メタボリックシンドローム (内臓脂肪症候群)

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7. 消化器系と代謝. 肝炎 ウイルス性肝炎 A 型肝炎 - 経口感染 B 型肝炎 - 垂直感染( 子宮内感染 ) 、性行為感染 C 型肝炎 - 医原性(輸血、血液製剤等) D 型肝炎 E 型肝炎 - 経口感染 G 型肝炎 TT 型肝炎 肝炎ウイルス以外のウイルスによる肝炎: EB ウイルス、サイトメガロウイルス、ヘルペスウイルスなど.
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今 日 の ポ イ ン ト今 日 の ポ イ ン ト 糖尿病人口は予備群を含めると 2,050 万人1.1. 糖尿病は血糖値が高くなる病気 ただし自覚症状がほとんどありません 2.2. 血糖値が高い状態を「高血糖」といいます3.3. インスリンの作用が弱くなったために高血糖に なったのですが、高血糖は必ず改善できます.
メタボリックシンドロームの考え方. 危険因子の数と心臓病のリスク 軽症であっても「肥満(高 BMI )」、「高血圧」、「高血糖」、「高トリグリセリド(中性脂肪) 血症」、または「高コレステロール血症」の危険因子を2つ持つ人はまったく持たない人に比べ、
健診時血圧 160/100 以上 ⑨ 市町村主催の 健康教室等へ の勧誘 健診時血圧 160/100 以上 健診時血圧 160/100 以上 健診時血圧 160/100 未満 かつ未治療 のもの 汎用性の高い行動変容プログラ ム 高血圧対策(案)
11-2 知っておくと役立つ、 糖尿病治療の関連用語 一次予防、二次予防、三次予 防 1.1. インスリン依存状態 インスリン非依存状態 2.2. インスリン分泌 3.3. 境界型 4.4. グルカゴン 5.5. ケトアシドーシス、ケトン体 6.6. 膵島、ランゲルハンス島 7.7. 糖代謝 8.8.
三例の糖尿病性腎症導入例 仁和寺診療所 田中 貫一 仁和寺診療所.
1. 動脈硬化とは? 2. 動脈硬化のさまざまな 危険因子 3. さまざまな危険因子の 源流は「内臓脂肪」 4. 動脈硬化を防ぐには
生活習慣病の予防.
児童の4年間の成長曲線と給食から見られる 食事の偏りとの関連性の検討
糖尿病の病態 中石医院(大阪市) 中石滋雄.
肥満症は病気です 肥満症の定義: 肥満症とは肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか、その合併が予測される場合で、医学的に減量を必要とする病態をいい、疾患単位として取り扱う 日本肥満学会 「肥満症」は、日本肥満学会により明確に疾患として定義されている。 「肥満」とは身長にくらべ、体重の割合が大きい状態のこと。
栄養領域の代表目標項目(7) 2 栄養 栄養状態、栄養素(食物)摂取に関する代表目標項目(5) ・ 成人の肥満者の割合の減少
新潟県の自殺の概要 (平成23年) 新潟県精神保健福祉センター 【人口動態統計と警察統計の違い】
メタボリックシンドローム  生活習慣病と脳梗塞予防 湘南厚木病院・湘南あつぎクリニック 湘南あつぎクリニック院長 脳神経外科    畑下 鎮男.
骨格筋のインスリン抵抗性が肥満の引き金 1 参考 最近、エール大学のグループは、骨格筋のインスリン抵抗性がメタボリック症候群を引き起こす最初のステップであることを報告した。BMIが22-24の男性をインスリン感受性度で2グループに分け、食事(55%炭水化物、10%蛋白質、35%脂肪)を摂取してから、筋肉のグリコーゲン量をMRI(核磁気共鳴画像法)で調べたところ、インスリン感受性群に比べて、抵抗性群ではグリコーゲン生成が61%減少していた。肝臓のグリコーゲン量は2群間で有意差はみられなかった。しかし、肝臓の
糖尿病とは インスリン作用不足による 慢性の高血糖状態を主徴とする 代謝疾患群 まず糖尿病とはどんな病気か知ってしますか?
2型糖尿病患者におけるナテグリニドと メトホルミン併用療法の有効性と安全性の検討
メタボリックシンドローム (内臓脂肪症候群)
生活習慣病について 船橋市医師会ホームページ掲載用.
我が国の人口の推移 実績値 (国勢調査) 平成18年推計値 (日本の将来人口推計).
メタボリック症候群(MetS)の有無と、成人以降の体重増加とCKDの関連
糖尿病の合併症について 三大合併症 神経障害 網膜症 腎症 フットケアを日頃から 心がけましょう! 単純網膜症・前増殖網膜症
図1 年齢調整の効果 がんおよび脳卒中死亡率(男)の年次推移
第2回栄養セミナー 川崎医科大学 糖尿病内分泌内科 衛藤 雅昭 生活習慣病(肥満,糖尿病,高脂血症)の 食事療法
1. 糖尿病による腎臓の病気 =糖尿病腎症 2. 腎症が進むと、生命維持のために 透析療法が必要になります 3. 糖尿病腎症の予防法・治療法
放送大学面接授業試験問題
汎用性の高い行動変容プログラム 特定健診の場を利用した糖尿病対策(非肥満を含む)
糖尿病 診断・治療の流れ 診断と治療の流れ 問診・身体診察 検査 診断 治療
生活習慣を変え、内臓脂肪を減らすことで生活習慣病の危険因子が改善されます
血管と理学療法 担当:萩原 悠太  勉強会.
汎用性の高い行動変容プログラム 特定健診の場を利用した糖尿病対策(非肥満を含む)
循環器疾患領域の代表目標項目(17) 8 循環器疾患、9 糖尿病 循環器疾患の減少に関する代表目標項目(5)
糖尿病対策の啓発スライド (日本糖尿病学会: 「健康日本21」の糖尿病対策検討委員会作成).
1. 糖尿病の患者さんは、脳梗塞や 心筋梗塞に注意が必要です 2. 脳梗塞と心筋梗塞の原因は どちらも動脈硬化です 3.
肥満の人の割合が増えています 肥満者(BMI≧25)の割合 20~60歳代男性 40~60歳代女性 (%)
糖尿病とインプラント治療~ HbA1cより末しょう循環障害に注意せよ, 尿中微少アルブミンの意義 平成28年11月16日 健学の会 帯広.
メタボリックシンドロームはなぜ重要か A-5 不健康な生活習慣 内臓脂肪の蓄積 高血糖 脂質異常 高血圧 血管変化の進行 動脈硬化
メタボリック シンドローム.
高血圧.
栄養成分表示は、 健康づくりに役立つ重要な情報源 栄養成分表示ってなに? 栄養成分表示を活用しよう① 〈留意事項〉
脂質異常症.
健康づくりのための 運動療法.
タバコと健康 平成30年11月9日 タバコと健康 喫煙の現状と対策.
「糖尿病」ってどんな病気?? ★キーワードは・・・「インスリン」!!!
資料 1.「指導対象者群分析」のグループ分けの見方 特定健康診査及びレセプトデータによる指導対象者群分析 【フロー説明】
~あなたはメタボリックシンドローム 予防をしていますか~
2011年度 定期健康診断結果報告 経営管理部 人事・業務グループ.
市区町村別標準化該当比マップ (2013年度版) 岡山県保険者協議会 岡山県国民健康保険団体連合会.
4.生活習慣病と日常の生活行動 PET/CT検査の画像 素材集-生活習慣病 「がん治療の総合情報センターAMIY」 PET/CT検査の画像
平成15年度総合がん対策推進モニタリング調査
健診におけるLDLコレステロールと HDLコレステロールの測定意義について~高感度CRP値との関係からの再考察~
第2回 市民公開講座 糖尿病を知って その合併症を防ぎましょう
平成29年国民健康・栄養調査結果の概要.
指導日時 平成 年 月 日( 曜日) AM・PM : ~ : . 指導内容
研究内容紹介 1. 海洋産物由来の漢方薬の糖尿病への応用
1. 糖尿病の自覚症状は あてにならない 2. 主な検査の種類 3. 検査値の意味と 基準値・コントロール目標 4.
1.
A-2 男性用 健診結果から今の自分の体を知る 内臓脂肪の蓄積 ~今の段階と将来の見通し~ 氏名 ( )歳 摂取エネルギーの収支
高齢慢性血液透析患者の 主観的幸福感について
大阪府健康づくり推進条例(案)のPDCAサイクル
子どもに対する 生活習慣病予防の 取り組み           健康情報分析学            三輪 夕起.
1. 糖尿病予備群って、なに? 2. 糖尿病って、どんな病気? 3. どんな時に糖尿病予備群と 言われるの? 4. 糖尿病予備群と言われたら
A-3 女性用 健診結果から今の自分の体を知る 内臓脂肪の蓄積 ~今の段階と将来の見通し~ 氏名 ( )歳 摂取エネルギーの収支
食事の意義と食生活の課題 (2)-ア-a-D1.
1. 糖尿病による腎臓の病気 =糖尿病腎症 2. 腎症が進むと、生命維持のために 透析療法が必要になります 3. 糖尿病腎症の予防法・治療法
タバコと健康 喫煙の現状と対策.
1. 糖尿病の患者さんは 血圧が高くなりやすい 2. 糖尿病に高血圧が併発して 合併症が早く進行する 3. 血圧コントロールの 目標と方法
自分のメタボ度を調べてみよう 1.肥満度として、Body Mass Index (BMI)を計算しましょう。 = =
(2)-ア-a-A 食事摂取基準.
衛生委員会用 がんの健康講話用スライド.
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メタボリックシンドローム (内臓脂肪症候群)   メタボリックシンドローム    (内臓脂肪症候群) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

歴 史

フラミンガム研究 開始年:1948年 対象: オリジナルコホート(1948年)5209人, オフスプリングコホート(1971年)5124人       オフスプリングコホート(1971年)5124人       第三世代コホート(2005年)4095人 YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

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日本人の生活習慣 YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

エネルギーの栄養素別摂取構成比の年次推移 (1歳以上総数) 平成16年国民健康・栄養調査結果の概要(2004年11月) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

エネルギーの栄養素別摂取構比 (1歳以上) 平成16年国民健康・栄養調査結果の概要(2004年11月) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

 エネルギーの栄養素別摂取比 (1歳以上) 平成16年国民健康・栄養調査結果の概要(2004年11月) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

脂肪エネルギー比率の分布(20歳以上) 平成16年国民健康・栄養調査結果の概要(2004年11月) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

脂肪からのエネルギー摂取が 25%を超えている成人の割合 男性 約4割 女性 約5割 男性 約4割 女性 約5割 平成16年国民健康・栄養調査結果の概要(2004年11月) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

野菜類摂取量(20歳以上) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110   野菜類摂取量(20歳以上) 平成16年国民健康・栄養調査結果の概要(2004年11月) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

食塩摂取量(20歳以上) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110  食塩摂取量(20歳以上) 平成16年国民健康・栄養調査結果の概要(2004年11月) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

食塩を1日当たり10g以上摂取している者の割合    成人の5割以上 平成16年国民健康・栄養調査結果の概要(2004年11月) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

多量飲酒者の割合 男性 5.4% 女性 0.7% 以下(1)~(3)の場合のいずれかに該当する者を“多量飲酒者”とした。 (1)      多量飲酒者の割合         男性 5.4%         女性 0.7% 以下(1)~(3)の場合のいずれかに該当する者を“多量飲酒者”とした。  (1) 飲酒日1日当たりの飲酒量が5合以上  (2) 飲酒日1日当たりの飲酒量が4合以上5合未満で、飲酒の頻度が週5日以上  (3) 飲酒日1日当たりの飲酒量が3合以上4合未満で、飲酒の頻度が毎日 平成16年国民健康・栄養調査結果の概要(2004年11月) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

朝食の欠食率(1歳以上) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110 平成16年国民健康・栄養調査結果の概要(2004年11月) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

朝食の欠食率 平成11年以降、全体的に男女とも増加 男女とも20歳代で最も高い 男性で約3割 女性で約2割  朝食の欠食率 平成11年以降、全体的に男女とも増加 男女とも20歳代で最も高い     男性で約3割     女性で約2割 20歳代の一人世帯に限った朝食の欠食率     男性で約7割     女性で約3割  平成16年国民健康・栄養調査結果の概要(2004年11月) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

運動習慣のある者の割合(20歳以上) 平成16年国民健康・栄養調査結果の概要(2004年11月) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

喫煙の状況(20歳以上) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110 平成16年国民健康・栄養調査結果の概要(2004年11月) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

喫煙の状況 現在習慣的に喫煙している者の割合 男性 30歳代:最も高く約6割 20、40、50歳代:約5割 女性  喫煙の状況  現在習慣的に喫煙している者の割合   男性    30歳代:最も高く約6割    20、40、50歳代:約5割   女性    20~30歳代:最も高く約2割 平成16年国民健康・栄養調査結果の概要(2004年11月) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

肥 満 と メタボリックシンドローム

      肥満者(BMI≧25)の割合(20歳以上) 平成16年国民健康・栄養調査結果の概要(2004年11月) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

肥満の体型 YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満のCT像 YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

BMIと腹囲計測による肥満の状況(20歳以上)  BMIと腹囲計測による肥満の状況(20歳以上) 平成16年国民健康・栄養調査結果の概要(2004年11月) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

上半身肥満の疑い: 男性では 30歳代以上の約3割 女性では 60歳代以上の約2割     上半身肥満の疑い: 男性では  30歳代以上の約3割 女性では  60歳代以上の約2割 平成16年国民健康・栄養調査結果の概要(2004年11月) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

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脂肪細胞から分泌される因子 YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

低アデイポネクチン血症 高血圧 糖尿病 高脂血症 心不全 肝硬変 癌 YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

100cm2の内臓脂肪面積に相当する臍レベルの腹囲    男:85cm    女:90cm YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

ウエストの計測法 YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

メタボリックシンドロームの診断基準(8学会合同委員会) 必須項目 ・ウエスト周囲径  男性 ≧85cm、女性 ≧90cm 選択項目(3項目中2項目) ・高トリグリセライド血症( ≧ 150mg/dL) かつ/または  低HDLコレステロール血症(男性、女性とも<40mg/dl) ・収縮期血圧 ≧130mmHg かつ/または  拡張期血圧 ≧ 85mmHg ・空腹時高血糖(≧110mg/dL) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

腹囲が男性85cm、女性90cm以上の者は 未満の者に比べ、 血中脂質、血圧、血糖のうち2つ以上リス クを有する割合が高い。 YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の状況(20歳以上) 平成16年国民健康・栄養調査結果の概要(2004年11月) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の状況(20歳以上) 平成16年国民健康・栄養調査結果の概要(2004年11月) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群) (強く疑われる者と予備群と考えられる者)  メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)    (強く疑われる者と予備群と考えられる者)  頻度は男女とも40歳以上で特に高い  40~74歳では     男性の2人に1人     女性の5人に1人 平成16年国民健康・栄養調査結果の概要(2004年11月) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)数         40-74歳における推定 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)数    (平成16年10月1日現在推計の40-74歳人口(全体約5,700万人)からの推計)          有病者数 :約940万人          予備群者数:約1,020万人          総数    :約1,960万人 平成16年国民健康・栄養調査結果の概要(2004年11月) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

メタボリックシンドロームの結果

生活習慣からみた動脈硬化性疾患発生機序 運動不足 過食 内臓脂肪型肥満 高脂血症 高血圧 動脈硬化性疾患 インスリン抵抗性 耐糖能異常 アディポサイトカインの分泌異常 (アディポネクチン↓、PAI-1↑) インスリン抵抗性 高脂血症 耐糖能異常 高血圧 動脈硬化性疾患 YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

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日本の高血圧 (140/90以上) 患者総数 :約4000万人 ∘受診者 :約700万人 ∘未受診者:約3300万人   患者総数  :約4000万人   ∘受診者  :約700万人   ∘未受診者:約3300万人  (第21回国際高血圧学会「福岡宣言」、2006年10月20日) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 070421

糖尿病:全身の血管を障害する 脳血管障害 網膜症 心血管病変 腎症 神経障害・末梢血管障害 非糖尿病に比べ 3~6倍の頻度 網膜症 成人失明原因の 第1位 心血管病変 非糖尿病に比べ 2~4倍の頻度 腎症 透析導入の第1位 (2002年全導入 症例の39.1%) 神経障害・末梢血管障害 下肢切断原因の第1位 (野出孝一氏による、一部改変) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

我が国の糖尿病細小血管合併症の疫学 腎症 網膜症 末期腎不全の41% 13,000人/年 腎症 後天的失明の20% 4,000人/年 網膜症 YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 070421

生活習慣病の医療費と死亡数割合(平成15年度) 注) 国民医療費(平成15年度)、わが国の慢性透析療法の現状   (2003年12月31日)等により作成 注) 人口動態統計(平成15年度)により作成 YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110 YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 070110

対策: セルフケア(自己管理)

内的要因(心理的要因) 健康信念(ヘルス・ビリーフ)(Rosenstock, J. M YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

   内的要因(心理的要因)     コントロールの所在    (ローカス・オブ・コントロール)            「行動とその結果を支配できるのは誰か」  についての個人の考え方 ① 自分     ② 他者(医療者など)      ③ 運/誰でもない    YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

内的要因(心理的要因) 自己効力感 (セルフエフィカシー)(Bandura,A YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

      行動変化ステージ ①前熟考期 :行動変化を考えていない。 ②熟考期 :行動変化の意義は理解。行動 変化なし。 ③準備期   :患者なりの行動変化。すぐに開           始する。 ④行動期   :望ましい行動6か月以内。 ⑤維持期   :望ましい行動6か月以上。 ◎逸脱/再発 :望ましい行動の失敗(逸脱)や 後戻り(再発)。 YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

セルフケア(自己管理)行動 ~習慣変容のための技法~ 7-8割達成可能な目標設定      行動修正      反応妨害、習慣拮抗法      社会技術訓練 認知再構成法 刺激統制法 セルフモニタリング(自己監視)      オペラント強化(自己強化、社会強化) YAMATO INSTITUTE OF LIFESTYLE-RELATED DISEASES 071110

終わり