OpenOffice.org で版管理 西木 毅 第2回関西OpenOffice.org勉強会 2008.6.24 大阪電気通信大学 情報処理教育センター 西木 毅
はじめに 版管理 書類ファイルの更新履歴の管理のこと 履歴情報とは いつ、 誰が、 どのような意図で、 何を変更をしたか 初版 第3版 第2版 初版 第2版の別バージョン
何人かに質問してみました。 「書類ファイルの更新管理はどうしてますか?」 聞いてみました 何人かに質問してみました。 「書類ファイルの更新管理はどうしてますか?」
回答 フォルダ名を日付にして管理 ファイル名に日付や番号を入れる 「~のコピー」の数で順番を管理 書類内に隠し文字やコメントを付ける 会社の管理システムを利用している ファイルシステムなど外側の機能を利用している
ファイル名管理での履歴情報 履歴情報はどれに対応するか いつ、---> タイムスタン プ、ファイル名 いつ、---> タイムスタン プ、ファイル名 誰が、---> アクセス権、 ファイル名 どのような意図で、---> ファイル名、コメント、 隠し文字 何を変更をしたか ---> 比較機能、コメント、 隠し文字 整理はファイルシステムの機能を利用 ソート、検索
ファイル名で管理する方法の欠点 ファイル数が多くなる 修正の度、リリースの度に作成 日毎に作成など 人によって履歴情報の管理方法がバラバラ 変更の意図を把握しにくい ファイルシステムによる不都合 いつ(タイムスタンプ)情報が不正確になる
OpenOffice.orgの版管理機能 書類ファイルの中に履歴情報を記録 いつ、誰が、どのような意図で、どこを変更した か フォーマットが決まっている 確認しやすい 履歴情報を見て、書類変更の流れを把握できる 複数の人で管理する際に意思疎通しやすくなる
操作方法 全てのプログラムで使える ファイルメニューから 「バージョンの管理(E)...」 を選択する
版管理画面のメイン 管理画面はとってもシンプル 版を記録 読み取りモードでファイルを開く 日付や保存者、コメントを表示
直接的なメリット ・作業の効率化 ・作業時間の短縮 管理しやすくなる 確認しやすい 履歴情報を見て、書類変更の流れを把握できる 複数の人で管理する際に意思疎通しやすくなる ・作業の効率化 ・作業時間の短縮
間接的メリット 経費削減 CO2排出量の抑制にも貢献できるかも? バックアップデータ量が減る 設備費用の節約(機器費用、保守費用) 維持費用の節約(場所代、電気代、空調代) 経費削減 CO2排出量の抑制にも貢献できるかも?
参考資料 モデル(1TB-SATA、500Wh) 利用人数 約20~100人ぐらい 本体 約40~70万円 年間電気代 約10万円 ネットワーク接続型のファイルサーバ(NAS)での ファイルサーバ1台の経費 モデル(1TB-SATA、500Wh) 利用人数 約20~100人ぐらい 本体 約40~70万円 年間電気代 約10万円 ※1kWh/月 22円
現時点での欠点 今後、充実していくことを期待 操作がめんどくさい 自分で記録しないとだめ 自動管理機能が欲しい 「閉じたときに自動保存」にバグ? 管理機能が貧弱 単に一覧表示だけ 比較機能が弱い 版のブランチ機能が欲しい MS Office と互換性がない 今後、充実していくことを期待
OOoSVNの紹介 edholnessさんが開発 SubVersionを使用する 開発者向けの版管理システム ただしWindowsには非対応 開発は止まっている ソース見てみたら移植はできそう