第2講 企業と市場 小売流通とマッチング 小売業の発展 企業と市場 第2講 小売流通とマッチング
小売と卸売 商品を販売する行為は小売と卸売に区別できる。 大量に購入するか否かは分類上意味を持たない 商品を消費者を相手に販売するのが小売。 第2講 企業と市場 小売と卸売 商品を販売する行為は小売と卸売に区別できる。 大量に購入するか否かは分類上意味を持たない 商品を消費者を相手に販売するのが小売。 一度に大量に購入しても個人が消費するなら小売 商品を消費者以外に販売する行為が卸売。 商品を生産活動や業務用あるいは再販売の目的で購入するものに販売すると卸売 転売目的であれば1枚の衣料品を購入しても卸売 仕事用に電動工具を購入すれば卸売 大工がカンナを購入すれば卸売 企業と市場 第2講 小売流通とマッチング
最終消費者 最終的に購入した商品を自分の生活のために消費 再販売したりはしない。 第2講 企業と市場 小売流通とマッチング 企業と市場
小売業とは 消費者に直接販売する小売を主たる業務とする流通活動の担い手 第2講 企業と市場 小売業とは 消費者に直接販売する小売を主たる業務とする流通活動の担い手 「小売を主たる業務とする」とは販売相手の大半が消費者であることを示す。 多少消費者以外に販売していてもよい。 企業と市場 第2講 小売流通とマッチング
商業統計に見る小売業 個人用・家庭用消費者のために商品を販売している事業所 産業用使用者に少量または少額に商品を小売する事業所 第2講 企業と市場 商業統計に見る小売業 個人用・家庭用消費者のために商品を販売している事業所 産業用使用者に少量または少額に商品を小売する事業所 商品を小売し、かつ同種製品の修理を行う事業所 製造小売業 ガソリンスタンド 主として無店舗販売を行う事業所 企業と市場 第2講 小売流通とマッチング
小売業 そば屋や寿司屋は「飲食店」に分類 商品を持ち帰ったり自宅に送ったりする形で販売することを事業の主体にしている企業を指す。 第2講 企業と市場 小売業 そば屋や寿司屋は「飲食店」に分類 商品を持ち帰ったり自宅に送ったりする形で販売することを事業の主体にしている企業を指す。 小売が担う小売活動の全体が小売流通 企業と市場 第2講 小売流通とマッチング
第2講 企業と市場 買い物コスト 代金 小売店までの交通費 時間 肉体的疲労 心理的疲労 企業と市場 第2講 小売流通とマッチング
小売業が提供するサービス 品揃え 情報の開示と提供 立地と営業時間 店舗などの物的施設 付帯サービス 価格 第2講 企業と市場 小売流通とマッチング
業種という小売店の分類 業種とは「事業種目」「営業種目」の略 「●●屋」で表される小売店の分類方法 商品が主語の小売業 第2講 企業と市場 業種という小売店の分類 業種とは「事業種目」「営業種目」の略 「●●屋」で表される小売店の分類方法 商品が主語の小売業 伝統的な商店街は業種店が集まった商業集積 商店街全体で「ワン・ストップ・ショッピング」を提供 ニーズに対応出来ず、買い物コストを高めている。 企業と市場 第2講 小売流通とマッチング
業態という小売店の分類 業態とは「営業形態」の略 「店舗」「企業」「企業間」の3つの次元に関する意思決定により区別される 第2講 企業と市場 業態という小売店の分類 業態とは「営業形態」の略 「店舗」「企業」「企業間」の3つの次元に関する意思決定により区別される 店舗レベル 企業レベル 企業間レベル 「なにを、どのように売るか」が業態店 生活が主語の小売業 企業と市場 第2講 小売流通とマッチング
業態革新の歴史1 百貨店 経済が工業化の段階に入り都市へ人口が集積 大都市での集中的な消費市場が登場 欧米で19世紀後半、日本で20世紀初頭 第2講 企業と市場 業態革新の歴史1 百貨店 経済が工業化の段階に入り都市へ人口が集積 大都市での集中的な消費市場が登場 欧米で19世紀後半、日本で20世紀初頭 最初は パリ ボン・マルシェ(1852) 日本は 三越呉服店 (1904) 拡大した商圏を市場機会とし品揃えを拡大。 部門別管理と定価販売で効率化 低マージンと高い商品回転率による低価格 返品の自由などの革新的な販売方法・豪華な店舗 企業と市場 第2講 小売流通とマッチング
百貨店の栄光と衰退 幅広く奥行きのある品揃えでワンストップ・ショッピング 膨大な商品群を部門別に管理し小売店の王者 第2講 企業と市場 百貨店の栄光と衰退 幅広く奥行きのある品揃えでワンストップ・ショッピング 膨大な商品群を部門別に管理し小売店の王者 第二次世界大戦後の日本では百貨店は成長・発展 低成長経済への変化と他業種との競合 「場所貸し業」「消化仕入れ」「委託販売」により弱体化 1990年代には業績不振に陥る。 企業と市場 第2講 小売流通とマッチング
業態革新の歴史2 チェーンストア 類似タイプの多数の店舗を本部が集中的に経営 19世紀後半より登場。日本では1910年 第2講 企業と市場 業態革新の歴史2 チェーンストア 類似タイプの多数の店舗を本部が集中的に経営 19世紀後半より登場。日本では1910年 百貨店システムの限界を打破するビジネスモデル 百貨店は中小都市では展開できない 小規模店舗の分散により需要規模の小さい都市を活動基盤 権限を本部に集中し、店舗は販売に専念 RC、VC、FC 企業と市場 第2講 小売流通とマッチング
フランチャイズ・チェーン チェーン本部(フランチャイザー) 加盟小売店(フランチャイジー) 商標の使用許諾 商品の供給 経営ノウハウの提供 店舗づくりに出資 本部の指示によって活動 企業と市場 第2講
ボランターリ・チェーン 卸売業者が本部機能を担当 中小小売業店が加盟 共同仕入れなどを行う 企業と市場 第2講
チェーンストア 各店舗の仕入れ品揃え価格決定などの権限を本部に集中 各店舗の管理を徹底的に標準化 各店舗は販売やサービス活動に専念 本部は店舗管理・マーチャンダイジング戦略・経営指導などに特化 企業と市場 第2講
その他の業態の生成と発展 スーパーマーケット 第2講 企業と市場 その他の業態の生成と発展 スーパーマーケット セルフサービス方式を主体に低い営業経費 低価格・高回転による大量販売 1930年に出現 食品チェーンからの転換によりスーパーマーケット・チェーン 店舗の大型化、取扱商品の拡大、チェーンストア方式の導入 総合スーパーチェーンへと発展 企業と市場 第2講 小売流通とマッチング
その他の業態の生成と発展 コンビニエンスストア 立地・長時間営業・品揃えの便宜性を提供 典型的な店舗は100m2、3000品目、24時間・年中無休 1920年に出現、日本には1970年代 革新性は品揃えと長時間営業 POSシステムによる情報管理 企業と市場 第2講
その他の業態の生成と発展 SPA 100円ショップ カテゴリーキラー 郊外型ショッピングセンター 無店舗販売 第2講 企業と市場 小売流通とマッチング
ネット通販 インターネットビジネスのB to C領域の電子取引 ネット通販、オンラインショップと呼ばれる 特徴 第2講 企業と市場 ネット通販 インターネットビジネスのB to C領域の電子取引 ネット通販、オンラインショップと呼ばれる 特徴 小売店の立地制約を克服した業態 品ぞろえの改善 営業時間の制約を克服 大量データの伝達コストの低下 企業と市場 第2講 小売流通とマッチング
ネット通販企業の類型 新規小売ビジネス 既存小売ビジネス 店舗なし メーカー系 商社系 サービス業系 無店舗販売 宅配業 第2講 企業と市場 ネット通販企業の類型 新規小売ビジネス 既存小売ビジネス 店舗なし メーカー系 商社系 サービス業系 無店舗販売 宅配業 ネット通販デベロッパー 店舗あり ベンチャー小売業 百貨店 総合スーパー コンビニ 専門店 生協 企業と市場 第2講 小売流通とマッチング
ネット通販企業の類型 新規小売ビジネス 既存小売ビジネス 店舗なし 小売業以外からネット通販へ参入してきた企業 第2講 企業と市場 ネット通販企業の類型 新規小売ビジネス 既存小売ビジネス 店舗なし 小売業以外からネット通販へ参入してきた企業 店舗を保有せずに小売ビジネスを展開してきた企業 ネット通販で初めて登場した ビジネスモデル 店舗あり クリックアンドモルタルに新規参入する企業 店頭販売してきた企業 企業と市場 第2講 小売流通とマッチング