平成25年3月 北海道教育旅行定着促進事業 北海道教育旅行 基 本 情 報
本書は、北海道教育旅行定着促進事業の地域情報と北海道に関する基本情報をダイジェストとしてまとめたものです。平成27年度の北海道新幹線開業により、本州からのアクセス環境が飛躍的に向上するほか、北海道内の 高速道路整備も進んでおります。本事業を通して、北海道各地の受入体制も充実しました。 どうぞ、北海道を修学旅行の行き先としてご検討下さい。 はじめに INDEX
北海道=[大阪+兵庫+京都+奈良+和歌山]×約3.36 北海道=[東京+神奈川+埼玉+千葉+山梨]×約4.35 北海道の面積=78,421平方キロメートル 北方領土を含むと83,456平方キロメートル 北海道=[大阪+兵庫+京都+奈良+和歌山]×約3.36 北海道=[東京+神奈川+埼玉+千葉+山梨]×約4.35 国土の約22% オーストリアとほぼ同じ広さ 広い北海道
北海道へのアプローチ 広い北海道!9ケ所の空港に本州からの航路が就航しています。 但し、千歳空港以外は、機材が小さいため、 コース選択を取り入れている学校、班別移動が可能な学校等でご検討下さい。 千歳 函館 帯広 釧路 根室中標津 女満別 旭川 稚内 紋別 北海道へのアプローチ
広い北海道!北海道では、5つのエリアで教育旅行受入体制づくりを推進しています。 北海道のエリア 広い北海道!北海道では、5つのエリアで教育旅行受入体制づくりを推進しています。 道南エリア 道央エリア 道北エリア 十勝エリア 道東エリア
北海道には、大きく札幌を中心に南北に横断する「道央自動車」、東へ向かう「道東自動車」があります。平成23年10月「道東自動車」夕張・占冠間開通により道東への移動時間が短縮、平成24年11月道央自動車道「大沼公園」(道南エリア)まで延伸されたことにより、道南への移動時間が短縮しました。 北海道内の移動/高速道路
北海道内の移動/距離と移動時間の目安
北海道新幹線 2015年度に新青森~新函館(仮称)の開業を予定しています。 開業により東京・新函館(仮称)間が約4時間で結ばれます。 ●新千歳空港inまたはout、新函館inまたはoutの空路、陸路を利用することにより 北海道in、outの輸送キャバスティ―が拡大することが想定されます。 ●道央エリアから道南エリアまで南下することで学習テーマと素材が充実します。 2015年度に新青森~新函館(仮称)の開業を予定しています。 開業により東京・新函館(仮称)間が約4時間で結ばれます。 <2015年新青森~新函館新幹線開業により> 最終的には札幌まで延伸が予定されています。 延伸により新青森~札幌間が約1時間19分、東京~札幌間が約4時間で結ばれる ことが想定されています。 行程例)
北海道の気候 北海道は、年間の温度差が大きく、長い冬と比較的高温な短い夏を有する亜寒帯気候に属します。 ◎札幌 <札幌と他県の比較> 一番気温が低い1月では約10℃、高い8月では約6℃の差 ◎札幌 ●函館 ●帯広 ●釧路 ●網走 ●旭川 ●稚内 <北海道内主要都市の平均気温>
主な教育旅行素材1/自然体験学習 森林面積547万ヘクタール(北海道の面積の71%)、自然遺産知床を含む6つの国立公園、 5つの国定公園、13ケ所のラムサール条約登録湿地を有する北海道。 北海道では、豊かな自然を活用した自然体験学習を行っています。 ① ② ⑤ ⑥ ⑦ ③ ④ <主な体験学習エリアと体験メニュー>
主な教育旅行素材2/歴史・文化学習 北海道には、先住民族アイヌの方たちの文化を伝承する博物館、 ユネスコ文化遺産登録を目ざしている国の史跡「大船遺跡」、大船遺跡から出土された国宝「空中土偶」 の展示をはじめ縄文の歴史や文化を学習できる「縄文文化交流センター」、 日本最後の内戦「函館戦争」~開港の歴史を伝える「函館奉行所」等の施設があります。 国の特別史跡「五稜郭」 函館奉行所 縄文文化交流センター アイヌ民族博物館 しらおいポロトコタン 阿寒湖アイヌコタン・ 阿寒湖アイヌシアターイコロ <アイヌ文化伝承施設の主な学習メニュー> ユネスコ無形文化遺産「古式舞踊」 学芸員による講話 伝承料理体験 ムックリ製作・演奏体験 ほか
主な教育旅行素材3/北方領土学習 北方領土 北方領土は、1855年の日魯通好条約以降、法的に認められた日本固有の領土です。 北方領土に隣接するエリアでは、関係資料の展示や元島民の講話、観光船による 北方領土の望見などを通して、教育旅行誘致による小中高生への啓発に取り組んでいます。 北方領土 ● 根室 羅臼 標津 国後島 択捉島 色丹島 歯舞諸島 ●政府インターネットテレビ http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg4284.html <主な施設と学習内容> 別海 <事前学習・事後学習等の資料&動画サイト> ●独立行政法人 北方領土対策協会 http://www.hoppou.go.jp/
主な教育旅行素材4/農業・漁業体験学習 全国の4分の1を占める農地を持ち、太平洋、日本海、オホーツク海の3つの海に囲まれた北海道は 国内最大の食糧供給基地として、食の安定供給は食の安全への取り組みに努めてきました。 食文化や食の大切さを実感できる、各種作業参加プログラムも豊富です。 太平洋 日本海 オホーツク海 ① ② ③ ④ ⑤ ⑦ ⑥ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ ⑬ ⑭ ⑯ <主な体験学習エリアと体験メニュー> ⑮
主な教育旅行素材5/環境学習 北海道は、再生可能エネルギーの最前線地域です。 強風という資源を活用した稚内の宗谷岬ウィンドファーム、 牛の糞尿をエネルギーとして再利用する 鹿追町環境保全センターバイオガスプラントなどが見学可能です。 <鹿追町環境保全センターバイオガスプラント循環のしくみ> 牧草地 畑 糞尿を 集める! 発酵 バイオガス ガスを利用して 発電 精製して プロバンガス代替 施設内で利用 売 電 ボイラーで 熱エネルギーへ ハウス栽培の燃料へ 車輛燃料へ 消化液=有機質肥料
安心・安全な教育旅行のために・・・ 自然が豊かな北海道。北海道には、北海道知事が認定するアウトドアガイドがいます。 ◎山岳ガイド、自然ガイド、カヌーガイド、ラフティングガイド、トレイルライディングガイドの 5アイテムの専門ガイドです。 北海道知事認定アウトドアガイドは・・・ ◎北海道アウトドア講習 北海道アウトドア検定(筆記試験) 各専門分野ガイド認定試験(実技試験+筆記試験)に合格し、 さらに指定された救急救命講習を受講して、 はじめてガイドとして認定されます。 STEP3が認定ガイド ◎3年毎に資格の更新ができますが、更新の際にも指定された救急 救命講習を受講することが義務づけられています。 ◎STEP1~STEP3まで、全てにおいて、試験項目の中にリスクに 関する課題を設けています。 自然体験学習の際には 【リスクマネジメント知識・技術+自然に対する基礎知識+ガイディング技術】が備わった 北海道知事認定アウトドアガイドをご用命下さい。
教育旅行受入のガイドライン 北海道では、下記を教育旅行受入のガイドラインの目標として、受入地域の体制づくりを推進しています。 1.宿泊キャパに関するガイドライン ○地域内、または近隣で一括、または分宿でMAX200名の宿泊を確保できること ○分宿の場合は、宿泊施設間の連携がされており、同一レベルの食事が提供できること 2.移動時間に関するガイドライン ○地域内、または3時間圏内に道外からの就航便が乗り入れている空港があること ○3時間圏内に、ガイドラインに即した他地域があること 3.学習プラン構築に関するガイドライン ○地域内、または近隣地域と連携してMAX200名の受入可能な学習プランや施設があること ○アウトドア体験等、屋外でのプランの場合は、雨天時や荒天時の代替えプランがあり、 柔軟に対応できること 4.窓口整備に関するガイドライン ○行政や観光協会だけではなく、農協、漁協、民間事業所との連携がなされ、連絡体制が確立していること ○リーダーシップをとれる人材がいること 5.安心・安全に関するガイドライン ○リスクマネジメントが確立されていること Ex)提供する学習プランに応じた保険加入、アウトドア体験等の場合は、北海道アウトドアガイド 資格等公的資格保有者がいること、緊急時の連絡体制が確立されていること など など 教育旅行受入のガイドライン 北海道では、下記を教育旅行受入のガイドラインの目標として、受入地域の体制づくりを推進しています。
? 北海道アラカルトQ1 青函トンネルの長さは? 青函トンネルの海底部の長さ A. 約23㎞ C. 約52㎞ D. 約54㎞ B. 約38㎞ ドーバー海峡トンネルの長さ ドーバー海峡トンネルの海底部の長さ 青函トンネルの長さ 北海道アラカルトQ1 Aの約23㎞は、青函トンネルの海底部の長さ。青函トンネルは、海底部を通っているトンネルでは、世界一の長さ。一番深いところで海面下240mを通っています。240mというと 池袋サンシャシン60(226.3m)より少し高いくらい。 正解はD。
ブラキストン線は津軽海峡にある哺乳類や鳥類分布の境界線。 日本の中で北海道にしか生息しない動物はどれ? 北海道観光PRキャラクターキュンちゃんです。ナキウサギがエゾシカのかぶりものというのが基本verです。 エゾシカは、日本の中で北海道にしかいないの? 北海道アラカルトQ2 キタキツネのかぶりものをした 富良野・美瑛エリアVERのキュンちゃんです。 キタキツネは、日本の中で北海道にしかいないの? ヒグマのかぶりものをした知床エリアエリアVERのキュンちゃんです。 ヒグマは、日本の中で北海道にしかいないの? キュンちゃんのモデルになった本物のナキウサギです。 ナキウサキは日本の中で北海道にしかいないの? ナキウサギは氷河期時代からいる生きた化石と呼ばれ、ナキウサギという名前なのに、耳は短くてハムスターかネズミのような姿をした愛らしい動物です。 エゾシカもキタキツネもヒグマも、ナキウサギも日本の中で北海道にしかいません。 正解は、全部生息する。
昔は、本州にもヒグマがいた!なぜ今は日本の中で北海道にしかいないの? 北海道アラカルトQ3 ※北海道アウトドアテキスト・応用編より 北海道のヒグマは、それぞれ渡ってきた場所や方法で3グループに分かれています。道南のヒグマは、中央アジアのクマが本州を経て北海道に来たグループ、道東のヒグマは、アジアのクマがアラスカに分布してサハリンを経て北海道に来たグループ、道北と道央のヒグマは、現在もシベリアや北欧に生息するヒグマと同じ系統で、サハリンを経由してやって来たグループということが遺伝子調査でわかってます。 ヒグマは日本に生息する哺乳類の中で最も大きな動物です。 ヒグマは、もともと草原を生息地としていたんですが、温暖化で南から北へ樹木が育ってきました。そこで、ヒグマは北へ北へと移動してきたと考えられています。 ハッキリしたことはわかっていませんが、温暖化と関係していたといわれています。本州の数ケ所から化石が出土されて、2万年程前には本州にもヒグマがいたということが確認されています。