OIE & Iowa State University

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馬伝染性子宮炎 馬科動物の生殖器感染症. 馬伝染性子宮炎(届出伝染病) 馬:軽種馬、重種馬、ろばなどの馬科の動物が感染。 1977 年に英国で初めて発生が確認され、日本では 1980 年に北海 道で、有症状馬から原因菌が分離された。 感染部位は生殖器で、雌馬の陰核洞、雄馬の尿道洞、亀頭窩、 包皮の皺内に垢とともに長期間生残し、無症状保菌馬となり、
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「安心できる香港生活」 乳幼児健康編 KEN HEALTH CARE LIMITED (HONG KONG) 代表取締役社長 医療法人社団ケンヘルスケア(東京 国分寺市)常務理事 小川ジョアンナ久美子.
微生物が体内に侵入する などして、引き起こす病気 病原体 感染症とは 細菌・ウイルス・寄生虫 など 9.感染症とその予 防 インフルエンザウィルス 「福岡県保健環境研究所H P」 タミフル「中村内科日記」よ り 素材集-感染症.
ミンクのアリューシャン病 ミンクアリューシャン病ウイルスがミンクに持続感染し、免 疫異常・アレルギー疾患を起こす病気である。 遅発性・消耗性の経過をとり、発症すると死亡率は 90% に達 する。 全身諸臓器における形質細胞の浸潤とガンマグロブリンの増 加などを特徴とする。 幼弱なミンクは数日で死亡するが、成獣は通常慢性経過を経.
ジカウイルスとは? 2016 年 01 月 26 日. ジカウイルス:基本情報 デングウイルス、チクングニヤウイルスと同様に、ネッタイシマカ( Aedes aegypti ) によって媒介される、蚊媒介ウイルス。 1947 年にアフリカ、ウガンダの Zika 森林で発見され、以降アジアとアフリカでは比較.
指定感染症について 1 鳥インフルエンザ(H7N9) 中東呼吸器症候群(MERS) 資料3. 2 指定感染症とは? 一類から三類感染症以外の既知の感染症であって、健康診断・就業制 限・入院・消毒等の措置が緊急に必要となった場合に一年間に限定し て指定する感染症(一年間の延長が可能。) 現在、指定されている感染症は、以下の2疾病。(今後、二類感染症.
伝染病学 各論 情報入手源 動物衛生研究所 疾病情報 農林水産省 動物検疫所 ウガンダ「家畜疾病対策計画」(JICA) 国際獣疫局(OIE)
節足動物(吸血昆虫)の介在しない 牛の感冒
三例の糖尿病性腎症導入例 仁和寺診療所 田中 貫一 仁和寺診療所.
主な感染症とその感染経路 長岡営業所 小林雅樹・倉井智.
インフルエンザ・ノロウイルス勉強会 基礎編
山羊関節炎・脳脊髄炎 (caprine arthritis-encephalomyelitis)
豚丹毒 豚に敗血症を起こす 人獣共通感染症.
マイコプラズマ感染による豚の 慢性呼吸器疾病
馬伝染性貧血(equine infectious anemia)法定伝染病
Equine herpesvirus type 1
口蹄疫問題 塩見菜津希.
日本における牛のアルボウイルス病の主な発生
端 緒 鹿児島県徳之島において、第5週(1月26日)以降、多数の風疹患者の届け出があった。
喀痰を生じる疾患や病態.
I gA腎症と診断された患者さんおよびご家族の皆様へ
牛白血病の概要 牛白血病は一旦罹患すると治療方法がなく、母子間の垂直感染を起こすため、畜産農家に大きな被害をもたらすことから届出伝染病に指定されている。この問題の解決に際しては、「家畜防疫対策要綱」に記載されている指導項目を念頭に検討する必要がある。 牛白血病は食品の安全性とは全く関係しないが種々の風評がある。
牛丘疹性口炎 (Bovine papular stomatitis)
1~3ヶ月齢子馬の難治性化膿性肺炎潰瘍性腸炎および付属リンパ節炎
馬パラチフス 馬科動物の生殖器感染症.
がんの家族教室 第2回 がんとは何か? 症状,治療,経過を中心に
肝炎の知識 担当:唐沢 治.
狂牛病(BSE).
壊死桿菌感染による牛に肝膿瘍など 感染局所の化膿性病変を主徴とする疾病
Lawsonia菌による豚の回腸および大腸粘膜の肥厚を特徴とする疾病
狂犬病 忘れ去られている恐ろしい病気.
1,709種類(ウイルス、細菌、真菌、原虫、寄生虫)
牛白血病(届出) 本病はリンパ系細胞が全身に悪性腫瘍性に増殖したもので、血流中に腫瘍細胞のみられる白血病の他、全身にリンパ肉腫を形成するものの総称である。 大きく地方病性牛白血病(enzootic bovine leukosis ; EBL)と散発性牛白血病(sporadic bovine leukosis.
牛の尿路コリネバクテリウムによる 血尿を主徴とする感染症
日脳 Do you know ? 媒介生物 病気のこと 今後の見通し 予防接種 健康増進課 結核感染症班.
1. 糖尿病と感染症 2. 感染症にかかりやすく 長引きやすい、5つの理由 3. 主な感染症の症状と対策 4. 感染症にかかったときの
AIDS 学習目標の要点 病例分析 提示問題についての解答 PBLの流れ 免疫システムの組成と功能 リンパ組織の構造と功能
リフトバレー熱 (RVF: Rift Valley fever) 人獣共通
豚水胞病 (swine vesicular disease )
馬ウイルス性動脈炎 (Equine viral arteritis)
ブルータング(bluetongue) 対象家畜: 牛、水牛、しか、めん羊、山羊
Epidemic cerebrospinal meningitis Meningococcal meningitis
黄熱(yellow fever)の要点 WHO Fact sheet December 2009
高齢者の肺炎による死亡率. 高齢者の肺炎による死亡率 誤嚥のメカニズム 誤嚥は、脳卒中や全身麻痺、あるいは麻痺などの症状のない脳梗塞で、神経伝達物質の欠乏によって、咳(せき)反射や、物を飲み下す嚥下(えんげ)反射の神経活動が低下して起こる。
Case17 6班 小池・越田・後藤 ・古谷野 3.
線維素性胸膜肺炎を主徴とする 豚の呼吸器系感染症
(BVD-MD: bovine viral diarrhea-mucosal disease)
山羊関節炎・脳脊髄炎(届出) 山羊関節炎・脳脊髄炎ウイルスによって起きる成山羊の関節炎や乳房炎、幼山羊の脳脊髄炎や肺炎を主徴とする疾病
供血者の選択・採血 琉球大学輸血部 佐久川 廣.
フラビウイルス属ウイルスの世界的分布 (CDC)
臨床診断総論 画像診断(3) 磁気共鳴画像 Magnetic Resonance Imaging: MRI その7
感染症集団発生事例に対する基本的対応 大山 卓昭 感染症情報センター 国立感染症研究所.
輸入感染症例(平成18年) フィリピンで感染し、日本に帰国後発症死亡
豚エンテロウイルス(テシオウイルス)性脳脊髄炎
2016/10/29 がんという病気を知っていますか? 岡山医療センター 消化器外科(大腸) 國末浩範(くにすえ ひろのり)
(CCHF: Crimean-Congo haemorrhagic fever)
疫学概論 疾病の自然史と予後の測定 Lesson 6. 疾病の自然史と 予後の測定 S.Harano,MD,PhD,MPH.
韓国で口蹄疫が再発しました! みなさんの家畜は大丈夫ですか? 牛用 口蹄疫とは・・・
鳥インフルエンザ 2006.4.19.
新型感染症 2004.11.28.
経過のまとめ 家族歴、基礎疾患のない14歳女性 筋力低下、嚥下障害を主訴としてDM発症 DMは、皮膚症状と筋生検にて確定診断
12 REPORT ON IMPLEMENTATION OF THE AGENCY’S FOODBORNE DISEASE STRATEGY. MHPF PAPER 02/02/ 患者数(万人) ,148 51,166 1, ,
新興感染症の病原体 再興感染症の病原体 病原体の種類 病原体名 ウイルス ロタウイルス、エボラウイルス、T細胞性白血病ウイルス
溶連菌感染症 1.急性咽頭炎・急性扁桃腺炎 2.伝染性膿痂疹
馬モルビリウイルス肺炎 (Equine morbillivirus pneumonia)
問13. デング熱 の地理的分布に関する最近の知見では、従来の生物地理区の説明とは違っているので、再確認する。
疫学概論 疫学研究の目的 Lesson 1. 疫学研究 §A. 疫学研究の目的 S.Harano,Md.PhD,MPH.
人類集団の歴史的変遷 出典:Mascie-Tailor CGN (1993) The Anthropology of Disease, Oxford Univ. Press.
韓国で口蹄疫が再発しました! みなさんの家畜は大丈夫ですか? 豚用 口蹄疫とは・・・
図1 斑紋異常の子牛 出生 性別 精液の銘柄 症例1 H27.3.13 雄 Ⅰ 症例2 H27.5.26 雄 Ⅱ
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OIE & Iowa State University ナイロビ羊熱 (Nairobi sheep disease) 届出伝染病: めん羊、山羊。 動物衛生研究所 「家畜の監視伝染病」 病原体:  ブニヤウイルス科 ナイロウイルス属 ナイロビ羊病ウイルス。単鎖のマイナスRNAで、3本の分節からなり、エンベロープを持つ。 疫学: めん羊と山羊の最も重要な感染症の一つで、出血性腸炎を主徴とする。致死率は40~90%。東アフリカで発生しており、インド、スリランカでは血清学的に近似のGanjam virusが分離されている。日本国内での発生はない。マダニが媒介し、介卵感染する。降雨で湿度が上昇すると媒介マダニが大量発生して流行が起こる。 予防・治療: 抗体を持たない動物の常在地への導入制限や、ウイルスを媒介するマダニの非流行地への持ち込みを防ぐ。現在、ワクチンは実用化されていない。常在地でのウイルスを媒介するマダニの防除は困難である。 公衆衛生: ウガンダで少なくとも一例が報告されており、稀にヒトに感染して軽いインフルエンザ様症状を起こす。このウイルスを取扱う際、エアロゾル感染に注意すべきである。 OIE & Iowa State University

臨床症状: 感染2~3日後から発熱し、2~8日間持続し、41℃を超える。元気消失、食欲不振、呼吸促迫などを示し、粘膜は青黒くなり、時に鼻汁漏出もみられる。次いで、腹部の疼痛を伴う粘血便の激しい下痢を起こす。妊娠めん羊に感染した場合、流産が起きる。発熱に伴い白血球減少症がみられる。流行地に抗体を持たない緬羊や山羊を導入した場合、高い致死率を示す。 lookfordiagnosis.com

臨床症状:  初期病変として、出血を伴うリンパ節炎と消化菅、脾臓、心臓などの臓器の点状、斑状出血がみられる。後期病変として、第4胃、回盲部、結腸、直腸などに出血を伴う胃腸炎が顕著になる。回盲部、結腸、直腸には、シマウマ縞がしばしば現れる。また、胆嚢の肥大、出血が認められる。病理組織学的所見として、心筋の変性、腎炎、胆嚢の壊死が観察される。 lookfordiagnosis.com

2005年以降では、2006年下半期にイエメンで疑い症例があったのみである。 2006 7-12 2005年以降では、2006年下半期にイエメンで疑い症例があったのみである。

OIE & Iowa State University マエディ・ビスナ (Maedi–Visna) 届出伝染病: めん羊。 動物衛生研究所 「家畜の監視伝染病」 病原体:  レトロウイルス科レンチウイルス属マエディ・ビスナウイルス。ゲノムは同一の単鎖の-RNAが2本で、二量体を形成している。 概要: アイスランド語で「マエディ」は「呼吸困難」、「ビスナ」は「次第に消えていくこと、衰弱」を意味し、「慢性進行性肺炎」と「脳脊髄炎」を特徴とする遅発性ウイルス感染症の1つである。 疫学: 感染母羊から初乳・常乳を介して垂直感染するとされるが、飛沫による水平感染によっても伝播する。オーストラリア、ニュージーランド以外の主な羊の生産国で発生している。日本における発生は報告されていない。 OIE & Iowa State University 予防・治療: ワクチンや治療法はない。感染から発症までの経過が長く、また不顕性感染も多いので、抗体陽性動物の摘発・淘汰が重要である。子羊の感染は、主に母乳中のウイルスによるため、出産直後から人工乳で育てれば感染を免れるが、実用的な手段ではない。

右: 家畜市場で慢性的消耗(Chronic Wasting)として処分された雌羊。 下: 出産した雌羊の乳量が少なく人工乳で補う必要があった。その乳房は全体的に硬いが腫瘤はない。 University of Guelph MAEDI VISNA

慢性的消耗と乳量低下のため処分した雌羊。呼吸器症状がなかったにもかかわらず、肺は典型的なマエディ・ビスナの病変を示した。気管粘膜が肥厚し、肺は腫大し重くなっていたが取り外す際に崩れなかった。背側面は腹側前葉よりも重度である。縦隔部の食道の陥凹に注意。

マエディ・ビスナに侵された肺。肺は重く、黒ずんで白点がある。細気管支は粘液と炎症細胞に満たされている。 University of Guelph マエディ・ビスナに侵された肺。肺は重く、黒ずんで白点がある。細気管支は粘液と炎症細胞に満たされている。 潜伏期間は通常2年で、典型的な臨床症状が出るのは4歳からである。最も一般的な症状は、消耗、進行性の呼吸困難および痰を伴わない乾性咳である。発熱、気管支滲出物および沈鬱を伴わない場合が多い。無酸素症または細菌性肺炎を併発し、死亡する。

2007 7-12 2008 1-6 2007 1-6 2006 7-12 2005 7-12 2006 1-6 2005 1-6 北米と欧州は常在化しているが、爆発的流行ではなく、散発的発生が続いている。不顕性感染や遅発性感染症の特徴から発見が遅れ、さらに、初乳を介した垂直感染という感染様式から、摘発淘汰手段による清浄化が難しいことを示している。清浄国では、検疫による感染個体の摘発が何よりも重要である。

兎ウイルス性出血病 (Rabbit Hemorrhagic Disease) 届出伝染病: 兎。 病原体:  カリシウイルス科ラゴウイルス属兎出血病ウイルス。一本鎖のプラス鎖RNAウイルス。 概要: 本病の発見は1984年の中国で、ドイツから輸入したアンゴラ兎に発生が確認された(9ヶ月間で1,400万羽の家兎を処分)。その後、世界全土に広がっている。わが国では、1994年に北海道で、1995年には静岡県の観光牧場で発生した。伝播は、主として糞など排泄物に含まれるウイルスの経口・経鼻感染による。ウイルスは、家兎の飼育者、器物、野生動物、昆虫などによっても媒介される。2カ月齢以下の若齢兎には発症がみられない。 病態: 致死率は40~90%。急性型では、呼吸促迫、粘膜は青紫色となり、食欲廃絶がみられ、血液が鼻汁に混じる例もある。感染後期には、神経症状を呈し、運動失調や後弓反張を示し、数日の経過で死亡。亜急性型では、発症後自然治癒する割合が多くなる。

動物園における発生の概要 肝臓 著変なし 一部壊死 黄褐色煮肉様 暗赤色煮肉様 脾臓 やや腫脹 出血腫脹 肺 小さい出血斑 充出血 No. 1994年4月以前 屋外で7羽、屋内で7羽飼育 4/25 約1カ月齢のウサギを動物販売業者から24羽導入 (導入後まもなく14羽死亡) 5/27 導入したウサギのうち生存していた10羽を屋外で飼育開始 (この間に在来ウサギ3羽、導入ウサギ7羽死亡) 7/10 公園で1頭を保護し、獣医室に収容。 7/11 導入ウサギ1羽、在来ウサギ1羽死亡(ともに屋外飼育) 7/13 在来ウサギ1羽死亡(屋外) 7/17 公園で保護したウサギ死亡(獣医室) 7/18 在来ウサギ2羽死亡(屋外) 7/19 在来ウサギ1羽死亡(屋外) 石狩家畜保健衛生所 死亡兎4羽の肝細胞内にウイルス抗原を認め、電顕でもカリシウイルス様の粒子を確認した。さらに、肝臓からRNAを抽出して行ったRT-PCR法で特異バンドが検出された。 当時、兎は動物検疫の対象になっていなかった。 肝臓 著変なし 一部壊死 黄褐色煮肉様 暗赤色煮肉様 脾臓 やや腫脹 出血腫脹 肺 小さい出血斑 充出血 No. 1(鑑定殺) 2 (鑑定殺) 3 (死亡) 4 (死亡) 5 (死亡) 6 (死亡)

静岡県観光牧場における兎ウイルス性出血病の発生 1995年2月末~3月の9日間で、成兎60羽中53羽が沈鬱、震えを示し、発症後数時間で急死した。同居子兎は無症状であったが、親が死んだため衰弱死した。 肝小葉の中間帯から辺縁帯に巣状壊死がみられ、核濃縮と核崩壊が顕著で、細胞質は好酸性を示し、偽好酸球と単核細胞の軽度の浸潤もあった(右)。 この牧場は、年間20羽程度を一般家庭から引き取っており、さらに、発生半月前に小学校から5羽を引き取っていた。 その小学校を含む6箇所の兎の後退調査をしたが、いずれも陰性であり、感染源は特定できなかった。一般家庭からの引取り兎かも知れない。 国内に広く蔓延?

OIE & Iowa State University FOREIGN ANIMAL DISEASES 2000年 1件4羽(東京) 2002年 1件7羽(北海道札幌市円山動物園) 予防・治療: 本病の治療法はなく、防除には患畜および同居兎の淘汰と徹底した消毒を行う。海外ではワクチンも実用化されているが、国内では承認されていない。現在は動物検疫の対象となっている。 OIE & Iowa State University 血液が鼻汁に混じる FOREIGN ANIMAL DISEASES REVISED 2008, APHIS

肝小葉の全てが腫大して退色し、網状模様がみられる(右)。 網状模様を伴う蒼白な壊死部分が広がる(下)。 罹患例(左)は正常例(左)より退色

気管は泡沫(左上)または血液(左下)で満たされている。 肺は重度の水腫で充出血が著しく、斑状を呈するが破綻しない。

心臓の心外膜には多数の出血がある(下)。腎臓の皮質には点状出血がみられ、髄質は高度の充血がある(右)。 著しく腫大した脾臓

2007 7-12 2008 1-6 2007 1-6 2006 7-12 2005 7-12 2006 1-6 2005 1-6 兎ウイルス性出血病ウイルスの起源は不明であるが、欧州の野兎の間で循環していた低毒性のカリシウイルスから誕生したとみられている。1990年代後半には40ヶ国から報告され、欧州、オーストラリアおよびニュージーランドの野兎に定着した。北米でも家兎に散発的発生が起きているが、北米の野兎はこのウイルスに感受性がないことから短期で撲滅が可能である。

日農林水産省: 混合プレスハム品質表示基準 日農林水産省: 混合プレスハム品質表示基準 混合プレスハム: 肉塊を塩せきにしたものまたはこれにつなぎを加えたもの(つなぎの割合が20%を超えるものを除く)に調味料、香辛料などを加えて混合し、ケーシングに充填した後、燻煙、湯煮、蒸煮などの処理をしたもの。 肉塊: 畜肉(豚肉、牛肉、馬肉、めん羊肉又は山羊肉)、家兎肉、家きん肉、または、魚肉を切断したもの。 つなぎ: 畜肉、家兎肉、家きん肉もしくは魚肉をひき肉にしたもの、または、これらにでん粉と、小麦粉、コーンミール、植物性たん白、卵たん白、乳たん白、血液たん白等を加えたものを練り合わせたもの。 家兎肉は、獣肉がタブー視された日本において、鳥肉と同等に扱われた(そのため、一羽、二羽と呼ばれる)。 戦後、ハム・ソーセージの「つなぎ」としての利用もおこなわれてきた。 近年では、低アレルギーとして見直されている。

Tapeti (Sylvilagus brasiliensis) ウサギ目 Lagomorpha  ウサギ科 Leporidae ⇔ナキウサギ科 European Rabbit (Oryctolagus cuniculus) ペット・食用・毛皮用(Angora)の家兎の祖先 アカウサギ属 Pronolagus : ランドアカウサギ等 アナウサギ属 Oryctolagus : ヨーロッパアナウサギ アマミノクロウサギ属 Pentalagus : アマミノクロウサギのみ アラゲウサギ属 Caprolagus : アラゲウサギのみ ウガンダクサウサギ属 Poelagus : ウガンダクサウサギのみ スマトラウサギ属 Nesolagus : スマトラウサギのみ ノウサギ属 Lepus : ニホンノウサギ、ユキウサギ等 ピグミーウサギ属 Brachylagus :  ピグミーウサギのみ ブッシュマンウサギ属 Bunolagus : ブッシュマンウサギのみ メキシコウサギ属 Romerolagus : メキシコウサギのみ ワタオウサギ属 Sylvilagus : ワタオウサギ等 Brush Rabbit (Sylvilagus bachmani) Tapeti (Sylvilagus brasiliensis)

兎粘液腫 (Myxomatosis) 届出伝染病: 兎。 届出伝染病: 兎。 病原体:  ポックスウイルス科コルドポックスウイルス亜科レポリポックスウイルス属の兎粘液腫ウイルス。病原性を異にする種々の株が存在する。 疫学: 自然宿主は野生の南米(モリウサギ、Sylvilagus brasiliensis)と北米(ブラシウサギ、S. bachmani)である。1896年にウルグアイで発見、1927年にポックスウイルスと同定された。本来の宿主では、若齢の動物に良性の線維腫ができるが致死的でなく、カ、ノミやブユなどの吸血昆虫によって機械的に伝播される。 臨床症状: ヨーロッパウサギでは、強毒株による結節(古典)型と弱毒株による慢性の非粘液腫(呼吸器)型の二つの病型がみられる。結節型のウイルスは病原性からⅠ~Ⅴにランクされる。最も強毒のⅠでは、感染部位の腫瘤形成、隆起、潰瘍から、眼瞼・結膜の炎症、会陰部と陰嚢周辺の皮膚粘膜に腫瘤(ゼラチン様物を含む)形成へと進む。感染後1週間程度で細菌の二次感染が起こり、8~15日目に死亡する。非粘液腫型では呼吸器症状が主であり、皮膚の腫瘤はないか小さい。この病型は多数を飼育している施設での接触感染による。 予防・治療: 治療法はない。発生のない日本では検疫による侵入防止。発生国でワクチン接種が行われているが、感染を防げず慢性型を引起している。

VideoJug Corporation Limited Veterinary Services Department, Drs. Foster & Smith, Inc. 米国の太平洋岸に分布するカリフォルニア株は、99%以上の致命率である。 甚急型: 感染後7日以内、発症後48時間以内に死亡。唯一の兆候は、無気力、眼瞼膨張、食欲減退、発熱。 急性型: 口唇、鼻、眼を含む顔面と頭部の皮下に液体を含む腫瘤ができる。腫脹した耳は垂下がる。肛門と生殖器の周辺部は腫脹する。 24~48時間で症状が悪化し、失明する。発熱が続き、消耗する。大半のウサギは出血と痙攣を起こして10日以内に死亡する。 慢性型: 急性型を耐過した場合で、一般的でない 。粘稠な涙と耳の付根が特徴的である。「粘液腫」に相当する結節は、家兎では滅多に見られない。呼吸困難の徴候を示す。ほとんどは2週間以内に死亡する。生き残ったウサギは、30日間ウイルスを排出する。 回復個体には生涯免疫ができる。 VideoJug Corporation Limited Myxomatosis1:急性型、慢性型 Myxomatosis2:ワクチン K Wren: 病状

Netherlands: Myxomatosis Coalition against Myxomatosis

毛皮を積んだ馬車(1905年) ヨーロッパウサギは食用および毛皮用として欧州からオーストラリアに1788年に導入された。それが野生化して異常に増え、在来種と競合するとともに、農作物を食い荒らし、農地崩壊を引起した。20世紀初頭から、罠、銃殺、巣穴の破壊、毒餌などを講じたが数は減らなかった。 From Wikipedia CSIRO 1950年に兎粘液腫ウイルスの散布を始めた。一時は6億羽から1億羽に減ったものの、1991年には2~3億羽まで増えた。1996年から兎出血病ウイルス散布を始めたが、乾燥地帯では効果を上げたものの、湿潤で寒冷な地域では別のカリシウイルスが浸潤していて兎が交差免疫を獲得しているため有効性は低かった。

An European Rabbit afflicted by Myxomatosis in Shropshire, England. 1952年に兎粘液腫ウイルスがフランスで不法に散布され、1954年にはフランスの野兎の90%が死滅した。 これらが欧州全域に兎粘液腫が拡大する契機となった。現在、欧州ではペット用兎に対するワクチンが市販されている。 1953年にウイルスが英国に侵入した際、死亡した兎を別の繁殖地に投げ込む行為が繰り返され、1955年までに英国の野兎の95%は死亡した。これらの行為に対して政府は禁止措置をせず、自然保護団体から抗議を受けた。 An European Rabbit afflicted by Myxomatosis in Shropshire, England.

2005 1-6 2007 7-12 2006 7-12 2007 1-6 2005 7-12 2006 1-6 2008 1-6 自然宿主は南北アメリカの Sylvilagus 属の兎である。ヨーロッパウサギを駆除するため人為的にウイルスが撒布されたオーストラリア(1950)と欧州(1952)にも定着している。欧米諸国の自然保護団体から抗議が出ている。日本での発生はない。 J. Harrison, UK: Get Secrets About Your Pet Rabbits You Can't Find Anywhere Else On The Internet!