ミクロ経済学の基礎 経済学A 第1回 畑農鋭矢
経済学とは? 意思決定 希少性 トレードオフ インセンティブ 相互依存関係 交易・取引:自給自足の非効率 豊かさの実現
トレードオフと機会集合 金銭の希少性⇒予算制約 予算M 意思決定⇒コーヒーと紅茶の選択 価格(円/l) 購入量( l ) 支出金額 コーヒー p1 x p1x 紅茶 p2 y p2y 予算制約式 M = p1x +p2 y ⇒ y = x + ⇒図示
A⇔B xとyの両方を同時に増やすことはできない (トレードオフ) C⇒A, B xとyの両方を同時に増やすことも可能 1 A B 予算制約線 C 選択可能範囲(機会集合) O x
トレードオフと機会費用 コーヒーを1l 増加⇒紅茶を 犠牲 希少性 ⇒トレードオフ ⇒犠牲 ⇒機会費用 希少性に直面していない場合 ⇒トレードオフ ⇒犠牲 ⇒機会費用 希少性に直面していない場合 機会費用が安い (または全くない)
機会費用の例 大学進学 大学進学の犠牲とは? 出産 仕事とのトレードオフ 投票 スーパーマーケットで商品の選択に悩むこと
意思決定とインセンティブ 個人や企業が行動するための刺激 労働者に対する賃金、企業に対する利潤etc. 実績と報酬の連動→インセンティブ ↓ 努力や能力による格差 インセンティブと平等のトレードオフ
インセンティブの重要性 総合効果? シートベルト着用義務化の政策効果 着用⇒事故時の死亡率低下 ⇒交通事故による死亡者数減少 シートベルト着用義務化の政策効果 着用⇒事故時の死亡率低下 ⇒交通事故による死亡者数減少 交通事故死亡者数 =交通事故件数×1件あたり死亡者数 (≒死亡率) シートベルト着用 1件あたり死亡者数↓ 交通事故件数 ↑ 総合効果?
基本的競争モデルの仮定 合理的消費者 満足度の高い意思決定 利潤極大化企業 利潤の多い意思決定 競争的市場 完全競争とプライス・テイカー
価格(市場)メカニズム 割り当ての方法 行列、くじ引き、配給など →もっとも必要としている人が優先されない 価格(市場)メカニズム →もっとも必要としている人が優先される 不平等、貧困等の問題 →他のシステムで対応すべき
市場メカニズムと経済学の歴史 経済学の歴史 ⇒市場メカニズムの有効性を証明すること 市場メカニズムの限界も明らかに ⇒伝統的な市場の失敗 ⇒情報の不完全性 ⇒戦略的意思決定(ゲーム理論) 経済学のもう一つの歴史 ⇒市場メカニズムの限界を明らかにすること