高分子電気絶縁材料の撥水性の画像診断に関する研究 所研究室 13S04 尾本 裕樹
研究背景 シリコーンゴムなどのポリマーがいしの利点 撥水性の評価方法として接触角やSTRI法がある 撥水性 シリコーンゴムなどのポリマーがいしの利点 撥水性の評価方法として接触角やSTRI法がある 試料の撥水性の評価に画像解析を用いて、定量的で信頼性に富む評価を目指す 撥水性 本研究では・・・ 今回は・・・ 試料状態の違いや噴霧水・試料の温度変化による 試料面の撥水性の変化等を観測
試料および実験方法 幅 50 mm 長さ 50 mm 厚さ 6 mm ・未劣化試料と水浸劣化試料の撥水性の比較 室温 25℃ 幅 50 mm 長さ 50 mm 厚さ 6 mm 乾燥 水浸 室温 25℃ HTVシリコーンゴム 水浸期間:4日と7日
噴霧水と試料の温度 5℃ 40℃ 20℃ 30℃ ・噴霧水と試料の温度変化がおよぼす試料面の撥水性 への影響の観測 への影響の観測 噴霧水と試料の温度 5℃ 40℃ 20℃ 30℃ 噴霧距離 15cm 噴霧回数 15回 に約3時間放置してから室温25℃にて測定
・水浸温度を変化させた場合の試料面の撥水性の変化の観測
5℃で水浸 30℃で水浸 図(a) 水滴の面積と真円度の関係のグラフとその時の撥水画像(水浸0日目 5℃) 図(b) 水滴の面積と真円度の関係のグラフとその時の撥水画像(水浸0日目 30℃)
実験結果 ・未劣化試料と水浸劣化試料の撥水性の比較 乾燥部分に比べて水滴が大きい。 乾燥面 水浸面 撥水画像(下部のみ水浸7日)
LMW溶出 面積(Pixels) 吸水 面積(Pixels)
水滴面積と真円度の関係
・噴霧水と試料の温度を変化した場合の試料面の撥水性への影響の観測
5℃ 30℃ 乾燥試料 40℃ 20℃ 傾向が似ている
水滴を引き伸ばす 固体 温度低下 水滴を丸くさせる 液体 表面エネルギーの温度変化 水滴を丸くさせる 固体 温度上昇 水滴を引き伸ばす 液体
水浸7日 試料 5℃ 30℃ 20℃ 40℃ 傾向が似ている
20℃で比較 水滴数(個) 面積大 真円度 低下 水滴数(個)
・水浸温度を変化させた場合の試料面の撥水性の変化の観測
図(b)水滴の面積と真円度の関係のグラフとその時の撥水画像(水浸49日目 30℃) 5℃ 図(a)水滴の面積と真円度の関係のグラフとその時の撥水画像(水浸49日目 5℃) 30℃ 図(b)水滴の面積と真円度の関係のグラフとその時の撥水画像(水浸49日目 30℃)
図4.19 水浸時間と試料の吸水量の関係 水浸時間と試料の吸水量の関係
まとめ ・未劣化と水浸劣化を比べると、水浸劣化の方が水滴面積が大きくなる。 試料を水平に設置した場合、真円度は水浸劣化が悪いとは言えない。 ・未劣化と水浸劣化を比べると、水浸劣化の方が水滴面積が大きくなる。 試料を水平に設置した場合、真円度は水浸劣化が悪いとは言えない。 ・温度が高くなるほど水滴は大きくなる。 また、5℃の場合には試料を水浸劣化させる事により真円度の低下がみられた。20℃、30℃、40℃の場合には水浸劣化させる事により水滴面積の拡大が顕著であった。 ・水浸温度が高い方が試料面の撥水性はより低下する。