格)とは異なる。
2節 価格判断における状況要因 テキスト参照
3節 店舗内消費者行動における状況要因 計画購買・衝動購買
4節 状況要因に関する心理学的研究 テキスト
5節 消費者に影響を与える状況要因 1 コミュニケーション場面 2 購入場面 3 使用場面 4 人×場面(略) 5節 消費者に影響を与える状況要因 1 コミュニケーション場面 2 購入場面 3 使用場面 4 人×場面(略) 5 予期しない場面の影響(略)
1 コミュニケーション場面 パーソナル/非パーソナルコミュニケーション 例.テレビ広告 ほかに人がいると、CMタイムはおしゃべりタイム 1 コミュニケーション場面 パーソナル/非パーソナルコミュニケーション 例.テレビ広告 ほかに人がいると、CMタイムはおしゃべりタイム 短い広告→1秒あたりのメッセージが多くなる 30秒→15秒 ドラマと同一の調子のCM 幸福な番組・不幸な番組
2 購入場面 (1)情報環境 (2)小売り環境 (3)時間の影響
(1)情報環境 ①情報利用可能性 ②情報負荷 ③情報フォーマット 単価のリストがある/個々の製品に単価が書いてある ③情報フォーマット 単価のリストがある/個々の製品に単価が書いてある ④情報形式 数字の比較、とてもよい・かなりいい・いいなどのことば
(2)小売り環境 舗雰囲気 ① 音楽 大きい/ソフト スーパー 大きい音だと短時間で同じ金額 遅いテンポ 滞在時間が長い・高額 大きい/ソフト スーパー 大きい音だと短時間で同じ金額 遅いテンポ 滞在時間が長い・高額 レストラン 遅いテンポ 時間25%長、金額50%大
②レイアウトと店内配置 出口、入り口、平場、みやすい所 POP 棚割の法則 http://www.gekkeikan.co.jp/support/tanawari/index.html ③色 暖かい色は外に向いている ④POP材料 Point of Purchase
⑤売り子 『朝日の読者'87』朝日新聞社 p7 p9 「広告媒体の今日的意義 消費生活に生かされている情報源は」 この記事にのっているデータからふだん参考にしている情報源と買うときに参考にした情報源を比較してみよう。データの載せ方から正確な比較はできない。概ね同じ傾向があるので,ふだんの情報源としてゴルフやテニスなどスポーツ用品と買うときの買うときに参考にした情報源としてテニスのラケットを比較する。もう一つ,ふだんの情報源としてステレオやコンパクトディスクなど音響製品と買うときに参考にした情報源としてステレオのラジカセを対照させる。情報源として,ふだんのほうは新聞は記事と広告,テレビは番組とコマーシャルの2つに分かれているが,買うときに参考にした情報源はそれぞれ新聞,テレビにまとまっている。
比べてみれば買う段になると店員・セールスマンまた友人・知人や家族の話の影響力が強くなっていることがわかる。
テニスのラケット (車内吊り 0%) 新聞 12.7 テレビ 4.2 ラジオ 0.6 雑誌 13.9 チラシ 3.6 ダイレクトメール 2.4 店員・セールスマン 31.3 友人・知人や家族の話 38.0
⑥混み具合 混んでいると買い回り時間が短く、次回に購入を延ばす傾向
(3)時間の影響 クリスマス、バーゲン、お盆、中元・歳暮
3 使用場面 食後の果物 朝・昼・夕 うどん・ぱん