新しい科学の文法を目指して - 統計科学の立場から - 情報・システム研究機構 統計数理研究所 北川 源四郎 横幹連合シンポジウム 「横断型科学技術と数学」 東京, 2006年10月23日 Thank you Prof. Boch for introduction. Good morning everybody. First of all, I’d like to thank the program committee and organizers to invite me to COMPSTAT2006 and to Rome. It’s a great honor for me to be invited as a keynote speaker of COMPSTAT. This talk is addressed to the problem of signal extraction and knowledge discovery from massive time series that become an important problem due to the arrival of IT society.
科学の変遷 19世紀まで 物理学 厳密科学の言語としての数学 I. Newton (1687) 20世紀 進化論 優生学:計量生物学,回帰 F. Galton(1883) 「科学の文法」 K. Pearson(1892) ・科学は対象ではなく方法で特徴付けられる ・あらゆる対象が科学たり得る 推測統計学・遺伝学 R.A. Fisher(1925) 椿(2002) 「計量・・・」「・・・metrics」 計量経済学,計量生物学,計量心理学,行動計量学,計量ファイナンス,計量社会学,計量文化学,科学計量学,計量文献学,トラフィック計量学,計量政治学,環境計量,計量地理学,感覚計量学,植物システム計量学,計量舞踊学,計量文体学,計量考古学,資源計量学,スポーツ計量学,計量歴史社会学, 計量科学,計量法学,計量生物工学,宇宙計量学,計量医学,計量薬学,健康体力計量学,計量刀剣学
21世紀の課題 情報とシステムの観点 Post-IT社会: 大量データに基づく予測と知識発見 リスク社会: 不確実性のモデリングとリスク管理 情報化・グローバル化 情報とシステムの観点 Post-IT社会: 大量データに基づく予測と知識発見 リスク社会: 不確実性のモデリングとリスク管理 への科学的対応 予測・知識発見 リスク
「科学の文法」に求められること ・(認識科学と)設計科学への対応 ・ 実世界とモデル世界の架け橋 ・機能のモデリング ・帰納的モデリング ・ 実世界とモデル世界の架け橋 ・機能のモデリング ・帰納的モデリング ・能動的モデリング
統計数理研究所における取組み 研究組織の二重構造化 共同研究システム 戦略研究センター NOE 基幹的研究組織と戦略的研究組織 予測発見戦略研究センター リスク解析戦略研究センター NOE リスク研究ネットワーク
情報・システム研究機構における取組み ・データとモデルに基づく真理の発見と予測のための独創的手法 ・地球と生命システムにおける新しい研究パラダイムの創造 メタウェア 統計的モデリング 推論・計算アルゴリズム 情報技術 データベース 情報基盤 地球,宇宙 生命圏の 巨大データ 遺伝子・ゲノムデータ 生物遺伝資源 それでは次に,機構としての取り組みについてご報告いたします. まず,機構に役員会,経営協議会,教育研究評議会を設置して,外部の意見を取り入れながら,機構の運営を行いました. 一方で,所長会議を設置して,各研究所の事情を考慮しながら,機構として一体となった運営ができるようなシステムを構築しました. 新領域融合研究 センター 統計数理研究所 国立情報学研究所 国立極地研究所 国立遺伝学研究所