マジェスティ125の統一・改善の提案 経営学部 経営学科 04-1-16-777 古角 太朗
目的・概要 現在、自動車に比べるとバイクはまだまだ普及しているとはいえません。私が持っているバイクへの興味・憧れから、もっとバイクを身近なものにしたいと思いました。そして私が今一番手軽で魅力的だと考える「マジェスティ125」というバイクをより支持される形で提案しようと考えました。私の提案の結果、1人でも多くの人が「こんなバイクなら少し乗ってみたい」と感じてもらえることができればと思います。 実用性や利便性、また格好良さだけを主張してもなかなか受け入れられないということもわかりました。このような結果から手軽で実用性があり、かっこいいバイクというものに私が今最も近いと考える「マジェスティ125」というバイクをよりよいものにする提案をしたいと思います。
方法・意義 「マジェスティ125」という1つのバイクに絞った研究なので書籍を利用することが難しいので、主にインターネットを利用し研究・提案を進めます。また実際に「マジェスティ125」や他のビックスクーターに乗っている友人・知人から聞き取り調査を行い、そこから得た情報を利用して提案をしていきます。 バイクという乗り物は、まだまだ普及する可能性があるものだと考えています。興味はあるが買おうとまでは思わない大勢の人の心を、少しでも動かすことができないかと考えこの提案にいたりました。そしてこの提案の結果、バイクという乗り物に興味を持ってもらうことができればバイクもまだまだ普及していくのではないかと考えています。
マジェスティ125 とは マジェスティ125 は125ccのスクータータイプのバイクです。125ccという排気量の割に大きな車体を持っていて、装備も充実しています。そして125ccなので他のバイクと比べても価格が安く、経済力のない若い年代層でも十分購入できます。車体が大きいとはいっても、他の中型のバイクよりはやはり軽いので、運転する上で扱いやすくなっています。またマジェスティという人気のあるシリーズなので、カスタムパーツも多く、自分好みのバイクにしやすいと思います。
125と125Fiとの違い 見た目にはマジェスティ125とマジェスティ125Fiにおける違いはほぼありません。しかしスペックにおいて大きな違いがあります。マジェスティ125Fiの名称にもあるようにFiとは燃料供給方式のフューエルインジェクション(Fuel Injection)のことです。これに対し、マジェスティ125では昔からあるキャブレターが採用されています。
「マジェスティ125」の現状 「マジェスティ125」の現状として、どのような人が実際に「マジェスティ125」に乗っているのかを調査してみました。 10~20代男性が20人、30~40代男性が19人、30~40代女性が3人、他の年代は0人という結果になりました。
現状に対する考察 最も予想外であったのは、30~40代の人が男女合わせて22人もいたことです。私は10~20代以外の世代は少ないのではないかと予測していました。30~40代男性の利用者は車も持っているが近い距離の移動に「マジェスティ125」を利用していたり、セカンドバイクとして「マジェスティ125」を利用しているようです。また30~40代女性は「少し買い物に行く」というようなときに利用していました。 10~20代男性の利用者が多かったことや、50~60代の利用者がいなかったことは予想通りでした。しかしこのような結果が出たことで、「マジェスティ125」というバイクをより魅力あるものにすれば、若い年代層だけではなく中年層の興味も引くことができるということだと考えます。
聞き取り調査 聞き取りは、短時間に多数の人間に聞き取りをするというものではなく、1人につき20~40分程度の聞き取りを実施しました。人数は4人で、いずれも「マジェスティ125」か、あるいは他のビックスクーターを所有しています。職業は学生とフリーターで、年代は22~24歳、聞き取りの期間は11月から12月です。聞き取り調査なので個人によって少しずつ内容が変わっている部分はありますが、大まかな聞き取り内容は次の通りです。 ①.「マジェスティ125」で不満な点 ②.1の不満な点をどう改善(改造)したか、または改善されれば良いと思うか ③.マジェスティ125とマジェスティ125Fiの装備でどちらが良いか
聞き取り結果 メットインが小さい(積載量が少ない)。 スクーター独特の画一的なマフラーの音が嫌い。 スピードが出ない(2人で乗ると特に)。 乗り心地がいまいち。 125ccにしては値段が高い。 インジェクションはあるほうが良い など
改善案 「メットインが小さい(積載量が少ない)」というのはリヤボックスを装着する事で改善されますが、かっこ悪くなるという意見が多数ありました。 「スクーター独特の画一的なマフラーの音が嫌い」というのはマフラーを変えることで改善できます。聞き取りの結果、変えるのであれば、細いものよりも太めのものが見た目も良いという意見が多数でした。 「乗り心地がいまいち」というのはインジェクションの採用、ブレーキとサスペンションを交換したほうが良いという意見で一致しました。
他のバイクへの応用 今回、提案をしていく中でキーワードとなったのは、「乗り心地」だったと思います。リアサスペンション・リアブレーキの交換と「インジェクション」の採用はまさに乗り心地を改善するための提案です。このことから、大型のバイクは当然ですが、比較的サイズの小さなバイク(原動機付自転車は除く)にも「乗り心地」というキーワードが重要になってくると感じました。 400cc以上のバイクになると装備も充実しているので、乗り心地という点で問題ないと思われますが、それ以下(特に250cc以下)のバイクでシートやサスペンション・ブレーキといったようなパーツを改善することが人気を高める結果に繋がるだろうと考えます。
まとめ この卒論を通じて、「マジェスティ125」のもともとの完成度の高さを改めて実感できました。この結果を見ることで、現在でも多くの人が「マジェスティ125」に乗っている理由を見せ付けられた気がします。 また調査で予想外の結果が出たことは良いことだと思いますが、予想していなかったので、聞き取り調査で「マジェスティ125」に乗っている30~40代の人を探すことができず、聞き取りが行えなかったのは残念でした。 この卒業論文を3年生のときから進めていく中で、自分が魅力を感じる「バイク」という軸をずらさずにできたことは良かったと思います。しかし、自分のやりたいことをなかなか具現化できず、テーマの設定がかなり遅れてしまい 予想外の事態に対応できなかったことが反省点です。