平成24年度 マレーシア環境産業交流調査ミッション 〔報告書〕

Slides:



Advertisements
Similar presentations
ESH DATABANK 1 環境関連法令. ESH DATABANK 2 法の体系 憲 法 行政法 民事法 刑法 公害犯罪処罰法 民法 民事特別法 国の法令 自治体法令 国際法 法律 政令 省令 条例 規則 告示 条約・議定書 国際宣言・憲章.
Advertisements

日本の電機産業の敗因と 今後の展望 竹永徹之介 石塚理紗 西山夏穂.
~環境省セミナープログラム(1日目午前)(予定)~
※個別相談には、ご相談内容/時間に応じて相談料が発生します。あらかじめご了承ください。
中日発展商事は、 日本と中国の架け橋として・・・
日EC・日シンガポール相互承認制度の御紹介
********************技術システム実証事業
********************技術システム実証事業
電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(工程表)
地質地盤情報協議会案 仮称・地質地盤情報協議会の提案
**************(事業名記入)実証事業
建設情報化協議会(CIC)・ 株式会社 ネレウス
高齢者にやさしいまちづくりのモデル調査・研究
『営業力パワーアップの仕組み』 2013年1月28日 KMコンサルティング㈱ 久保 裕滋
4 第3次障害者基本計画の特徴 障害者基本計画 経緯等 概要(特徴) 障害者基本法に基づき政府が策定する障害者施策に関する基本計画
世界に打って出る・果敢にチャレンジする中小企業③
作成:2013年5月.
【参加企業大募集】 無 料 九州企業-留学生等交流事業 in 北九州
3団体(JIA・JIET・EMS-JP)合同例会 IoT関連企業(IT+電子機器+α)集まれ!
手に取るように金融がわかる本 PART6 6-11 09bd139N 小川雄大.
北九州市の情報化政策 北九州市 情報政策室.
創業希望者、創業者 市区町村 泉南市 泉南市商工会、日本政策金融公庫(泉佐野支店) 概 要 特徴 <全体像> ※下線は特定創業支援事業
資源ナショナリズムについて 2012/01/20 長谷川雄紀.
海外展開支援 事業承継支援 中小企業庁と愛媛県等の連携協定概要 県内中小企業等の 海外展開促進 円滑な事業承継の 実現
人間性豊かな人材の養成を通じて、科学技術と人間社会の調和的発展に寄与する
********************技術システム実証事業
創業希望者、創業者 市区町村 南あわじ市 南あわじ市商工会 概 要 特徴 <全体像> ※下線は特定創業支援事業 南あわじ市商工会
ホストタウン化へ向けて.
「運営協議会」の設置及び施策の推進のための要請
留学体験記 マレーシア編 材料化学工学課程 4年 志知龍之介.
ペルー経済の特徴 -2015年の生産量で,銀が世界2位,銅,亜鉛が3位,鉛,錫が4位,金が6位。 ○定着した民主主義
「経理・財務サービス スキルスタンダード」の作成について - ダイジェスト版 -
インドネシア環境ビジネス勉強会 インドネシアの都市環境分野における課題と対応(仮題) インドネシアにおける環境ビジネスの先行事例
(九州企業-留学生等交流事業 in 北九州)
地域未来投資促進法に基づく千歳市基本計画及び支援策
日本学術会議の 新しいビジョンと変革 日本学術会議
平成23年度「農商工連携」関連予算(113億円) ○中小企業の輸出促進 ○地域産品の販売促進・新商品の開発支援 ○地域人材の育成・交流の強化
「IoT導入ビジネスプラットフォーム形成事業」 事業概要説明資料
廃棄物処理施設を中心とした自立・分散型の
International Youth Exchange Organization of Japan
「福島」×「脱炭素・資源循環・自然共生」
総合戦略の基本目標:地域の稼ぐ力を高め、良質な雇用を創出する
水 素 関 連 産 業 新 技 術 ニ ー ズ 説 明 会 無料!! 無 料 参加費 大阪府・大阪商工会議所主催
新素材・複合素材の リサイクルに向けて 参加 無料 2017年 11月 9日(木)13:30~15:30
東アジアを中心としたFTAの動向と活用セミナー この新たな動きに日本企業はどう対応するのか~
しごと創生:農林水産品の輸出拡大等の農林水産分野
省CO₂型リサイクル等高度化設備導入促進事業
広島県商工労働局イノベーション推進チーム
大阪府域における太陽光発電施設の地域との共生を推進する体制<大阪モデル>(案)
アジア・アフリカ協力の促進 貿易・投資促進のための日本の取組 アフリカとアジアの貿易・投資の現状 南南協力の促進のための日本の取組
アジアの日系工業団地説明会&個別相談会【大阪】 ~アジア8カ国の工業団地情報を一度に入手できます~
次世代養成事業(スイス ベルン州)概要 ●派遣者数:5名 事前研修 第1回 12/16 (土)
事業目的・概要等 イメージ 脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業 背景・目的 期待される効果 事業スキーム 事業概要
2012年 九州企業・留学生 交流フェア in 北九州 留学生等国際人材対象 個別企業による業界説明会
中部経済産業局主催 インドネシア環境ビジネス勉強会 インドネシア環境ビジネスミッション報告会
情報通信事業者雇用促進事業(新規) 情報通信産業支援協議会 県 中小企業課 商業G (内線:3550) 支援機関 情報通信事業者 委託事業者
資料5-1 企業版2℃目標ネットワーク 公募概要.
別紙2 地域情報化アドバイザー派遣事業 概要 ■地域情報化アドバイザーの枠組み ■地域情報化アドバイザーの構成
香港環境ビジネスセミナー 三重県企業国際展開推進協議会 環境部会
海外展開事業名: 「○○○○○」 (添付資料1) 業務概要資料
KYOTO Trip+ 防災 減災 少子 高齢 産業 創出 KYOTO Trip+ 誕生の キッカケ
資料2 立地推進体制について(案) 平成23年7月26日.
高度人材・中小企業活用推進事業 【大阪府商工労働部雇用推進室人材育成課】
【分野】 事業名 記載イメージ (左)事業実施体制のイメージ図をご記載ください。 (右)本事業での取組内容を具体的にご記載ください。
5.9GW※ 1.4 GW ※ 6.7 GW ※ 海外比率10% 海外比率5% 20 GW 10~12 GW 10 GW 海外比率25%
海外展開事業名: 「○○○○○」 (添付資料1) 業務概要資料
調査項目:(事業環境/健康投資/品質評価から選択) コンソーシアム等名称:
東アジア文化論(11/20) 『成長するアジアと日本の位置づけ』.
令和元年度 商工労働施策について 施 策 目 標 主 要 施 策 基 本 姿 勢 Ⅰ Ⅱ Ⅲ 海外ビジネス 創業・ベンチャー 事業承継
木更津市 2019/12/9 ベトナム ダナン市訪問報告書 2018/10/04~10/07.
Presentation transcript:

平成24年度 マレーシア環境産業交流調査ミッション 〔報告書〕 平成24年度  マレーシア環境産業交流調査ミッション 〔報告書〕 ◇人口:2900万人 ◇国土:33万㎡(日本の0.95倍) ◇宗教:イスラム教 ◇言語:英語(公用語)、マレー語 ◇経済:GDP5.1%(2011年)、(1957年      ~2005年のGDPの平均6.5%)       1人あたりGDP9,892米㌦ ◇産業:輸出型製造業(電機・電子)       パームヤシ産業、LNG等 ◇政策:第10次マレーシア計画(2011       年~2015年)、FIT等 平成24年12月26日 九州経済産業局 資源エネルギー環境部環境対策課 クアラルンプール

1.報告概要 1.取組背景 2.マレーシアとの交流による環境ニーズ、ビジネスチャンス、 3.市場の特徴と市場参入に向けた支援の方向性 九州経済産業局(以下、九経局)および九州地域環境・リサイクル産業交流プラザ(以下、K-RIP)は、K-RIP  会員企業の交流ニーズ、市場の有望性等から、平成25年度からマレーシアとの環境産業交流を計画。 このため、九経局及びK-RIPは、平成24年12月9日~13日の日程で、マレーシアを訪問し、現地日系支援機関、  現地政府機関、現地企業と、交流プログラム(ミッションの相互派遣、ビジネスマッチング等)の提案、意見交換を実施。 2.マレーシアとの交流による環境ニーズ、ビジネスチャンス、 環境への意識の高さ、環境産業振興等への挑戦、日本からの環境技術等の導入に意欲的。 マレーシアの主な環境ニーズは、次のとおりであり、K-RIP会員企業が得意する事業分野と重複。 ◆生ゴミのリサイクル、◆工業系廃棄物の処理技術(埋立て処分場が逼迫)、◆E-WASTE(電機類)の処理   ◆下水処理場のスラッジの有効利用、◆工業排水の処理、◆重金属類の回収、◆メタンガスの有効利用   ◆パームヤシ産業におけるバイオマス利用、廃棄物由来プラスチック /等 マレーシアは、日本、中国やインド、中東等と経済協定を締結。イスラム市場へのゲートウェイ機能。 3.市場の特徴と市場参入に向けた支援の方向性 環境産業振興は未だ手探り状態 、日本式の導入の余地有り ⇒ 九州の先導的な取組の視察等機会の創出 政府の強い権限、独占企業の存在 ⇒ 現地政府機関とのパイプ構築と官民連携による売り込み 買い手市場 ⇒ 個別企業訪問の推進(商談会+個別営業訪問が効果的) 研究能力は大学に集中し、企業へ移転する慣習 ⇒ 現地大学との連携による販路拡大 汚染防止・浄化ではビジネスになりにくい ⇒ 環境機器等の導入で経済的利益が創出される仕組みの提案。 4.マレーシアとの交流計画 「マレーシア投資開発庁(以下、MIDA)」を窓口に、分野・案件に応じて、「エネルギー・グリーンテクノロ  ジー・水道省(以下、KeTTHA)」、「天然資源環境省環境局(以下、DOE)」などと、環境産業交流にかかる   枠組みについて、両国の官民で協議。K-RIPがマレーシアの業界団体(マレーシア製造業連盟(以下、FMM)や  グリーンテクノロジー・コーポレーション(以下、GTC))と連携し、ミッションの相互派遣やビジネスマッ  チング等交流事業を推進(ジェトロと連携)。 ビジネス交流にあたっては、地元企業とパイプを持つ九州工業大学マレーシアオフィスや、JICAマレーシア等  とも連携し、九州企業の市場参入を支援。

(参考)調査ミッションのスケジュールと目的 今回の調査ミッションでは、1日目に、日系支援機関や現地の企業経営者との意見交換を通じて、現地駐在の日本人からの情報収集を実施。2日目は、マレーシアの政府機関を訪問し、交流事業の提案・協議、1日目の情報収集結果を踏まえた詳細な取材等を実施。3日目は、現地企業を訪問し、処理プロセス等の実地調査、事業課題(ニーズ)等の取材、ソリューションの提案等を実施。 日程 行動内容・プログラム(◆) 目的等 12/ 9/日 11:40-15:35 16:40-19:50 福岡国際空港 ⇒ バンコク空港 バンコク空港  ⇒ マレーシア(KL) 12/10/月 11:00-12:00 ◆マレーシア・プトラ大学(UPM)訪問 ・大学内の九工大オフィスにて、バイオマス関連の共同研究の取組等について意見交換、実証プラント視察 14:30-15:30 16:00-17:00 18:30-19:00 ◆JICAマレーシア事務所訪問 ◆マレーシア日本人商工会議所(JACTIM)訪問 ◆ジェトロKLによるブリーフィング ・JICAの環境分野の国際協力、現地ニーズ等の取材 ・現地の企業経営者から現地進出のリスク等の取材 ・ジェトロKL事務所による投資概況などのブリーフィング 12/11/火 10:30-12:30 ◆現地政府機関との意見交換  ◇マレーシア投資開発庁(MIDA)  ◇天然資源環境省環境局(DOE) ・マレーシアの環境分野の投資ニーズにかかる意見交換 ・環境産業交流にかかる取組提案 ・日本企業からの規制等への質疑応答 14:30-17:00  ◇エネルギー・グリーンテクノロジー・水道省(KeTTHA) 12/12/水 9:00-10:30 11:30-13:30 15:30-17:30 ◆企業視察  ◇ Indah Water Konsortium, Pantai Sewage Works        (下水処理を手がける公営企業)  ◇TOSHIBA ELECTRONICS MALAYSIA SDN.BHD        (日系電機メーカー。自前で廃水処理を実施。)  ◇Kualiti Alam Sdn. Bhd      (有害廃棄物の処理を実施) ・企業の取組、処理技術・処理プロセス等の取材 ・現地企業の環境技術等のニーズ等の取材 ・企業の施設等の見学、意見交換 ・日本企業からのソリューション提案 21:00-22:05 KL ⇒ バンコク空港 12/13/木 01:00-08:00 バンコク空港 ⇒ 福岡空港