まくらの最適な高さ 2009-05-13 高木翔平
調査理由 大半の人が日常的にまくらを使っている。 人々の睡眠を助ける素晴らしい活躍。 しかし、それほど「まくら」について考えることがない。 そもそも僕がまくら使用派であるため。 そもそも僕が不眠症であるため。
そもそも「まくら」とは? 寝るときに頭を支える寝具。(大辞林より抜粋)
まくらの起源 はっきりとは分からない。 まくらがなかった時代(憶測の話) ~腕まくら、ひざまくら、坂~ ~腕まくら、ひざまくら、坂~ たまたま腕を頭の下にして寝たらよく眠れた、などといった発見が枕の歴史に繋がっているのではないか、と考えられている。 <出典:枕の博物館>
まくらの歴史 現在のような、平らなまくらになったのは、昭和40年頃から。 <出典:枕の博物館> 丸太型 角型 撥型(ばちがた)
現代のまくらの種類 そばがら枕 羽根枕 パイプ&ポリエステル TPピロー(低反発&パイプ) <出典:枕のキタムラ>
なぜ「まくら」が必要? 必ずしも必要ではない。 あると、入眠時または睡眠時に便利なことがある。(リラックス効果、寝返りなど) 「まくらが変わると眠れない」というように、習慣になっている。
呼吸器官との関係 睡眠時にも、安定した呼吸をする必要がある。 そのためには気道を狭めない体勢で寝なければならない。 人は生きている限り、酸素を取り入れなければならない。 もちろん寝ている間も例外ではない。 一般的に、睡眠時の酸素濃度が高いほど睡眠の効率はよく、目覚めの気分も良い。 睡眠時にも、安定した呼吸をする必要がある。 そのためには気道を狭めない体勢で寝なければならない。
呼吸器官との関係 呼吸器官は骨の中に納まっている。 →正しい骨格の流れを作ることができれば、呼吸器が圧迫されることもなく、最大限の力を発揮できる。 正しい骨格で眠ることが大事。
人間の骨格 リラックスして立った状態 ゆるやかなS字状に。 首は前に。 肩は後ろに。 腰は前に。 仙骨が後ろに。 <画像:松下整骨院より>
人間の骨格 睡眠時もリラックスした状態を保つために。 まくら まくらを使うことで 立っている時と同じ ようなS字状になる。 <画像:松下整骨院より>
まくらの高さ つまり!! リラックスした状態の骨格を作る(呼吸器を最大限活用する)には、立っている時の曲線と同じにしてやればよい。 まくらの高さ=敷き布団と仰向け時の首の距離 となれば、睡眠効率、気分、共に最大の効用を得ることができる。 つまり!!
正しい高さでないとどうなるの? 高すぎる場合 気道を圧迫するため、逆に良くない。 低すぎる場合 血が頭に上ってしまうため、朝起きた 気道を圧迫するため、逆に良くない。 低すぎる場合 血が頭に上ってしまうため、朝起きた 時に顔がむくんでしまう。
まくらの高さ 布団と首の距離を「首空間」と言うことにする。 男性の首空間:3~4cm (がっちり男性):5~6cm 女性の首空間:2~3cm (岡山県立大学スポーツシステム工学科、 枕のキタムラ共働調べ) ちなみに僕の首空間は、3.4cmでした。
もしも今「まくら」がなくなったら 気道が上手く確保できないため、いびきがひどくなる。 酸素が入りづらくなるため、睡眠の質が落ち、気分よく生活できなくなる。 寝返りをうつのが難しいため、「寝違え」が多発する。 本能的な部分を害しているため、気分よく生活するのが今よりも困難になる(ただし生活に支障が出るほどではない)。
結論 首空間は1人1人違うので、それぞれ自分自身で調べ、まくら選びをするとよい。 普段から眠いと言っている人こそ、まくらにはこだわりを持つ必要がある(睡眠の質を上げる)。 寝具店には、自分に合ったまくらの高さを計測してくれる機械がある。 気分よく眠ることが目的なので、まくらが必要ないならそれでも良い。
出典、参考等 枕のキタムラ http://www.kabu-kitamura.com/ 岡山県立大学 http://www.oka-pu.ac.jp/ 枕の博物館 http://sirasaki.co.jp/makura-hakubutukann/makura-hakubutukann01.html 松下整骨院 http://www1.cnc.jp/seicotsuin-matsushita/index.html