イスラエル旅行準備会 第二回(8月24日) イスラエル全史.

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イスラエル旅行準備会 第二回(8月24日) イスラエル全史

レビ記26章27‐42節 主がアブラハムに約束の地を与えられる。 モーセの時代、イスラエルが民となった。 約束の地の相続 神に背くため、離散。 離散の地における悲惨。 主が土地を思い出す。

申命記30章1‐6節 主が離散の民を帰還させる。 彼らの心が立ち返る。

二回の離散 バビロン捕囚(紀元前586‐538年) ローマによる神殿破壊(紀元70年) 異邦人の時 「人々は、剣の刃に倒れ、捕虜となってあらゆる国に連れて行かれ、異邦人の時の終わるまで、エルサレムは異邦人に踏み荒らされます。 (ルカ21:24) 」

再臨によって完成する帰還 「そのとき、人の子のしるしが天に現われます。すると、地上のあらゆる種族は、悲しみながら、人の子が大能と輝かしい栄光を帯びて天の雲に乗って来るのを見るのです。 人の子は大きなラッパの響きとともに、御使いたちを遣わします。すると御使いたちは、天の果てから果てまで、四方からその選びの民を集めます。(マタイ24:30-31)」

イスラエルの歴史は神の壮大な計画 族長時代(紀元前17‐19世紀) この時代とそれ以前:カナン時代の遺跡 神がアブラハムを選び、カナンの地を約束。 イサクを選ぶ。(イシュマエルはアラブ人) ヤコブを選び、十二人の息子。  → エジプトに下る。 この時代とそれ以前:カナン時代の遺跡 エリコ、ダン、メギド・・・

出エジプト時代(1445-1405B.C.) 族長時代が「約束の時代」であったが、出エジプトは「イスラエルの民の誕生」。 神との契約(シナイ山) 十戒を始めとする律法 神の幕屋における礼拝

ヨシュアから士師時代(11世紀辺り) 約束の地を相続するものの、主の前に悪を行ない、異邦人から虐げられた時代。 士師によって救われ、解放と安息。

王国時代(統一国家) サウルから始まるが、ダビデによって国が統一する。 ソロモンによって国の繁栄 エルサレムが都 → 永遠に続く エルサレムが都 → 永遠に続く ソロモンによって国の繁栄 神殿建設 → 第一神殿時代(バビロン捕囚まで) この時期の遺跡 メギド、ハツォル、西壁トンネル・・・

南北王朝時代 ソロモンの死後、ユダの王レハブアムから北イスラエル十部族が分離。 北イスラエルは722年アッシリヤ捕囚 南ユダは586年バビロン捕囚 数々の遺跡 ヒゼキヤのトンネル、ダンの金の子牛祭壇・・・

帰還の民 バビロンからの帰還民、エルサレムを再建 この時から「異邦人の時」とも言える この神殿から紀元70年までを「第二神殿時代」と呼ぶ。 総督ゼルバベル → 神殿(エズラ記) 総督ネヘミヤ → 城壁 この時から「異邦人の時」とも言える メディヤ・ペルシヤ ギリシヤ ローマ この神殿から紀元70年までを「第二神殿時代」と呼ぶ。

中間期 マラキ書(400年頃)から主の聖誕までの期間。 主にダニエル書、外典「マカバイ記」に記載。 ギリシヤが四分割 プトレマイオス(エジプト)とセレウコス(シリヤ)の興亡 シリヤの王アンティオコス・エピファネスによるユダヤ人のヘレニズム化

ハスモン朝(142-63年) マカバイ家の勇猛な戦い 大祭司また王として、律法を基にして君臨。 ハヌカー(164年)宮清め、神殿奉献 大祭司また王として、律法を基にして君臨。 学者エズラから始まり、マカバイ家に受け継がれた律法敬虔運動が、後にパリサイ派となっていく。

ローマ支配(63B.C.-313A.D.) ハスモン朝がローマによって倒れ、ユダヤはローマ属国に。 建築に才能を発揮。第二神殿を大幅改築。 キリストの誕生(4-6B.C.) ユダヤ人から拒まれる 主の預言通り、紀元70年エルサレム神殿破壊

ユダヤ反乱(66‐74年) 第一資料はヨセフスの「ユダヤ戦記」 ユダヤ人がヘロデの統治にも反発、ローマの直轄下に入ったがそれにも反発、ついに66年カイサリヤでユダヤ人殺害がきっかけにユダヤ反乱軍が動く。 70年にティトスがエルサレムを破壊 残党が死海ほとりのマサダ要塞に篭城

ローマのイスラエル非ユダヤ化 地名ユダヤを「シリア・パレスチナ」に改名 第二次ユダヤ反乱(バル・コクバの戦い132年)の鎮圧後、ユダヤ人を完全追放 エルサレムの中にも偶像を建てる

ユダヤ教の発展 主がしばしばパリサイ派と対立しておられた律法解釈は、口伝律法「ミシュナ」。 ミシュナの文書化、さらにそのミシュナの解釈が「タルムード」 神殿礼拝に代わって、シナゴーグ(会堂)でラビによる礼拝が始まる → 現代ユダヤ教の始まり ティベリヤにサンヘドリン(議会)

ビザンチン時代(313‐636年) ローマ帝国が、皇帝コンスタンティヌスの改宗によりキリスト教が国教に。 母ヘレナの巡礼。ゆかりの地に教会堂と修道院を建築。→今見る教会の多くがギリシヤ正教

イスラムの支配(636-1099年) 632年にムハンマドの死、3年後アラブ人がこの地を支配 カリフ(回教太守)がダマスコから支配 ユダヤ人は生存権は認められた

十字軍(1099‐1291年) イスラム教徒からの聖地奪還運動 イスラム教徒とユダヤ人をすべて虐殺 十字軍の城壁跡なども見ることができる。 →ムスリムとユダヤ人のキリスト教に対する否定的反応の主な原因は十字軍 十字軍の城壁跡なども見ることができる。 映画「キングダム・オブ・ヘブン」

反ユダヤ主義 歴史的には欧州キリスト教における、「キリスト殺し」という考え 制度的には13世紀から。キリスト教徒との交際禁止、職業自由の剥奪、スペインでの強制改宗、カトリックの異端審問、ゲットーと呼ばれるユダヤ人隔離居住区 イスラム圏では保護民として二流市民にとどまった。 → 今の反ユダヤ主義の多くがイスラムによる「反イスラエル主義」

マムルーク朝(1291‐1516年) エジプトから始まったイスラム勢力 イスラエルは荒廃、ユダヤ人居住者は貧困にあえぐ

オスマントルコ(1517‐1917年) 最盛期時のスレイマン壮麗王により、ユダヤ人生活が向上。今のエルサレム城壁はこの時のもの。 ユダヤ人の多くがツァファトに移住。 半ばから国力を失い、パレスチナは不在地主による貧農の耕作。土地税が木一本につき課税されたので、節税対策として木を抜き、不毛と湿地の地へと変化。

欧州からシオニズム胎動(18世紀) フランス革命と啓蒙運動により、ユダヤ人差別制度の多くが撤廃 しかし根強く残る反ユダヤ主義。 ロシアのポグロム フランスのドレフェス事件。  → テオドールがユダヤ人国家提唱。 欧州とロシアの、社会主義的理想を掲げた若者たちがパレスチナで農地開墾

オスマントルコ後期 欧米列強が中東への影響力 迫害によって、アリヤー(祖国帰還)の波が起こる。 ヘブル語の復活(ベン・ヤフーダ) イギリスとフランス 聖書考古学の発展 迫害によって、アリヤー(祖国帰還)の波が起こる。 生活改善(通信・交通・幹線道路) エルサレム新市街 ヘブル語の復活(ベン・ヤフーダ)

英国委任統治(1918-1948年) 英軍アレンビーがメギドでトルコ軍に勝利。(映画:「アラビアのロレンス」) 国際連盟が英国にパレスチナの委任統治 1917年、バルフォアによるユダヤ人郷土宣言。 ユダヤ人とアラブ人に自治を認める 離散民の援助による発展。ユダヤ機関。 ユダヤ人社会の近代化、国となる基盤。

アラブ民族主義とホロコースト パレスチナの中ではアラブ人による暴動の頻発。確執が始まる。 欧州では、ドイツのナチスによるホロコースト。ところが英国はアラブを気にしてユダヤ人に厳しい移民制限をかける。 ユダヤ人による自衛と反英闘争が始まる(ハガナー(後のイスラエル国防軍)・イルグン)

国連分割決議と中東戦争の始まり 1947年、国際連合がパレスチナにユダヤ人とアラブ人、国連管理地区からなる分割決議案を提出。ユダヤ側は了承、アラブ側が拒否。 1948年、英国が国連に統治委託を返還、5月14日ついに、イスラエル国として独立。24時間もたたぬうちにエジプト、ヨルダン、シリア、レバノン正規軍が一斉攻撃。

独立戦争(1948‐1949年) 15ヶ月間の戦闘でイスラエルの勝利 ガザ地区がエジプト、西岸(東エルサレム含む)がトランス・ヨルダンに 住む土地を逃げたアラブ人が大量に難民化(パレスチナ難民問題) 逃げなかったアラブ人はイスラエル市民権 アラブ諸国にいるユダヤ人も難民化。しかしイスラエルが吸収。

シナイ作戦(第二次中東戦争 1956年) スエズ運河に利権を持つイギリスとフランスが、国有化を宣言したエジプトに対して、イスラエルによって攻撃。シナイ砂漠をIDFが進出。イスラエルの勝利に終わったが、シナイはすぐに返還。 この戦争で、イギリスとフランスの影響力がなくなり、代わりに米ソの影響力が強まる。

六日戦争(1967年) エジプトがシナイ砂漠に進軍、ティラン海峡を封鎖、ヨルダンと軍事同盟。エジプト・シリア・ヨルダンによって四面楚歌になったイスラエルが先制攻撃。 南部は空軍の攻撃で電撃的勝利、東部はヨルダンから西岸を奪還、北部のゴラン高原はシリアから奪還。 東エルサレムをヨルダンから奪還したことにより、エルサレムの主権を回復!(しかし神殿の丘はすぐにイスラム当局に移管。) エジプトはガザを放棄、ヨルダンも西岸を放棄、そのため「誰の国のものでもない土地」をイスラエルが管理している状態。 入植地建設を開始。

ヨム・キプール戦争(第四次 73年) ヨム・キプール(贖罪の日)に、エジプトとシリアが両面攻撃。 イスラエルは苦戦を強いられたが勝利。 ヨム・キプール戦争(第四次 73年) ヨム・キプール(贖罪の日)に、エジプトとシリアが両面攻撃。 イスラエルは苦戦を強いられたが勝利。 エジプトのサダト大統領が、数年後、平和条約を提唱、78年に合意。シナイ半島がエジプトに返還 → エジプトとの戦いの終結、周辺アラブ諸国との正規戦が終わる。(ヨルダンとは94年に平和条約締結。)

パレスチナ(PLO)との戦い ゲリラとしてイスラエルを長年悩ます。 ガリラヤ平和作戦(82年) レバノンに侵入、PLOの掃討戦

オスロ合意(1993年) イスラエル首相ラビンとPLO議長アラファトが、クリントン大統領仲介によって締結 パレチナの暫定自治 平和と安全を確保しながら、パレスチナ国家へ移行。 相次ぐ対イスラエルのテロ攻撃と、PLO内の腐敗によって頓挫。

第二次インティファーダ(2000年9月) 当時のバラク首相の譲歩をアラファトが一切拒否、シャロン首相の神殿の丘訪問を利用して武装蜂起。 自爆テロがこの時に頻発。 防護フェンスを作ることによってテロ事件が激減。

第二次レバノン戦争(2006年7月) 2000年、イスラエルがレバノンを一方的撤退。 イラン、そしてシリアの支援を受けてシーア派原理主義ヒズボラが拠点設置。カチューシャ・ロケット攻撃開始。 イスラエルが応戦

ガザ戦争(2008‐2009年) PLOのファタハの力が弱まり、イスラム原理主義ハマスの台頭。 ガザ地区の入植地とIDFをシャロンがすべて撤退させる。 内乱の後ハマスがガザ地区に権力掌握。 エジプトから武器密搬入、ロケットをイスラエルに発射攻撃。 イスラエルの応酬

異邦人の完成の時 その他、イラン核開発による戦争危機などがあるが、なぜこうもイスラエルは周囲の敵に悩まされるのだろうか? 旧約時代のイスラエルも同じだった。 今は、異邦人の救いの完成が近づいている。したがって、神がイスラエルを再び取り扱い始めておられる。 終わりの日に生きるキリスト者を再確認。

参考文献 駐日イスラエル大使館 出版物 「イスラエルの情報」(pdf.あり)