日本大学B班 秋山芳胤 井上直也 新堀洋平 矢野道教

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日本大学B班 秋山芳胤 井上直也 新堀洋平 矢野道教 マツモトキヨシ3つのポイント 日本大学B班 秋山芳胤 井上直也 新堀洋平 矢野道教 これから日本大学B班の発表を始めます。発表者は秋山、井上、新堀、矢野です。私たちのテーマは「マツモトキヨシ3つのキーワード」です。

目次 1.研究の動機 2.ドラッグストアとは 3.ドラッグストア業界の推移 4.株式会社マツモトキヨシ 5.マツモトキヨシ3つのポイント 6.まとめ 7.今後の展望 8.参考文献 発表はこのような流れで行いたいと思います。

1.研究の動機 マツモトキヨシはなぜドラッグストア業界で成功したのか興味を持った 人々が気軽に立ち寄るドラッグストア。数あるドラッグストアの中でも一番見かけるのが「マツモトキヨシ」であり、今やその企業名はドラッグストアの代名詞といっても過言ではないほどの大企業です。 私たちは、そんなマツモトキヨシがなぜドラッグストア業界で成功したのか、3つのキーワードに注目して研究してみました。

2.ドラッグストアとは 医薬品だけでなく化粧品や日用品も取り扱う小売店舗 健康で美しく毎日を豊かに暮らしたいという皆の願いからできた マツモトキヨシについて述べる前に、ドラッグストアとは何なのか、業界の現状はどうなっているのかということについて触れたいと思います。 まずドラッグストアとは医薬品と化粧品、日用雑貨を取扱う小売店舗です。ドラッグストアは、人々が健康に美しく過ごすための商品や、日々の生活に欠かせない様々な商品を置いていて、医薬品のみを扱う「薬局」とは明らかに異なっています。 その事からドラッグストアは、健康で美しく毎日を豊かに暮らしたいという皆の願いからできた店舗ということが言えるだろうと思います。次は、業界の近年の推移について説明します。

3.ドラッグストア業界の推移 ドラッグストア業界は成長し続けている このグラフは、業界上位3社の売り上げと店舗数の推移です。 まずは売上高のグラフを見てください。各社とも年々売上げは伸びており、ドラッグストア業界は、現在も成長し続けている業界です。その中でもマツモトキヨシは他社と比べてみて、非常に高い売上げを誇っていることがわかります。 店舗数に関しては、マツモトキヨシが他社と比べ、圧倒的に多くの店舗を持っています。2007年にはマツモトキヨシは780店舗を展開しており、これは、店舗数2位のサンドラッグの2倍以上です。しかし、各社とも店舗数は順調に伸び続けており、これからも、私たちの身の回りにドラッグストアは増え続けるだろうと予想されます。 以上の通り、ドラッグストアの市場は年々伸びています。大規模小売業が伸び悩む中、駅ビル、商店街、ショッピングセンター、住宅街などへと、出店が増え続けており、これからも成長が見込まれる業界だといえます。

4.株式会社マツモトキヨシ 会社概要 ・創業 1932年 ・会社設立 1954年 ・資本金 210億8千6百万円 ・名称 株式会社マツモトキヨシ ・創業 1932年 ・会社設立  1954年 ・資本金 210億8千6百万円 ・売上高 3186億円(2007年3月期) ・従業員数 社員3293名 パート 4032名                        計7325名

4.株式会社マツモトキヨシ 沿革 ・1932年 松本薬舗創業 ・1954年 社名をマツモトキヨシに変更  沿革 ・1932年 松本薬舗創業 ・1954年 社名をマツモトキヨシに変更 ・1987年 都市型ドラッグストア(上野アメ横店)         の出店開始 ・1994年 郊外型ドラッグストアの出店開始 ・1995年 ドラッグストア売上高No.1に! ・1996年 テレビコマーシャルを開始 ・2002年 ポイントカードがスタート マツモトキヨシは、1932年(昭和7年)千葉県松戸市小金に、「松本清」という人間が個人経営の「松本薬舗」を開店したことに始まります。創業者は幼いころに薬問屋へ丁稚奉公にいき、そこで薬の販売を学びました。その後夜学の薬科大学へ通い販売許可を取り、卒業後に常磐線北小金駅付近に開業したのがマツモトキヨシの始まりです。最初は「松本薬舗」という商号でしたが、彼が町会議員選に出る時に、店の宣伝と自分の選挙の両方の役に立つので、自分のフルネームをカタカナにして立候補し、商号もカタカナの「マツモトキヨシ」にしました。 急成長のきっかけは、1987(昭和62年)7月、都市型ドラッグストアの幕開けとなる上野アメ横店のオープンです。その後、郊外型ドラッグストアの展開やインパクトのあるCMで、現在ドラッグストアの専門店として売上高日本一の地位を確立するに至っています。

5.マツモトキヨシ3つのポイント 1.上野アメ横への出店 2.マツモトキヨシの店舗戦略 3.マツモトキヨシの広告宣伝 調査を進めていく上で、私たちはマツモトキヨシが業界1位になった最大の要因が上野アメ横への出店,店舗戦略,広告であると考えました。 では、これら3つのキーワードについてこれから説明していきます。

5-1上野アメ横への出店 若い女性の来店が増え売り上げが増した 入り口をきれいに整頓し、入りやすい店作りを心がけた 口紅やマニキュアのサンプルを自由に使えるようにした 一つ目のポイントは上野アメ横店です。現在のマツモトキヨシの基礎となったこの店は1987年にオープンしました。 当時、千葉県の松戸や柏を中心に展開していたマツモトキヨシにとっては、都心で数少ない店舗のひとつでした。 建物は4階建てのビルで、1階を薬品、日用品、2階を化粧品にしました。店舗周囲には若い人が多く、立地条件は良かったと言えるでしょう。 入り口はきれいに整頓し、入りやすい店づくりを心がけ、階段部分にも商品を置いて上の階にも客を誘導しました。化粧品コーナーでは口紅やマニキュアなどのサンプルをすべて自由に使っていいという形を採用しました。この形が若い女性に大変評判が良く、月3000万円を目標に始めた店舗であったが、いきなり月8000万を稼ぎ出し、あっという間に月1億円を稼ぐ店舗へと成長しました。 この成功をきっかけにマツモトキヨシは薬にこだわるのではなく、化粧品の割合を増やし、主に若い女性をターゲットにした店作りを実施しました。 上野アメ横店を皮切りに、1995年にはドラッグストア業界NO.1になり、現在まで首位を独走し続けているマツモトキヨシ。ライバル企業の追随が続く中、彼らはどのような戦略で首位を取り続けてきたのでしょうか。次にマツモトキヨシが首位を取り続けるために、今行っている戦略のうち、二つ目のキーワードとなる店舗運営に関して説明します。 若い女性の来店が増え売り上げが増した

5-3マツモトキヨシの広告 イメージ戦略に重点を置く ・「何でも安く、何でもそろう」をコンセプトに、インパクトの強いCMを全国に展開 ・ドラッグストア=マツモトキヨシというイメージを日本中に広めることに成功 数あるドラッグストアの中でも、マツモトキヨシのインパクトのあるCMや、目立つ黄色のイメージカラーは誰もが認知しているのではないでしょうか。ここで、かれらが行っている広告に関して具体的に紹介していきます。 マツモトキヨシが広告で力を入れているのはイメージ戦略です。「何でも安く、何でもそろう」をコンセプトに、インパクトの強いCMを全国に展開し、ドラッグストア=マツモトキヨシというイメージを日本中に広めることに成功しました。また黄色のイメージカラーを全面に押し出し、街中でも、少し離れた場所からでもマツモトキヨシの存在が通行人の目に留まるようにしました。つまり黄色という競合他社より目立つ色を使うことで差別化を図ったのです。

5-2マツモトキヨシの店舗戦略 マツモトキヨシの店舗運営 ファーマシー(都市型店舗) ドラッグストア(郊外型店舗) ・渋谷・新宿・池袋等の都市部を中心に展開されている店舗 ・各地域における郊外型の単独店や、イオン等のショッピングセンターに出店している店舗 ・客層は女子中高生、女子大生、OLが中心 ・客層は主婦が中心 2つ目のポイントは、マツモトキヨシの店舗戦略です。店舗戦略は運営方法と展開方法の2つに分かれるので、まずは運営方法から説明します。 マツモトキヨシは、出店する地域ごとに店舗の形態を変えています。では、どのような店舗運営をしているのか、具体的に紹介していきます。 マツモトキヨシの店舗はファーマシーとドラッグストアに分けられます。 ファーマシー店舗とは、渋谷・新宿・池袋・銀座・心斎橋等の都市部を中心に展開されている店舗です。医薬品はもちろん、化粧品、健康食品、ダイエット商品、体脂肪計や血圧計などのヘルスケア用品等、ヘルス&ビューティーに関する商品を中心に揃えており、客層は、女子中高生、女子大生、OLが中心です。しかし、近年では健康志向の男性客も増加しており、カップルでの来店が目立つなど、デートスポットとしても注目されています。 ドラッグストア店舗とは、各地域における郊外型の単独店、イオンやイトーヨーカドーといったNSC型(ネイバーフッドショッピング)のショッピングセンターに出店している店舗です。ヘルス&ビューティーに関する商品はもとより、日用雑貨、菓子及び食料品等を広く取り扱っています。客層は主婦が中心です。

5-2マツモトキヨシの店舗戦略 高いシェアと認知度を獲得 マツモトキヨシの店舗展開 ドミナント方式とは・・・特定地域で集中出店を行い、支配を狙う出店方法 店舗全体に対して、各地方の割合 全国759店舗 全国456店舗 高いシェアと認知度を獲得 では次に店舗展開について見ていきます。マツモトキヨシはドミナント方式(特定地域の商圏内で集中出店を行い、優位に立ち支配を狙う出店方法)によりその勢力を全国に拡大しています。 マツモトキヨシと同様の店舗展開をする企業としてサンドラッグがあります。 どちらの企業も関東地方中心とした店舗展開を行っていますが、サンドラッグの60%に対し、マツモトキヨシは全体の約85%もの店舗を関東地方に構えています。 あらゆる地方へのドミナントエリアの拡大を図ってきたサンドラッグに対して、マツモトキヨシは全国展開をしつつも関東地方にこだわり、ドミナント出店を行ってきました。これにより、経済活動が最も盛んである関東地方において他社の追随を許さないほどの店舗数を誇り、高いシェアと認知度を獲得しました。 マツモトキヨシは関東を中心に展開し、都市部では女子中高生、女子大生、OLをターゲットとしたファーマシー店舗を、郊外では主婦をターゲットにドラッグストア店舗を中心に展開してきました。このようにマツモトキヨシは出店地域に応じた、きめ細かい店舗運営を行っており、目的としたターゲット層を的確に狙い打ってきました。このターゲットを明確にするという戦略こそが、マツモトキヨシが支持され続けてきた、理由なのではないでしょうか。次は3つ目のキーワードである「広告」に関して紹介します。

6.まとめ マツモトキヨシは、積極的な広告戦略で人々の心をつかみ、出店地域に応じたきめ細かい店舗展開で全国の顧客に受け入れられた 業界売上高、店舗数No.1であることが、マツモトキヨシのとった戦略が正しかったという裏付けになるのでは? 上野アメ横店での成功に始まり、積極的な広告戦略で人々の心をつかみ、出店地域に応じたきめ細かい店舗展開で全国の顧客に受け入れられたマツモトキヨシ。ドラッグストア業界で売上高、店舗数がNo.1であることが、マツモトキヨシのとった戦略が正しかったという裏付けになるのではないでしょうか。

7.今後の展望 1000店舗を目指す 現在は関東地域に647店舗 2012年前後に市場規模が10兆円になると予想 全国シェア10%が目標 2つ目のキーワードである店舗運営で触れたように、マツモトキヨシは関東地域に特化して出店しています。現在関東地域に647店出店しているが、ゆくゆくは1000店舗を目指しています。これは医薬分業率(医院・病院は治療だけを行ない、医薬品販売は薬局・薬店が行なう)が100%になることを見越しているからです。例えば丸の内のクリニックで受けた処方箋を丸の内のマツモトキヨシに出せば、調剤薬品を仕事帰りに自宅近くのマツモトキヨシで受け取れます。あるいは宅配にも対応できます。そんなネットワークを構築するために関東地域への出店を続けています。 また2012年前後にドラッグストアの市場規模は10兆円になると言われており、その中でマツモトキヨシは全国シェア10%確保を目標として掲げています。この目標達成のために ・直営店での新規出店拡大戦略 ・地域優良企業のM&A(資本・業務提携含む)による拡大戦略 などを行っており、今後も私達がマツモトキヨシを目にし、利用する機会は増え続けるのではないかと考えています。 目標達成のために・・・ ・直営店での新規出店拡大戦略 ・地域優良企業のM&Aによる拡大戦略

8.参考文献 株式会社マツモトキヨシHP http://www.matsukiyo.co.jp/ 株式会社マツモトキヨシHP http://www.matsukiyo.co.jp/ 株式会社サンドラッグHP http://www.sundrug.co.jp/ 株式会社カワチ薬品HP http://www.cawachi.co.jp/ 日本チェーンドラッグストア協会HP http://www.jacds.gr.jp/ 『SHANIMU』06年4月20日号 マツモトキヨシ社長との対談記事 B班はこの研究にこのような参考文献を使用しました。