名古屋市南区の水害防止対策について 8班 C08036 寺町 文宏 C08037 富田 哲平 C08038 野村 漠
調査目的と調査計画全体の概要 伊勢湾台風や東海集中豪雨など、過去、名古屋に甚大な被害を与えた水害があったが、そのような経験をしている名古屋では現在どのような対策がとられているのかを調査し、問題点、今後の課題を明らかにする。 今回は、いくつかある水害の中でも今後、名古屋市南区で起きる可能性が高いであろう高潮水害に絞って調査する。 構成 名古屋市で起こった過去の水害 高潮の現象、仕組み、要因 高潮の防止対策 今後の課題
調査方法と調査内容 インターネットで名古屋で起こった大きな水害について調べた。また、アドバイザ教員の鷲見先生、名古屋港管理組合の方から頂いた資料も利用させてもらった。 現地調査は鷲見先生の引率で、大同町にある消防署、高潮堤防に行き、堀川の水門では施設内部を見せて頂き、技官の方に説明もしてもらった。また、一度は断られた名古屋港管理組合にも直接訪問し、災害担当の方から話を聞くことができた。 作業分担 名古屋市南区の水害・・・服部 高潮の現象、仕組み、要因・・・富田、野村 水害の防止対策、今後の課題・・・花井、寺町
伊勢湾台風の被害 昭和34年(1959年)9月26日、非常に大きな勢力のまま上陸した伊勢湾台風は日本の気象観測史上最大の被害をもたらしました。 名古屋市、特に南区の被害は大きく、高潮が満潮時と重なったため、1,400人を越える人が尊い命を失いました。また2万5,000戸以上の家が流されたり壊れたりしました。
名古屋市南区とは? 南区の東海道線西側の地区においては、地盤の低い土地がやや内陸に広がっている。 伊勢湾台風想定の潮位は,4.5m+T.P. 南区の東海道線西側の地区においては、地盤の低い土地がやや内陸に広がっている。 国道1号を境に、東側は笠寺台地とよばれる丘陵地。西側は山崎川および天白川に沿った平坦な地形。
高潮とは台風や発達した低気圧に伴って海岸で海面が以上に高くなる現象です。 高潮の主な発生原因には以下の2つのものがあります。 高潮発生のメカニズム 高潮とは台風や発達した低気圧に伴って海岸で海面が以上に高くなる現象です。 高潮の主な発生原因には以下の2つのものがあります。 気圧低下による海面の吸い上げ 台風や低気圧の中心気圧は周辺より低いため、周囲の空気は海面をおしつけ、中心付近の空気が海面を吸い上げるように作用する結果、海面が上昇します。 気圧が1ヘクトパスカル(hPa)低くなると、海面は約1センチメートル上昇します。 風による吹き寄せ 台風に伴う強い風が沖から海岸に向かって吹くと、海水は海岸に吹き寄せられ、海岸付近の海面が異常に上昇します。 水深が浅いほど、風の吹き寄せ作用がよく働き、高潮が発達しやすくなります。
水害(高潮・津波)の防止対策 津波・高潮の対策には、ハード対策とソフト対策がある。 ハード対策とは? ソフト対策とは? 災害発生前に構造物によって被害抑制等を行う、いわゆる防護水準の向上策を指している。 <例>水門・胸壁 ・堤防・護岸 ・防波堤 などの設置する。 ハード対策では防ぎきれない災害への対策であり、災害発生の事前、直前、直後、事後の情報提供、あるいは避難場所等の整備、被害軽減のための仕組みや設備の整備などを指します。 <例>ハザードマップ などの活用。
高潮に対する堀川の潮位対策 堀川は高潮が発生した場合、市街地への浸水を防ぐために堀川防潮水門を閉鎖することにより対処しています。 また、この水門は高潮対策だけでなく、津波や異常潮位のときにも閉鎖され、安全と防災に活躍し ています。
ハザードマップとは ? ハザードマップとは、津波・高潮災害に対する地域住民の避難や施設整備等の検討のために、浸水が想定される区域と浸水の程度を示した地図に、必要に応じ避難場所・避難経路などの防災情報を加えたものです。ハザードマップは、迅速な避難活動を可能にするほか、防災教育や防災意識の啓発と高揚に活用でき、また、防災を意識したまちづくりを推進するためのものです。
課題と改善策 近隣での避難完結できない(高所仮避難所の要増設) 高潮・洪水予測の精度向上およびシステム整備が十分でない 風水害広域避難場所、ヘリポート、活動拠点などの整備が十分でない 住民の避難意識を向上させる具体的な方策や安全なまちづくりについて定められていない これらの問題については最終報告までに具体的な改善策を調査しなければならない